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大河ドラマ『西郷どん』
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坂本龍馬、勝海舟、岩倉具視ら、どんどん出てきて、新たなキャストもまた増える
第26回「西郷、京へ」
約5年もの島暮らしを経て薩摩に戻った西郷
島津茂久(藩主):
父はお主を薩摩に留めておけときつく言って京へ行かれた
私は飾りものの藩主だが、家臣の声だけはよく聞く
小松帯刀(家老):
大久保一蔵は国父さまとともに京に行き「すぐに西郷をよこしてほしい」と
茂久:京へ行け
西郷家は、以前の家を売り、隣り町の小さな借家に引っ越していた
祖母は亡くなっていた
地獄のような島民の暮らしを郷中の仲間に伝える
京では長州が薩摩を悪く言いふらしている
西郷:殿、おいはこれから生かされた天命に従い、民が皆、腹いっぱい食える国にします
わずか5日後、京へ行く
前の戦で家を追い出された家族らと大勢道ですれ違う
糸と久々再会する 海老原家は皆元気だと言う
京では新しく
「参預会議」という政治が行われていた
朝廷(中川宮)、幕府、有力諸藩が一同に会して行う画期的な制度
一橋慶喜、島津久光、山内容堂(土佐藩主)、松平容保(会津藩主)、伊達宗城(宇和島藩主)らがいる
みな争ってばかりで機能していない
平岡円四郎(慶喜付重臣)は慶喜が正しいと守る
孝明天皇:私の考えを改めたほうがよいのか?
一橋慶喜:この身にかえて憂いを晴らしてみせまする!
西郷は久々鍵屋に戻り、お虎は大喜び
繁の家では大久保が畳を回している おゆうとも再会
大久保:
西郷の名だけはとんでもなく大きくなっている 島に流された英雄だよ 薩摩を救ってくれやい
国父・久光:
わしは許しちょらん わしは一橋は好かん お前はもっと好かん! 泣いてまで下がらせる
もう一度一橋と会ってくれと頼む大久保
西郷は一橋を訪ねると門前払いされる 周りは敵だらけで見張られているため
ふきが鍵屋に来て、一橋からの手紙を渡され、すぐに会いたいと書かれている
ふきは一橋の側室になっていた
早速、遊郭まで会いに行く西郷
一橋:
誰が味方か敵か分からん なぜ幕府がこれほど弱くなったのか
西郷:
どれだけ無念に散った者がおるか
幕府が守るべきは、か弱き民です 強き者が弱い者を守るのが政
長州も薩摩もない 今こそ手を取り合う時
そう天下に号令をかけるのは一橋さまだけだと信じております
一橋:なんだかナリに似てきたな 分かった 芋に会ってやろう
だが、国父は薩摩に帰ると言い、「有り難き幸せ」と返すと新しい役目を与えられる
「軍賦役兼諸藩応接係」は薩摩の総司令官のこと 異例の出世
数日後、一橋は命を狙われ、
重臣・平岡が身代わりに暗殺され、恐怖におののく
一橋に謝る西郷
一橋:
国父殿に謝りたい 薩摩にはこれからも幕府のために働いてもらう とブキミな笑顔
平岡が殺された こういう時だからこそ心と心で付き合いたい
西郷 信じておるぞ
京都市 文久3年 京に入った一橋は、東本願寺に3ヶ月ほど滞在
将軍後見職で忙しい中、別邸・渉成園にも足を運んだ
ここは迎賓館としても利用され、後に多くの要人が訪れている
精力的に政務をこなすため、二条城近くで空き家になっていた小浜藩の屋敷に移り住む
後にここで歴史的決断が下される
慶喜はたびたび薩摩の豚肉を所望した
慶喜の豚肉好きは有名で
「豚一様」と呼ばれるほどだった
やがて、慶喜と薩摩の蜜月の時代は終わりを告げることになる
第27回「禁門の変」
慶喜の家から出ると、物乞いが京が火の海になる絵を投げてくる
西郷:侍の本懐は戦じゃなか 民の暮らしを守ることだ
西郷は戦を知らない自分になぜ久光がこの役目を言い渡したのか分からない
村田新八:まさか、戦の先頭に立たせて、殺してしまおうという考えでは?!
こないだの物乞いが鍵屋に来て、
桂小五郎(長州藩主)と名乗る
桂:
長州を助けてくれ 久坂ら過激な者(攘夷派)がいきり立っておる
攘夷派は天皇の怒りを買い、薩摩、会津らによって京から追放された
「8月18日の政変」
過激派らは、信用を取り戻すために御所へ出兵の準備をしていた
桂:
諸藩を巻き込んだ大戦になる 京は火に包まれ、民が路頭に迷う
薩摩でなく君に頼む 私を一橋に会わせてくれ 本意を伝えたい
平岡を斬ったのは長州ではない 私はこの目で見た
新撰組が嫌疑をかけているのは長州だけにあらず
土佐、肥後、薩摩だ
薩摩の人斬り半次郎
慶喜は、長州勢を恐怖する天子から
「禁裏御守衛総督」を命じられ、天子直属の家臣となった
慶喜:今こそお力を示す時 長州を討てと命じてくださいませ
【京の薩摩藩邸】
小松は
中村半次郎(薩摩藩士)に会い、平岡を斬った噂について聞くが否定する
松平容保は慶喜に平岡を斬った者を伝える
慶喜:ここまで裏切られるか
ふき:西郷さまだけは裏切らないでくださいね
遊郭で慶喜と桂を引き合わせる西郷
戦を避けるため、天子さまに文を渡してくれるよう頼むと引き受ける
慶喜:
幕府、薩摩、長州が手を組めば、きっとこの乱れた世を正すことができる ともに日本を守ろうぞ
桂は過激派を説得する
桂:今、
新撰組にこの武器・弾薬を見られたら、申し開きのしようもない
そこに半次郎が来る 長州を疑うが否定する桂
桂:西郷くんに伝えてくれ 貴殿のお蔭で長州は救われた 我らは同志じゃ
【1ヵ月後 祇園祭】
長州藩が御所に火を放とうとしていたことが、新撰組を通じて慶喜の耳に入る
慶喜:今こそ、長州を一網打尽にする こちらには薩摩がおる
【新撰組 池田屋襲撃】
その夜、新撰組が池田屋を襲撃し、9名を惨殺
長州は挙兵 その数2000に対し、諸藩が集まれば3万以上
西郷:薩摩の役目は御所を守ること 戦を辞退するよう伝える
西郷は薩摩藩邸に来る
半次郎がいつか助けた貧しい少年だと覚えていた西郷に号泣して喜ぶ半次郎
【慶喜邸宅】
戦支度をする慶喜を訪ねる西郷
西郷:桂さまは国を憂いていた おいは桂殿を信じます
慶喜:
平岡を斬ったのは水戸の者だった
幕府は攘夷に踏み切らず、開国に傾くのはオレのせいだと
オレには誰が味方で敵か検討もつかん!
オレはまた信じていた者に裏切られた お前だけは裏切らないでくれ
一触即発の状態に悩む西郷
御所より勅命が下り、長州の一件をすべて慶喜に任せると聞く
兵を出さないと
朝敵になってしまう
西郷:出陣じゃ ただし長州を討つことが目的にあらず 退去させること
(さすがに勅命には逆らえないのね
【元治元年 禁門の変】
長州軍が御所に進軍 薩摩は乾門を本陣とする
(
『八重の桜』を思い出す
来島又兵衛(長州藩士):薩摩を叩き潰せ!
長州が御所内に侵入
蛤御門で戦う長州軍vs薩摩軍
長州力「西郷どん」で来島又兵衛力演、プロレスファン歓喜!セリフも話題に
どう見ても似てるなと思って調べたら、やっぱり! バンバンラジオとリンク
ラリアット食らわしてるし
大砲が御所に討ち込まれる
来島は川路利良(薩摩藩士)の銃に撃たれて死ぬ
西郷:御大将は倒れた ここまでじゃ! 我らに屈してくれ
今度は会津が攻めて来る 戦を止めようとして、
脚を撃たれる西郷
京の都がまるであの絵のように火の海と化している
ナレの終わり、西郷もゆった
「チェスト」は、
鹿児島で使われる方言で気合を入れるための掛け声
「それー!」「やぁー!」みたいなことらしい
西郷どん(せごどん)「チェスト」の意味は?【鹿児島弁一覧】
京都市は元治元年、大火に見舞われた
「禁門の変」はわずか1日で終結したが、激しい攻撃で火災が発生
強風に煽られ、京の町は3日間にわたって延焼 火の海と化した
(いつも戦争の犠牲になるのは民 それに日本は木造建築だから、都心ほど火事に弱い
市街地の嵐山でも火の手があがった(懐かしい 修学旅行以来
長州藩の本陣・天竜寺が焼き討ちにされた
辛うじて火の手を逃れた「弘源寺」には、戦前に試し斬りした跡が柱に残る
西郷は戦後処理に奔走することとなる
第28回「勝と龍馬」
薩摩軍は、負けた長州軍の兵糧を民に与え、負傷した長州兵に治療した
京の火が収まったのは3日ほど後
焼け跡を見ていたらわんこが出てきた!
西郷さんは犬好きだっていうけど、これまで全然出てこなかったもんね
ふき:なんでこげなことに 何が悪かった 長州ですか? 慶喜さまですか?
西郷:みんなじゃ おいも、幕府も、朝廷も
慶喜は
「長州征伐に行く」と勅命を下す
西郷は慶喜の邸宅へ脚を引きずって行くと、すでに
勝安房守(幕臣)が来ている
慶喜に追い返されて、西郷に気づいて挨拶する勝
慶喜は西郷に長州にイギリス軍艦17隻が襲ったと話していると
「もう戦は止めてくれ」とふきが来る
西郷:
ここはおなごの来るとこじゃなか とつき帰し、長州征伐の役目をくれと頼む
慶喜:戦をしたくない勝を説得しろ
大坂に行くと門前払いを食わされ、
坂本龍馬(土佐脱藩)が出て来る 海軍の者もいる
「名を語って勝の命を狙う者がいる」と銃を出しているところに勝が戻る
勝:
水に落ちた犬を叩きのめすなど人間の考えることじゃねえ それが俺の返答だ
近くの米蔵で打ち壊しがあった 異国との交易で米の値段が跳ね上がり庶民は困ってる
(今も昔も変わらないな
徳川300年の幕臣として誇りを持っていたのも今日かぎりだ
苦労して造った神戸の海軍操練所も取り潰しになるだろう
西郷:今、勝さまが匙を投げたら、民が悲惨になる
勝:
なるほど ナリが見込んだだけある 何年か前、ナリと
咸臨丸で出会った
異国の恐ろしさ、軍艦の大切さを教えてくれた
西郷:
「だから、分かる者がこの国を動かすのだ」と、ナリは言われました
「要になるのは一橋慶喜さまだ」と
勝:
オレがナリならこう言うね
もう幕府なんか見限るこった 慶喜の文を焼いて驚く西郷
慶喜に文を燃やしたと伝えると激怒する
西郷:軍艦、大砲を持つ彼らを敵に回すと危ない 長州征伐の総大将も決まっていない
慶喜:お前が采配を振るえ
西郷はあっさり受ける やけに素直で疑う慶喜
西郷:たった今、勝ち目が見えました
【元治元年(1864) 大坂城】
慶喜は長州征伐に向けて兵を動かす
お飾りの総大将は、前尾張藩主・徳川慶勝
意見が割れ、何も案のない慶勝
西郷は、半次郎らに先に長州に潜入してくれと頼む
その後、幕府軍は廣島に兵を進めた(昔はこういう旧字だったのか
戻った半次郎らは、
「長州では“降伏止む無し”という一派が多い」と報告
西郷は幕府軍本陣に行き、慶勝に願い出る
西郷:
西郷が長州に行き、この戦たたかわずして終わらせてまいります
長州の入り口にある戦略上の重要拠点である岩国に一人で乗り込む西郷
岩国領主・吉川監物に幕府軍からの文を渡し、条件を飲めば、軍勢を引き揚げるという
条件は、禁門の変を起こした3人の家老の切腹など
小松家老は、前の戦で負傷し、手当し養生させた長州兵を連れてきたのを見せると喜び合い、感服する
その後、条件に従うと文が届く
慶喜:お前には失望した 幕府への裏切りだ
西郷:
あれが私の征伐です
おいは国とは、生きたいと思う者の集まりだと思います
生きたいと思う者たちのために働くことが政ではありませぬか?
慶喜:これまで守ってきたのは幕府 これからもそうあるべき
西郷:たとえ日本国中が燃えても、徳川が残ればよかと思うておる
慶喜:許さん! 腹を斬れ!
西郷:
この刀を覚えてますか かつてあなたさまをお守りするために人を殺めたものです
これでもう昔の縁は断ち切りもした 我らもはやここまででございます
山口県岩国市 吉川がおさめていた
長州征伐の参謀に任命された西郷は、密かに船で岩国に入った
御館跡で吉川と会談し、3家老の切腹を迫った
龍護寺は3家老の1人、福原越後が切腹した寺
第29回「三度目の結婚」
西郷は1年ぶりに薩摩に戻ると、さらに名が挙がっている
大久保に「幕府に日本を任せてはおけない」と言う
西郷:
日本は俺たちが守らにゃならん そげな幕府なら潰すしかなか
日本を変えるなら、薩摩を変えねば おはんの力を貸してくれ
大久保:おれはついていけん
西郷:おいは一人でやる
子どもとウナギを捕まえるのを橋から見る糸(これもドラマの縁か
郷中仲間が祝ってくれるが大久保はいない
吉二郎(次男)の妻・園は妊娠中
西郷も嫁をとってくれと迫る琴(長女) 嫁がいないと恥なのか
見合い相手を一般募集? すごい集まって審査までしてる!
「借金もあり、貧乏暮らしに耐えられるか?」と聞くと辞退するコもいるw
川口雪篷が西郷のお蔭で釈放され、会いに来て厄介になる
雪篷:たしかに島妻は薩摩に連れて来ることは出来ん 皆、薩摩で本妻をもらう
琴:西郷家の跡取りはどうするつもりか ご先祖さまに顔合わせ出来ん
急に城に呼ばれ、また
「参勤交代」を命じられたことにキレる久光
久光は、3年前、諸藩の負担になる参勤交代を取りやめさせたが、幕府は再開させようとする
西郷のせいだという言いがかりに泣いて謝り、逆に驚く久光「泣いておるのか?」(ウソ泣き?!
大久保に西郷の尻拭いとして、参勤交代を取りやめさせるよう説得を命令する
西郷:
近く、一橋は再び長州を征伐するに違いない
また薩摩も出兵させられるが、薩摩は長州の味方につく
薩摩と長州が組めば他藩もついてくる
それには国父さまの気持ちを動かさにゃならん そのためなら偽りの涙も流す
おはんの力を貸してくれ
大久保はまた断る
久光は、今や西郷は薩摩を代表する男なのに、
嫁も跡取りもいないのは島津の恥だから嫁をとれと君命が下る
大久保は、糸が気になり、満寿に調べるよう頼む
満寿は早速、出世祝いだと糸と父親を連れてやって来る
糸は海老原に離縁されて実家に戻っていると聞き、
家族は、糸なら幼馴染で、貧乏も知ってるから相手に良いと盛り上がる
満寿は、西郷が役目を果たすには、国許を守る妻が欠かさないと糸を説得
緊迫した空気の中、園が産気づき、女児が産まれる
糸の父からももらってくれと頼まれる
糸は
「離縁された理由は、私に子どもが出来なかったからだ」と話す
家にいても、兄夫婦と幼子がいて居場所がない糸
悲しそうな糸を見て悩む西郷 手には愛加那の貝
西郷は糸を訪ねる
西郷:
よければ家に来てほしい おいも一人目の妻には離縁された
2人目の妻は島にいて、図々しいのを承知の上 糸どんがいたら家の者も喜びます
おいにはおなごを憐れんだりするヒマはなか
いつまでこの命がもつかさえ分からん
今、日本中がひっくり返るようなことをしている 民のための国が造りたか
糸どんならおいの志が分かってくれそうな気がして心強い
糸は謝り、西郷は断られたと家族に謝る
園:ウソでも、おなごは惚れたと言うて欲しいものです
父から西郷が今日旅立つと言われる糸
父:
わしが決めた縁談で辛い思いをさせた
今度はおはんが決めたらよか もう二度と会えんかもしれんぞ
得意の速い走りで追う糸
糸:あの家で、待っちょります 西郷家の妻として新しい国を見たか
西郷吉之助 チェスト 気張れ!
鹿児島県 姶良市
西郷と不仲と言われた久光の島津家があった
側室の子として生まれた久光は養子に入り、22歳で当主となった
兄ナリの死後、茂久が藩主になると、鶴丸城の二ノ丸に移り住み
藩の実権を握り「国父」と呼ばれる
蔵書、書き写しの中には西洋の情報も書かれ、ナリの跡を継ごうと努力したことも伺える
久光は
「公武合体運動」の中心人物となり、幕政改革に強い発言力を持つようになる
第30回「怪人 岩倉具視」
西郷はいよいよ
倒幕に向けて動く
朝廷と慶喜を切り離すため、近衛家に助けを求めるが
近衛忠煕:今や天子さまは一橋さまに頼りきり 下手をして都を追われたらどないする
具視という男からの文をもらって
「ヤモリ」だと笑う
【洛外 岩倉村】
朝廷と幕府を切り離さねばならないと文を書き続ける
岩倉具視(公家)
大久保は具視に久光からの金を定期的に渡している様子
「身分の違いはない」と書かれた具視の文を熱心に読む西郷
大久保に具視に会わせてくれと頼む
昔、誰もがムリと言った
「和宮降嫁」をとりもち、「公武合体」を成し遂げた岩倉
その後、尊皇攘夷派の公家が台頭し、大罪人と糾弾され、朝廷から追放され、命を狙われている
夜中にこそこそ金づるを探して不気味だという理由で「ヤモリ」と呼ばれている
大久保とともに具視の家に来る西郷
2人とも曲者よけの仕掛けにひっかかる
西郷のことも全部詳しく調べてある帳面を持っている
具視:
あんたらみたいに刀さした侍は終わるんや と言われて笑顔になる西郷
西郷:
ナリ公も同じことをおっしゃいました
具視の文に
「天子さまが親で、民はみなその子ども」と書いてある 幕府が抜け落ちている
お力を貸してくだされ
具視は金を要求、渡すと力を貸すと言うが
酒を飲んで寝た後は、博打を開く これも稼ぎのうち
「運試しや」と言われて付き合う西郷だが負け続ける(これは八百長では?
勝ち続けているのは長州の桂と気づく
禁門の戦の大悪党として、幕府のお尋ね者、長州にも帰れない
桂:私はもう君と馴れ合うつもりはない
西郷:幕府はまた長州に兵を向ける おいは長州と手を組みたい
桂:誰が信じる? 禁門の戦でどれだけ仲間を失ったか
大久保:
天子さま、天子さまて、長州の天子さまへの思いはまるで、
つれないおなごに男が想いを寄せるようなもの
あちらは毛嫌いされておる
刀を抜きあう桂と大久保を止める具視 桂は消える
具視:サイコロの目がどっちに転がるかは分からん また金を無心
京で我が物顔の慶喜を江戸に戻すため、2人の老中が来るが文を破る
慶喜:公方さまの望みでも聞けねえな
ふきにフランスのサボンなどたくさんの贈り物をするが暗いふき
慶喜:お前を見ていると西郷を思い出す
ふき:私は慶喜さまに拾っていただいたご恩があります
西郷は岩倉の家に残り世話をする
掃除をしていると見事な着物とともに、あらゆる藩へ書いた文を見つける
西郷:天子さまは、岩倉さまを無二の友と慕っている この文を見せればいい
岩倉:じゃあ、なぜまだわしも息子も追い払われたままか!
西郷:
私も島に流され、死の淵を歩いたが、多くの人たちに生かされた
やらねばならんことがあるから それが天命だから
今、この国には岩倉さまのお考えが必要 必ず天子さまからのお呼び出しがあるはず
岩倉:わしはヤモリや 帰れ!
たくさんの文を持って帰る西郷
西郷:あの大切にしてる着物はまめに手入れされていた だが、たとえ文を出してもゴミ扱いじゃ
大久保は岩倉に金貨を渡し、これが最後と告げる
西郷が藩士を連れて来る
岩倉の文を読んで「先生」と呼び、感激を訴える(自信を戻す作戦か?
半次郎が「矜持してくれ」と頼むと「みんなウソや!」と突っぱねる
西郷は
岩倉の息子・周丸(カネマル)を連れてくる
周丸:
天子さまより許されました 私も兄上も
「岩倉は達者か 朕はそなたを忘れてはおらぬぞ」と言葉をたまわりました
岩倉:今すぐ、お目にかかりとう存じます!
岩倉は木戸銭を取って、藩士らに教えると約束する
京都市 岩倉地区
岩倉具視が幼少期を過ごした
岩倉家は下級の公家の身分で御所からもっとも離れたところに居を構えていた
岩倉家に養子となった具視は、政治的手腕を発揮し、
孝明天皇の近習にまで上り詰めるが、政治抗争に破れて失脚
洛外追放の処分を受け、岩倉に身を置いた
約2年間、粗末な家で暮らした後、旧宅に移り住む
蟄居の身のまま政治活動を続け、大久保はじめ諸藩の志士と密議を交わす
膨大な数の意見書を書き、やがて歴史を変えることになる
(巻物じゃない感じ 今の400字原稿用紙に似てるな