メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

介助犬のミカ 動物介在療法@もふもふモフモフ

2018-08-10 12:03:04 | テレビ・動画配信
聖マリアンナ医科大学病院

「日本介助犬協会」から派遣された、スタンダード・プードルのミカ



小児科病棟





患者だけではなく、病院で働くスタッフの癒しにもなっている




「動物介在療法」としての大事な資質 「なめない・吠えない」

医師:ミカは訓練を受けてこうなったわけではない もともと持って生まれた性格






【2015年 勤務犬に認定された】






ミカの1日

午前8時15分 看護婦長・佐野さんとともに出勤



午前10時30分 産婦人科病棟を訪ねる 妊婦さんも癒される



午後2時30分 小児科病棟
ミカが大好きな少年・しゅん君(11歳)は、ミカの人形を作った






「日本介助犬協会」






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木版画の神様 平塚運一展 ほか@アートシーン

2018-08-10 11:36:44 | アート&イベント
木版画の神様 平塚運一展@千葉市美術館
最近、こういうノスタルジックな木版画好きだなあ























坊っちゃん展~祖父江慎・梅佳代・浅田政志・三沢厚彦@愛媛県美術館



私の好きな三沢厚彦さんが出品してるのか
また都内でも個展をやってほしい



梅佳代さんは、以前、友だちから誕プレに写真集をもらったことがある
何気ない日常、ちょっと笑ってしまうような一瞬を切り取るのが上手い写真家さん





絵本作家 かこさとしのひみつ展~だるまちゃんとさがしにいこう@川崎市市民ミュージアム
この絵本はどこにでも目にするけれども読んだことがなかった 読んでみたいな 絵が可愛い
























かこが10代の頃、日本は軍国主義一辺倒だった
大人たちが示したただ一つの価値観を疑うことなく、多くの友が命を落とした

終戦後、生き残ったかこがやるべきことは、
未来を切り拓いていく子どもたちに、世界の多様なあり方を示すことだった







かこ:
私も含めて、大人っていうのは全然信用ならんと
酷いことをして、戦後になったらしゃあしゃあとしてて
民主主義だとかなんとか言って、何の反省もない


子どもたちにはせめて、私のような、判断力がない、そんな間違いを起こさない
自分で自分の力を伸ばせる、賢い子どもに育ってほしい
まあせめて応援団ぐらいはできるだろうと


「出発進行! 里山トロッコ列車 小湊鉄道沿線の旅(2016)」








かこさんも、藤城さんと同じ思いなんだな



追。
こないだ、ポストにまた藤城さんの新たな展覧会をしらせるハガキが届いていた
いつも、新作のポストカードが届くなんて、ほんとステキな試み/嬉×5000



藤城清治 光と影の生きる喜び展@銀座 教文館 9Fウェンライトホール



期日:2018年8月10日(金)~ 2018年10月10日(水)まで
時間:10時30分~19時


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桂歌丸「紙入れ」ほか@日本の話芸

2018-08-10 10:29:42 | テレビ・動画配信
桂米助 落語「もう半分」
(毎週、お酒の話のような気がするな



今の若い人は酒を飲まなくなった
一番いけないのはもう1杯もう1杯と止められないクセ

永代橋にある1杯16文の安い居酒屋
職人に混ざって痩せこけたボロボロの老人が「半分だけ頂きたい」と言い
美味しそうに飲み干し、「もう半分お願いします」とこれまた一気に飲み干す



芋を頼んでから「もう半分お願いします」と頼んで飲み干し
「若い頃からの酒道楽で、女房を手こずらせた もう半分お願いします」

計74文になり、払ってから8文で「もう半分お願いします」

もう看板にしようと旦那が言うと、さっきの老人が風呂敷を忘れていったことに気づく
やけに重いと開けて見ると、大金が入っている

「飯田橋まで届けに行く」という旦那を止める女将
この大金を盗んで新しく店を出そうと言い出す

老人が慌てて取りに来ると、すっとぼける夫婦
泣いてワケを話す老人

実は、以前は深川で小僧を持って八百屋をしていたが
後引き上戸で潰してしまい、女房も自分も病み、家財を売り払い
女房に死なれ、娘が吉原に身を売った50両

「私が帰るまでは飲まないでおくれ」と言われたものを
この店に来て、半分くらいいいだろうと厄介になってしまった

旦那は言いがかりだと怒って帰れと店から突き出す

「子不幸な親とはオレのこと 草葉の陰からお前の幸を祈ってるよ」
老人は永代橋から身を投げて死んでしまう

その後、夫婦は金持ちになり、大きな店を持って、子どももできた
その女児が老人に瓜二つで、妻はショック死する

旦那:
悪いことは出来ねえな あれから晴れ晴れとした日は1日もない
この娘を大事に育てれば供養になるかもしれねえ

だが、子どもの世話を頼むばあやは翌日になると「お暇を頂く」と去ってしまう
みんな1日で辞めてしまうため、困った旦那は斡旋業者に
体格のいい、気の強いばあやを斡旋してくれたら給料を倍にすると頼む

でっぷり太ったばあやが来て喜ぶが、やっぱり翌朝「お暇を頂きたい」という
「国に帰り、父母の墓参りに行きたい」と理由もハッキリしない
「そこを頼む」と言うと「もうひと晩いるから、旦那さまが夜中に自分で見るといい」

夜に戸から覗く旦那
丑三つ時 すやすや寝ていた赤ん坊がスッと立ち上がり
ばあやの寝息を確かめてニヤリと笑い、茶飲みを持って、行灯の油を注ぎ
さも美味しそうに飲み干して、旦那の顔をじっと見て
「もう半分」


稲川淳二さんみたいな怪談話だったとは!怖 




桂歌丸 落語「紙入れ」
※桂歌丸さんは7月2日に亡くなりました 謹んで哀悼の意を表します とテロップあり











災い転じて福となす 私の災いは腰痛 手術が怖くて、
歩くとしびれる生活をしていたら、一昨年の6月の高座で足がつってしまった

昨年5月に手術したら、医師が
「手術はラクでした 皮の下はすぐ骨でしたから」

病院はヒマですね ベッドで寝ながら落語について随分考えた
川柳と落語は切っても切れない縁があると気づいた

お客さんの程度を試すために「枕」を振る
勘の鋭いお客さんは、すぐに笑う人
勘の悪い人は、家に帰って笑う

川柳で一番多いのは姦通 おかみさんが夫以外の男と関係を持つ
「間男と亭主 抜き身と抜き身なり」
NHKなんであまり説明できませんが、知りたい方には終わってから楽屋で話します



女将:シンさん、私の手紙を読んでくれたかい?

シ:
女将さんに折り入ってお話したいことがある
私との仲が世間に知れたらと思ったら夜も眠れない

女将:誰も言いやしないよ 女中には金を渡してあるから安心をし

シ:普段可愛がってもらってる旦那の顔に泥を塗ってる気がして

女将:
旦那も外で遊んでるのを知ってるけど、私は言わない
分かった 他に若いのが出来て、私みたいなおばあちゃんはポイかい
あんたにいい人が出来たなら、熨斗をつけて別れてあげるよ

いよいよという時に旦那が帰ってくる
慌てて男を裏から逃がして、自分はトイレに入っていたフリをして出迎える女将

シ:
だいぶ前から虫が知らせてたんだ 止めた ふんぎりがついた もうよそう
家に帰ろう 忘れ物はないか しまった、紙入れを火鉢の横に置いてきた
あれは旦那からもらったもので、女将さんからもらった逢引の手紙が入ってる
明日早く行って調べればいい ひと言謝ったほうが情状酌量になるかもしれない

家に帰っても寝られない 寝ても悪夢で目が覚める

シ:
いつからこんなことになっちゃったんだ そうだ、去年の夏だ
貸し本の商売で、女将が風邪をひいて、「本を持ってきておくれ」と頼まれた
大雨が降ってきて、「雷が怖いから蚊帳をつっておくれ」と言われて
「ねえ、しんさん、こっちへお入んなさいよ 2人でお相撲とろうよ」と言われたんだ とノロけ話のようになる


夜が開けて、旦那の家の中に入るきっかけがなく右往左往してると旦那に呼ばれる
いきなり怒られて謝ると「オレの頼んだ本はどーなったんだよ! 先を読ましてくれよ」と知らない様子



旦那:
顔色が悪いぞ、女か? どんな女だゆってみなよ
ひと言言うが、主ある者には手を出すなよ

シ:
普段可愛がってもらってる旦那の女将で、旦那が途中で帰ってきて
紙入れを忘れて、中に手紙が入ってるんです

旦那:面白い話だな お前も聞きなよ と妻にも話す(w

女将:
私はその女にぬかりはないと思うよ
忘れ物を見回して、しまっておいて、後で返すと思うよ

旦那もうなづいて笑う


女性の芝居が上手いし、話もさすがだなあ
きっと天上でもいい噺をしてるんだろうな



桂福團治 落語「ねずみ穴」
(この話は聞いたことある 本人の画像は借りてきました/礼





もう半世紀以上やってるから疲れた(いきなり愚痴? 扇子も体の支えにしてる
始めから最後まで笑えない落語もある 最後は落ち込んで帰る話、それ今からやるねん

もう始まってるがな 

大和から来た弟タケを迎える兄
父が亡くなり、財産を半分分けした2人兄弟

兄は大繁盛したが、弟は田畑が他人の手に渡り、死のうかとも思ったが
「頼りは兄さんだけや、ここで雇ってくれ」と泣いて頼む

兄:
ここで働いてもいいが、お前なら2、3両くらいしか出さない
商売の元銭なら貸したるわ 使い込まず、返しに来いよ

外に出て、中を見るとたった3文しかないと怒る

それから夢中で働くタケ
橋でさし?を作り、商人に持っていき、どんどん増えた金で、今度は草鞋を作る

漁師の手伝いをしてあさり、しじみを売る
帰りは竿竹、金魚、豆腐、鍋焼きうどんまで売った

近所から「1人口より2人口なら食える」と嫁を紹介される
夫婦で働き、子どもも成長し、思い切って表通りで古着屋を出して大当たり
とうとう大きな質屋の主人になる

風のきつい夜 番頭にことづてをして出かける

タケ:
10年前、兄に借りたものを返しに行く
火事には充分気をつけてくれ もらい火で火事になる
蔵さえ持ちこたえれば大丈夫だが、ねずみ穴があるから、あれだけはふさいでおいてくれ

一番番頭に特上の料理を用意させて弟を迎える兄
3文を返してすぐに帰ろうとするタケを止める

兄:よう使い込まなんだな
タケ:利息として5両入ってる 遠慮なくもらう兄

兄:
あの時は腹立ったやろ? ワケを聞いてから帰っても損はない

お前が来た時、これはアカンと思った
酒、女、博打の匂いがプンプンした

わしも丁稚から築き上げた身 そんな者には金は貸せない
3文で怒って、増やして持って帰ってきたら、増やして渡そうと待っていたんじゃ

のたれ死にしてるんじゃないかと毎晩心配したが
近所に大きな質屋が出来て、主人の名前を聞くとお前だと知って驚いた よう頑張ったなあ!

タケ:そうとは知らんと 謝るのはこっちのほうで と泣く

兄弟は10年ぶりに酒を交わす タケは去ろうとすると、火事が気になる
兄:火事になってもオレがいる 今度は100両でも蔵でもやるから泊まってけ!

その夜 「火事やあああああ!」
見ると自分の蔵から煙が出ていて、3つの蔵ともガラガラと崩れる

一瞬にして灰になり、その後、奉公人も次々と辞めてしまう
裏長屋に越し、気の病で臥す妻
タケ:これから兄のところに行って50両ばかり借りてくるから

娘のハナを連れて兄のもとへ行くと、番頭が裏へ回す
タケは泣いて商売の元手を貸してくれと頼む

兄:1両、2両か
タケ:50両

兄:そんなにないぞ
タケ:蔵をやると約束したじゃないか!

兄:酒飲みのことで覚えてない 今のお前の体じゃ誰が貸せるか
タケ:人間やおまへんな 鬼じゃああああ! 二度と来るかーーい!

落ちぶれた時ほど人の心を知るという
娘:私を御茶屋さんに連れてって 女の子はぎょうさんのお金がもらえるって

お茶屋に娘を預けて、必ず迎えに行くからな、と橋で泣いていると、
ぶつかった男に50両をスラれてしまう
タケはそのまま森へ行き、木に縄をかけて首を吊る

うなってるタケを起こす兄 夢を兄に話す

兄:ええ夢見たな 火事の夢は燃え栄えるというぞ
夢で良かったと泣き、その後、2人で働き、後世に残る大きな店を構えた

(いい話だけど、夢には無意識の深層心理が出るから、
 なんだかんだ、タケは兄貴のことをそれほど信用してなかったのでは?




入船亭扇遊 落語「お見立て」





座布団には縫い目がないほうを客席に見せる お客さんとの縁を切りたくないという意味
今年5月から1年間、イベントの頭にすべて「平成最後の」と付くとニュースを見た
(なるほどね これが「枕」か

男の遊び場所も変わった
先日、「オツな遊び場所」を聞くとテーマパークを教えられた
昔は吉原があったが、昭和33年3月31日になくなった(なんでそんなに3ばっかり?

花魁は客に何遍も来てもらうため、いろいろ褒める
褒めるところがない人には、顔を合わせた時にちょっと驚いてみせて「あらま、様子がいい」と言うと喜ぶという

キスケが「花魁のいい人が来た」と言いに来る モクベエ大臣というと
花魁:お金が要りような時にはいいことも言ったが、あたしはあの人が嫌いなんだよ 病気で寝てると断っておくれ

モに病で来られないと事情を話すキスケ
「どこが悪いだ?」と聞かれ、慌てて風邪だと誤魔化すと「見舞いに行く」と言われて止める

キ:花魁が病の時は会えないという規則がありまして
モ:国から実の兄が相談に来たと言え

花魁に事情を話す

花魁:
しつこいから嫌いなの! 面倒臭いから死んだっていっとくれ
お大臣がなかなか来ないから、痩せ細って、しばらくして恋焦がれ死にしたと言えば喜んで帰るよ
お茶で目のフチを濡らせば泣いたように見えるだろ

キはお茶を持ってまた大臣のところに行き、花魁に言われた通りに話す
「可哀相なことをした」と泣く大臣

モ:
で、いつおっちんだ? 先月の25日でねえか?
耳元に「旦那に会いたくて来ました」と聞こえて
キツネかタヌキかと思ったが 詫びに行くから寺はどこか?

「外に出るには許可が必要だ」と慌てて止めて、また花魁に話す
花魁:もっと遠い所にすればいいのに、サンヤならお寺がたくさんあるから、あんたも行っといでよ

大臣と一緒にお墓に行くキ
サンヤには寺がたくさんあり、適当に近い所に入り、墓を探し
墓石の名前を読ませないために、松明のように線香をたいて
適当な墓に花を置いて、大臣もお参りして泣いて謝る

花と線香が邪魔だとどけて墓石を見ると「天保3年」と書いてありバレて、「隣りだった!」と誤魔化す
次は「3歳」、また隣りに行くと「陸軍~」

モ:どこにあるんだ
キスケ:よろしいのをお見立て願います! 



追。

新宿唯一の寄席「末廣亭」はこんな感じなのか






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