霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

平和偽装集落 その二

2015-01-21 20:50:28 | 社会
数年前に三島神社の寄付集めに当集落の神社総代であるS氏が訪れた。
「各戸から二万円の寄付を頂戴している」と言って趣意書を見せた。
一緒に持参した寄付芳名簿には区長や農家組合長それに集落のリーダー格の2名が既に賛同の
署名をしていた。

私 「趣意書の所要金額を氏子の数で割ると三千円にしかならないのに何故二万円になるの?」
S氏「実際は趣意書に書いてある以上にお金がかかるので二万円をお願いしている。」
私 「それなら趣意書にその旨明示すべきと思われるが」
S氏「色々と事情があってそれは書けない」
私 「事情を書けないようなお金に寄付を強要するのはおかしい。たとえ集落の皆が二万円を
出しても我が家ではせいぜい五千円しか出さない」

そんなやり取りをして二万円の寄付を拒否したことがあった。


(市中心部を流れる磐井川で遊ぶ白鳥と雁)

ところが、その数カ月後に隣の集落の人から「神社の寄付は一戸3千円と総代会で決まっていた」
と聞かされて唖然としてしまった。
しかし、それ以上に驚いたのは三千円で済む寄付に二万円も要求された集落の人達が「誰も何も
言わなかった」ことだった。
もしかすると陰でグチをこぼした人が居たかもしれないが、少なくとも表向きに抗議する人は皆無
だった。

このことは、日頃から「仲よく」を合言葉に「批判封じ」をしている「平和偽装集落の本質を示す
象徴的事件」として鮮明に記憶に留めている。

漏れ聞こえて来るところによると、最近になって神社の社殿改築費用として新たに各戸に三万円の
寄付が求められるという。
しかし、新たな寄付に対する我が家のスタンスは既に決まっていて「ビタ一文」出すつもりはない。





 
 
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東京見物

2015-01-20 16:49:01 | 家族
折角東京まで行くのに相撲見物だけでは勿体ないので前日上京し「何か目の肥やしになるもの」
を見ることにした。
芸術的センスはゼロだが一流の作品を見たら少しはレベルアップするのではないかとの淡い期待
もあった。

結局、三井記念美術館で丸山応挙の襖絵、サントリー美術館で仁阿弥道八の陶芸品の数々を観たが、
その作品の素晴らしさを十分に理解できたとは言えなかった。
一番感激したのは富士フィルムギャラリーの自然を撮った写真で、そのセンスはブログ写真にも
応用出来そうな気がした。



娘夫婦のマンションに一泊した翌朝、息子が車で迎えに来たので国技館に向かう前に浅草寺を見学
することにした。
月曜日というのに大勢の参拝者で賑わっていて驚かされたが、その内の半分ぐらいは東洋系の外国人
であることに気付き更に驚いた。



雷門は昔の修学旅行の定番コースだったと思われるが、これまでは縁がなかったような気がする。



昼食は老舗「今半」のすき焼きをご馳走になったが、その味よりも値段にビックリした。
お金は「東京で稼いで田舎で使う」のが一番有効な使い方なのかもしれない。

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大相撲観戦

2015-01-19 22:22:03 | 家族
東京で暮らす次男は「不肖の息子」を自称していたが数年前から「孝行息子」に変身していて、今回は
「親が元気な内に大相撲を観戦させたい」ということで入場券と往復の新幹線の切符をプレゼントしてくれた。
大相撲観戦は勿論初めての経験、しかも席はなかなか手に入らないという正面6列目の溜席だった。



国技館には「中入」直前に入場したが、まずは遠藤へのファンの歓声の大きさに驚いた。



「満員御礼」の垂れ幕が頭上に見えた。



横綱白鵬の土俵入り



大声援を背に遠藤はもつれながらも栃ノ心を下した。



本日注目の大一番は「白鵬対逸ノ城」だったが、白鵬の強さが際立つ相撲内容だった。
日馬富士、鶴竜の両横綱もバランスのとれた身体にスピードや技のキレがプラスされ「格の違い」を
見せつけた。

そんなこんなの印象を受けながら日本古来の伝統文化を受け継いでいる「国技」を堪能して来た。
八百長疑惑が一掃された「ガチンコ勝負」は迫力十分だった。
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「まがりかど」

2015-01-17 22:22:09 | 仲間
生産部長が所属する「生活研究グループ」の機関紙はメンバーの投稿で成り立っている。
作文が得意でない生産部長は当面する一番大きな課題をテーマとした。


(寒気が入り寒い北風が吹く中で茗荷畑へ籾殻散布)

「まがりかど」

「年中無休の楽しい農業」を目指しながらもついつい欲が出て仕事に追い回される日々が続いている。
それに、年々体力が低下し疲れが抜けにくくなってしまった。
一年が13カ月あれば何とかなりそうだが、そんな事は望むべくもない。
親類縁者に「身体を壊すから無理をしないように」と会うたび挨拶されるに至っては既に救いようの無い
段階に入っているのかもしれない。
「無理」と「適度」の境目が見つからないまま10年間過ごして来てしまったが、
そろそろ見極めをつけないと「だから言わないことじゃない」と言われそうだ。

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山下惣一さん

2015-01-16 20:27:52 | 仲間
毎度お馴染みの山下惣一さんが日本農業新聞(2015.1.16)に書いていた。
いつもながら本質をズバリ突く鋭い指摘に「我が意を得たり」と胸がスッキリする思いがした。

コラム「本音のホンネ」の後半部分
「私たちの若い頃の昭和30年代の半ばには、村役場の初任給が米一俵半、田んぼ1町歩あれば
奉公人が置ける時代だった。ところがいまや「業」としての農業は非常にリスクの高い業種と
なっている。正直な気持ち「小百姓」でよかったと思う。
①自分の食は自分で賄う ②誰にも命令されない ③カネと時間に縛られない
④他人の労働に寄生しない ⑤自立して生きる
このような生き方は百姓以外ではできず、なかなかいいもんである。
「小農」すなわち「貧農」ではなく「大農」すなわち「富農」たり得ない時代である。世の中の
動きを見据えて慎重に生きたいものである。



明日はセンター試験。
高校受験に失敗し「青春の蹉跌」を味わった身としては受験生全員が「サクラサク」となることを
願っている。
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