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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



アルゼンチン対コート・ジボワール
オランダ対セルビア・モンテネグロ(NHK-BS)

見ごたえのある2試合だった。アルゼンチンとオランダが、初戦で勝ち点3を獲得したが、まだまだ油断はならない。

勝ったアルゼンチンとオランダは、ともに前半で勝利を手中にしたものの、後半は苦しい展開となった。相手の出方にもよるが、前半と後半のギャップの大きさは、今後に向けておおいに気になるところだ。決勝戦までを見据えてのコンディショニングといえるのかもしれないが、それほどの余裕があるとは思えない。

オランダ相手に、前半、控えめだったセルビア・モンテネグロは、後半になって、前目からプレッシャーをかける意識を高くもつことでチャンスをつくりだした。しかし、攻撃面での連携が悪すぎた。次の試合までに修正できれば決勝トーナメントへの可能性はまだ続く。

アルゼンチンに負けたものの、もっとも印象的だったのはコート・ジボワールだった。スピードと体力は、これまでに登場したどのチームより優れていたように思う。ドログバのゴールも次につながる好得点だった。ただし、アルゼンチンと比べると、ひとつひとつのプレーに遊びがなかった。初出場ゆえのものかもしれないが、2戦目、3戦目と大会の雰囲気に慣れてくれば、そのパフォーマンスは、相手にとって脅威になり、観客にとってはもっと魅力的なものになるだろう。

「死のグループ」C組の2試合には、ワールドカップの面白さがあふれていた。4チーム4様のプレースタイルを楽しめたからだ。アルゼンチンやオランダは、相変わらず、アルゼンチンであり、オランダだった。新興の2チームも他にはないスタイルをかもしだしてくれている。

その行方が気になる「死のグループ」は、W杯ファンにとっては「楽園のグループ」と言えるかもしれない。

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それから、1970年メキシコ大会以来、今大会で10大会連続の現地取材をしている牛木素吉郎さんの観戦日誌も始まっています。こちらから

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ドイツ対コスタリカ (NHK-BS)

開幕戦にしては、緊張感のない試合だった。そして、得点がたくさん入ったわりには退屈な試合だった。

コスタ・リカは、前回2002年大会、日本の地上波テレビ中継で、唯一、その試合が放送されなかったチームである。2大会連続出場して、やっと、日本のテレビに登場だ。

そのコスタ・リカは、ドイツを恐れすぎていた。しかし、恐れていたわりには、ただディフェンスラインを下げるだけで、それ以上の対策はなかった。攻撃も、いまや老獪さだけが売りとなったワンチョベだけではどうにもならない。

が、そんなワンチョベに2点もとられたドイツもいかがなものか。バラックが欠場とはいえ、同じようなパターンでの失点はいただけない。ただ、所詮は初戦。常にリードしていたこともあって、試合中のベンチもなごやかにみえたし、ハーフタイムには観客にサインをしているほどだ。まだ、日本とのテストマッチのほうが緊張感があったよう思う。

珍しく大量得点試合で始まったドイツ大会。好得点の多い大会になることを期待したい。


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ドイツW杯の開幕まであと数時間。とりあえず、優勝チームの予想を書き留めておきたい。当たったときの証拠にもなるので。

なお、前回はこんな記事をサイトに書いていた。見事に、決勝がドイツ対ブラジルになり、ブラジルが優勝すると予想していた。なつかしく、そしてなんとも素晴らしいではないか。

そして、ドイツ大会だ。ズバリ!優勝はアルゼンチン。

参加チームがドイツ周辺に集まり、テストマッチをおこなっているなかで、アルゼンチンの情報があまり目に、耳に入ってこない。だから、不気味なのである。「死のグループ」と言われているC組をスルリと抜け出し、20年ぶりに黄金のトロフィーを手にすることになるだろう。

そうか、あのマラドーナの大会から20年が過ぎてしまったのか…。

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いよいよドイツW杯の開幕!と言いたいところだが、それほどの高揚感がない。理由は、今月中に出版する予定のビバ!サッカー研究会の本の原稿チェックで忙しいからだ。昼間は会社で仕事、夜は原稿チェックという生活が3週間ほど続いている。テレビをほとんど見ていないため、直前情報はネットでパラパラと目を通すだけだ。

そのわずかな情報から感じたこと。

超高額で放送権を買っていた会社が大会直前に倒産するなど、前回の2002年大会が商業化のピークだったと思っていた。つまり、ドイツ大会では、商業化の波もややおさまるだろうと。しかし、どうもそうではなかったようだ。

例えば、たくさんおこなわれていた大会前の親善試合。
本来であれば、本大会にコンディションや戦術の熟成度をピークにもっていくための練習試合のはずだ。しかし、スポンサーから金を集めて広告看板を出し、テレビ放送権を売り、有料で観客を集める。スタジアムの様相は、立派な国際試合である。そんななかで、当の選手たちは、調整のための試合運びができるものなのか。結果、いくつかのチームでは、主要な選手がケガで離脱するはめになっている。とても残念なことだ。加熱するサッカーの商業化の犠牲者ではないのか。本大会で、彼らのパフォーマンスを見ることができなくなったファンも、やはり犠牲者と言えよう。

W杯が大会ごとに華やかになっていくのも商業化のおかげかもしれないが、加熱する商業化は肝心の試合内容に暗雲をもたらしている。

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