メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『南極のペンギン』(宝島社)

2013-01-11 14:11:34 | 
地球の自然と環境を考える絵本1『南極のペンギン』(宝島社)
ヘレン・カウチャー/作 まちこうじ/訳

▼あらすじ
皇帝ペンギンは、冬にタマゴを産んで、疲れた母親はエサを求めて海へ行く。
海には天敵のヒョウアザラシがいる。



その間、父親は2ヶ月もの間、猛吹雪の中でも互いに身を寄せ合って、
足の上にタマゴを乗せて温めつづける。孵ったヒナが可愛いこと!
母親が戻ると育児を交替して、こんどは父親が海へ行く。

 

ウエッデルアザラシは、春に赤ちゃんを産む。
 

アデリーペンギンも石を集めて巣を作って、春にタマゴを産み、両親が交替で温める。

そこにニンゲンがヘリコプターや船で南極にやって来る。
驚いてタマゴを置いて逃げるペンギンたち。
オオトウゾクカモメはそのタマゴを食べてしまう。


前回読んだ『ジャングルの動物』(宝島社)につづく2冊目。こっちが第1弾だけど。
「南極大陸」ってドラマ等を観たけど、たとえ自然の研究であってもヒトの侵入は、
そこで暮らす野生動物にとっては脅威であり、恐怖・不安以外のなにものでもない。
ニンゲンは地球温暖化だけじゃなく、こうして直接的にも影響を与えているんだな/謝謝謝


心配そうに船を見つめる南極に生きる動物たち


コメント

『トラと人間』(宝島社)

2013-01-11 14:11:33 | 
地球の自然と環境を考える絵本3『トラと人間』(宝島社)
ヘレン・カウチャー/作 まちこうじ/訳

▼あらすじ
お腹を空かせた3頭のトラの家族は、ヒトが飼っている家畜の匂いを嗅ぎ付けてやって来る。

 

子牛やラクダを殺された貧しい生活者たちは、トラがエサを取りに来る前に
死んだラクダに毒を塗って殺してしまおうと言うが、
森林監視員はトラも家畜もどちらも助ける方法を考える。
そして、トラが近付いてきたとき、花火を何発も爆発させて驚かせ、
二度とヒトの住む地域に近寄せないようにする。




『南極のペンギン』につづく3冊目で、「地球の自然と環境を考える絵本」シリーズのラスト。
なるほどラストでは、動物保護区と、ニンゲンが住む地域それぞれのテリトリーを守るために
ヒトが知恵を絞るってゆう終わり方。

動物の命も、ヒトの命と同等に尊重して守る。ヒトの知恵にはこんな使い道もある。
それが自然との共存であり、結果的にニンゲンにも良いことにつながるんだ。

コメント