■『100の知識 北極と南極』(文研出版)
スティーブ・パーカー/著 渡辺政隆/監修
知っているようで意外と知らない地球の自然のこと。
本書は、大好きな写真家・星野道夫さんの著書にもよく出てくる動物や
極地で暮らす人々の生活様式なども出てきて、思い出しながら読んだ。
【内容抜粋メモ】
●地球は巨大な磁石
地球が回ると内部の鉄が動いて磁力ができる。
この磁力が最大の場所が「北磁極」と「南磁極」。
「北極点」は、北極海のほぼ真ん中にあり、海氷に覆われている。
「南極点」は、南極大陸にある。
縞模様のポールは、正確な南極点を示している。氷は毎年約10m移動するため、ポールの位置も毎年元旦に調節する
冬の間、北極海を覆う氷の厚さは3mにまでなり、夏になると薄くなるが、なくなることはない。
南極大陸には、山、谷、古い火山もあるが、ほとんど氷の下に隠れている。
山の頂上を覆う氷は、厚さが平均1600mもある。
ツンドラ:
ユーラシア大陸・北アメリカの北極周辺に広がる凍結した荒原。
短い夏の間に地面の表層が融解し、コケ類や地衣類が生える。凍土帯。凍原。
タイガ:
北半球の冷帯に広がる針葉樹林帯。エゾマツ・トドマツなどが大部分。
永久凍土:
一年じゅう地中温度がセ氏零度以下で常に凍結している土地。シベリア・カナダ・グリーンランドに広く分布。
●極地にすむ生き物たち
カリブー:
トナカイの英名。冬の間森で暮らし、夏にはツンドラまで大移動する。
ヘラジカ:
オオジカ、ムース、エルクともいう。最大のシカで肩高約2m。
「アルファペア」
オオカミの群れでは、「アルファペア」と呼ばれるオスとメスのつがいだけが子どもをつくり、
他のオオカミは子どもの世話を手伝う。
クジラやアザラシなど極地にすむ哺乳類には、皮膚の下に厚い脂肪の層がある。
クジラの脂肪は、ヒトの約5倍の厚さ!
キョクアジサシ:
最も遠くまで「わたり」をする鳥の1種。夏に北極地方で卵を産み、暖かい季節に南極地方へわたり、夏を過ごす。
アホウドリ:
海面で獲物をつかまえながら、3~5年間も飛び続けることがある/驚
ワタリアホウドリは、翼の長さが約3mもある!
ホッキョクジリス:
いつもプーさんと間違えちゃうけど、寒いところにいるのはリスさんなのねw
●冷たい海でくらすもの
極地の海水は塩分を含むため、0度になっても凍らず、淡水より低い温度で凍る。
極地の魚には、血液や体液の中に体を凍らせない特別な物質を持つものがいる。
ペンギン:
南半球にしかいない海鳥で、北極地方には1羽もいない。
●極地で暮らす人々
ヒトは、1万年以上も前から北極地方に住んでいた。
現在は、イヌイット族、アリュート族、コリヤーク族、チュクチ族、サーミ族などがいる。
サーミ族のハンターは、トナカイの皮でつくったテントで過ごす
アザラシの脂肪はランプの燃焼に、アザラシやトナカイなどの毛皮は服、ブーツになる。
遊牧民は、トナカイの数を時々数え、余分になれば町に行き、ナイフなどと交換する。
ネネツ族は、この50年間でトナカイの牧草地を700万ha以上も失った。
原因は、環境汚染、石炭の採掘、線路や道路、石油パイプラインの建設、牧草を食べる家畜が増えたことなど。
イグルー:
氷や雪の塊をドーム状に積み、トンネル状の入り口を設けたエスキモーの冬の住居。
カヤック:
流木や動物の骨でつくった枠組みを、クジラなどの水をはじく動物の皮覆った船。
●北極点・南極点をめざせ!
昔から多くの探検家が北極点到達に挑戦したが、海に浮かぶ氷の上に旗を残すことはできなかった。
現在は、ツアーに申し込めば北極点に行ける。
南極大陸は、1820年に初めて発見された。
アムンゼンの探検隊は、橇を引く犬を1匹ずつ殺して他の犬の餌にすることで、運ぶ食料の重さを軽くした(なんてこった
現在は、毎年ツアーの観光客がやってくる。アムンゼン・スコット基地では1年中観測できる。
●せまる危機
アザラシ、クジラ、魚、イカ、その他の動物も大量に殺されてきたため、1950年代までに激減した
1980年代にはクジラを大量に捕まえることが禁止されたが、
それでも観光船でおとずれる観光客には、野生動物に害を与えたり、ゴミを捨てるヒトがいた。
1994年、南極海は広大な「クジラ保護区」になったが、今もクジラ漁をしている国、オキアミ、魚、イカをとる船がある。
北極地方の一部も保護されているが、資源が豊富にあるため、協定を破ろうとする会社が出てきた。
北極地方に「資源開発ブーム」がはじまり、石油、天然ガスがパイプライン、石油タンカーによって遠くの大都市へ運ばれている
汚染物質で汚れたペンギンの体を掃除すると、羽毛の油も取れて凍え死んでしまうため、毛糸の上着を着せている
スティーブ・パーカー/著 渡辺政隆/監修
知っているようで意外と知らない地球の自然のこと。
本書は、大好きな写真家・星野道夫さんの著書にもよく出てくる動物や
極地で暮らす人々の生活様式なども出てきて、思い出しながら読んだ。
【内容抜粋メモ】
●地球は巨大な磁石
地球が回ると内部の鉄が動いて磁力ができる。
この磁力が最大の場所が「北磁極」と「南磁極」。
「北極点」は、北極海のほぼ真ん中にあり、海氷に覆われている。
「南極点」は、南極大陸にある。
縞模様のポールは、正確な南極点を示している。氷は毎年約10m移動するため、ポールの位置も毎年元旦に調節する
冬の間、北極海を覆う氷の厚さは3mにまでなり、夏になると薄くなるが、なくなることはない。
南極大陸には、山、谷、古い火山もあるが、ほとんど氷の下に隠れている。
山の頂上を覆う氷は、厚さが平均1600mもある。
ツンドラ:
ユーラシア大陸・北アメリカの北極周辺に広がる凍結した荒原。
短い夏の間に地面の表層が融解し、コケ類や地衣類が生える。凍土帯。凍原。
タイガ:
北半球の冷帯に広がる針葉樹林帯。エゾマツ・トドマツなどが大部分。
永久凍土:
一年じゅう地中温度がセ氏零度以下で常に凍結している土地。シベリア・カナダ・グリーンランドに広く分布。
●極地にすむ生き物たち
カリブー:
トナカイの英名。冬の間森で暮らし、夏にはツンドラまで大移動する。
ヘラジカ:
オオジカ、ムース、エルクともいう。最大のシカで肩高約2m。
「アルファペア」
オオカミの群れでは、「アルファペア」と呼ばれるオスとメスのつがいだけが子どもをつくり、
他のオオカミは子どもの世話を手伝う。
クジラやアザラシなど極地にすむ哺乳類には、皮膚の下に厚い脂肪の層がある。
クジラの脂肪は、ヒトの約5倍の厚さ!
キョクアジサシ:
最も遠くまで「わたり」をする鳥の1種。夏に北極地方で卵を産み、暖かい季節に南極地方へわたり、夏を過ごす。
アホウドリ:
海面で獲物をつかまえながら、3~5年間も飛び続けることがある/驚
ワタリアホウドリは、翼の長さが約3mもある!
ホッキョクジリス:
いつもプーさんと間違えちゃうけど、寒いところにいるのはリスさんなのねw
●冷たい海でくらすもの
極地の海水は塩分を含むため、0度になっても凍らず、淡水より低い温度で凍る。
極地の魚には、血液や体液の中に体を凍らせない特別な物質を持つものがいる。
ペンギン:
南半球にしかいない海鳥で、北極地方には1羽もいない。
●極地で暮らす人々
ヒトは、1万年以上も前から北極地方に住んでいた。
現在は、イヌイット族、アリュート族、コリヤーク族、チュクチ族、サーミ族などがいる。
サーミ族のハンターは、トナカイの皮でつくったテントで過ごす
アザラシの脂肪はランプの燃焼に、アザラシやトナカイなどの毛皮は服、ブーツになる。
遊牧民は、トナカイの数を時々数え、余分になれば町に行き、ナイフなどと交換する。
ネネツ族は、この50年間でトナカイの牧草地を700万ha以上も失った。
原因は、環境汚染、石炭の採掘、線路や道路、石油パイプラインの建設、牧草を食べる家畜が増えたことなど。
イグルー:
氷や雪の塊をドーム状に積み、トンネル状の入り口を設けたエスキモーの冬の住居。
カヤック:
流木や動物の骨でつくった枠組みを、クジラなどの水をはじく動物の皮覆った船。
●北極点・南極点をめざせ!
昔から多くの探検家が北極点到達に挑戦したが、海に浮かぶ氷の上に旗を残すことはできなかった。
現在は、ツアーに申し込めば北極点に行ける。
南極大陸は、1820年に初めて発見された。
アムンゼンの探検隊は、橇を引く犬を1匹ずつ殺して他の犬の餌にすることで、運ぶ食料の重さを軽くした(なんてこった
現在は、毎年ツアーの観光客がやってくる。アムンゼン・スコット基地では1年中観測できる。
●せまる危機
アザラシ、クジラ、魚、イカ、その他の動物も大量に殺されてきたため、1950年代までに激減した
1980年代にはクジラを大量に捕まえることが禁止されたが、
それでも観光船でおとずれる観光客には、野生動物に害を与えたり、ゴミを捨てるヒトがいた。
1994年、南極海は広大な「クジラ保護区」になったが、今もクジラ漁をしている国、オキアミ、魚、イカをとる船がある。
北極地方の一部も保護されているが、資源が豊富にあるため、協定を破ろうとする会社が出てきた。
北極地方に「資源開発ブーム」がはじまり、石油、天然ガスがパイプライン、石油タンカーによって遠くの大都市へ運ばれている
汚染物質で汚れたペンギンの体を掃除すると、羽毛の油も取れて凍え死んでしまうため、毛糸の上着を着せている