メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

ブラサキラジオ2015.1.27 OA

2015-01-27 23:55:55 | 音楽&ライブ
「ブラッデストサキソフォンのスイングサーキット」@FM Mot.Com 77.7MHz (インターネットFM)

詳細はFacebookにて

今週も始まりましたよブラサキラジオ。
先週は火曜にパソが壊れて、土曜の再放送は聴き逃しがち

2014年11月12日発売された新譜『ROLLER COASTER BOOGIE』(Bloodest Saxophone feat.Jewel Brown)から

DARK SHADOWS/Bloodest Saxophone feat.Jewel Brown

【1月のテーマは酒】
ラム酒の小瓶の話。甲田さんは風呂の中にまで持って入ってた時期があった。
甲「最初のライヴの時に、ウイスキー飲んだら立てなくなって、支えられつつ吹いたら、いろんな人に物凄く怒られて、それからやってない」
修二さんはリハから飲んでる。20代にやはりライブに何を演奏していたか覚えてなくて怒られた。
ユキさんも怒られて、最近ようやく止めた(ライブ前に飲むのはって意味だよね

【飲み屋コーナー】
ユキさんの高円寺特集。ベルギービールだけが置いてあるという「アスタリスク」さん。
修道院でビールを作ってる!? キリスト教信者は酒はありなのか?

【Cohさん&修二さんの音楽コーナー】
今月はルイ・アームストロング特集。

修「この名前が凄いよね。腕が強いってゆっちゃってるもんねw」
C「愛称の“サッチモ”の由来は、いろいろある。今回の曲が究極だと言われている」

Tight Like This/Louis Armstrong
ずーーーっとサッチモ特集でもいいくらいv

お酒の話。
ユキさん、以前はライヴ前にもしこたま飲んでいた。

甲「チッタ、あれ酷かった! 1人で関係ないこと吹いて、ステージ上でCohさんが怒ったが、
  本人は“してやったり”て感じで、その後、オレも軽く怒ったら“オレはあんたに裏切られた気分だよ”と言われた。
  それから、別のバンドのステージにも乱入してブリッジとかしてた」

C「こないだ、札幌でも、すぐ近くのホテルから会場まで来れなかったよね?」
タケオさんが「ユキさん、なんとかしたほうがいいよ」てゆってたほど。
修「だって徒歩5分くらいの所を“分かんなくなっちゃった”てゆってた」
ユ「ちょっと眠りたくて飲んでしまいました。1時間かかったというより寝坊した」

暗がりでツイスト/Bloodest Saxophone


お酒話vol.2は・・・要らないなぁ


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topics~錦織圭くん関連 ほか

2015-01-27 11:26:27 | テニス
最近の気になるトピックス。

錦織圭くん関連
 
1回戦後インタビュー

 
2回戦後インタビュー

 

 
「いいリズムはサーヴから作られる。徐々にサーヴはよくなって、自信はついてきています」

 

 

「錦織選手は、フォアからもバックからも打てる、ドロップショットもやる。
 ネットにも出ていく。すごく面白味のあるテニスをするんですね。
 錦織ならではのショット世界を持っているから、世界のテニスファンは応援している。
 これは力強いバックアップになっています。ぜひ夢をつかんでほしい」

おお! 坂井利郎さん懐 今は理事におなりなのね。
昔は、坂井さんともう1人テニス選手の2人で解説していた頃があって、爆笑したなあ!
「坂井さんのヘナヘナボールが・・・」「ヘナヘナってw」あれ、誰だったっけなあ、思い出せない


宮沢りえさん、高橋大輔さんらにジュエリーベストドレッサー賞
 
翔さんが映った瞬間も驚いたけど、こんなところにも大ちゃんが!驚


新たな対話型ロボット
 
コワイ・・・

 

 
3人目の白黒のコは何ができるのか説明がなくて気になったw


銀座5丁目に長野県のアンテナショップ『銀座NAGANO』
いつもいろんな楽しい情報をくれる友だちが教えてくれた。行ってみたい♪♪♪
サイトを開いたら、急に可愛いわんこ! そして埴輪!


「lyrics」もアップしました。



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『ゾマーさんのこと』(文芸春秋)

2015-01-27 11:10:43 | 
『ゾマーさんのこと』(文芸春秋)
パトリック・ジュースキント/著 ジャン・ジャック・サンペ/画 池内紀/訳
1992.11初版 1996.7第4刷

(ノートから感想メモを記載しました

作品の叙情性と、名前からフランスの作家だと思ったら、ドイツ人だった。
クリスマス・プレゼント用にベストセラーとなり、その後も人気だという。

このゾマーさんの謎めいたキャラクターに惹かれてしまうが、結局その正体は分からずじまいなのがイイ。
ヘタな種明かしなどないほど普遍性があって、記憶に残り、何度も読み返すことができる。

訳者は、解説で戦争の傷痕について触れている。
新聞に載った写真の若き頃の自信に満ちた活気あふれる青年から、
とり憑かれたように町を歩き、苦渋の表情に変貌してしまうまでの間に一体なにがあったのか。

そう考えると、なにか幻影というイメージより、暗く陰鬱なリアルさが増す。
単なる少年の日々の投影だけであってほしくもない。
彼は存在し、そして少年の目の前で消えたのだ。


同時に繰り広げられる少年の瑞々しい生活の記憶。
40歳を過ぎて、ここまで新鮮に幼少期のことを思い描けたらいいだろうなあ。

私にも、そんな高い杉の木・・・じゃなくリンゴの枝に登った記憶や、子ども時代の事件の数々があったはずなのに、
当時の感覚を呼び覚まして筆に移せるだけの才能はない。

ジャーナリズムから離れていたり、なんだかサリンジャーを思わせる作品。
その他『香水』も気になる。同じ店の棚に並んでいたかな?


自然がそのままの美しさで人の目と心を魅了していた時代。
時代や背景は違っても、正義感、純粋さ、傷つきやすく、頑なだった頃のこと、
理不尽な世の中は今でもそのままだけど(今じゃ加担してさえいる)。

それにしても、ヨーロッパは特に子どものしつけに厳しいね
まさに不公平な厳しさ。

名作『にんじん』にも、本気で自殺を企てるシーンがある。
私にも「こんな世界から消えてやる」って思ったことはやっぱりあるけど、
こんな社会で普通の大人になるのはむしろフシギなくらいだ。

いつ、そんな怒りや正義感と折り合いをつけたのか? もう思い出せない。
本書を度々読んで、子ども時代に忘れてきた感覚を呼び覚ましておかなきゃ。


あらすじ(ネタバレ注意
主人公の「ぼく」が木登りをしていた頃、オーバーを広げたら空も飛べるくらい体が軽かった。
一度ひどく落ちて打った頭が天気予報となる。
そして湖畔の町にゾマーさんという男がいた。

いつもよじれた木を3本目の足にして、ひっきりなし歩いている。
「冬じゅうズボンの下で白いすねが、夏秋と季節を経て色が変わっていく」という表現が笑える。

少年がいつまでも忘れない出来事。
ひどい嵐の日。雹、あられ、霧雨が降る中でも外を歩いているゾマーさんに、
父は思わず自分が嫌いな「死神を招く」という決まり文句を使って車に乗るよう誘うと、
「放っといてもらいましょう!」とハッキリ言った言葉。

母は、彼がクラウストロフォビア(閉所恐怖症)だという。
このヘンテコな言葉を何度も言ってクラクラする「ぼく」。

「のべつ外を歩いていなくてはならない病」
「ゾマーさんの顔は、どしゃ降りの中でもひどくノドが渇いている表情だった」


憧れのカロリーナの首筋の産毛に息を吹きかけるシーン。
月曜の帰り道、念入りに計画されたデートが、彼女のひと言ですべて吹き飛んだ淡い恋の話。


ペダルとイスにいっぺんに届かない自転車で、ピアノのレッスンに遅れた史上最悪の恐怖体験。
確かに老教師の鼻水がついた黒鍵盤なんて、読んでいて悲鳴をあげてしまった。
「化けるほどの年寄り」って爆笑!

その教師の母からビスケットをもらう話。

あまりに自尊心が傷ついて一番高い木から飛び降り自殺する計画を立て、
葬式の盛大さにほくそ笑む少年少女の姿はゾッとしないな。

その木の下で、機械のように食事をとるゾマーさんの、安らぎのひとかけらもない絶望の長い吐息。
「生涯、死に追われている男」の姿を垣間見て、自殺なんて考えは吹き飛ばされてしまう。


それから5、6年後。15歳になった「ぼく」は、自転車での帰り道、湖水に入っていくゾマーさんを見かける。
止めることもできず、2週間後、新聞に行方不明の記事が載るが「変わり者」のことなどすぐに忘れられてしまう。
「ぼく」はひと言も真相を話せなかった。
彼が言った「放っておいてもらいましょう!」のひと言を守り通して。


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6時間で読みきり、ちょうどいいサイズと量、そしてなんといってもサンペの挿絵が
なんともいえない味があり、思わず興味をそそる。

タイトルのシンプルさもそう。原題は『ゾマーさんの物語』とのこと。

また心のゆとりが出て、こんなステキな装丁の短編をもっと読みたい欲が出てきた。
ちょうど季節柄に食欲が出るように、感性ってやつが「何か内容のある食べ物はないか?」って騒ぎ出す。

じっくり腰を据えて長編を読むには時間とゆとりが足りない気がする。
幸い、今月はもう1回連休があるし、コレクションをもっと増やそう。
もっと持っていたのに、名作類をどこに隠してしまったのか? 私の宝ものは???


(結局、数冊を残して、持っていた本は、引越しのたびにほぼ売り払ってしまったけれども、今は、図書館が私の本棚だ



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『フラニーとゾーイ』J・D・サリンジャー著

2015-01-27 10:57:58 | 
J・D・サリンジャー著『フラニーとゾーイ』

以前ブログにアップした記事は、mixiの転記だった→『フラニーとゾーイ』J・D・サリンジャー著
たぶん、ノートに書かれているものをmixiのレビューサイズに要約したんだな。
ノートを探っていたら、全文が見つかったから改めて転記しようと思います(まあ、大体同じなんだけど

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『ライ麦畑でつかまえて』と同じく「永遠に年をとらない青少年」と呼ばれる主人公たちの語り口調で、
前半の『フラニー』では、恋人レーンとの珍妙なやりとりで終始しているところからもう面白い。
いかにも完璧なルックスの女の子が、ギリギリの感情でボーイフレンドと一緒にいるところ。

続く『ゾーイ』の章では、はじめバディからの、いわば弟と妹への宗教教育に対する謝罪と、
ゾーイが俳優業を選んだことへの批評と励ましの長々とした手紙


それを読み終えたゾーイのバスルームに入ってきて、今はすっかり実家でへばっている娘を心配している
母ベスとの親子とは思えないおかしな会話。
要点をついたと思えばすかさずそらしてしまうゾーイも、この母親もなかなかの演説家。
終始一貫してチキンスープをひと口でも飲ませようとするあたりは滑稽でもあり、感じるものもある。


次に、ついにゾーイはフラニーを説得しはじめる。
自分たちはともに2人の兄に宗教観念をわんさと詰め込まれた畸形児であること。
ベスや父レスをあんなに心配させてはあまりに酷いということ。
祈るには、その祈りの相手Christを少なくとも好きでなくてはならないことなど。
ワイシャツを汗びっしょりにして、妹になんとか聞いて欲しいと話し続けるゾーイだが、結果は芳しくない。

本書のクライマックスは、ゾーイが2階のシーモアとバディの部屋から「役立たずの電話」
なんとバディのふりをしてフラニーに電話をかけるところ

結局、声の主はバレてしまうが、シーモアの言っていた「太っちょのオバサンのために一生懸命やるんだ」という
この「太っちょのオバサン」は、皆であり、神であることにまで到達する。

そして、フラニーのエゴやその他もろもろへの強い不信感、怒り、恐怖、疑惑などはいったん鎮まり、
疲れきった心と身体を休ませるに至るまでのストーリー。


この芸能夫婦の間に生まれた7人の天才少年少女は、すべてサリンジャーの頭の中で
生み出されたキャラクターであって、読者に彼らがどのように他の人間と違っているかを
詳細に書きつらねるのは、実は作者自身の才能を表している訳であって、その辺も面白い。

『これぞ神童』というテレビ番組出演も含めて、この7人のきょうだいがどう育ってきたか興味深いが、
特にこの作品中ではすでに他界している、家族から最も愛される人格の持ち主、長兄シーモア
どうして自殺するに至ったのかも、今は謎のままだから、ぜひこのシリーズのつづきを読んでみたくなった。

最初のバディの手紙で「飛行機の中で5時間もの間、まったくのぶっ通しでバカみたいに泣いていた」という件があるが、
ここだけ読んでも、彼らがどれほど人並み外れた愛情で、この長兄を愛して慕っていたかが伝わってくる。

その後も、その事実は誰の心にも受け入れがたく、ここ何年間もずっと引きずっていることも
会話の中に頻繁、かつ重要なポイントとして、その名が語られることから分かる。



ところでバイトのデリバリー中の電車の中や、食事の合間、家の中での雑事の合間に
ほとんど2週間近くかけてブツブツ途切れながらの読書も、2月28日の夜をもっていったん区切りを迎えた。

でも、サリンジャーの作品(といってもまだ2冊しか読んでないけど)には、
また時間をかけてじっくり読み直してみたい気分が残る。

また新たな意味や、発見、感動、知識が次々と出て来るアルバムのように、
その1場面ごとに、読むたび新しい情景が加わって、より立体的に理解したい気持ちにさせる本はそれほど多くはない。
大抵、「もう一度読みたい」と思うだけか、実際読んでも、最初の感動の記憶が薄れるだけの場合が多いから。

この一風変わった大家族を教えてくれたジョディ・フォスターに感謝して礼!

(ジョディが好きな作家だったんだ!驚×5000

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