ブログの友人の映画感想を読んで、昨日、行って来た。
15歳の少年マイケルをsexの相手にしてしまった20歳年上の貧しい独身女性。
今ならさしずめ児童虐待という事になり、見ていてすごく違和感があったが、見終わってから分かった。彼女の孤独な心と生活を。
昔、アメリカ映画「グリーンカード」を観て感動したが、この映画は同じ人間の学力をテーマにしながら、何と人生が重く描かれている事だろうか。
その重さを際立たせるために、ナチスの看守だったという設定の中、ユダヤ人の生と死を彼女の尊厳に対峙させながら話は進む。
彼女は法廷で自分の恥や悲しみを明らかにするよりも、無期懲役を選んだ。
刑務所での孤独な生活が続いた後、マイケルから差し入れられた朗読テープが彼女に希望を与えていく。
やがて、マイケルが迎えに来る釈放の日を前に、彼女は最後まで自分の尊厳を守るのだ。
1人の女性の自我を貫く強烈な生き方に、私は心を揺さぶられた。
と同時に、誰にでも多少なりともあると思える人には絶対知られたくない自分の1面に、私ならどうするか、考えさせられた映画だった。