【THE BIG ISSUE VOL.351】
アートで食べていける方法より
「お金」で物事を換算しない方法が広まれば、すべて解決するのになあ
記事で取り上げているバンクシーも
自分の作品が高額で取引されることに反対している
子どもの絵、自由なダンスもすべてアート
自分を表現して楽しむ、楽しませること
【内容抜粋メモ】
アーティストは「特別な人」
ましてそれで食べていける人は「稀か天才だけ」が日本の常識
アートを縁遠いものと感じている人
アートで生きていきたい人に届ける特集
●アートディレクターのいたみありささん
1998年 ジャズシンガーとしてNYに渡る
2008年 「ヲウチギャラリー」を設立
2014年 「JCAT」の活動を始めた
●アートは生活の一部
日本では「アーティスト」として食べていける人はひと握り
好きでも「無理だろう」と諦めた人は多いはず
NYには街中にアートが点在し、誰にでもアーティストの友だちがいる
ありささん:
“自称アーティスト”だらけ
特別ではなく、職業の1つという感覚
移民が多く多様性があり、共感してもらいやすい
「ごみの山」をアートだと主張するアーティストもいて
それを認める人もほかの街に比べて多い
●社会風刺アートをゲリラ的に描くバンクシー
兵士が爆弾の代わりに花を投げる「花を投げる男」が有名
ジャーナリストのゼフラ・ドアン氏がトルコ政府に収監された事件への抗議を表現した
ありささん:
本来、アートは、アーティストが人々の思いを代わりに世界に伝えるもの
●NYに渡ったきっかけは♪奇妙な果実/ビリー・ホリデー
黒人が木に吊るされて焼かれ、奇妙な果実のいおいがするという
人種差別を告発する歌
「この曲を、いつか本当に歌えるようになりたい」と思った
●9.11
NYのジャムセッションに毎日のように通い、必死に歌う日々
CD制作が実現し、3年後に9.11が起きた
緊迫した中でアーティストの友人が絵を描き続ける姿に感動し
日本在住のアーティストの作品を観てもらいたいと
2004年「ヲウチギャラリー」を始めた
「ヲウチギャラリー」の展示風景
その際「バーンズ・コレクション」@フィラデルフィアが頭をよぎった
ありささん:
私は「スクランブル展示」と呼んでいますが
ルノアールとピカソを並べたり・・・アートは平等だと感じました
●「100人展」で見えた課題
1人1作品を100人分集めるグループ展
テーマも「YES」「NO」「RED」「LOVE」とシンプルにした
ありささん:
英語で書いた「アーティストバイオグラフィ」の必要性などについて
知らない人があまりに多かった
作品を買う人は、アーティストの人となり、
なぜこの作品を描いたか理由・経緯が知りたい
日本人は「うまく説明できない」「好きに見てほしい」と言う人が多いが
世界でそれは通用しません
●『学校では教えてくれないアーティストのなり方』を書く
著書では「登山」に例えて、
ギャラリーのディスプレイ法、海外への作品の発送方法などを詳しく語る
どんなアーティストも自分を見つめることから始め
ギャラリーで個展を開催してファンを見つける
それは、本来喜びで満ちている
「10合目の自分を、1合目で想像できていること」
●仲間を見つけることも大事
とくに9.11の時、アーティスト同士が情報交換し、
小学校の壁画に10人のチームで取り組むなど仕事を融通し合ったり
精神を病み、施設に入っていた人が
アート活動により回復し、NYに来たり
アートで小児精神科研究ができたと語る医師もいる
アートをやる人の幸せ度は高いと実感しています
(絵を描かせて心理を探る方法は、昔からあるよね
●ギャラリーを持たない「JCATキャラバン」
「ヲウチギャラリー」を10年を節目に閉じて
「JCAT」(Japanese Contemporary Artist Team)を始める
NY以外でウケるアーティストがいると気づき
世界中をキャラバンして周ったらどうかと考えた
国内外含めて180人が在籍
絵を独学で学んだ人は半数ぐらい
アーティストは半年間作品をつくり、海外で年2回の展示を行う
場所などはSNSを利用して決める予定
1月はNYのチェルシー、次はヨーロッパで開催予定
JCATアーティスト KONIROW by WE展 2018
●日本の存在感が薄れていることを危惧
ありささん:
今、海外でアジアといえば、中国、韓国、シンガポール・・・
日本人はアートを「モノ」として売るが
作る人の歴史やストーリーを伝えていないからだと思う
日本の歴史、伝統にどんなオリジン(原点)があるかも知ってもらいたい
著 水越洋子
***
「ビッグイシュー日本版 BIGISSUE JAPAN」
“1冊350円で販売。180円が販売者の収入になります。”
[ホームレスの仕事をつくり自立を応援する]
「ビッグイシュー」は、ホームレスの人々に収入を得る機会を提供する事業として
1991年、ロンドンで始まった 創設者はジョン・バード氏
住まいを得ることは、単にホームレス状態から抜け出す第一歩に過ぎない
[仕組み]
1.販売者は、この雑誌10冊を無料で受け取る
2.売り上げ3500円を元手に、以後は170円で仕入れ、350円で販売 180円を収入にする
[条件]
顔写真つきの販売者番号の入った身分証明書を身につけて売る
このほか「8つの行動規範」に基づいて販売している
【ブログ内関連記事】
「ボブとジェームズ、東京へ行く」@ビッグイシュー
「猫のボブが私をホームレスから一人の人間にしてくれた」@ビッグイシュー
『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(A Street Cat Named Bob)』(2016 ネタバレ注意)
バックナンバーのご注文
“バックナンバーのご注文は、販売者まで、お気軽にお問い合わせください。
販売者から購入できない方はバックナンバーに限り、
3冊以上から送付販売をさせていただいております。”
アートで食べていける方法より
「お金」で物事を換算しない方法が広まれば、すべて解決するのになあ
記事で取り上げているバンクシーも
自分の作品が高額で取引されることに反対している
子どもの絵、自由なダンスもすべてアート
自分を表現して楽しむ、楽しませること
【内容抜粋メモ】
アーティストは「特別な人」
ましてそれで食べていける人は「稀か天才だけ」が日本の常識
アートを縁遠いものと感じている人
アートで生きていきたい人に届ける特集
●アートディレクターのいたみありささん
1998年 ジャズシンガーとしてNYに渡る
2008年 「ヲウチギャラリー」を設立
2014年 「JCAT」の活動を始めた
●アートは生活の一部
日本では「アーティスト」として食べていける人はひと握り
好きでも「無理だろう」と諦めた人は多いはず
NYには街中にアートが点在し、誰にでもアーティストの友だちがいる
ありささん:
“自称アーティスト”だらけ
特別ではなく、職業の1つという感覚
移民が多く多様性があり、共感してもらいやすい
「ごみの山」をアートだと主張するアーティストもいて
それを認める人もほかの街に比べて多い
●社会風刺アートをゲリラ的に描くバンクシー
兵士が爆弾の代わりに花を投げる「花を投げる男」が有名
ジャーナリストのゼフラ・ドアン氏がトルコ政府に収監された事件への抗議を表現した
ありささん:
本来、アートは、アーティストが人々の思いを代わりに世界に伝えるもの
●NYに渡ったきっかけは♪奇妙な果実/ビリー・ホリデー
黒人が木に吊るされて焼かれ、奇妙な果実のいおいがするという
人種差別を告発する歌
「この曲を、いつか本当に歌えるようになりたい」と思った
●9.11
NYのジャムセッションに毎日のように通い、必死に歌う日々
CD制作が実現し、3年後に9.11が起きた
緊迫した中でアーティストの友人が絵を描き続ける姿に感動し
日本在住のアーティストの作品を観てもらいたいと
2004年「ヲウチギャラリー」を始めた
「ヲウチギャラリー」の展示風景
その際「バーンズ・コレクション」@フィラデルフィアが頭をよぎった
ありささん:
私は「スクランブル展示」と呼んでいますが
ルノアールとピカソを並べたり・・・アートは平等だと感じました
●「100人展」で見えた課題
1人1作品を100人分集めるグループ展
テーマも「YES」「NO」「RED」「LOVE」とシンプルにした
ありささん:
英語で書いた「アーティストバイオグラフィ」の必要性などについて
知らない人があまりに多かった
作品を買う人は、アーティストの人となり、
なぜこの作品を描いたか理由・経緯が知りたい
日本人は「うまく説明できない」「好きに見てほしい」と言う人が多いが
世界でそれは通用しません
●『学校では教えてくれないアーティストのなり方』を書く
著書では「登山」に例えて、
ギャラリーのディスプレイ法、海外への作品の発送方法などを詳しく語る
どんなアーティストも自分を見つめることから始め
ギャラリーで個展を開催してファンを見つける
それは、本来喜びで満ちている
「10合目の自分を、1合目で想像できていること」
●仲間を見つけることも大事
とくに9.11の時、アーティスト同士が情報交換し、
小学校の壁画に10人のチームで取り組むなど仕事を融通し合ったり
精神を病み、施設に入っていた人が
アート活動により回復し、NYに来たり
アートで小児精神科研究ができたと語る医師もいる
アートをやる人の幸せ度は高いと実感しています
(絵を描かせて心理を探る方法は、昔からあるよね
●ギャラリーを持たない「JCATキャラバン」
「ヲウチギャラリー」を10年を節目に閉じて
「JCAT」(Japanese Contemporary Artist Team)を始める
NY以外でウケるアーティストがいると気づき
世界中をキャラバンして周ったらどうかと考えた
国内外含めて180人が在籍
絵を独学で学んだ人は半数ぐらい
アーティストは半年間作品をつくり、海外で年2回の展示を行う
場所などはSNSを利用して決める予定
1月はNYのチェルシー、次はヨーロッパで開催予定
JCATアーティスト KONIROW by WE展 2018
●日本の存在感が薄れていることを危惧
ありささん:
今、海外でアジアといえば、中国、韓国、シンガポール・・・
日本人はアートを「モノ」として売るが
作る人の歴史やストーリーを伝えていないからだと思う
日本の歴史、伝統にどんなオリジン(原点)があるかも知ってもらいたい
著 水越洋子
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「ビッグイシュー日本版 BIGISSUE JAPAN」
“1冊350円で販売。180円が販売者の収入になります。”
[ホームレスの仕事をつくり自立を応援する]
「ビッグイシュー」は、ホームレスの人々に収入を得る機会を提供する事業として
1991年、ロンドンで始まった 創設者はジョン・バード氏
住まいを得ることは、単にホームレス状態から抜け出す第一歩に過ぎない
[仕組み]
1.販売者は、この雑誌10冊を無料で受け取る
2.売り上げ3500円を元手に、以後は170円で仕入れ、350円で販売 180円を収入にする
[条件]
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このほか「8つの行動規範」に基づいて販売している
【ブログ内関連記事】
「ボブとジェームズ、東京へ行く」@ビッグイシュー
「猫のボブが私をホームレスから一人の人間にしてくれた」@ビッグイシュー
『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(A Street Cat Named Bob)』(2016 ネタバレ注意)
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3冊以上から送付販売をさせていただいております。”