1978年6月21日に発売となった『サラヴァ!』(Saravah!)
初期YMOのフレンチ志向の起点とも言われるアルバム。
歌いはじめの時期で自分のヴォーカルにずっと不満を持っていました。というアルバムなんだけど、本人なりには青い感じの作品は後に成長していく自分の原点だろうし、何となくだけど教授と一緒に作っていく感じも感じ取れて、個人的には割と好きなアルバム。
2018年に「Saravah Saravah」発売について高橋幸宏のコメント
当時のマルチ・テープが奇跡的に綺麗なまま残っていたおかげで、本当にかねてからの念願だったヴォーカルを全曲いまの僕の声で録り直すことができました。
もちろん、オケの全てのバッキング・トラックは当時のままで。今更ながら、レコーディングに参加してくれた皆さんの演奏の巧さ(楽器、コーラス、その表現力)、教授のアレンジ等々、もう全てが素晴らしく、近年のハードディスクでのレコーディングにすっかり慣れてしまっていた自分にとって、40年前の同時録音の演奏は目からウロコでした。
ミックスダウン、マスタリングもきっちりやり直して、40年前の作品が、まさに、"今の自分"の作品になったと思う。
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高橋幸宏の追悼ということになっちゃうかもしれません。
もともと好きで時々聴いてたのを今日、聴いていました。
このアルバムに辿り着いたのは、YMOのセカンド・アルバムに衝撃を受けていた頃でした。友人たちと様々な情報を集めて彼らの音楽や活動に敏感になっていたときに、FM STATIONなどで細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏らが別々にラジオに出るということを知り、その番組で流れた曲がきっかけでした。
ラジオは今と違って聞いたことが全てに近くて、タイトルも聞き取れなくて地団駄を踏んだことは何度もありました。
高橋幸宏ってこんな風に話をするんだ。YMOより前にサディスティック・ミカ・バンドというバンドもやっていたんだ。
色々と知っていきました。
既に僕は坂本龍一の曲が気に入ってることが多いと自覚してたので、<u>教授と一緒にファースト・アルバムを作り</u>、細野晴臣も参加していたし、シンセサイザーやコンピューターを導入する以前の音楽ということにも興味を持ってこのアルバムを探しました。
レコード屋で取り寄せないと手に入りそうになりし、お金もそんなにないし
レンタル・レコードで借りたり、友人から借りたり、テープに録音してもらったり
CDが発売されるようになって、今は閉店してしまったレコード屋で取り寄せて買いました。
高橋幸宏自身がライヴで説明したり、ツイッターで説明していたのは
僕の初ソロアルバム「Saravah」のタイトルの意味ですが、
僕は当時ポルトガル語で人を讃える言葉だと思っていました。
随分後にアフリカから連れてこられたブラジルの奴隷の人達が「あなたに幸がありますように」と使った言葉だった。
今こそ言いたい言葉です!
もとは大好きな映画「男と女」から、その中での、後に友人となった今は亡きピエール・バルーの曲<のレーベル名(サラヴァ・レーベル)>がヒントです。
参加ミュージシャン
細野晴臣、坂本龍一、加藤和彦、高中正義・今井裕、山下達郎、吉田美奈子、鈴木茂、松木恒秀、和田アキラ、大村健司、佐藤ノブ、林立夫、ラジ、秋川リサ、BUZZ
全編曲: 高橋ユキヒロ(Rhythm Arrange), 坂本龍一(Brass, Strings & Keyboards Arrange)。
1. 「VOLARE (NEL BLU DIPINTO DI BLU)「青く塗られた青の中で」」(ボラーレ)
作詞D.Modugno, M.Treppiedi, F.Migliacci 作曲 D.Modugno, M.Treppiedi, F.Migliacci 2:30
イタリア語で「飛ぶ」という意味のタイトル
色んな人がカヴァーしている曲
浜口茂外也のパーカッション、細野さんのベース
ご機嫌なヴォーカル、ラジのコーラス
教授のキーボードの演奏も好き
2. 「SARAVAH!」(サラヴァ!) 高橋ユキヒロ 高橋ユキヒロ 4:04
アルバムタイトル曲
初期のYMOのライヴで演奏されたりしていたという話もある。
初めて聴いた時は「さようなら」という意味だと思っていた。
アンニュイな曲
3. 「C'EST SI BON」(セ・シ・ボン「とても素敵」) 中原淳一 A.Betti, A.Hornes 3:15
シングルカットされた曲
ベースはシャンソン
ラジとBUZZのコーラス
4. 「LA ROSA」(ラ・ローザ) 高橋ユキヒロ 加藤和彦 5:03
加藤和彦作曲のヨーロッパ調の曲
ヴォーカルのメロディーラインが心地よく
細野さんのベースが響いて来る
5. 「MOOD INDIGO」(ムード・インディゴ) D.Ellington,A.Bigard, I.Mills D.Ellington, A.Bigard, I.Mills 2:52
デューク・エリントン(Duke Ellington)のカヴァー
Simoonっぽい要素も
6. 「ELASTIC DUMMY」(エラスティック・ダミー) 坂本龍一 5:05
B面1曲目だったインスト曲
吉田美奈子と山下達郎のコーラスがとても印象的
ホーン、ストリングス
ドラムス、ベース、キーボード、エレクトリックギター
7. 「SUNSET」(サン・セット) 高橋ユキヒロ 高橋ユキヒロ 4:05
ラジオで聴いて好きになって何度も聴いている曲
幸宏の歌も良いけど教授のキーボードも良い感じ
ラジとBUZZのコーラス
ゆらゆら揺れてる
8. 「BACK STREET MIDNIGHT QUEEN」(ミッドナイト・クィーン) 高橋ユキヒロ,Chris Mosdell 高橋ユキヒロ 4:17
ポップなメロディーライン
山下達郎、吉田美奈子のコーラス
キーボードの感じは教授っぽい
9. 「PRESENT」(プレゼント) 高橋ユキヒロ 高橋ユキヒロ 4:47
高中正義と鈴木茂のエレクトリックギター
こうして聴くと、らしさ を感じる
ラジとBUZZのコーラス
ストリングスっぽい音色
合計時間:
35:58
バズ(BUZZ)
小出博志(こいで ひろし、1951年2月13日 - )
東郷昌和(とうごう まさかず、1952年4月29日 - )フォークデュオ
東郷昌和は高橋幸宏と立教中学校時代の同級生
東郷と幸宏のバンド「ブッダズ・ナルシィーシィー」を結成。
1972年6月、小出と東郷は幸宏の兄、高橋信之のプロデュースで「BUZZ」を結成
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