ダイヤモンドプリンセス号 乗客の Twitter 投稿
「情報の民主化」
SNS の普及により誰でも情報を伝えて、拡散する力を持つ時代
かつては有力者、マスメディアだけが持っていた
多くの人に情報を伝える力が
一人一人のユーザーが持つようになっている
太田:
昔だったら、記者やジャーナリスト
発信する側のコンプライアンス倫理とかを意識してたわけだけど
これは船内の乗客の人だから思想的なものは入ってないけど
これを見て「辛そう」と見る人と、「割と落ち着いてる」って見る人もいて
それをまた自分の SNS で呟くじゃないですか
「誰かが見る」という意識なしにつぶやくことで
船内にいる人が「俺たち、世界中でこんなに言われてるの?」
みたいに思っちゃう可能性もあるから
もうちょっと淘汰されていくんだろうけれども
「気の遣えなさ」っていうのも同時にあるような気がするんだけど
専門家:
おっしゃる通りで、生の情報がボンと出ちゃう
Twitter なら100字ぐらいの情報で投げちゃうと
確かに今の前で起こっていることだけど
全体から見るとすごく特殊な一部の情報が広がってしまうこともあるので
危険性もあるなということを今日学んでいけたらなと思います
アメリカ 車一つない写真
タイ
「パニックバイヤーズ 買い占める客」
3月9日のイギリスからの投稿
「ウェイトローズの客でさえも理性を失っている
キッチンペーパーまで売り切れてしまってるよ」
ウェイトローズは、イギリス王室ご用達の高級スーパー
「買い占めはなぜ起きる?」
「もしかしたら外出制限もあるかもしれない」
「じゃあちょっと多めに買っておこうかな」と誰かが思う
売り切れた店があると、それをメディアが取り上げて
それを見て、みんなが不安になって買に行く
買いに行った人は「やっぱり棚が空だったよ」と SNS にあげてしまう
それを見てみんなが「どうしよう!?」と焦る悪循環
太田:
あんな何もない写真がぱっと出てきたら
やばいって思うのはしょうがないよね
一方でこんな投稿もあります
「空っぽの棚の写真を投稿するより
在庫が入ってくる写真を投稿しよう
そうすれば人々は買い占めや買いだめを止めるかも」
(同じことを言っている人がいたな 至極同感
交差点で待ってて、車を運転している人に
「無料のトイレットペーパー」という看板を持って立っている少年
「パニックではなく愛を広めよう フリートイレットペーパー
理性を完全に失ってない人々を見て嬉しくなった」
専門家:
こういうのって心が温まるじゃないですか
情報の民主化って、いつでも、誰でも、どこでも発信できるし、受信できるし、拡散できる
その中で一人一人がどういう情報を広めていくのか
悪い情報か良い情報かというのも選べる時代になっている
太田:
みんなが良い影響と悪い影響どっちもあるんだよって意識を持つのは難しいよね
アナウンサー:
SNS 時代ならではの事件を一つ紹介します
今年の1月 新型コロナウイルスの感染が話題になり始めた頃に
中国の状況として拡散された写真
これは実際何の写真かと言うと
2014年ドイツの芸術祭で撮影されたもので
ユダヤ人強制収容所の犠牲者を偲ぶためのパフォーマンスだったんです
(それも悲しい話だ…
太田:これは悪意だね
専門家:
まさに悪意に満ちた情報なんですね
よく見たら普通に子連れで歩いている人たちがいるし
撮影スタッフがいたり
これは違うよねって分かるんですけど
やっぱりパッと見どうしても騙されてしまう人がいるんですよね
太田:
なかなか渦中にあって、恐怖心がある場合
この辺にのどかに歩いてる人がいるけど
こっちに目がいかないもんね
「インフォデミック」
専門家:
こういう情報が広がっていくことを
インフォデミックという言い方をします
よくこういう写真を「マスメディアが流さない真実!」とか書いて流されちゃう
そうすると「自分は真実を見つけてしまった! 広めないと!」と拡散しちゃう人がいる
その時は落ち着いて「これは本当かな?」って思ってもらいたい
#CoronaVirusFacts
真実をチェックする動きも広がっています
とんでもないデマの実例が紹介されています
これはアメリカの有名なファクトチェック機関の投稿
危険な陰謀論がソーシャルメディアで拡散しています
「漂白剤を飲めばコロナウイルスを殺せる 真っ赤な嘘」
太田:危ないね
トム:
このツイートの中の「殺す」に引用符がついている
引用符を付けるのは、他の人が言っているという合図
自分の言葉ではない
この引用符をつけることで、他の人が言っていて
それは怪しい情報、嘘だって言うニュアンスが含まれている
もう一つは「パンツ・オン・ファイア・」=真っ赤な嘘
アメリカの子どもだったら誰でも知っている表現の一部
ちゃんとした組織がなぜこの表現を使っているかと言うと
多分殺すっていう嘘はもう大人げない、幼稚な嘘、子どもじみた嘘という感じ
「日本にもファクトチェックイニシアティブがある」
2017年に発足した日本のファクトチェック団体
新型コロナウイルス情報の検証も行なっている
太田:
そうやって確かめることができる世界ってことで
それは自分自身も情報を受け取るレベルを
上げていく必要があるんじゃないかという気がしますね
【ハリウッドインタビューコーナー】
ハリウッドスターや監督を直撃して
生の英語に触れるインタビューコーナーをお送りしていくつもりなんですが
そちらにも緊急事態が起きている
今回新型ウイルスの関係で来日する予定だったはずの
映画監督のスケジュールがバタバタと延期中止になっておりまして
代わりに日本にいる外国人にコロナウイルスの情報をどう SNS から得ているか取材
XXCLUBがオーストラリア出身の女性に聞いた
Q:オーストラリアの状況はどうですか?
かなりヤバいわ
今帰国したら2週間隔離されちゃうのよ
実はこの方、人気 Instagramerだった
しかし新型コロナウイルスの情報をどう得ているか聞くと
「コロナウィルスの情報なら専門家が一番よ SNS はダメ」(あれ?
母国との連絡に SNS を使っているアメリカ出身の男性:
SNS で家族と連絡を取り合っている
メッセージアプリは旅先だと便利だね
Q:SNS から新型コロナウイルスの情報を得ることはありますか?
SNS からはないかな
ニュースサイトを見ているよ
オランダ出身の男性(まだ渋谷で取材できた頃か):
私の国でも今患者が増えているよ
この方も旅の写真をインスタグラムに数多く投稿し
SNS は使いこなしていますが
SNS の情報は信じていないという
オランダ出身の男性:
大抵、故郷の人や、旅先で出会った人に話を聞く
そのほうがより信頼できると思うよ
太田:
SNS って正確な情報というよりは
カジュアルでみんなで交流しようって場所っていう意識を
それぞれみんな持ってるんじゃないかな
専門家:
間違った情報を発信している人の SNS をフォローして
それを信じると騙されてしまう
でも例えば今 WHO みたいな世界的な機関が
直接 SNS で発信しているし
日本政府、東京都、厚生労働省、医療の専門家、いろんな方が SNS で発信している
誰をフォローするか、信じるかっていうほうが重要だと思います
(上の情報が一番信用薄いんだけど・・・
太田:
その人たちが言っている共通点はなんだろう
それなら確かかもしれないくらいの
こういうのって本当にある意味
「これは絶対確かだ」って思っちゃうと
その人が間違ってた時にこっちも間違うから
いくつかそういうソースを見比べて
なおかつ半分にするくらいがちょうどいいんじゃないかという気がする
専門家:
そうですね
NHK の特集サイトもあって、とても情報がよくまとまっています
太田:NHK だけを信用するわけにもいかないからね
<太田さんのつぶやき>
太田:ほえあ・ざ・ハリウッドスター?(ww
「情報の民主化」
SNS の普及により誰でも情報を伝えて、拡散する力を持つ時代
かつては有力者、マスメディアだけが持っていた
多くの人に情報を伝える力が
一人一人のユーザーが持つようになっている
太田:
昔だったら、記者やジャーナリスト
発信する側のコンプライアンス倫理とかを意識してたわけだけど
これは船内の乗客の人だから思想的なものは入ってないけど
これを見て「辛そう」と見る人と、「割と落ち着いてる」って見る人もいて
それをまた自分の SNS で呟くじゃないですか
「誰かが見る」という意識なしにつぶやくことで
船内にいる人が「俺たち、世界中でこんなに言われてるの?」
みたいに思っちゃう可能性もあるから
もうちょっと淘汰されていくんだろうけれども
「気の遣えなさ」っていうのも同時にあるような気がするんだけど
専門家:
おっしゃる通りで、生の情報がボンと出ちゃう
Twitter なら100字ぐらいの情報で投げちゃうと
確かに今の前で起こっていることだけど
全体から見るとすごく特殊な一部の情報が広がってしまうこともあるので
危険性もあるなということを今日学んでいけたらなと思います
アメリカ 車一つない写真
タイ
「パニックバイヤーズ 買い占める客」
3月9日のイギリスからの投稿
「ウェイトローズの客でさえも理性を失っている
キッチンペーパーまで売り切れてしまってるよ」
ウェイトローズは、イギリス王室ご用達の高級スーパー
「買い占めはなぜ起きる?」
「もしかしたら外出制限もあるかもしれない」
「じゃあちょっと多めに買っておこうかな」と誰かが思う
売り切れた店があると、それをメディアが取り上げて
それを見て、みんなが不安になって買に行く
買いに行った人は「やっぱり棚が空だったよ」と SNS にあげてしまう
それを見てみんなが「どうしよう!?」と焦る悪循環
太田:
あんな何もない写真がぱっと出てきたら
やばいって思うのはしょうがないよね
一方でこんな投稿もあります
「空っぽの棚の写真を投稿するより
在庫が入ってくる写真を投稿しよう
そうすれば人々は買い占めや買いだめを止めるかも」
(同じことを言っている人がいたな 至極同感
交差点で待ってて、車を運転している人に
「無料のトイレットペーパー」という看板を持って立っている少年
「パニックではなく愛を広めよう フリートイレットペーパー
理性を完全に失ってない人々を見て嬉しくなった」
専門家:
こういうのって心が温まるじゃないですか
情報の民主化って、いつでも、誰でも、どこでも発信できるし、受信できるし、拡散できる
その中で一人一人がどういう情報を広めていくのか
悪い情報か良い情報かというのも選べる時代になっている
太田:
みんなが良い影響と悪い影響どっちもあるんだよって意識を持つのは難しいよね
アナウンサー:
SNS 時代ならではの事件を一つ紹介します
今年の1月 新型コロナウイルスの感染が話題になり始めた頃に
中国の状況として拡散された写真
これは実際何の写真かと言うと
2014年ドイツの芸術祭で撮影されたもので
ユダヤ人強制収容所の犠牲者を偲ぶためのパフォーマンスだったんです
(それも悲しい話だ…
太田:これは悪意だね
専門家:
まさに悪意に満ちた情報なんですね
よく見たら普通に子連れで歩いている人たちがいるし
撮影スタッフがいたり
これは違うよねって分かるんですけど
やっぱりパッと見どうしても騙されてしまう人がいるんですよね
太田:
なかなか渦中にあって、恐怖心がある場合
この辺にのどかに歩いてる人がいるけど
こっちに目がいかないもんね
「インフォデミック」
専門家:
こういう情報が広がっていくことを
インフォデミックという言い方をします
よくこういう写真を「マスメディアが流さない真実!」とか書いて流されちゃう
そうすると「自分は真実を見つけてしまった! 広めないと!」と拡散しちゃう人がいる
その時は落ち着いて「これは本当かな?」って思ってもらいたい
#CoronaVirusFacts
真実をチェックする動きも広がっています
とんでもないデマの実例が紹介されています
これはアメリカの有名なファクトチェック機関の投稿
危険な陰謀論がソーシャルメディアで拡散しています
「漂白剤を飲めばコロナウイルスを殺せる 真っ赤な嘘」
太田:危ないね
トム:
このツイートの中の「殺す」に引用符がついている
引用符を付けるのは、他の人が言っているという合図
自分の言葉ではない
この引用符をつけることで、他の人が言っていて
それは怪しい情報、嘘だって言うニュアンスが含まれている
もう一つは「パンツ・オン・ファイア・」=真っ赤な嘘
アメリカの子どもだったら誰でも知っている表現の一部
ちゃんとした組織がなぜこの表現を使っているかと言うと
多分殺すっていう嘘はもう大人げない、幼稚な嘘、子どもじみた嘘という感じ
「日本にもファクトチェックイニシアティブがある」
2017年に発足した日本のファクトチェック団体
新型コロナウイルス情報の検証も行なっている
太田:
そうやって確かめることができる世界ってことで
それは自分自身も情報を受け取るレベルを
上げていく必要があるんじゃないかという気がしますね
【ハリウッドインタビューコーナー】
ハリウッドスターや監督を直撃して
生の英語に触れるインタビューコーナーをお送りしていくつもりなんですが
そちらにも緊急事態が起きている
今回新型ウイルスの関係で来日する予定だったはずの
映画監督のスケジュールがバタバタと延期中止になっておりまして
代わりに日本にいる外国人にコロナウイルスの情報をどう SNS から得ているか取材
XXCLUBがオーストラリア出身の女性に聞いた
Q:オーストラリアの状況はどうですか?
かなりヤバいわ
今帰国したら2週間隔離されちゃうのよ
実はこの方、人気 Instagramerだった
しかし新型コロナウイルスの情報をどう得ているか聞くと
「コロナウィルスの情報なら専門家が一番よ SNS はダメ」(あれ?
母国との連絡に SNS を使っているアメリカ出身の男性:
SNS で家族と連絡を取り合っている
メッセージアプリは旅先だと便利だね
Q:SNS から新型コロナウイルスの情報を得ることはありますか?
SNS からはないかな
ニュースサイトを見ているよ
オランダ出身の男性(まだ渋谷で取材できた頃か):
私の国でも今患者が増えているよ
この方も旅の写真をインスタグラムに数多く投稿し
SNS は使いこなしていますが
SNS の情報は信じていないという
オランダ出身の男性:
大抵、故郷の人や、旅先で出会った人に話を聞く
そのほうがより信頼できると思うよ
太田:
SNS って正確な情報というよりは
カジュアルでみんなで交流しようって場所っていう意識を
それぞれみんな持ってるんじゃないかな
専門家:
間違った情報を発信している人の SNS をフォローして
それを信じると騙されてしまう
でも例えば今 WHO みたいな世界的な機関が
直接 SNS で発信しているし
日本政府、東京都、厚生労働省、医療の専門家、いろんな方が SNS で発信している
誰をフォローするか、信じるかっていうほうが重要だと思います
(上の情報が一番信用薄いんだけど・・・
太田:
その人たちが言っている共通点はなんだろう
それなら確かかもしれないくらいの
こういうのって本当にある意味
「これは絶対確かだ」って思っちゃうと
その人が間違ってた時にこっちも間違うから
いくつかそういうソースを見比べて
なおかつ半分にするくらいがちょうどいいんじゃないかという気がする
専門家:
そうですね
NHK の特集サイトもあって、とても情報がよくまとまっています
太田:NHK だけを信用するわけにもいかないからね
<太田さんのつぶやき>
太田:ほえあ・ざ・ハリウッドスター?(ww