(5)の続き
食事では、焼きそば、すき焼き、刺身、生寿司、ラーメン等をつくって食べさせ、日本の食文化も体験させるようにして来た。
すき焼きでは、牛肉、豆腐、白滝は美味しいと言って食べたが、白菜、もやし、玉葱の野菜は全く口にしてくれなかった。
また、肉を溶き卵に付けて食べて見せたが、生卵は拒絶された。
(1人は、卵料理を一切食べないので、その時は代わりの一品を出している)
生寿司の時は、寿司飯を作るのを手伝わせた。1人にうちわを渡して扇がせ、もう1人にへらを渡してご飯を混ぜさせた。教えたら上手くできた。
寿司ネタはどれも美味しいと言って食べたが、味付け海苔は嫌われた。
面白い事に、刺身のホタテを美味しいと言って食べたので、後日、ホタテのバター焼きを出したら、食べて貰えなかった。
醤油ラーメンを作った時、やはり肉は食べるが、メンマと野菜は駄目だった。
(彼らに聞くと、ロシアでは韓国製のインスタントラーメンが売られているので、チリソース味のを時々食べると言っていた)
そんな訳で、彼らが来る事を予想して5月から庭で栽培して来たレタス、小蕪、大根菜、水菜、小松菜、えんどう豆、大根が立派に成育したが、それらの食べ手が私しかいない。
仕方がないので、しょっちゅう近所の方達に差し上げて、喜ばれている。
日本には色々な菓子があることも教えたいので、笹団子、醤油だんご、ドラ焼き、シュークリーム、ロールケーキ、チョコレート菓子などの駄菓子を出して反応を見ているが、小豆餡は食べた事がないらしく、「もういらない。」と言われた。
彼らが嫌いな野菜の代わりにはならないが、栄養面で不足するビタミン、ミネラルを少しでも補うために、なるべく果物も出すようにしている。
キウイフルーツ、グレープフルーツ、苺、バナナ、パイナップルなどは好きなようだ。
今夜は、知人から贈られたさくらんぼをデザートに食べさせる積りだ。
今日の夕食はチキンライスだ。
副菜は普通、野菜サラダや野菜入りスープになると思うが、野菜は食べてもらえないので、1度出したら食べた胡瓜の酢の物と冷奴にしようかと思っている。
しかし、前に食べたものでも2度目は食べなかったりというムラがあるので困る。