■10代のセルフケア3『共依存かもしれない 他人やモノで自分を満たそうとする人たち』(大月書店)
ケイ・マリー・ポーターフィールド/著 水澤都加佐/監訳
10代のメンタルヘルス9『喪失感』(大月書店)を読んでいて、
こちらのシリーズも気になるテーマが色々あったから借りてみた。
リンクする箇所にフセンを貼ってたら、毎ページごとに何箇所も貼って、やっぱりフセンだらけ/驚
「共依存」や「機能不全家族」って言葉自体知らなかったけど、当てはまる事項が多くてビックリ。
てか、逆に不全じゃない家族っているのか?って思った![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase1.gif)
【内容抜粋メモ】
これまた書いてたらキリがないほどだから、ここに載せられるだけ。
これも実際手にとって、たくさんの人に読んでほしい1冊。
【共依存の特徴例】
●人からよく思われたり、好かれたいので、いつも一生懸命何かをしている
●なにかうまくいかないと、大抵自分のせいだと思う。
●どうしたら人が幸せになるか分かるけど、自分が幸せになるために、なにが必要かはわからない。
●誰かが怒ったり、議論を始めたりすると居心地が悪い。
●誰かと親しくなることはとても大変なことだ。
●何かをしてもらうより、してあげるほうが気分がいい。
●友だちや家族は自分をあてにしていると思う。
●今までの人間関係は、ほとんど自分がキズついて終わった。 など
共通点は、同じ「機能不全家族」で機能するコミュニケーションのとり方をすること。
【機能不全家族とは?】
それぞれ求めても必要なことを満たされず、また求められても満たそうとしない、互いに感情をはぐくめない家族のこと。
近親姦、DV、家族にゲイやうつ状態の人がいたり、離婚家族、
親のどちらか一方がいつもふさぎこんでいたり、怒っていたり、
ワーカホリックな親、子どもを無視する親、しばしば大声をあげる親、
長期の闘病、死、摂食障害、金銭トラブルなどでストレスに満ちた状態が続いた場合。
→自己否定感、怒り、深い悲しみを抱えている。
そんな人たちのコミュニケーション法を「共依存行動」と名付けた。
【共通した行動や信念】
●自己否定感
●感情の否認「わたしは何も感じていない」
・自分の怒りや痛みから逃れるのに精一杯で、自分が感じていることを知るのが難しい![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/light.gif)
・その表現に時間がかかる。適当な言葉が見つからず、喋りだしても混乱に満ちている。
・表に出さず、人が察してくれることを期待する。憤りをじっと抑える![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/light.gif)
・傷つけられ、見捨てられることを恐れているため、長期にわたって人と親しい関係をもつのが難しい。
・人を信頼しないことを身につけている。人間関係を求める反面、近付けまいとして壁をつくってしまう。
・毎日、胃痛と緊張性の頭痛が起こる。
●人のために生きようとする
自分の価値を周囲の人の評価や感謝で測っているため、愛情と同情の区別がつかず、
可哀想だと思う人、世話を焼いたり、助けてあげる必要があると思う人と関係をつくりたがる。
誰かを束縛できると考える落とし穴にはまる。
決定権を他人に渡してしまうと、自分が被害者のように感じ、無力感ややる気のなさにつながる
自分で決めるのにひどく時間がかかり、何もしないか、何をしたらよいか人に言ってもらう![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/light.gif)
自分が操り人形になって、家族や友だちにその糸を引かせている。
●極端から極端に走る
人から認められたくてしゃかりきに頑張るかと思うと、燃え尽きてまったく何もできなくなる。
自身を愛し、要求を満たし、自分で責任をとる生き方を学びなおさなければならない。
【共依存の神話】
●私は生まれつき共依存にちがいない
●時がたてば自然に抜け出せる
●共依存は治らない病気だ
●うまくいかないのは自分のせい
●私はどうかしているにちがいない
●家族のせい
●恋人なら治してくれるだろう
●恋愛は諦めなければならない
●共依存から抜け出したら、私は自分勝手な人間になるだろう
●どうせ自分じゃどうしようもできない
変わりたくない時はそれもまたよし。準備が整えば、その考えも変わる。
【どうして共依存になるのか?】
すでに共依存的生き方がもとになっている家族のもとにたまたま生まれた。
あなたは家族の一員であろうとして、生きるために必要なことをしたまで。
●親が共依存だと子どもに受け継がれる
自分をうまく育てられていない親は、どうやって子どもを育てればよいかが分からない。
共依存は世代連鎖しがちな問題。
●恐るべき2歳
精神的な成長が順調に進まなかった共依存者の心には、今も2歳児の子どもがいる。
→「インナーチャイルド(内なる子ども)」
(そいや、『星の王子さま』の象を飲み込んだうわばみの絵もそうだったな
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/2b/261ad78e0cd4e634bf1d40b2533082da.jpg)
●家族からの身体的・精神的虐待
・風呂を覗いたり、部屋を勝手に開けたりして、プライバシーが守られないことも性的な境界を侵略していることになる。
・家族が殴られているのを見ること→子どもはその暴力が自分の責任と思い、怒りの感情そのものを恐れるようになる。
●言葉の暴力は目にみえないが深い傷
●家族に外に言えない秘密がある
家族に自殺者がいる、シングルマザー、養子など。
子どものためを思って真実を伝えなかったことが逆に傷となって残る。
真実を知らないことは、嫌なことに向き合ったりすることよりもっと傷つけられる。
●家族が大きなストレスを受けている
死、事故、引越し、離婚・再婚。変化の幅が大きく、数が多いほどストレスレベルは高くなる。
【機能不全家族のルール】
●他人を信用してはいけない
●家族の秘密を話してはいけない(自分の子どもが不幸で、社会に適応できないなんて誰にも知られたくない
●感情は捨てなくてはいけない(怒り、悲しみ、痛みは弱い証。「泣くな」など
●期待してはいいけない。
●家族に愛されたいなら努力しろ
●恥を知れ
●家族を大事にしなさい(家族の感情を第一に考え、皆の機嫌をとること。自分は横に置いておきなさい。わがままだ。
これらのルールはもう一度つくり変えられる。
【インナーチャイルドとは?】
「頼もしい子だね」「大人っぽいね」などと言われると共依存者は気分がいい。
自分が子どもであることを忘れたかのようにふるまう。
本当に大人になった時、要求が無視された子どもの頃にこだわる。
カラダの成長につれ、外でのふるまいとインナーチャイルドとの差は大きく広がっている。
「自分は一人の独立した人間だ」と学ぶのに共依存者はとても苦労する。
自分の評価や自尊心は、家族にかかわっていたから。
自分をどう思うか=親が自分をどう思っているかにかかっている。
幼児期から人の機嫌をとり、周囲に頼って過ごしたため。
インナーチャイルドは敵ではない。存在を認め、再びつながる
インナーチャイルドは一緒に子ども時代を生き抜き、自分の大事なものを守ってくれた存在![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_s.gif)
【インナーチャイルドは本来、こんな子ども】
楽しさ、喜び、愛に満ち、冒険家、のびのびしていて、創造的。
【自己否定のゲームに打ち勝つ】
●自己否定感と罪悪感は違う
・罪悪感=自分の間違った行為に感じる
・自己否定感=自分の存在を否定
●自身を恥じるべきだ
「子どもは約1歳半になるまでは自分を否定しない」
初めて自己否定感を感じるのは、親を混乱させるようなことした時。
親から愛されなくなることを恐れて、口を閉じる。
本来は、叱った後に子ども抱きしめて仲直りすると、親子の絆は修復され、
子どもは「自分の存在が悪いのではなく、自分のしたことが悪かったのだ」と分かる。
健康な家族では、親も間違いをする人間だと認めている。
機能不全家族では、子どもは家の外へ追い出され、永久に親から嫌われてしまうかもしれない、という恐怖の中で生活している。
子どもに自己否定感を抱かせて、言うことを聞かせようとする。
「バカだね、お父さんみたいだよ」「何ひとつまともにできやしない」などの言葉は
「おまえは愛される価値がない」というメッセージを受ける。
あるがままの自分の姿を見せることは非常にリスクが高い。
・親が子に他人を敬い、謙虚でいるよう教えむことに熱中する→自己肯定が傲慢で、自己嫌悪が美徳となる。
・子どもは無視されていると、自分の責任にしがち。
・自己否定感が強いと、友達を家に連れてこない、友達をつくらなくなる。
●親もその親から自己否定感を受け取って伝えている
「これは母親の自己否定感で、わたしのものとして受け取るつもりはない」と子どもには言えなかった。
見せ掛けの自分を成長させ、ありのままを隠して、家族の中の役割を演じて成長する。
自分を完璧に見せる努力がうまくいかなくなると、隠れたり、関係から逃げたり、一人で過ごすようになる。
たとえ人と一緒にいても孤立を感じ、殻にこもり、人とは違う感じを抱く。
自己否定のテープが流れ始めたら、止めて、深呼吸をして、肯定のテープをかけなおす。
「私はダメな人間だ」→「私は人間らしい」
これまでの褒め言葉を思い出して書いてみる。
●自分の感情を全部見つけて向き合う
幼児期に感情を出してからかわれたり罰せられたりしたから。
感情表現したからでなく、そもそも感情を持ったから、というのがおかしなところ。
●感情を押しこめる
共依存者は、自分の感情にまったくといってよいほど気がついていない。
にじみ出そうになると心の奥底へと押し込み、無視して、
他の人がどう感じるか、人の意見にもとづいて選択する。
「私は冷静で、穏やかで落ち着いている。苦しみなどない」と自分にいい訳する。
たとえその場をやりすごせてもインナーチャイルドは騙せない。
窒息しそうになり、抑圧がたまると、ささいなことがキッカケで爆発する。
傷つきやすい感情が自分にあるのが許せない。
「なんてことない」と言っても、恨みや憂鬱感としてたまっていく。
胃の不調、腰痛、頭痛に悩まされる
●感情を盗み、心を読む
機能不全家族では、自分を守るために人の気持ちに敏感でなければならない。
母親が落ち込んでいたら、自分も落ち込んで共感しなければならない。さもなくば裏切りととられる。
感情を長く装っていると、人の感情が自分の感情だと思い込む。
否定的な人と長くいると、自分も憂鬱になる。
【投影】
人を通して自分の感情を体験すること。
すべての感情は、私たちが幸せで健康であるために必要なもの。
【気持ちを伝える】
つねに家族の誰かが喋り続けている中で育つことも共依存の原因となる![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/light.gif)
何を言っても家族にやりこめられてしまう、と悟った人もいる。
人と健康な関係を築き、同時に自分にも正直でありたいと思うなら、自分の気持ちを率直に伝える能力が必要。
暗示や沈黙でなく、率直でハッキリとした態度をとる必要がある。
【コミュニケーション・ゲーム】
傷つけられると、自分の感情を伝えていないという責任を問わずに、人を責めることができるゲーム。
●私のことを気にかけているなら、私が思っていることが分かるはず。
気持ちを言い当てることに参加しなかったり、間違った答えを出されると腹を立てる。
ガッカリし、その気持ちも隠す→誰も分かってくれない。それは当然![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/light.gif)
●言葉を使わず、行動を通じて分からせようとする
人を喜ばせようと話すが、行動は逆の意味を示している(微笑みを浮かべながら内心怒っている
相手に罪悪感を感じさせるのが切り札
●すみません、私の足を踏んでいます(←これ可笑しい![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
なにも迷惑をかけていないのに、共依存者はよく謝る![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/dogeza.gif)
言葉の虐待の標的にされることがよくある!いじめっ子は、ターゲットとして共依存者を見出す
/驚驚驚
●話題をそらす
自分の感情を言わないために急に冗談をいうなどして脇にそらせる。
●味方を見つけて噂を広げたり、同情を誘う
●みんな言っている
その人が言ってないこっとも言ったことにしてしまう。
●あなたのために言っているのよ
知ったかぶりの達人のように人を変えようとする→「威張っていて冷たい」「人を操ろうとする人」という印象を与える
テレビの言葉を引き合いに出したり、統計を論じたがる。
●ぜんぶあなたのせい!![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ikari.gif)
メッセージをはっきり伝えてないのに、読み違えられると傷つき怒り、非難する。
相手は理不尽な言いがかりから自分を守るので精一杯で、耳を傾ける余裕もなくなる(なんだか旧相方さんを思い出した![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_shock2.gif)
●都合の悪いことは聞かないという病気
話を聞かず、その意味を想像して答えを返す。相手の心を推測して、自分に投影する→問題を曖昧にしてしまう
このゲームのルールを知っているのは共依存者のみ。
周りは不満がたまり、共依存者の要求もかなわないまま。
【自分の気持ちを伝えることを学ぶ】
・人と意見が違っても人生が終わるわけではない。話をし、相手の話も聞くことで、
歩みより、双方納得できる答えを導き出すことができる。
・「いつも」「ぜったい」などの大げさな表現は避ける。(ゆってるな、自分![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/namida.gif)
・間違えたらすぐに認める。後悔を表現しないと、罪悪感は自己否定感に変わる。怒り、傷は恨みに変わることもある。
・相手が理解しようとしなくても、それはその人の権利。または別の理由があったから。
→他にちゃんと聞いて、共感してくれそうな人に話す。
【信頼を学ぶ】
・共依存者は幼児期に人は信頼できない、自身も信じないと学んでしまう。
人間関係で痛みを経験するたび、ひとつひとつレンガの壁を積んでしまう。
→幼い頃に役立った壁は、高くなりすぎて誰も登れなくなり、自分の成長を妨害する。
・自分は相手より大人だと優越感を感じて、賢いと確信している。
→誰も必要ないと思い込もうとしてもムリ。
人は一人でいることと、相手とつながっていることのバランスがとれている時に最高に力が出せる![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
【もっと近くに来て、でもあっちへ行って】
・気持ちの距離感が分からない→相手は当惑し離れてしまう![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase1.gif)
・共依存者は一見、心根の優しい、相手に尽くす人に見えるが、相手の借りを計算している(恐いなぁ・・・![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_shock1.gif)
・たくさんの知り合いを作っても、人気者ぶりはお芝居で、内心は孤独。
・自分の要求に応えてくれるかどうかで自尊心が左右されるから、信頼が裏切られることを恐れる。
・一方で、完全に自立してなんでも自分でやらなければならないとも思っている![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/light.gif)
・人とのつながりがほしくて誰かれ構わずつかまえるので、拒絶される可能性も高くなる悪循環を何度も繰り返す。
【相互依存】
ふつうの人間関係はこの相互依存で成り立っている。
まず互いに少しの信頼を持つことから始まる。
【境界線を設ける】
・共依存者は、まるきり関わらないか、特定の人と硬い絆を結ぶかのどちらかになりがち。
相手にべったりくっついてしまって個を失い、自分と同じことをするように求める。
・気配り、忍耐力、丁寧さ、人への共感は、共依存者の持つ素晴らしい資質!悩みを聞いてもらい、頼られるタイプ
→面倒をみることと、健康的な「利己心」のバランスがとれないので、
自分のエネルギーが人に利用され、奪われてしまっているように感じる。
・本来は「ノー」と言いたい時に「イエス」と言い、人に自分を利用させたり、指示させる。
境界がないと「絡み合い、巻き込まれる」状態。
→相手を非難するが、その人からは離れない。相手をどう思っているか考えると混乱する。
実際に話さず、想像上の会話をする。考えを読んで、期待に応えようとする。
相手以上に相手のことを分かっていると思い込む。
境界を設ける
境界に柔軟性をもたせる。健康的な境界は、庭の周りのフェンスのようなもの。
攻撃から避けられるくらいに強く、通行人からプライベートな土地に侵入を防ぐくらい。
同時に、刑務所の塀ではなく、招き入れることもできる高さ。
人との境界が曖昧な人たちは、悪い人たちからの侵入に対しても無防備で、出入り自由のような状態。
個性を破壊し、ののしり、真実でない言いがかりをつけて苦しめ、干渉し、人生をコントロールしようとするなら、それは虐待。
★人をコントロールする
自分の境界を尊重しない人は、人の境界を尊重することもできない。
人をコントロールすることで、望まれているという感覚を持つことができる。
強く執着すると、逆に自分がコントロールされてしまう。
★人を喜ばせる
対立を避け、自分から離れていくのを防ぐために、その人の望んでいることを言う。
自分を裏切り、結局は自分がひどく傷つく。
★世話を焼く
人に関心を持つ=世話を焼くがごっちゃになっている。
相手から忠誠や誓い、愛情を得るためにしている。
自分の人生を人に支配させているので、人を監督するのは公平な取引だと思いこんでいる。
★罪悪感のゲームをする
怒りの感情を認める代わりに、悲しみと不機嫌を取り出す。
「本当にわたしを気にかけてくれるなら、もっと尽くしてくれるはず」と相手の境界を侵害する。
★境界の設定を学ぶ
人の築いた境界に気づき、それを尊重することは、人間関係での重要問題。
自分と他人がもっともくつろげる感情的な距離を学ぶ。
相手に「ノー」と言うことを学ぶ。
自分が「ノー」と言われることを学ぶことでもある。
「イエス」と本気で言えるのも、この方法だけ!
成長のためには、子ども時代を手放す必要がある。
=喪失から回復する時に通る「嘆きのプロセス」と似ている。
【嘆きのプロセス】
1.否認
機能不全家族を健全と思い、自分を責める。心がマヒする。
2.怒り
親が過去にしたこと、してくれなかったこと、親がどんな人かを切り離して考えられるようになる。
その人を憎まず、その出来事自体を憎むようにれる。
3.悲しみ
「もし・・・だったなら」と過去を再現する。幼い頃に戻ってやり直したいと思う。
4.無関心
悲しみ、怒り、恨みは、抑圧されても、表現されても、人生の中心を占めている。
次の新しい感情が出るまでは混乱する→整理するために、一人で静かな時間をとること。
5.受容
子ども時代の体験は自分の一部。過去から目をそらさず、過去と戦うことを止めれば
不遇に満ちた時間は現在の自分をコントロールする力を失う。
許すことでもなく、最初のステップになる。今、自分のために最善を尽くすことが先決。
「嘆きのプロセス」を飛ばすと共依存から抜け出せない危険がある。
自分には問題を解決する大きな責任があり、したいこと、なりたいものに大きな決定権があるということ!
達成できない自分を惨めにするだけ
→これまで親から支配されたり、計画を台無しにされ、自分で計画を立てる必要がなかったから。
目標に優先順位をつける
プロセスが学ぶべき価値のある体験だと知る。
プロセスは結果よりずっと重要。道のりそのものを楽しむこと。
強迫行動(のめりこみ)と依存症(アディクション)に対処する
共依存は、なんらかの強迫行動や依存症を伴っていることが多い
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/8c/782110307231d7c6c717ac16a4c6dc81.jpg)
●アルコール(悲しみ、怒り、孤独から逃れるために飲む。
●ドラッグ
●恋愛、セックス
●食べもの(拒食症、過食症などの摂食障害は、起きている時にはほとんど食べものに興味がいく
●買いもの
●スリルのある行為(暴走・万引き・カンニング など
「幸せでも問題はない!」と大きく書いて部屋に貼る
【共依存をつくりだす社会】
コマーシャルに踊らされる現代人
テレビ、ラジオなどの広告の集中砲火に遭っている。
広告会社は、必要性を生み出すことで商品を売る。
何か大切なものが生活に欠けていると思わせる
自分が好きでなくなる
商品を買うことで不満を解消する。
広告は、自分の価値観を軸として判断するのではなく、外からの情報で判断するよう教え込む。
人の自尊心、所属感に訴え
商品という「答え」を用意する。
実際は、買う・買わないは自由に選択できる。
現代人は、自尊心を高めるためにもっとお金を稼いで、もっと物を買うという終わりのない探求に生きている![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0186.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0186.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0186.gif)
クレジットカードでゲームを買い、その支払いのためにさらに働かなければならない。
【依存をすすめる文化】
「自分ではない誰かになりたいと願うことは、健康で自然なこと」だとすすめる。
他の人になれないなら、有名人のことをすべて知ろうとして追いかける→ゴシップ
→自身の問題解決に取り組む必要がなくなる。
自分の人生をどう生きたいかに注意を払うより、人の生き方を真似るようにと、テレビは誘惑している。
ポピュラー音楽、映画、恋愛小説の多くは「恋愛とは自己肯定感を高めてくれるだけのもの」という情報を流している。
誰かに必要とされているなら、世界で一番幸せで、愛されるまでは人としてつまらないというメッセージを与える。
【暴力を抱える社会】
社会が機能不全家族の状態。
「アメリカは世界でもっとも暴力的で自滅的な国家」だという報告書がある。
暴力行為を目撃した子どもは、ほとんどがうつ状態になる。
1980~1987年の幼児虐待事件数は毎年2倍以上になり、2万件をこす。
日本では2004年度の相談が33,408件あり、急増している。
【不平等を放置する権力者】
実際に国がもたらすものは平等に分配されていない(女性より男性の賃金が高いなど年齢・性別・人種による差別
子どもや高齢者のニーズが無視される社会。
犠牲者に対して「自分の問題は自分の責任だ」「相手に何か悪いところがあるに違いない」「怠け者で愚かだ」と言う権力者。
マヒして逃れようとする・無力感が蔓延する
アメリカは100万人超のアルコール依存者がいる。
貧困層は行動を起こせないだけでなく、希望も失っている。投票率の低下がよい例。
アメリカ・日本のような大国は、世界の意思決定をする大きな発言権を持っている一方で、
発展途上国には発言権がないに等しい。→外国の援助という施しに依存している。
「先進国」「発展途上国」という言葉には、この国は他国より優れている、
その国の運命をコントロールする権利があるという意味も含まれている。
【大国は軍事に依存している】
地球を何回も破壊できる武器を核貯蔵庫に蓄えて、まだ増やそうとしている。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/bomb.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/bomb.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/bomb.gif)
私たちは日常を生き抜くために、世界の共依存を受け入れている。
女性は何世紀もの間、共依存的にふるまうように教えられてきた。
受け身で、人の欲求を満たすことを人生の中心にすることが美徳だと教えられてきた。
♪Woman Is the Nigger of the World/John Lennonを思い出した。
共依存的な社会からの回復には、自身の意識に対する個々の取り組み
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/plus.gif)
社会の不公平な制度を変えるための団体行動の両方が必要。
女性・貧困層・少数民族・ゲイなどのマイノリティ・第三世界の人などのグループに分け、
自分でなんとかしろと言うなら、「犠牲者を非難する」という共依存の罠にかかっている。
この世界を変えるための自分の責任を回避し、真の平等が存在することまで否認している。
平等性を守り、真理を語ることが、回復に向かう道のりにつながる。
ケイ・マリー・ポーターフィールドのほかの著作
『感情をぶつける暴力や言葉の暴力から自由になるための12ステップ』など
ケイ・マリー・ポーターフィールド/著 水澤都加佐/監訳
10代のメンタルヘルス9『喪失感』(大月書店)を読んでいて、
こちらのシリーズも気になるテーマが色々あったから借りてみた。
リンクする箇所にフセンを貼ってたら、毎ページごとに何箇所も貼って、やっぱりフセンだらけ/驚
「共依存」や「機能不全家族」って言葉自体知らなかったけど、当てはまる事項が多くてビックリ。
てか、逆に不全じゃない家族っているのか?って思った
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase1.gif)
【内容抜粋メモ】
これまた書いてたらキリがないほどだから、ここに載せられるだけ。
これも実際手にとって、たくさんの人に読んでほしい1冊。
【共依存の特徴例】
●人からよく思われたり、好かれたいので、いつも一生懸命何かをしている
●なにかうまくいかないと、大抵自分のせいだと思う。
●どうしたら人が幸せになるか分かるけど、自分が幸せになるために、なにが必要かはわからない。
●誰かが怒ったり、議論を始めたりすると居心地が悪い。
●誰かと親しくなることはとても大変なことだ。
●何かをしてもらうより、してあげるほうが気分がいい。
●友だちや家族は自分をあてにしていると思う。
●今までの人間関係は、ほとんど自分がキズついて終わった。 など
共通点は、同じ「機能不全家族」で機能するコミュニケーションのとり方をすること。
【機能不全家族とは?】
それぞれ求めても必要なことを満たされず、また求められても満たそうとしない、互いに感情をはぐくめない家族のこと。
近親姦、DV、家族にゲイやうつ状態の人がいたり、離婚家族、
親のどちらか一方がいつもふさぎこんでいたり、怒っていたり、
ワーカホリックな親、子どもを無視する親、しばしば大声をあげる親、
長期の闘病、死、摂食障害、金銭トラブルなどでストレスに満ちた状態が続いた場合。
→自己否定感、怒り、深い悲しみを抱えている。
そんな人たちのコミュニケーション法を「共依存行動」と名付けた。
【共通した行動や信念】
●自己否定感
●感情の否認「わたしは何も感じていない」
・自分の怒りや痛みから逃れるのに精一杯で、自分が感じていることを知るのが難しい
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/light.gif)
・その表現に時間がかかる。適当な言葉が見つからず、喋りだしても混乱に満ちている。
・表に出さず、人が察してくれることを期待する。憤りをじっと抑える
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/light.gif)
・傷つけられ、見捨てられることを恐れているため、長期にわたって人と親しい関係をもつのが難しい。
・人を信頼しないことを身につけている。人間関係を求める反面、近付けまいとして壁をつくってしまう。
・毎日、胃痛と緊張性の頭痛が起こる。
●人のために生きようとする
自分の価値を周囲の人の評価や感謝で測っているため、愛情と同情の区別がつかず、
可哀想だと思う人、世話を焼いたり、助けてあげる必要があると思う人と関係をつくりたがる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/arrow_r.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/arrow_r.gif)
自分で決めるのにひどく時間がかかり、何もしないか、何をしたらよいか人に言ってもらう
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/light.gif)
自分が操り人形になって、家族や友だちにその糸を引かせている。
●極端から極端に走る
人から認められたくてしゃかりきに頑張るかと思うと、燃え尽きてまったく何もできなくなる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/arrow_r.gif)
【共依存の神話】
●私は生まれつき共依存にちがいない
●時がたてば自然に抜け出せる
●共依存は治らない病気だ
●うまくいかないのは自分のせい
●私はどうかしているにちがいない
●家族のせい
●恋人なら治してくれるだろう
●恋愛は諦めなければならない
●共依存から抜け出したら、私は自分勝手な人間になるだろう
●どうせ自分じゃどうしようもできない
変わりたくない時はそれもまたよし。準備が整えば、その考えも変わる。
【どうして共依存になるのか?】
すでに共依存的生き方がもとになっている家族のもとにたまたま生まれた。
あなたは家族の一員であろうとして、生きるために必要なことをしたまで。
●親が共依存だと子どもに受け継がれる
自分をうまく育てられていない親は、どうやって子どもを育てればよいかが分からない。
共依存は世代連鎖しがちな問題。
●恐るべき2歳
精神的な成長が順調に進まなかった共依存者の心には、今も2歳児の子どもがいる。
→「インナーチャイルド(内なる子ども)」
(そいや、『星の王子さま』の象を飲み込んだうわばみの絵もそうだったな
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/2b/261ad78e0cd4e634bf1d40b2533082da.jpg)
●家族からの身体的・精神的虐待
・風呂を覗いたり、部屋を勝手に開けたりして、プライバシーが守られないことも性的な境界を侵略していることになる。
・家族が殴られているのを見ること→子どもはその暴力が自分の責任と思い、怒りの感情そのものを恐れるようになる。
●言葉の暴力は目にみえないが深い傷
●家族に外に言えない秘密がある
家族に自殺者がいる、シングルマザー、養子など。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/arrow_r.gif)
真実を知らないことは、嫌なことに向き合ったりすることよりもっと傷つけられる。
●家族が大きなストレスを受けている
死、事故、引越し、離婚・再婚。変化の幅が大きく、数が多いほどストレスレベルは高くなる。
【機能不全家族のルール】
●他人を信用してはいけない
●家族の秘密を話してはいけない(自分の子どもが不幸で、社会に適応できないなんて誰にも知られたくない
●感情は捨てなくてはいけない(怒り、悲しみ、痛みは弱い証。「泣くな」など
●期待してはいいけない。
●家族に愛されたいなら努力しろ
●恥を知れ
●家族を大事にしなさい(家族の感情を第一に考え、皆の機嫌をとること。自分は横に置いておきなさい。わがままだ。
これらのルールはもう一度つくり変えられる。
【インナーチャイルドとは?】
「頼もしい子だね」「大人っぽいね」などと言われると共依存者は気分がいい。
自分が子どもであることを忘れたかのようにふるまう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/arrow_r.gif)
カラダの成長につれ、外でのふるまいとインナーチャイルドとの差は大きく広がっている。
「自分は一人の独立した人間だ」と学ぶのに共依存者はとても苦労する。
自分の評価や自尊心は、家族にかかわっていたから。
自分をどう思うか=親が自分をどう思っているかにかかっている。
幼児期から人の機嫌をとり、周囲に頼って過ごしたため。
インナーチャイルドは敵ではない。存在を認め、再びつながる
インナーチャイルドは一緒に子ども時代を生き抜き、自分の大事なものを守ってくれた存在
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【インナーチャイルドは本来、こんな子ども】
楽しさ、喜び、愛に満ち、冒険家、のびのびしていて、創造的。
【自己否定のゲームに打ち勝つ】
●自己否定感と罪悪感は違う
・罪悪感=自分の間違った行為に感じる
・自己否定感=自分の存在を否定
●自身を恥じるべきだ
「子どもは約1歳半になるまでは自分を否定しない」
初めて自己否定感を感じるのは、親を混乱させるようなことした時。
親から愛されなくなることを恐れて、口を閉じる。
本来は、叱った後に子ども抱きしめて仲直りすると、親子の絆は修復され、
子どもは「自分の存在が悪いのではなく、自分のしたことが悪かったのだ」と分かる。
健康な家族では、親も間違いをする人間だと認めている。
機能不全家族では、子どもは家の外へ追い出され、永久に親から嫌われてしまうかもしれない、という恐怖の中で生活している。
子どもに自己否定感を抱かせて、言うことを聞かせようとする。
「バカだね、お父さんみたいだよ」「何ひとつまともにできやしない」などの言葉は
「おまえは愛される価値がない」というメッセージを受ける。
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・親が子に他人を敬い、謙虚でいるよう教えむことに熱中する→自己肯定が傲慢で、自己嫌悪が美徳となる。
・子どもは無視されていると、自分の責任にしがち。
・自己否定感が強いと、友達を家に連れてこない、友達をつくらなくなる。
●親もその親から自己否定感を受け取って伝えている
「これは母親の自己否定感で、わたしのものとして受け取るつもりはない」と子どもには言えなかった。
見せ掛けの自分を成長させ、ありのままを隠して、家族の中の役割を演じて成長する。
自分を完璧に見せる努力がうまくいかなくなると、隠れたり、関係から逃げたり、一人で過ごすようになる。
たとえ人と一緒にいても孤立を感じ、殻にこもり、人とは違う感じを抱く。
自己否定のテープが流れ始めたら、止めて、深呼吸をして、肯定のテープをかけなおす。
「私はダメな人間だ」→「私は人間らしい」
これまでの褒め言葉を思い出して書いてみる。
●自分の感情を全部見つけて向き合う
幼児期に感情を出してからかわれたり罰せられたりしたから。
感情表現したからでなく、そもそも感情を持ったから、というのがおかしなところ。
●感情を押しこめる
共依存者は、自分の感情にまったくといってよいほど気がついていない。
にじみ出そうになると心の奥底へと押し込み、無視して、
他の人がどう感じるか、人の意見にもとづいて選択する。
「私は冷静で、穏やかで落ち着いている。苦しみなどない」と自分にいい訳する。
たとえその場をやりすごせてもインナーチャイルドは騙せない。
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傷つきやすい感情が自分にあるのが許せない。
「なんてことない」と言っても、恨みや憂鬱感としてたまっていく。
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●感情を盗み、心を読む
機能不全家族では、自分を守るために人の気持ちに敏感でなければならない。
母親が落ち込んでいたら、自分も落ち込んで共感しなければならない。さもなくば裏切りととられる。
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否定的な人と長くいると、自分も憂鬱になる。
【投影】
人を通して自分の感情を体験すること。
すべての感情は、私たちが幸せで健康であるために必要なもの。
【気持ちを伝える】
つねに家族の誰かが喋り続けている中で育つことも共依存の原因となる
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何を言っても家族にやりこめられてしまう、と悟った人もいる。
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暗示や沈黙でなく、率直でハッキリとした態度をとる必要がある。
【コミュニケーション・ゲーム】
傷つけられると、自分の感情を伝えていないという責任を問わずに、人を責めることができるゲーム。
●私のことを気にかけているなら、私が思っていることが分かるはず。
気持ちを言い当てることに参加しなかったり、間違った答えを出されると腹を立てる。
ガッカリし、その気持ちも隠す→誰も分かってくれない。それは当然
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●言葉を使わず、行動を通じて分からせようとする
人を喜ばせようと話すが、行動は逆の意味を示している(微笑みを浮かべながら内心怒っている
相手に罪悪感を感じさせるのが切り札
●すみません、私の足を踏んでいます(←これ可笑しい
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なにも迷惑をかけていないのに、共依存者はよく謝る
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言葉の虐待の標的にされることがよくある!いじめっ子は、ターゲットとして共依存者を見出す
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●話題をそらす
自分の感情を言わないために急に冗談をいうなどして脇にそらせる。
●味方を見つけて噂を広げたり、同情を誘う
●みんな言っている
その人が言ってないこっとも言ったことにしてしまう。
●あなたのために言っているのよ
知ったかぶりの達人のように人を変えようとする→「威張っていて冷たい」「人を操ろうとする人」という印象を与える
テレビの言葉を引き合いに出したり、統計を論じたがる。
●ぜんぶあなたのせい!
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メッセージをはっきり伝えてないのに、読み違えられると傷つき怒り、非難する。
相手は理不尽な言いがかりから自分を守るので精一杯で、耳を傾ける余裕もなくなる(なんだか旧相方さんを思い出した
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●都合の悪いことは聞かないという病気
話を聞かず、その意味を想像して答えを返す。相手の心を推測して、自分に投影する→問題を曖昧にしてしまう
このゲームのルールを知っているのは共依存者のみ。
周りは不満がたまり、共依存者の要求もかなわないまま。
【自分の気持ちを伝えることを学ぶ】
・人と意見が違っても人生が終わるわけではない。話をし、相手の話も聞くことで、
歩みより、双方納得できる答えを導き出すことができる。
・「いつも」「ぜったい」などの大げさな表現は避ける。(ゆってるな、自分
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・間違えたらすぐに認める。後悔を表現しないと、罪悪感は自己否定感に変わる。怒り、傷は恨みに変わることもある。
・相手が理解しようとしなくても、それはその人の権利。または別の理由があったから。
→他にちゃんと聞いて、共感してくれそうな人に話す。
【信頼を学ぶ】
・共依存者は幼児期に人は信頼できない、自身も信じないと学んでしまう。
人間関係で痛みを経験するたび、ひとつひとつレンガの壁を積んでしまう。
→幼い頃に役立った壁は、高くなりすぎて誰も登れなくなり、自分の成長を妨害する。
・自分は相手より大人だと優越感を感じて、賢いと確信している。
→誰も必要ないと思い込もうとしてもムリ。
人は一人でいることと、相手とつながっていることのバランスがとれている時に最高に力が出せる
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【もっと近くに来て、でもあっちへ行って】
・気持ちの距離感が分からない→相手は当惑し離れてしまう
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・共依存者は一見、心根の優しい、相手に尽くす人に見えるが、相手の借りを計算している(恐いなぁ・・・
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・たくさんの知り合いを作っても、人気者ぶりはお芝居で、内心は孤独。
・自分の要求に応えてくれるかどうかで自尊心が左右されるから、信頼が裏切られることを恐れる。
・一方で、完全に自立してなんでも自分でやらなければならないとも思っている
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・人とのつながりがほしくて誰かれ構わずつかまえるので、拒絶される可能性も高くなる悪循環を何度も繰り返す。
【相互依存】
ふつうの人間関係はこの相互依存で成り立っている。
まず互いに少しの信頼を持つことから始まる。
【境界線を設ける】
・共依存者は、まるきり関わらないか、特定の人と硬い絆を結ぶかのどちらかになりがち。
相手にべったりくっついてしまって個を失い、自分と同じことをするように求める。
・気配り、忍耐力、丁寧さ、人への共感は、共依存者の持つ素晴らしい資質!悩みを聞いてもらい、頼られるタイプ
→面倒をみることと、健康的な「利己心」のバランスがとれないので、
自分のエネルギーが人に利用され、奪われてしまっているように感じる。
・本来は「ノー」と言いたい時に「イエス」と言い、人に自分を利用させたり、指示させる。
境界がないと「絡み合い、巻き込まれる」状態。
→相手を非難するが、その人からは離れない。相手をどう思っているか考えると混乱する。
実際に話さず、想像上の会話をする。考えを読んで、期待に応えようとする。
相手以上に相手のことを分かっていると思い込む。
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境界に柔軟性をもたせる。健康的な境界は、庭の周りのフェンスのようなもの。
攻撃から避けられるくらいに強く、通行人からプライベートな土地に侵入を防ぐくらい。
同時に、刑務所の塀ではなく、招き入れることもできる高さ。
人との境界が曖昧な人たちは、悪い人たちからの侵入に対しても無防備で、出入り自由のような状態。
個性を破壊し、ののしり、真実でない言いがかりをつけて苦しめ、干渉し、人生をコントロールしようとするなら、それは虐待。
★人をコントロールする
自分の境界を尊重しない人は、人の境界を尊重することもできない。
人をコントロールすることで、望まれているという感覚を持つことができる。
強く執着すると、逆に自分がコントロールされてしまう。
★人を喜ばせる
対立を避け、自分から離れていくのを防ぐために、その人の望んでいることを言う。
自分を裏切り、結局は自分がひどく傷つく。
★世話を焼く
人に関心を持つ=世話を焼くがごっちゃになっている。
相手から忠誠や誓い、愛情を得るためにしている。
自分の人生を人に支配させているので、人を監督するのは公平な取引だと思いこんでいる。
★罪悪感のゲームをする
怒りの感情を認める代わりに、悲しみと不機嫌を取り出す。
「本当にわたしを気にかけてくれるなら、もっと尽くしてくれるはず」と相手の境界を侵害する。
★境界の設定を学ぶ
人の築いた境界に気づき、それを尊重することは、人間関係での重要問題。
自分と他人がもっともくつろげる感情的な距離を学ぶ。
相手に「ノー」と言うことを学ぶ。
自分が「ノー」と言われることを学ぶことでもある。
「イエス」と本気で言えるのも、この方法だけ!
成長のためには、子ども時代を手放す必要がある。
=喪失から回復する時に通る「嘆きのプロセス」と似ている。
【嘆きのプロセス】
1.否認
機能不全家族を健全と思い、自分を責める。心がマヒする。
2.怒り
親が過去にしたこと、してくれなかったこと、親がどんな人かを切り離して考えられるようになる。
その人を憎まず、その出来事自体を憎むようにれる。
3.悲しみ
「もし・・・だったなら」と過去を再現する。幼い頃に戻ってやり直したいと思う。
4.無関心
悲しみ、怒り、恨みは、抑圧されても、表現されても、人生の中心を占めている。
次の新しい感情が出るまでは混乱する→整理するために、一人で静かな時間をとること。
5.受容
子ども時代の体験は自分の一部。過去から目をそらさず、過去と戦うことを止めれば
不遇に満ちた時間は現在の自分をコントロールする力を失う。
許すことでもなく、最初のステップになる。今、自分のために最善を尽くすことが先決。
「嘆きのプロセス」を飛ばすと共依存から抜け出せない危険がある。
自分には問題を解決する大きな責任があり、したいこと、なりたいものに大きな決定権があるということ!
達成できない自分を惨めにするだけ
→これまで親から支配されたり、計画を台無しにされ、自分で計画を立てる必要がなかったから。
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プロセスが学ぶべき価値のある体験だと知る。
プロセスは結果よりずっと重要。道のりそのものを楽しむこと。
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共依存は、なんらかの強迫行動や依存症を伴っていることが多い
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●アルコール(悲しみ、怒り、孤独から逃れるために飲む。
●ドラッグ
●恋愛、セックス
●食べもの(拒食症、過食症などの摂食障害は、起きている時にはほとんど食べものに興味がいく
●買いもの
●スリルのある行為(暴走・万引き・カンニング など
「幸せでも問題はない!」と大きく書いて部屋に貼る
【共依存をつくりだす社会】
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テレビ、ラジオなどの広告の集中砲火に遭っている。
広告会社は、必要性を生み出すことで商品を売る。
何か大切なものが生活に欠けていると思わせる
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広告は、自分の価値観を軸として判断するのではなく、外からの情報で判断するよう教え込む。
人の自尊心、所属感に訴え
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実際は、買う・買わないは自由に選択できる。
現代人は、自尊心を高めるためにもっとお金を稼いで、もっと物を買うという終わりのない探求に生きている
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クレジットカードでゲームを買い、その支払いのためにさらに働かなければならない。
【依存をすすめる文化】
「自分ではない誰かになりたいと願うことは、健康で自然なこと」だとすすめる。
他の人になれないなら、有名人のことをすべて知ろうとして追いかける→ゴシップ
→自身の問題解決に取り組む必要がなくなる。
自分の人生をどう生きたいかに注意を払うより、人の生き方を真似るようにと、テレビは誘惑している。
ポピュラー音楽、映画、恋愛小説の多くは「恋愛とは自己肯定感を高めてくれるだけのもの」という情報を流している。
誰かに必要とされているなら、世界で一番幸せで、愛されるまでは人としてつまらないというメッセージを与える。
【暴力を抱える社会】
社会が機能不全家族の状態。
「アメリカは世界でもっとも暴力的で自滅的な国家」だという報告書がある。
暴力行為を目撃した子どもは、ほとんどがうつ状態になる。
1980~1987年の幼児虐待事件数は毎年2倍以上になり、2万件をこす。
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【不平等を放置する権力者】
実際に国がもたらすものは平等に分配されていない(女性より男性の賃金が高いなど年齢・性別・人種による差別
子どもや高齢者のニーズが無視される社会。
犠牲者に対して「自分の問題は自分の責任だ」「相手に何か悪いところがあるに違いない」「怠け者で愚かだ」と言う権力者。
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アメリカは100万人超のアルコール依存者がいる。
貧困層は行動を起こせないだけでなく、希望も失っている。投票率の低下がよい例。
アメリカ・日本のような大国は、世界の意思決定をする大きな発言権を持っている一方で、
発展途上国には発言権がないに等しい。→外国の援助という施しに依存している。
「先進国」「発展途上国」という言葉には、この国は他国より優れている、
その国の運命をコントロールする権利があるという意味も含まれている。
【大国は軍事に依存している】
地球を何回も破壊できる武器を核貯蔵庫に蓄えて、まだ増やそうとしている。
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私たちは日常を生き抜くために、世界の共依存を受け入れている。
女性は何世紀もの間、共依存的にふるまうように教えられてきた。
受け身で、人の欲求を満たすことを人生の中心にすることが美徳だと教えられてきた。
♪Woman Is the Nigger of the World/John Lennonを思い出した。
共依存的な社会からの回復には、自身の意識に対する個々の取り組み
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社会の不公平な制度を変えるための団体行動の両方が必要。
女性・貧困層・少数民族・ゲイなどのマイノリティ・第三世界の人などのグループに分け、
自分でなんとかしろと言うなら、「犠牲者を非難する」という共依存の罠にかかっている。
この世界を変えるための自分の責任を回避し、真の平等が存在することまで否認している。
平等性を守り、真理を語ることが、回復に向かう道のりにつながる。
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『感情をぶつける暴力や言葉の暴力から自由になるための12ステップ』など