ミツメのニューアルバムが出ているのは知っていたけど、試聴してからと思ってズルズル
歌詞カードはしっかりとして読みやすく
板壁にかけてあるカレンダーの写真
高速船のような客席から眩しい窓の外の波の広がる写真
車の運転席から見えるフロントの写真
電線と塀のある街かどでプリズムが七色を空間に放っている写真
今回のアルバムも魅力的です。
ゆったりとしたペースで味わいのある曲が並んでいて
ずっと聴いてられるバンドの一つ。
彼らを聴くきっかけもGOTCHだったと思う。
前のアルバムについてはこちら
今作品に入ってる音は「エスパー」と「セダン」以外はほぼすべてYAMAHAのDX-100というシンセサイザーで鳴らしてる。GOASTSというタイトルも、楽器の実態が見えないという要素もあるようだ。
PCにラインでみんなの楽器をつないで、リアルタイムでセッションした。とのこと。
芥川龍之介の『早春』は博物館で男が女を待っていて、結局その女は来なかったという、ただそれだけの話。
この短編小説にインスピレーションを受けたとのこと。特に、渦中にいるときの時間の流れ方と、過ぎ去った時間の流れ方。
川辺によると
「不在」に関する曲が多いんですけど、そこには「不在=時間の経過がもたらすもの」みたいな相関関係もあるのかなって。時間が流れたらそこに在ったものがなくなるのは常だし、逆に誰かがいないことや、その人がいたことを思い出すことで時間の経過を実感することもある。今はそういう想像力が大切なんじゃないかなと思って。
更に
今作のもうひとつのテーマとして、二面性みたいなものが表現できたらいいなと思ってました。自分はこのアルバムを作っているときに「雪山」のイメージを浮かべていたんです。雪山って昼はとても雄大で、「次に春がくるんだな」というような、それこそ春の不在を感じさせるところがあるけど、それが夜になると生命を脅かすような厳しさがあって、ふつうに人が死んだりする。そういう二面性が漠然と頭のなかにあったんです。
とも述べている。
全編おなじようなムードが流れている感じをイメージしていました。なので、たとえば改めてスライ&ザ・ファミリー・ストーンの『暴動』はけっこう聴いてましたね。あとはカンの『フューチャー・デイズ』とか。ああいうどこにもない民族音楽みたいなものが今やれたらいいなって。
2019,4,3発売
ミツメの3年ぶりのニューアルバム
5枚目のオリジナル・アルバム
2009年、東京にて結成。4人組のバンド。
大竹雅生 :ギター/シンセ
川辺素 :ヴォーカル/ギター
須田洋次郎 :ドラムス
nakayaan:ベース
1 ディレイ
軽快にシンセの弾く音(シンセ・ベースかな)
この音が割と印象に残る
ギターワークが、この歌の歌詞のように
昔の出来事や人間関係が
遅れて思い起こせば淡い痛みとなっている痛みのように感じる
思いがはやる
ナカヤーンが詞を朗読してる
2 エスパー
シングル曲
軽快でメロウな感じだけど
どこか切なく
長く伸びた影 の影の部分の音程が耳に残る
時には君のこと知りすぎたつもりなのに
瞳の奥に 何もかも分からなくて
名前を書いて消していた頃みたいに
呼び合うこともしないまま 夜はふける
歌詞も魅力的で
一気に好きになった曲♪
3 ゴーストダンス
ぬぼーって感じだけど
フばじゃットで歌ったり
子供の頃は見えていたこととか あれほど焦がれていた願いでさえ忘れて
記憶は薄れていく
時間の経過の中で忘却して色あせていくことへの思い
なかなか無い歌♪
4 エックス
一言も発さない状態で4~5時間ひたすらセッションしてつくった曲とのこと。
イントロからの琴のようなカリンバっぽい音とギターの音色が魅力的
散歩しながら自然と口ずさむようなメロディーに
人里離れた砂漠に不時着した見た目は綺麗な鋼の飛行船
心のあり様かな?不思議な歌詞。
5 ふたり
カリンバみたいな音とギターが重なった時
細かく演奏される音が心地よい
あなたとわたし 遠い昔から(昔から という怪しいコーラス)
ここに来るまで 別々の道で(別々の道で という怪しいコーラス)
二人がここでいる偶然
6 セダン
シングル曲
ポップなギターの音
途中のノイズも過去をざわつかせるようなギミックに思えてくる。
行きたいところも会いたい人もいない
夜明けに君の格好悪い車で海を目指してる
何度も見た波だけど 胸がざわつくのはなぜ
7 なめらかな日々
シンセ・ベースとベース?リズムとって
ドラムが入って
ポップなメロディー
まやかしに目が眩みあなたはここを去った
話の通じる人では もうなくなってしまった
なめらかな日々 取り戻して
悪いことはない けれど
どこか あなたがいない
それ以上のなにか
8 クロール
ベース、ギター、ドラムスと入って
淡々と流れていく
何がクロール何だろう?
まだ制服の帰り道は今でも
色褪せながら覗き込めばわずかに消えない
ずっと隣で言えなかった話も
ただ間抜けな形だけ残してゆくなら
9 タイム
良い曲♪
メロディーと歌が染みる
時の流れにめげそうな日はなぜか
悪くないことも起きそうに思えた
あの頃からは遠すぎた季節にいるのなら
10 ターミナル
始まりはシンセ・ベース
宇宙空間っぽいイメージを作り出している
時が止まるほど緩やかに過ぎてゆく今夜はそう思う
永遠に果たされない想いが増えてゆく今もどこか誰かの
流れ着くことはいつかあるのか
何一つ知りはしないあの人まで
11 モーメント
瞬間に起きたことを その後どう捉えているか
日常生活の中に誰にもある何気ない思いや
視点を切り取っている
花は枯れるのに飾りたくなるのは
借りてそのままのもの
長い夜を飛び越えて 全てを賭けて
歌詞カードはしっかりとして読みやすく
板壁にかけてあるカレンダーの写真
高速船のような客席から眩しい窓の外の波の広がる写真
車の運転席から見えるフロントの写真
電線と塀のある街かどでプリズムが七色を空間に放っている写真
今回のアルバムも魅力的です。
ゆったりとしたペースで味わいのある曲が並んでいて
ずっと聴いてられるバンドの一つ。
彼らを聴くきっかけもGOTCHだったと思う。
前のアルバムについてはこちら
今作品に入ってる音は「エスパー」と「セダン」以外はほぼすべてYAMAHAのDX-100というシンセサイザーで鳴らしてる。GOASTSというタイトルも、楽器の実態が見えないという要素もあるようだ。
PCにラインでみんなの楽器をつないで、リアルタイムでセッションした。とのこと。
芥川龍之介の『早春』は博物館で男が女を待っていて、結局その女は来なかったという、ただそれだけの話。
この短編小説にインスピレーションを受けたとのこと。特に、渦中にいるときの時間の流れ方と、過ぎ去った時間の流れ方。
川辺によると
「不在」に関する曲が多いんですけど、そこには「不在=時間の経過がもたらすもの」みたいな相関関係もあるのかなって。時間が流れたらそこに在ったものがなくなるのは常だし、逆に誰かがいないことや、その人がいたことを思い出すことで時間の経過を実感することもある。今はそういう想像力が大切なんじゃないかなと思って。
更に
今作のもうひとつのテーマとして、二面性みたいなものが表現できたらいいなと思ってました。自分はこのアルバムを作っているときに「雪山」のイメージを浮かべていたんです。雪山って昼はとても雄大で、「次に春がくるんだな」というような、それこそ春の不在を感じさせるところがあるけど、それが夜になると生命を脅かすような厳しさがあって、ふつうに人が死んだりする。そういう二面性が漠然と頭のなかにあったんです。
とも述べている。
全編おなじようなムードが流れている感じをイメージしていました。なので、たとえば改めてスライ&ザ・ファミリー・ストーンの『暴動』はけっこう聴いてましたね。あとはカンの『フューチャー・デイズ』とか。ああいうどこにもない民族音楽みたいなものが今やれたらいいなって。
2019,4,3発売
ミツメの3年ぶりのニューアルバム
5枚目のオリジナル・アルバム
2009年、東京にて結成。4人組のバンド。
大竹雅生 :ギター/シンセ
川辺素 :ヴォーカル/ギター
須田洋次郎 :ドラムス
nakayaan:ベース
1 ディレイ
軽快にシンセの弾く音(シンセ・ベースかな)
この音が割と印象に残る
ギターワークが、この歌の歌詞のように
昔の出来事や人間関係が
遅れて思い起こせば淡い痛みとなっている痛みのように感じる
思いがはやる
ナカヤーンが詞を朗読してる
2 エスパー
シングル曲
軽快でメロウな感じだけど
どこか切なく
長く伸びた影 の影の部分の音程が耳に残る
時には君のこと知りすぎたつもりなのに
瞳の奥に 何もかも分からなくて
名前を書いて消していた頃みたいに
呼び合うこともしないまま 夜はふける
歌詞も魅力的で
一気に好きになった曲♪
3 ゴーストダンス
ぬぼーって感じだけど
フばじゃットで歌ったり
子供の頃は見えていたこととか あれほど焦がれていた願いでさえ忘れて
記憶は薄れていく
時間の経過の中で忘却して色あせていくことへの思い
なかなか無い歌♪
4 エックス
一言も発さない状態で4~5時間ひたすらセッションしてつくった曲とのこと。
イントロからの琴のようなカリンバっぽい音とギターの音色が魅力的
散歩しながら自然と口ずさむようなメロディーに
人里離れた砂漠に不時着した見た目は綺麗な鋼の飛行船
心のあり様かな?不思議な歌詞。
5 ふたり
カリンバみたいな音とギターが重なった時
細かく演奏される音が心地よい
あなたとわたし 遠い昔から(昔から という怪しいコーラス)
ここに来るまで 別々の道で(別々の道で という怪しいコーラス)
二人がここでいる偶然
6 セダン
シングル曲
ポップなギターの音
途中のノイズも過去をざわつかせるようなギミックに思えてくる。
行きたいところも会いたい人もいない
夜明けに君の格好悪い車で海を目指してる
何度も見た波だけど 胸がざわつくのはなぜ
7 なめらかな日々
シンセ・ベースとベース?リズムとって
ドラムが入って
ポップなメロディー
まやかしに目が眩みあなたはここを去った
話の通じる人では もうなくなってしまった
なめらかな日々 取り戻して
悪いことはない けれど
どこか あなたがいない
それ以上のなにか
8 クロール
ベース、ギター、ドラムスと入って
淡々と流れていく
何がクロール何だろう?
まだ制服の帰り道は今でも
色褪せながら覗き込めばわずかに消えない
ずっと隣で言えなかった話も
ただ間抜けな形だけ残してゆくなら
9 タイム
良い曲♪
メロディーと歌が染みる
時の流れにめげそうな日はなぜか
悪くないことも起きそうに思えた
あの頃からは遠すぎた季節にいるのなら
10 ターミナル
始まりはシンセ・ベース
宇宙空間っぽいイメージを作り出している
時が止まるほど緩やかに過ぎてゆく今夜はそう思う
永遠に果たされない想いが増えてゆく今もどこか誰かの
流れ着くことはいつかあるのか
何一つ知りはしないあの人まで
11 モーメント
瞬間に起きたことを その後どう捉えているか
日常生活の中に誰にもある何気ない思いや
視点を切り取っている
花は枯れるのに飾りたくなるのは
借りてそのままのもの
長い夜を飛び越えて 全てを賭けて