≪「西寧」市内・市外観光≫(1)
「西寧」は「青海省」の省都で人口196万人、周囲を山に囲まれた盆地にできた町だ。
町自体が標高2275mという高地にあるため、年間平均気温が5.6度と涼しく、周辺から多くの人々が避暑ができるこの町に次々と転入して来る。(実際、朝の気温は6~7度位だった)
そのため、30階建てのマンションが林立し、今も建築ラッシュが続いていた。私は数段階段を登るだけで息が切れるのに、高層ビルの上には住めないと思ったが。(ガイドに聞くと、価格は中層階が最も高く、低層階、高層階は安いのだそうだ)
町の北東には「湟水」川、中心には「南川河」が流れていて、車も多く、町の中心部は片道6車線だった。
また「西寧」は、ラサまで走る「青海高速鉄道」の基点の駅もある。
①「南禅寺」
ここは町の南西の山の斜面を利用して建てられている中国の寺院だった。急な坂と階段を登って本殿に辿り着いた。
信者が線香を奉納しながら祈っていた。チベット仏教の「タルチョ」がはためいていた。蛙の形に加工した石が置いてあった。
②「タール寺」
ここはチベット仏教の「ゲルク派」寺院として1560年に創建され、学問センターとして今でも500人以上の修行僧が生活しているという。
広場に立つ「如来八塔」は、仏の八大功徳を表すらしい。
「大経堂」の傍の「大金瓦殿」には、開祖ツォンカパの大銀塔があった。ガラス越しにしか見られなかったが、宝石を散りばめた高さ11mの塔だった。
「五体投地」をしている若い修行僧や信者が沢山いた。私には何か痛々しく感じられた。また1度回すと1冊の経典を唱えた事になるという「マニ車」がここにもあった。
また現在、中国政府は観光客を「タール寺」に呼び込むために建物を次々と新築していた。少し前まで宗教を阻害していた政府が何故と疑問に思った。
丁度「仮面祭り」が行われる時間になったので、広場に行き、階段に座って待った。
動物や仏、悪魔の仮面をつけた僧達が、打楽器の演奏に合わせて優雅な動きが遅い踊りを踊った。小さな少年の僧は猿の仮面を被って踊った。
幾つかの踊りがあったが、説明がないので意味が分からなかった。信者は分かるのかもしれない。
「タンカ開帳」という行事が翌日あるというので再度出直したが、雨が降って中止になった。
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