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メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

1996 WIMBLEDON

2004-02-19 12:43:36 | テニス
  

  


中盤の見どころは、やっぱり日本女子の活躍。
9人が本戦入りして、日本人同士の対戦もあって、2人消えたのは惜しいけど、
伊達(ランキングは13位に下がった)はじめ、沢松(30位台)、そして最も注目は杉山愛

沢松は、念願のセンターコートでサンチェスと対戦。
1ゲーム目は飛ばしまくりで、4-1ぐらいにしたんだけど、「気が落ち着いて」しまったらしく、結局ストレート負け。
同じくテニス選手だった叔母を超える記録で、母ともに「満足している。一皮剥けた感じ」とコメント。


3回戦 杉山愛×A.フーバー(5位) 7-6 6-1 杉山愛!!
2回戦では28位のスコバを敗った杉山。この試合もとっても面白かった。

1ゲーム目4-4で追いつかれた時は危なかったけど、雨で中断
翌日もちこみで、2人とも再スタートは好調だったのが、
フーバーはお腹の調子が悪いらしくてうずくまる。
優しそうなブロンドのトレーナーが来て、薬を飲んだ。

その後プレーに影響は見られなかったもののタイブレイクで、とても落ち着いていて、
終始ベストの力を出し切ったゲーム。20位台に上がるかも?!
ゲーム終了後の満面の笑顔がすごく可愛い


今年は、日本ファンには嬉しいことに、連日、日本女子の放送がある。
深夜5時も日本女子のゲームばかり。

男子はカフェルニコフがイギリスの新鋭で、とってもキュートな選手に敗退したゲームのみ。
アガシとチャンが1回戦で消えた番狂わせがあった。

グラフの1回戦ストレート勝ちの放送があっただけで、順当だよね。
きっと、あとはメアリー・ジョー・フェルナンデスあたりが残っているのかな。
でも、誰もモニカの話をしない。欠場?

全豪でも力が出し切れなかったから、今回も姿だけでも見たかったけど、
苦手な芝はパスして、フレンチに賭けているのかも。

そして、今、放送しているのは、、、


3回戦 伊達公子×ブーヘルト

長身で178cmもあるニューフェイス。ショットが速くてシャープ。
1時過ぎからの放送で、もう2:30。
前の杉山のゲームの興奮が冷めていない。


伊達公子×マルチネス 5-7 7-6 6-3 伊達公子!!

やったね、2年連続ベスト8進出
世界ランキング2位、第3シード、ディフェンディングチャンピオンを敗ったんだから、ランクも上がるし
次は夢のセンターコートで、噂のピアースと対戦かあ。

期待の杉山愛×メアリー・ジョー・フェルナンデスは、惜しくも2-1?で敗れて、
彼女はまた7月5日、22歳の誕生日を日本で過ごすことに。

途中、頭にくる天候の変化で、雨の中断が何回もあって
この伊達のゲームも計2.5時間もサスペンデッドになって、
BSで頑張って見てたけど、眠気に勝てなかった。

ま、そのせいで他の選手のことが聞けて、モニカは1回戦で敗退。
エドベリも!? あ~~~~ラストチャンスなのに
彼の決断は誤りではなかったってワケね。


グラフ×ヒンギス(15歳天才プレーヤー)のゲームはどうなったかしら?
きっとグラフだろうな。毎日女子の放送ばっかり。
ボリスは左手首をねじって棄権したのね。アンラッキー。


グラフ×ノボトナ 6-3 6-2 グラフ

今年、グラフが負けたのはフェド杯の奇跡、伊達とヒンギスだったワケだけど、
やはりグランドスラムの気合いの入り方が違う。
この前の歴史的逆転劇の話がやたら持ち出されただけで、これは完璧ストレート勝ちだった。


伊達公子×M.ピエルス 伊達公子!!

やってくれるよね、アガシのコーチ、ブラッド・ギルバートらがついて、
日本からは坂井さんらが入って見守る中、初のセンターコートながらベスト4進出は、日本女子初
男子は1932年?以来、実に62年ぶりの快挙とのこと

第1セット、ピエルスの強烈ショット連発で、こりゃダメかと思って思わず寝ちゃったら、
その間に逆転してて、目が覚めたら、いつのまにか勝ってた。

「ここからが正念場」とのコメントで、貫禄も身についた感じ。
しかも準決勝の相手は、先日敗ったグラフとくれば、
きっとニュースでも慌ててヘッドラインに入れることだろう。

今朝の新聞記事も楽しみ。
夕方5時からの再放送で、もう一度改めてじっくり観てみたい。


WEMEN'S FAINAL スティフィ・グラフ×アランチャ・サンチェス 6-3 7-5 グラフ

雨に大いに泣かされた今年
男子決勝も月曜にずれ込むかと思われたけど、日曜になんとか間に合いそう。

途中中断で泣かされ、消えたシード選手も多いけれど、女子はやっぱりグラフだったね。
今年27歳! ベテランの域に達して、揺れ動かざる女王の座。
「年々、優勝が特別なものになってくる」というコメントにも表れている。

この試合も、第2セット4-0リードでストレートかと思いきや、
サンチェスの反撃と、高く上がった球を空振りしたり、
マッチゲームに2回もダブルフォルトしたり、プレッシャーによるハプニングはあったにせよ、
このパワーとスピード、確信に近い自信によって難なくタイトルを取った。

これでグランドスラム数20と、クリス・エバートを抜いて、歴代2位(1位はマーガレット・コート)。
彼女を抜いて新記録をうちたてる日も遠くなさそう。

ウィンブルドンも7回目の優勝。
しかし、今年はいつにも増してはちきれんばかりの笑顔と、体いっぱいで喜んでいる様子が最初から観られたのが印象的。

1試合毎の気合いの入れ方がトップ1の余裕より、ずっと目立っていた。
その分、、勝つたびの安堵と喜びが大きくて、
このファイナルも、サンチェスも敗退してもにこやかで、

銅プレートと銀プレートを交換してはしゃいだり、
サンチェスが「あげる」と銅プレートを渡そうとジェスチャーして、
グラフが要らないと身をよじるシーンンも微笑ましい

またこの後も気をゆるめる間もなく、次のグランドスラム、US OPENに向けての調整が始まる。
初戦敗退したモニカとの接戦をもう一度観てみたい。


男子はピートがT.マーティンに敗れ、そのマーティンがクライチェクに敗れたんだっけ?
それでファイナルは、黒人のワシントン×クライチェク。これは面白い組み合わせ。
黒人プレイヤーのファイナル進出は、アーサー・アッシュ以来というのが理由。


(あれ? その隣りに書くはずの男子決勝戦のメモが白紙

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1996 アトランタオリンピック

2004-02-18 12:36:58 | テニス
女子シングルス準決勝(1996.7.29) 伊達公子×アランチャ・サンチェス
6-3 3-6 8-10 サンチェス

あーー、1セットとった時はイケる!って思ったんだけど、
右足が痙攣しちゃうし、ダブルフォルトが多すぎた。

ここまで競って、ラストはマッチゲームが何度もあったのに、
さすが世界3位(2人の対戦成績は7-1でサンチェス)。

決まった時の喜び様。
しっかり母と、コーチと握手したけど、コメントは「疲れた」のひと言。
これからUSオープンもあるのよ。

他はアガシがまだ残っているらしい。
こうゆうのも観たいのに、全然放送してくれない。
伊達のゲームも0時~3時で途中寝ちゃったよ

グラフは欠場。
モニカがベスト8に賭けて、ノボトナに敗退。

よって、ファイナルは、ノボトナvsサンチェス。

 


(今、ウィキで見たら、リンゼイ・ダベンポート×サンチェスで、ダベンポートが勝ってる。
 メモには結果を書く気力もなかったらしい。記事はグラフだけだし

 男子はアガシが金メダル取ったんだね! こうゆう時に急に出てくるところが可笑しい/爆
 いや、ファンだから嬉しいんだけど

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1996 東レパンパシフィックオープンテニス

2004-02-17 23:03:36 | テニス
 

特別メモるほど記憶に残っていないんだけど、伊達とモニカの初のダブルスが見物だと思っていたら、
不吉な脅迫電話の1件でモニカは右肩不調の理由でダブルスを辞退。

その伊達は、足の肉離れかなにかで全豪で楽勝だった杉山愛か誰かに敗退。
モニカも記事の通り、マヨーリに敗退。

今大会の注目は、「第2のモニカ」と言われる14歳のヒンギス×マヨーリのセミファイナル。
これはマヨーリの圧勝。

もう一方のスペイン対決、マルチネス×サンチェスのセミファイナルは面白そうだったけど、
放送時間がなくて、サンチェスが勝ったことだけ分かって、
ファイナルはサンチェス×マヨーリで、マヨーリの初優勝。

実はビデオ途中で眠っちゃって、まだ観ていない

サンチェス「いつも勝ってる相手だから」

と自信満々だったみたいだけど、肉離れで脚にテーピングだらけのマヨーリが頑張ったみたい。


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1996 French Open

2004-02-17 14:54:37 | テニス
WEMEN'S FAINAL スティフィ・グラフ×アランチャ・サンチェス
6-3 6-7 10-8 グラフ

6月はじめから1週間、深夜0:45~2:40と、その再放送1:00~3:00でずっと放送された。

女子は伊達がベスト16止まりの他、セレスがまさかの敗退
彼女がいなきゃ、どう楽しめばいいの?!

今年も地味なメンバの中で決勝もグラフが楽勝。
つまらんと思いきやスペインの燃える闘魂で踏ん張ったサンチェスが
2セットタイブレイクにもちこんだ後、4-0グラフで、あらやっぱりグラフか・・・
そこに4ポイント連取。

第3セットも4-3でグラフをもう1つブレイクすれば、このままイケると思ったら、ストレートで落として
7-7、8-8、結局、バックのお母さんパワーも尽きたのか、10-8。
実に3時間を超すゲームは、グラフがやっぱり優勝。

グラフがピンチのゲームほど緊迫感があって面白いショーはないけど、結局は勝つNO.1の違いはそこにあるのか。

涙の表彰式で感動的だったらしいけど、その場面はなし。
全仏優勝は8回目と記録更新は、これからもまだまだ続きそう。


***********


男子は、今夜10:30からシュティッヒ×カフェルニコフ(ロシア)という
あまり興味のわかない対戦ながら、2人とも快進撃で、いつのまにかアガシやベッカーはいないし、
今年ラストのエドベリは、ロセに敗れた。この試合を放送すべきでしょう!
ビデオの調子が悪くて録れないから悔しいけど。

ロセはフレンチの客に四面楚歌状態だったらしい。
とうとうクレーのカップには手が届かずじまいか・・・レンドル、マックも同様。
プレーヤーそれぞれ得意、不得意のサーフェスがあるのね。
ピートやグラフなど、オールラウンドプレーヤーが生まれているのも確かだけど。

そのロセも、なぜか黒いシャツで好調のシュティッヒに敗れたし、ムスターもシュティッヒに負けた。
昨年のディフェンディングチャンピオン(忘れてた)チャンもいなかったよ。ああ、辛いね。

ピートまで敗れた。しかもストレート!
信じがたいけど、今回のファイナルは、サーヴ&ボレーの天才と、
オールラウンドでストローク力バツグンの伸び盛りの戦いという予想。

ベテラン復活なるか。22歳の新鋭か、両者ともクレーでは初めてのファイナル進出。
対戦成績は意外にもカフェルニコフの6勝3敗。


MEN'S FAINAL シュティッヒ×カフェルニコフ
7-6 7-5 7-6 カフェルニコフ

また新たな顔が加わった。意外にもストレート。
それもタイブレイクを2セットも制して、ベビーフェイスでなんだか影の薄い選手(やっぱりモデル系の美人婚約者がいる)。
来年にはもう忘れてるかも。

スピーチでは覚えたての英語で、シュティッヒに
「勝たせてくれてありがとう。ウィンブルドンチャンプのあなたなら、これからもたくさん優勝できるでしょう」
なんて言って、シュティッヒは首を振って苦笑。

お返し?にフランス語でスピーチして「フランス語も習ったほうがイイよ」と言い返していたのが笑える
フレンチに出るならフランス語も必要な近頃のトップテニスプレーヤーたち。


***********

MEN'S DOUBLES FAINAL カフェルニコフ&バチェク×ラセク&フォルジェ
6-2 6-3 カフェルニコフ&バチェク

Woody'sを敗って初優勝のこのコンビ、シングルス&ダブルスともに優勝は史上初
女子はナブラチロワただ一人。She's Great!!



ラストに流れた今大会のハイライトシーンの数々は感動した。
とくに初めて知った「アンリ・ルコントも今季で引退を表明」!?
えええええ、とっても寂しい。

最後の地元の試合に祝福の拍手で送られての、泣きながらの退場が印象的。
エドベリも最後だし、時代は確実に変わっている。


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1996 Australian Open

2004-02-16 14:31:06 | テニス
季節の移り変わりって早いもんだなあってテニスシーズンの開幕でしみじみ思っちゃう。
あっという間にウィンブルドンの夏、USの秋で、今年も終わりかぁ~って懐かしんでる間もなく、新年の全豪が始まる。

特に、突然舞い込んできた「エドベリ、今シーズン限りで引退表明」
彼ももう30歳。トップ10にカムバックするのも難しいなんて信じられない。
ベッカーがまだ頑張って、全豪決勝に残っているのに、
ライバルとして、世界の2強として戦っていたのは、ついこの間なのに、もう!?

「これからはコーチとして若手を育てたい」

素晴らしいコーチになることはうけあうけど寂しくなるなあ。
北欧の貴公子、美しいルックスと、世界一美しいプレースタイルがグランドスラムのコートから消えるなんて。

しかも全豪のベスト8には顔が見られない。
(本当にフシギなことにこのニュースを知って2晩、深夜放送のテニスを見て眠り込み、
 寝ぼけ眼で2度もエドベリのゲームの様子を見た気がしたのは幻?!)

彼ならビジネスもちゃんとやっていけるだろう。
彼のコーチ、ゴッドファーザーの様に、スウェーデンの新鋭を連れて、
再度コートに座る姿を見ることになるのも悪くないとおもって、新たなる決意に祝福あれ!
(今じゃ素晴らしいフェデラーのコーチだものねv


そして、グラフは欠場。
目下、父親ペーターは、脱税による投獄状態
グラフ自身も調査され、共犯の疑いは晴れたものの、アメリカ移住も真剣に考えているとのこと。

モニカとは未だにランキング1位を分け合っている状態。
これからどーなるのかしら? すぐに始まる日本での東レには出場の予定。


全豪に話を戻すと、日本勢は松岡修造が初戦で棄権、
女子は8人ほど残ったら、次々と日本人同士が当たって、伊達は遠藤に敗れ、
沢松はモニカに敗れて、セミファイナルには1人も入らなかった。

   


今年はトップ級同士の豪華な対決が男子でたくさん観れた。

ピートは、初戦であのフィリポーシスに負けたけど、因縁対決とも言えるアガシ×クーリエ戦は、
クーリエの2セット連取で、ダメだと諦めていたら、あれやあれやでアガシがベスト4進出。

データでは、アガシが2セットダウンから逆転勝ちはほとんどなく、
クーリエが2セットアップから負けたのは、昨年、全豪でサンプラスとの対戦時以来。

でも、次なるマイケル・チャン×アガシのセミファイナルは、チャンの徹底&安定した攻撃に
アガシは自ら凡ミス連発で自滅した感じ。ストレートでチャンがファイナルへ。

こちらも安定したコンディションでのぞむボリス・ベッカー×マイケル・チャン!!
久々、興奮のマッチになりそう。
1つ心配なのは、明日、仕事中か後で結果が分かっちゃいそうなこと


そして女子の見どころは、なんといってもモニカ! モニカ! モニカ!
'93の事件から、昨年'95夏にカムバックして、いきなりカナディアンオープン優勝。
USはグラフに敗れたけど準優勝、そして今回2年ぶり、6度目の全豪タイトルにのぞむ。
グラフのいない今年はチャンスとばかり、新鋭の活躍も目立った。


日本にもよく来るアマンダ・クッツァー(南アフリカ)×フーバー(マルチネスに勝った)はフーバーの勝利。
クォーターファイナルでは、モニカ・セレシュ×マヨーリで、6-1、6-2でモニカのストレート勝ち。

次のセミファイナル。モニカ・セレシュ×チャンダ・ルビン(19歳アメリカ)も、
6-7、6-1、7-5でモニカ! この試合はよかった。

サンチェスとのクォーターファイナルで、第3セット16-14!!
3時間を超えるゲームに打ち勝った褐色の肌が美しいルビンは、今大会の注目選手。
モニカとは大の親友で「やりづらい」とモニカ。

第3セットも4-1までリードして、もしやモニカ敗れるか!?とカメラマンが押し寄せたけど、
4のマジックか、突然チャンダは崩れだして、モニカの辛勝。勝った後の表情もよくなかった。

***********

WEMEN'S FAINAL モニカ・セレシュ×フーバー!!
そして、今日の午後4時~5:54放送の女子ファイナルは、モニカ×フーバーで、
6-4、6-1のストレートでモニカ・セレシュ優勝/祝×∞

 

第1セットは、すごいラリーの応酬で難しいかとも思えたけど、
やはり決め手は経験の差と、モニカの終始、自分のプレーに集中しきった精神力だった。
ココロから本当におめでとうと言いたい。

スピーチも感動で涙が出た。

「'93に信じがたい事件があったけど、こうしてここに立っているのが信じられない。
 今はテニスをするのが好きで仕方ない。
 いつもサポートしてくれるコーチの父、家族、スポンサー、ボールボーイ、ボールガール、
 そして観客みんなが選手一人ひとり、全員を支えていることに感謝したい」

と、とびきりの笑顔で歓声に応えた

父カルロさんが涙をこらえられず、妻の肩で涙をふき、サングラスをかけ直して、
娘を誇らしげに見つめていた姿が感動的だった。

親子でここまで完璧に早く立ち直り、トップに返り咲いた、その影には、
私たちの知らないどれほどの努力と困難のストーリーがあっただろうか。

相手のナイスショットには必ず賞賛の拍手を送る父母の温かい笑顔は、
奇跡の天才プレーヤーを生み出したひとつの大きな要素であることは間違いない。
最も愛らしく、最強、不屈の精神を持つウォーリアー、モニカ・セレシュ。
彼女の時代はまだまだ続く。

 


カムバック後、他の選手が言うには
「彼女はとても変わった。とにかく周囲に対してとても気を配っている」とのこと。

本人は
「以前はもっと攻めまくっていた。今はテニス以外の楽しみもいろいろ覚えたい。テニスを楽しんでいる」という。

試合後、1人でも多くのファンの帽子、Tシャツ、パンフなどにサインしようとしている姿も印象的。
その速さもすごい。

チャンの場合、宗教的につい長い文句になってしまい、1回にかかる時間が長くなっちゃうんだけど


***********

それから、今回の見どころの1つは、NIKEのCMが見逃せない。
前日の雑誌店でのピート、アガシ、クーリエの攻防も凝っていたが、今回はもっとスゴイ。

ピートとアガシの季節に渡る30-40からの1ポイントをずっと中継しつづけるマック。

“I will tell you something. このポイントは長くかかりそうだから、
Get comfortable, coz we could be here awhile...”ってセリフが耳にこだまする。

電話の向こうで「一体何してんの!?」とがなる妻らしき声w

苔むしたコートでアガシの球がネットにかかり・・・
まだ続くプレーに「どんどんやってくれ」となげやりなマックのセリフで終わる短めのver.と、
眠りこけたボールパーソンが落としたボールで「やり直し」と映るB.ギルバート!!
俳優にも向いてるんじゃないかと思えるマックもサイコー!

これだけのプレーヤーが一挙に揃えられるってさすがナイキ。ド高い契約料払ってるもんね。
アガシのだぼだぼパンツに、長めのウェア、帽子にも、ちゃんとチェック記号が入っていて、
アマチュアプレーヤーの間にもすっかり定着しつつある。

黒系でちょっと似ているのがチャンのウェア。首に巻いたデニムハンカチがオーストラリアンっぽい。
スタッフみんな同じ帽子をかぶってた。

モニカのスタイルにも注目。
ウェアの丸首から、チェックのボタンなしのV襟、短めの袖、下はギンガムチェック。
ウェアがビローンってすごく伸び縮みするのが特徴。
お腹の贅肉を気にしてるみたいだけど、十分スリムだけどね。

ちなみにアンダーコートは未だに紺色。
だれかさんの水玉が風でめくれてドアップに映されていたのよりはイイと思うよ


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MEN'S FAINAL マイケル・チャン×ボリス・ベッカー
2-6 4-6 6-2 2-6 ボリス・ベッカー、5年ぶり2度目の優勝



はじめに断っておくと、悪い予感通り、放送が4時~6時、終業は5:30。
ビデオで観るより先に2時半頃にもう結果のニュースが入って、分かっちゃった。なんて酷い世の中なの・・・
3:1と分かってて、お陰様で落ち着いて、冷静にゲームが観れました

チャン頑張った けど、ボリスは完璧に強かった
NO.1のころのブンブンベッカーは、居るだけで大きな壁のごとくだったけど、
今は静かな威圧感を湛える、今年28歳。

パワーテニスの元祖だけど、今のテニスに合わせて筋トレを積んで、スリムアップし、ラリーもボレーも素晴らしかった。

途中から第4セット目、帽子をかなぐり捨てて、文字通り捨て身で向かったチャン。
17歳のデビュー以来、グランドスラムのタイトルはなく、
昨年、全仏でムスターを前に逃して以来のチャンスを今年も生かせなかった。

ショットミスが重なり、何度もネットを叩いて悔しがる様子は、クールな彼の意外に激しい一面。
ここまで全てストレートの勝ち上がりで、優勝もしたらボルグ以来というワケで、喜んでいたらしいけど。
でもベストを尽くした爽やかな満足感のある笑顔

とくにボリスのスピーチがとてもよかった。
しきりにまばたきしながら妻バーバラにお礼を言い(照れている妻の姿もイイ)、

「たくさん感謝すべき人がいて訳が分からなくなった。
 今大会を開催してくれたトーナメントディレクターにもお礼を言いたい。
 賞金を出してくれた人にも(ポケットから封筒を出して)たくさん入っていればいいけど」

和やかな雰囲気、喋り方まですっかりソフトになって、2歳の坊やのパパなんだねえ。
かつてレンドルが「テニスより、なにより妻が大事だ」と言っていたのを思い出す。


幼少から全てを捨ててテニスに打ち込んできたトッププレーヤーたち。
愛する者との第二の人生は、とても素晴らしい発見のようだ。

結婚すると落ち着いて、成績に反映しなくなるパターンも多いけど、
ボリスはもっと稼がなきゃって思っているのが力の源になったのかな?w

最初マイクが低かったのを直してから「ごめん、ボクはマイケルより背が高いんだ」と言って
チャンも心からの笑みを浮かべた。

ボリス「君には、まだチャンスがあるからね」

エドベリの引退表明。28歳になるボリスのテニス歴も考慮しての発言か。
大弾幕が多かったドイツ勢のファンの声援が目立った。


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ダブルスでは、サンチェス&ルビン、エドベリ&コルダ組が初優勝を飾った。
エドベリは、ダブルスで3度目、シングルスは6回の優勝記録で全豪に別れを告げた。


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1995 SEIKO SUPER TENNIS

2004-02-15 16:04:46 | テニス
あっという間に過ぎてしまうテニスシーズンを締めくくるのは、東京でのSEIKO SUPER。
協会推薦の日本選手4人も、松岡修造も(全英ベスト8、全米は痙攣でリタイアという天国と地獄を見た1年)初戦敗退。

加えて「日本はゲンがイイ」というエドベリは、世界ランクがついに20位。
今大会も台風の目、M.フィリプーシスに6-0、6-2だっけ?、手も足も出ないまま1回戦敗退。

他にもクライチェク、イワニセビッチなど、セイコーおなじみの顔ぶれも、
今回の主役チャン、M.フィリプーシスの影武者のようだった。


MEN'S FAINAL マイケル・チャン×マーク・フィリプーシス 6-3 6-4 チャン!!

テニス界にまた美形のスターが生まれたか。
「スカッド」と名付けられた世界3位、200km/h以上のサーヴィス(1位はゴラン)、
強烈なフォア、バック。プロ1年目とは思えないプレーで年始め270位から、
今回の準優勝で30位~20位に上がるだろうという急成長ぶり。

その影にはニック・ボロテリー(来日してたけど、例のサングラスは忘れてきたらしい)がいる。
彼は美形好み!? またもう1人のモンスターを生み出した。
今年はすでに2度の準優勝で、ピートから1セット取ったことから注目された。

6歳からテニスをはじめ、子どもの頃のヒーローはボリスっていう次世代!
でも、彼のスカッドサーヴィスは、絶好調のビッグリタンナーのチャンには通じなかった。

ファイナルのプレッシャーもあったか、サーヴィスの確率も下がり、
チャンがファーストサーヴウィスウィナー90%に対して、マークは55%。

兄カールと猛特訓して、サーヴィススタイルも変えて、前より格段速く正確に
パワフルなサーヴィス、積極的な攻めのテニスにさらに磨きがかかったフットワーク、
またいつもクールでネヴァーギヴアップのファイティングスピリッツには脱帽。尊敬する。

これで、チャンは初優勝にして、歴代10人目のチャンピオンとなった。
NO.1シードを守り抜いたのは、10人中半分。

試合後のインタビューにもあった通り「日本は好きな場所。でも優勝がなかったから嬉しい」
終始渋い表情だったカールも、ぎこちない拍手に満面の笑顔
今回は久々2人で組んでダブルスに出場して、初戦敗退。それも見たかったな。

チャンは「僕がミスばっかしてた」と兄をフォローしていたんだって。
カールは自分の分も夢を託して、弟のチャンに実現してもらって嬉しいだろうね。

表彰台では30cmくらいの身長差がある2人。
久々チャンの満足でハッピーな笑顔に、日本のファンもみんなハッピー!

このオーストラリアのマーク、これから試合経験を積んで、トップ10を大いに揺さぶるだろうね。
現在は世界ランキング5位のチャン。上にも下にも強豪ぞろいだけど、現在23歳。
彼もそろそろ第2の飛躍のステップが来たらいいんだけどな。

Congratulation, MIKE!!!


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1995 US OPEN

2004-02-14 15:43:02 | テニス
男子クォーターファイナル アガシ×コルダ
6-4 6-2 1-6 7-5 アガシ

ああ、テニスシーズンはあっという間。
今年も4大大会ラストを飾るUS OPENの季節がやって来た。

全英に比べてこっちは相変わらずベスト8の試合から早朝5:30~8:30という無茶な時間帯で放送。
ピートと60位台の選手は、危なげないストレート勝ち。
盛り上がりは最高だったけど、マジで危なくて、もしやコルダが勝ち上がっちゃったらどうしよう!と思った試合。

第1、2セットを取って、第3セット目。負けてるのにすっかり余裕で笑ってたアガシ。
さすがに第4セット目5-3なんてなってたら全然笑えなかった。

コルダの奥さんの悲しそうな表情ときたら、躍起になって応援しているブルック、ブラッド陣営とは対照的。
でも、女性は戦っている選手とは無関係。何度もカメラを切り替えるのはやめてほしいな。
それにしても、コートとファミリーボックスは近いこと! 目と鼻の先。

マッチポイントのあたりで、目の前で応援したりしちゃって大丈夫なの???
客席にはもう1人、あれ、エドベリのコーチじゃない?
ところが彼はベスト8にも上がっていない。ああ。

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マルチネス×モニカ・セレシュ

なんと4大大会復活第一戦目でベスト4入りのモニカ
2年半のブランクがあったなんて信じられない/驚×∞
ここまででも驚異だけど、できるならトップへいけるところまで狙ってほしい。


************

男女ともにスペシャル、プレミアム版の組み合わせ。
全世界の注目が集まるモニカ・セレシュ。
誰かが言っていたとおり「スポーツ史上始まって以来の悲劇の事故の犠牲者」としてでなく、
そこから立ち上がり、再びトップに再臨することになれば、
それこそ不滅の名として残る。そうあって欲しいと心から祈っている。


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まだ全英での感動的な活躍が記憶に新しい松岡修造
コルダとの1、2、3セットともタイブレイク戦という3時間を越える死闘の末、
両足とも激しい痙攣によってやむなくリタイア。
カメラの前でも堪えられず涙でクシャクシャの悔しい表情はショックだった。

日本の期待を一人で支え続けている彼。
それより、自分に対する怒りがあるだろう。がんばれ松岡

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女子セミファイナル モニカ・セレシュ×マルチネス 6-2 6-2 セレス!!

体力的にも精神的にも最もタフだと言われるUS OPENでベスト4も驚異なら、
現在上り調子のマルチネス相手に完勝。
(対戦成績は、セレスの8勝0敗。かつて1セットも与えていないとはいえ)

今シーズン、マルチネスは6勝していて、決して不調ではないにも関わらず、
セレスの両手打ちに左右振り回され、時折はさむドロップショットなど
何も手が出せないまま終わってしまった。

聞けば、復帰第1戦だったカナダオープンで、セレスは優勝したとのこと。
すべてトップ10位内のガヴィ、クッツァ、フーバーを敗って。

彼女のインタビューは終始満面の笑顔。
本人も言うとおり「あと5kg痩せる」必要はあるにせよ、動き、精神面にブランクの影は全く感じられない。

一時は、暴漢が仮釈放された事に激怒し、「一体、自分の人生はこれからどうなるのか?」と、
かなり、人生観が変わったそう。

しかし「男子テニスなら、そうはいかなかったでしょう」という意地悪な質問に、
「サンプラスとアガシなら大丈夫ですよと冗談にならないようなジョークも言える、
ここまで彼女の自信を取り戻せたのは一体何だろうか?

なあなあの雰囲気ではなく、きっちり4大大会のタイトルに狙いを定めて復活したモニカ。
2年半の間にどんな死闘があったのか、いつか私たちも知る時が来るだろう。


女子セミファイナル グラフ×サバティーニ

この2人の対戦は実に36回目。それにしても、いつも印象が薄い。
1つだけ思い出せるのは'90、USでの決勝、ガヴィがラスト、アウトかもしれないショットで決めて、
初のタイトルを取った試合だけ。

ボレーを取り入れて、積極的なプレーに変わったけど、やはりグラフはUSタイトル、
セレスとの対戦に最初から標準を合わせていたことだろう。

世界ランキング1位同士の2人
NY、そして世界中が注目しているという。
「果してどちらが本当のNO.1か!?」

復帰後、初の4大大会がUSで、グラフと決勝戦とは本当に信じがたいけど、
セレスは今、相手が誰であろうと、戦っているのは、タイトルでも、グラフでも、
両親でも、観客のためですらもない、自分のためにまず、自分自身と戦っているんだ。
これこそ最大の勝負。

結果がどう出ようと、常に完璧を自らに課し続けている彼女の
最高の意地を日曜のファイナルでぜひ観戦したい。


【モニカ・セレシュグランドスラム成績表】
’91~’93 全豪3回優勝
’90~’92 全仏3回優勝
’92 全英準優勝
’91~’92 全米2回優勝



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WEMEN'S FAINAL モニカ・セレシュ×スティフィ・グラフ 6-7 6-0 3-6 グラフ

これぞ史上に残る世紀の対戦
2人は'93全豪が最高の対戦だったと言ったそうだけど、私は'92の全仏の死闘に勝らずとも劣らぬベストマッチだったと思う。

第1セットから、どちらもサーヴィスキープしてタイブレイク。
それも、セレスのわずかなリードから、いくつかのミスショットでグラフが取った。

第2セットも競ること間違いなしの予想と反して、なんといわゆる「だんご」で落としたグラフ。
足の痛みでもあったのだろうか。

それにしても、勝負のシナリオは、いつも神のみぞ知る。
誰がこんなスコアを予想できただろう

泣いても笑ってもファイナルセット。
1-1から1-3に離され、決めのダウン・ザ・ラインがプレッシャーのための固さから少しずつアウト。
でもその度、セレスの顔に笑顔が見られたのが驚き。

コートに上がって、グラフとのUSファイナリストとして互角に闘って大観衆の拍手を浴びる。
これこそ彼女が最も必要としていたこと。エネルギー源なんだ。

2-5での自分のサーヴィスゲームも、プレッシャーより、むしろあと1ゲーム、1ショットでも
長くコートに居たい、打ちたいと心から願い、テニスを愛し、楽しむ、心からの1ゲーム取得だった。

ラスト勝利が決まった瞬間のグラフの喜びよう、2人のNO.1が、
それぞれの真っ黒なトンネルから、ようやく抜け出し、コート上の真のライバルを見出した新たな第一歩。


セレスのインタビューシーンがなかったのは残念。
この勝敗を分けたのは、ゲーム感覚と、試合数に他ならない。
ブランクは、やはりグラフ、セレスのレベルには影響するもの。

でも、それはこれからの問題。
カナダでは、グラフは初戦敗退。セレスは11連勝、そしてUS準優勝。
4大大会は終わって、しばらくまたテレビで姿は見れないけど、
彼女はコートに帰ってきてくれた! それも万全の状態で。

女王2人の対戦は、これでグラフの7勝4敗。
タイトルもグラフが17、セレスが8。

でも、セレスはまだ21歳。
本人が言うとおり、プライベートとテニスを両立し、輝きながら、
これらの記録を再び塗り替えていくことを大いに期待したい。
(シーズン中も、ミュージカルや、フットボール、ショッピングに出かけたとか)

これでグラフは、4大大会タイトル数がナブラチロワに並んで18個の歴代3位を達成!


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男子もいきなりセミファイナルの中継、それも余った10分間で3時間以上のタフな試合を短縮しちゃうんだもの

男子セミファイナル ピート・サンプラス×ジム・クーリエ 7-5 4-6 6-4 7-5 ピート

なんだか分からないけどチャンは消えて、クーリエと対戦したピートがファイナルに残って、
今、アガシとボリスが戦っているところ。


MEN'S FAINAL ピート・サンプラス×アンドレ・アガシ 6-4 6-3 4-6 7-5 ピート

USの前に4つのタイトル優勝、もっか26連勝中(この記録は、男子テニス史上3位だっけ?)
のディフェンディングチャンピオン、アガシを止めたのはやはりピートだった。

アメリカン同士、それも第1シードと第2シードのファイナルは全米がオープン化されて28年目の歴史の中でも数少なく、
久々、地元の選手同士の対戦はドリームマッチだと盛り上がった最終日だけど、
フタを開けたら、ピートの楽勝に近かった。

ファーストサーヴの確率が50%前後にも関わらず、ここぞという時のエースが効いて、
リターンに自信があるアガシも手がつけられない。

第1セットの息詰まるストローク戦、第3セットもジャンピングボレーでピートが手をすりむいて出血し、
手当てを受けるシーン等々あって、4大大会に賭ける意気込みがややピートのほうが強かったのかもしれない。

これでグランドスラムのタイトル数が最高記録に並んだそうだけど、
「ボルグや、マックを引き合いに出してくれるのは光栄だけど、並べるのはあと2~3年みてくれ」という謙虚さ。

でも、ボリスいわく
「マックやレンドルの時は“つなぎ”のショットがあったけど、この2人はすべてがエースをとりにくる」

女子はグラフとセレス、男子はアガシとピートの時代。
ほか全体のレベルも上がる中で、この4人は特に1段も2段もハイレベルで闘っている天才たちなんだよね。



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1995 WIMBLEDON

2004-02-13 17:30:09 | テニス
松岡修造×PRAMA 7-6 3-6 6-7 7-6 6-3 松岡修造!!

日本人選手が61年ぶりベスト16進出。
二十数年前には、あの坂井利郎さんがウィンブルドン4回戦までいったって記録があるらしいけど、
彼はスゴイ!! このスコア!! 4時間近くにわたった熱戦を
最後は芝に寝て噛み締め、例によって客席に一礼をする松岡修造。


今大会でいいことが2つあった。
1つ目は、NHKが1回戦から深夜の2~3時間をさいて放送してくれたこと。

もう1つは、日本女子が7人も本戦入りし、全員が2回戦まで進み、
そのうち4人、伊達、沢松、遠藤愛、神尾米が3回戦進出。伊達は見事ベスト16入り!

映画『ラスト・イン・パリ』のロリータ女優みたいなオランダの選手、
サンチェス、南アフリカの体格のいい選手にそれぞれ敗れてしまったけど、
世界の伊達のおかげで、これほど日本女子がずっと盛り上がり続けているのは本当に嬉しい。

他には、もちろんグラフ、サンチェス、ガヴィ、ディフェンディングチャンピオンのマルチネス+伊達公子

男子のベスト16には、アガシ、ピート、ゴラン、フェレイラ、ベッカー(!)ら嬉しいメンバにプラス松岡修造
チャンはどうしたの? シュティッヒ、エドベリが早々敗退はちょっと悲しい。
こうして日本人の名が男女ともに残るって嬉しいねえ!

男子のディフェンディングチャンピオンはピート。
彼は、3連覇という偉業の仲間入りを目指す。
でも、どうかな? ファーストサーヴの調子が悪いし、他にも強豪ぞろい。
とにかく今週後半が楽しみ。


松岡修造×ピート・サンプラス 7-6 3-6 4-6 2-6 ピート

勝敗はともかく、ピートと松岡ともにベスト8入りして、ピートとノボトナと対で戦ったというのは、記録だ。

第1セットを落として、互角のレヴェルになり、ピートの焦った表情を引き出したことだけでもスゴイ。
ファーストサーヴが、世界のトップがほとんど打てなかったっていうのもスゴイ。
ウィンブルドンの観衆が皆味方となって歓声を送り、ピートがやっかんで苦笑してみせたシーンもスゴイ。
できれば、他のメジャー大会、そしてもう一度、ウィンブルドンに帰ってきて欲しい。Come On, Matsuoka!!!


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男女ともベスト4に残ったのは、第1シード~第4シードまで。
女子は、グラフ、サンチェス、マルチネス、ノボトナ、
男子は、ピート、ベッカー、アガシ、ゴラン!!

テニスファンにとってはヨダレが出そうなカードばかり。
そして、女子決勝はグラフ×サンチェス、男子はピート×ベッカーだもの。
ほんとにおいしい年になったものだ。


セミファイナル ピート×ゴラン
サーヴィスエース対決。
昨年のセミファイナル同様、あまりの面白味のなさに球の硬さを抑えたもののまったく変化なし。
大会記録157本のエースを超えたにも関わらず、やっぱり最後はキレちゃうゴランは大会の見どころの1つ


ベッカー×アガシ 6-7 6-3 7-6 ベッカー
これもよかった。
5年ほど前のレンドル、ベッカー、エドベリ、アガシの4強時代を思い出しちゃった。

あの時のアガシは、パンクで、ヤンキーだった。
今や立場が逆転しているとはいえ、ベッカー27歳。渋さはハリウッドスター並み。
芝にいるだけで完璧絵になる選手。というより哲学者に近い。
やっぱりウィンブルドンファイナルにはボリスがいなきゃね。
(B.シールズと、モデル系奥さん対決も見どころか?)


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WEMEN'S FAINAL グラフ×サンチェス 4-6 6-1 7-5 グラフ

ま、予想通り。グラフ6回目のウィンブルドン優勝。
サンチェスは、2月にNO.1になって、ランキングの座を交互にしていて、現在はグラフらしい。

今のところ脅威となる選手もいないし、しばらく続きそうなこの2人の争い。
今回は背骨の突起?(私と同じ?!)でかなり苦しんだというグラフ。
優勝の喜びもひとしおのようで、スタンドの両親やコーチの元へ行って泣いて抱き合うシーンもあった。

優勝プレートは、別の名を「ROSE WATER PLATE」というらしい。
この7月頃イギリスはバラがもっとも美しく咲くことから。

グラフの新しいウェアもまた、咲き誇る赤いバラの花びらが肩に入っていたようだった。
(Oh, Oh, Where's our princess MONICA!!?)

13回にわたったデュースの末の勝利は、あのフレンチファイナルを思い出させた。


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MEN'S FAINAL ピート・サンプラス×ボリス・ベッカー 6-7 6-2 6-4 6-2 ピート

ピート「ウィンブルドンのタイトルは、はいつくばっても欲しいと思うタイトルだ。それだけの価値があるビッグイベントだ」

人はどんな時に心の底から神に祈るだろう。
命乞いをする時、賭け事に勝ちたい時、愛するものを心から想う時―――。

ファイナリストを見守る2人の女性のツーショットが度々画面を飾った。
ピートのGFは終始微笑み、復活を賭けたボリスの妻バーバラさん(一児の母でもある)は、彼のゲームすら見ずに祈り続けていた。
でも、勝負事に神さまはまったく関与していないらしい。

とにかくピートは3連勝。
ボルグ以来7人目という記録を作った。

観客の中には、ボリスの両親の他に、なんと、あのナブラチロワがいた!
マルチナのいない今年初めてのウィンブルドン。
彼女は観客の1人として、この2人の白熱した試合、緊迫感、華々しい勝者と、
その影にいる敗者の様子をどんな思いで見つめていたのか。

敗れたボリスは、試合後、とてもすがすがしい満足感あふれる笑顔を見せていたのも印象的。

第1セットのタイブレイクをダブルフォルトの連発で落としたピート。
重苦しい第2セットの中で初めてブレイクのチャンスが来て、
観客の歓声をあおるシーンや、ほとんどバックのエース(ファイナルが最高で27本のエース!)の中、
バックを読んで進むと、今度はセンターへのエース!

思わず、目を覆って「私は目が見えません」と歩くパフォーマンスをするボリス。
実際、はいつくばり、おおいに転がったのは彼のほうで、
ここ一番の時に、晴天続きで硬く荒れたコートに足を引っ掛けて転ぶシーンが何度もあった。

史上最年少17歳でウィンブルドンチャンピオンになったのは、ちょうど10年前。
近年は、結婚、子どもが産まれ、コーチを変えたりして、4大大会からはしばし遠のいていたボリスだが、今や27歳。
センターコートを知り尽くしたベテランの意地を見せた。

ここでも再び新旧の戦いが展開された。
第1週目のサーヴィス不振から、見事ファイナルまでにピントを合わせて調子を上げ、タイトルを取ったピート。
やがて彼もベテランと言われるようになる頃、彼の前に立ちはだかるのは一体どんな選手だろう。

こうして'95のウィンブルドンも幕を閉じた。
2週間の攻防は、なんと短いものか。

毎年、この特別なビッグイベントに向けて日夜、選手らは汗まみれの様々なトレーニングを積み、
思いを寄せる緑のコートは、来年まで再び長くて短い休息をとる。

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1995 French Open

2004-02-12 17:14:37 | テニス


今年はなんといっても女子日本選手の活躍がスゴイ。
沢松のほかは、杉山、遠藤が2回戦突破。
そして、伊達公子が日本女子初フレンチベスト4入り!!

マヨーリに勝って、準々決勝はセンターコート、第1シードで、
世界NO.1のサンチェスとの対戦をなんとゴールデンアワーに急遽、放送生中継。
夜9時~10時半まで、日本中、そして、フランスはじめ
世界150カ国のテニスファンが一心に見つめた白熱した試合。

もう一方のグラフ×ガヴィは影が薄かった。
またグラフが勝って、次の準々決勝はグラフ×マルチネス。

この4人の中に伊達が入ったんだもんね、スゴイよ。
今、ランキングは何位なのかな? このフレンチで第8シードって
いやあ、日本女子テニスのイメージアップすること間違いなし。


伊達公子×アランチャ・サンチェス 5-7 3-6 サンチェス
やっぱりクレーの達人。スタミナの塊。世界NO.1の壁は厚かった。
1、2セットともリードしてたんだけど、最後は腹筋の痛み(伊達対策はループらしい)や、スタミナ切れって感じで、
でも1球1魂、すごいゲーム。拍手喝采、お見事。
伊達は世界を舞台にまだまだいける


追。
平井さんがカメラに入ってたのは笑えた
坂井さん「もっと応援すればいいのに」

坂井さんも丸山コーチより熱が入って、伊達に「よっしゃー!」「OK!」「伊達、頑張れ!」
「ここが踏ん張りどころ(どのシーンでも)」など声援してたのが印象的


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一方、男子はピート、クーリエ、ベッカーも早々と新鋭に負けたみたい。
男子は常に新風が入ってきて油断ならない。
1シーズンごとに新たな注目株が出現するね。

アガシも準々決勝で姿を消した。
ナイキのCMはイイけど、ゲームでもそのノリが欲しいところ。

[ナイキのCM]
クルマからピート「ここいいんじゃないか」
アガシ「誰かがテニスで闘うにはね」
クルマから降りて、ダッシュでネットを張り、ピートがクルマの流れを止めてる。
そして2人の熱い打ち合い。人だかりがヤンヤヤンヤ。
バスが入って来てジ・エンドってやつ。


残った顔ぶれは、3連勝を狙うブルゲラ。お父さんが渋い。
そしてマイケル・チャン。今年はいけそうな気がする。
'89に初優勝して以来のベスト4入りらしい。

あとは誰? 名前も知らないイタリアのモデル系が増えて、誰が誰かわかんない。
今週まで、まだまだ目が離せない。


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マイケル・チャン×S.ブルゲラ 6-4 7-6 7-6 チャン

このゲームは良かった!
シュティッヒをストレートで敗って、今年6年ぶりの優勝を賭けているチャンは勝つ意気込みが違う。

ブルゲラも3連覇目指して決して調子が悪いわけじゃなかったのに、「タフな試合になるだろう」というチャンの言葉通り、
アンツーカーの王者同士、ループ、ループの交戦で、なかなか互いのパス合戦にはならない。
ドロップショット、サーヴ&ボレーなどで2、3セットともチャンに軍配が上がった。
喜びもひとしおで、でも表情は厳しいまま。ヤリードも観ていたものね。


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WEMEN'S FAINAL S.グラフ×アランチャ・サンチェス 7-5 4-6 6-0 グラフ

やっぱり残ったこの2人。
サンチェスが第1シードで、グラフが第2シードってのはなんか不思議だけど、
久々グラフの快心なショットが観れた気がするのは私だけじゃないはず。

あの素晴らしい回り込みからのストレート、逆クロス、そしてバックのスライス。
グラフが女王の座をずっとキープしていたことから、ずっと練られてきたグラフ対策。
サンチェスの足にもめげず、第3セットは、あれよあれよと勝ってしまった。

途中、ネットインで辛うじて入ったショットに腕を交差して、顔に当て、ゴメンと手を出したり
コースを読まれてもなお入ったショットには、額をポーンと叩くといった仕草も珍しい。

アレルギーがひどくて目薬をさしてもらったり、鼻をかんだりして、女王も鼻炎にはかたなし。
ちょっと辛そうだったけど、さすがに緊迫してくると、そんな事も忘れて集中していた。

2度も突然の雨で中断したのに、全然崩れることはなかった。
優勝インタビューでは、ちょっとフランス語をまじえて、挨拶した後、感極まって涙するシーンもあった。

サンチェスは終始、流暢なフランス語。
選手たちは遠征しているうちに、こんな国際人になってゆくのねと感心しきり。



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MEN'S FAINAL マイケル・チャン×トーマス・ムスター 5-7 2-6 4-6 ムスター

いやああああああ、チャンファンとしては、胃の痛む敗戦
でも、結果はどうであれ、この試合は、フレンチの大舞台を締めくくるにふさわしい最高の試合だった

最初5-2とリードしたチャン。
このゲームもイージーに運ぶかと思いきや、現在34連勝中、'90からクレーのファイナルで負けなしの
今年のムスターの勢いは、チャンをも上回るものだった。まさに怪物的。

マッチョで巨大な壁のごとく立ちはだかって、スタミナ、パワーとも信じがたい迫力で迫ってくるムスターに
さすがのチャンも打つ手なしで、普段なら届くショットも追えないほど気をくじかれてしまっていた。


ただポイントが取れたのは、極限ギリギリのボレー合戦!
終わってみれば、2時間にもならないストレートゲームだったけど、
'89の感動から6年。やっとファイナルにきたチャンが、あがきにあがいた試合でもあった。

フランスの観客も、そんな彼の極限まで曝け出し、時に阿修羅の如き形相で、1ショット、1ショット
挽回を試みる姿に最高の「オーレ!」を送った

完敗したゲーム。
オーストラリア選手として、27歳、またクルマの大事故からのカムバックから立ち直り、
初めて手にしたグランドスラムタイトルを取ったムスターは完璧だった。

表彰台ではおどけた表情も見せたマイケル。
彼にもこれからまだまだ可能性、チャンスは巡ってくる。

1回戦で消えたピート、2度もファイナルに残りながらも涙を飲み、今年はベスト16で敗退したアガシ、
放送すらされなかったエドベリ、ベッカーらのベテラン勢。
皆がこの栄光を欲してやまないフレンチのタイトル。

今年もまた新たな名勝負を残して過ぎ去り、来年ニューフェイスとベテランらを待つ。


ムスター「ここに、こうして立つことを誰もが夢に見ているんだ」

チャン「このフレンチという舞台は、特別な場所。
    大勢の観客の温かな声援はいつも選手に多大な力を与えてくれる。GOD BLESS YOU.」


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1995 JAPAN OPEN TENNIS

2004-02-11 16:07:52 | テニス
まず、とりあげるべきなのは、4/9、アガシ(25歳)がATPランキング1位になったこと。

次に感動したのは、今日4/5に観た男子シングルス。

セミファイナル マイケル・チャン×J.ペイレ? 4-6 7-6 6-3 チャン

この試合。スウェーデンの23歳、ノーシードのペイレはスゴイ。
強烈なサーヴ、安定したプレー、パワー、粘りのチャンを相手に
冷静かつパワフルなゲームをした彼は、これから伸びるだろうと思わせる。

スウェーデンは、次から次へと有力新人を生み出し続ける、本当にいいシステムを持ってるんだね。
日本じゃ松岡修造1人に重い期待が全部のしかかってる。
彼は五部刈り&ハチマキ締めて今年も頑張ったけど、1回戦こそ勝ちはしたけど、2回戦のチャンに敗退。

第3シードのチャンが相手じゃなって思うけど、28歳というかなりきつい時期も乗り越えて、
「好調だ」という、あのいつも前向きな姿は本当に偉いと思う。


チャン×J.ペイレは、第1セットを落として、第2セットはキープ、キープで、タイブレイク。
ペイレにマッチポイントがいった時は、もうダメだと思ったけど、
あの足の速さと、それに勝るファイティングスピリッツは、信じられないものがある。

これだけ勝ちたい、勝ってやるぞって、どんなピンチの時でも闘志を持ち続ける精神力は、
他の選手に比べてチャンが一番じゃないかな

たしかに小柄な体格はネックには違いないけど、実力もあって、まだ若い。
早くグランドスラムの優勝を再び取って欲しい。


その第2セットの山をしのいだら、第3セットで再びブレイクされたのを
信じられないショットの応酬でブレイクバックして、勝利をおさめたのは、なんとペイレのダブルフォルト。

ゲームが終わった後も2人はなかば呆然。
拍手を浴びて早々去ったペイレ、ずっと残っていたチャン。

大会イベントのひとつで、勝つごとに4個のボールにサインして客席に打ち込むのも1つ1つ丁寧に書いてる。
きっと“GOD BLESS YOU”とか書いてたのかもね。

チャンはカメラにちょっとどいてって微笑んだシーンを除けば、なんだかすごい脱力感を感じさせた。
ゆっくりといつまでも、もぎとった勝利を噛み締めていたのだろうか。
こればかりは、本人とコーチの兄カールにしか分かるまい。

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久々に見たクーリエもずいぶん変わった。
最近、名前を聞かないと思ったら、一時、世界NO.1だった彼は、昨年ひどいスランプで、
一時はバーンアウトか、なんて噂もたったほどだったそう。
それで今は15位。信じられないね。格下の相手にベスト16でも苦戦

NO.1の時は、相手がアガシ、エドベリ、ピートでさえ、ものともしない
コートに立っているだけでふてぶてしいほどに脅威に見えた頃とは大違い。
長く伸びた髪にトレードマークの帽子は相変わらずだけど。

皆世界1になると、なにかとてつもない精神状態を体験するという。彼も同じように飲まれたということなのか?
ピートは、それを「背中にのぼった猿」だと言い、ボリスは「死の恐怖だ」とすら言っていた。


アガシはどうか? 1位になる前にすでにひどいスランプはイヤというくらい重ねてきたし、
メディアにも騒がれ放題、デビュー当時からスター、アイドル的存在で通ってきた彼なら、
周囲の環境の変化も、それほど苦痛じゃないかも。
黒い雲で覆われないよう、どうか彼を守りたまえ。


女子は伊達がエキサイティングな大活躍をしてるけど、女子シングルスの放送は衛星のみ。
4年連続優勝を目指してるんだよ! ちゃんと期待通りベスト4まで上がってるし。

宮城ナナとの対戦だって。日本女子はうなぎ登りの調子をキープしてるんだから。
次から次へと現れる新星は男子に比べると、女子はあまり動きが少ないし、
サンチェスの時代、グラフ以外なら、日本女子がトップ10で活躍する可能性はある。

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男子シングルスファイナル アンドレ・アガシ×ジム・クーリエ 6-3 6-4 クーリエ

クーリエはこれで復活か? サーヴィスも、回り込んだ逆クロスも申し分なかった。
ゲーム終了後の2人の対照的な様子ときたら、クーリエはセミファイナルでも子どもにタオルをあげたり、
優勝後は、はしゃいで「アンドレ」って用もないのに名前を呼んで、隣りのアガシはすっかり意気消沈
背中がかなり痛かったみたいで、なんだか悲しそうな感じ。

「背中が痛くなくても、恋人には会いたいです」
とシールズとの仲は、日本でも話題大だけど、日本で好調だという証としても勝ちたかったろうね。

ここまで28勝2敗。
1回はピート、2回は知らない選手って成績の良さ。
ガックリしないで、次、得意のフレンチのサーフェスで初優勝を狙ってほしい。

チャンの活躍も期待したい。


女子シングルスファイナル 伊達公子×エイミー・フレイジャー 7-5 6-4 フレイジャー

親日家で、日本の大会での活躍はよく知られているフレイジャー。
赤いスカートのアメリカ娘って感じで、プレースタイルが安定していて、どんな球も正確に返して、
かつてのクリス・エバート・ロイドみたい。

伊達は、トップ10のプライド、ディフェンディングチャンピオンの貫禄もついて本当にカッコいい。
惜しくも4連覇って偉業は果たせなかったけど、なんのその。
髪が伸びて、ポニーテールスタイル。これからも世界でどんどん活躍することを祈る。


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