0-2で敗戦。
前節から3週間。
8412人と、今季2番目に多い観衆が詰めかけました。動員がかけられていたというだけでは集まらなかった数でしょう。それだけ、久々の試合に期待していました。久々の勝利を期待していました。ですが・・・また、勝てませんでした。
前節から3週間。
いかに監督交代があったにせよ、調整不足は言い訳にならないだけの期間でもあったかと。意欲的な選手起用もありました。しかし、勝てませんでした。
これで7連敗、10戦勝ちなし。
苦しいときが、まだ続いています。
ですが、耐えなければなりません。乗り越えねばなりません。
横一線の競争からの選手起用という触れ込みだったスタメン。
そのなかにあって、出場停止の敬介に代わって攻撃的MFのポジションについたのはリョーガでした。カターレの次代を担う若手の今季初スタメンにかかる期待は大きかったのでした。
そして、同じく次代を担う若手、GKの内藤圭佑が初出場。今季ここまでベンチ入りもなかったものの、この試合でスタメンに抜擢。プロデビューを果たしました。
今年入団した大卒ルーキー。第3GKというポジションでしたが、この3週の休みに組まれていた練習試合でも重用されていたようだったし、個人的にはそれほど意外な抜擢でもなかったのですが。
当然ながら、経験の浅さは否めない。けれど、出場するからには、他ならぬ正GK。任されたからには、雄二や橋田のように・・・あるいはそれ以上にしっかりとカターレのゴールを守ってくれ---そう、思っていたのですが・・・。
試合の立ち上がりは、カターレが押し気味に展開しました。あるいは、札幌のほうがこちらのフォーメーションにとまどっていたからだったのかもしれませんが。
サイドを駆け上がってから黒部に預けるという攻撃の中、リョーガが放ったシュートは、惜しくも正面。
そうだ、相手が対応できていないというなら、その間に決めてやれ!
・・・そう、思っていたのですが。
一瞬の、隙でした。
前半18分。内藤が戻されたボールを蹴り出そうとしてコースを探したそのタイミングで、相手FW内村圭宏が詰め寄り・・・ブロックしたボールが、カターレゴールへ。
何が起こったのかわからないほどの、予想外の出来事。
ミスと言うには、あまりにもあっけないかたちで失点を喫してしまったのでした。
その1点で気持ちが楽になったということでしょうか、札幌の動きが目に見えて良くなっていきました。
ボールを持つ選手に果敢にプレスをかけてくるその圧力というものに対して、後手後手に回ってしまうカターレ。パスミス、苦し紛れのクリアが何度となく繰り返されました。
こうなることは分かっていたのではないのか?前回対戦時にも同じようにやられていたというのに。
しかし、有効な手を打てないまま、前半をリードされて終了。
そして、後半。
早い段階で同点に追いついたならば、あるいは---そう、思っていたのですが。
後半8分、砂川がコーナー付近からDFを抜いてセンタリングし、ボランチの上里一将が左足かかとで流し込み、追加点を許してしまいました。こちらが獲らなければならない時間帯に逆に失点してしまい、俄然不利な状況に。
それでもなんとかしなければということで、後半10分にはリョーガに代えてヒョンス、29分には平野とトミーを同時投入するなどして攻撃のバリエーションを増やし、反撃を試みましたが・・・。
結局は、得点には至りませんでした。
多くはなかったとはいえ、チャンスもありました。しかし、「なぜそこでパスするんだ!撃てよ!」という状況をはじめ・・・どうにもこうにも、得点のにおいというものが、少なすぎました。
その後も札幌の守備に阻まれ、そのまま試合終了。
連敗が継続してしまっただけでなく、またしても零封負け。何よりも求められるはずの結果というものが、全く出せない敗戦でした。
内藤にとって、苦すぎるデビューとなってしまったこの試合。彼のミスが原因で失点してしまったことは事実。しかし、それだけが敗因ではないわけで。
失点してから、挽回するだけの時間は、十分にあった。にもかかわらず無得点に終わったのだから、攻撃陣にも責任はある。特定の誰かのせいとかではなく、チーム全員の責任。この3週間、なにしていたんだ?という話になってしまいます。3週間空いて、しかもホームゲーム。なのに相手に走り負けて、前回対戦と同じようにやられてしまった。やはり、チーム全員の責任でしょう。
内藤には、今回のことをしっかり受け止めてほしいと思います。
気にするな、といっても無理でしょう。ならば、逆に「得難い体験をした」くらいに、心に留め続けるくらいで。別に、今回のミスがあったからといって、「もう努力したとしても二度と挽回のチャンスがない」というわけではないのだから。もちろん反省は必要でしょうが、プロ選手である以上、プレーで、結果で示さない限り、乗り越えることはできないのでしょうから。
今回のことは、もう取り返しがつかない。けれど、それとこれから先の頑張りとは、また別の話。取り返しがつかないということならば、逆に、それをネタにしてやればいい。
かのミスタープロ野球・長嶋茂雄さんも、デビュー戦は4打席連続三振だったとか。
ならば。
いつの日か内藤がビッグな選手となったとき・・・後進の選手がデビューする際、「“あの”内藤選手だって、デビュー戦ではやらかしちまったもんさ、だから気負いなく行け」というハッパがかけられるような、そんなふうに考えるくらいでいいのかもしれません。
前回に引き続き、今回もまた、休み期間を活かせなかったカターレ。
チーム状態がどうであろうと、次の試合はやってきます。
ならば、どうするか?
決まっています。勝つための努力を積み重ねる。それだけです。
今回もまた、試合後、挨拶に来た選手に拍手を送ることができませんでした。
それでも。
待ち続けます。勝利の歓喜に包まれる、その時を。あきらめたりは、しませんとも。
前節から3週間。
8412人と、今季2番目に多い観衆が詰めかけました。動員がかけられていたというだけでは集まらなかった数でしょう。それだけ、久々の試合に期待していました。久々の勝利を期待していました。ですが・・・また、勝てませんでした。
前節から3週間。
いかに監督交代があったにせよ、調整不足は言い訳にならないだけの期間でもあったかと。意欲的な選手起用もありました。しかし、勝てませんでした。
これで7連敗、10戦勝ちなし。
苦しいときが、まだ続いています。
ですが、耐えなければなりません。乗り越えねばなりません。
横一線の競争からの選手起用という触れ込みだったスタメン。
そのなかにあって、出場停止の敬介に代わって攻撃的MFのポジションについたのはリョーガでした。カターレの次代を担う若手の今季初スタメンにかかる期待は大きかったのでした。
そして、同じく次代を担う若手、GKの内藤圭佑が初出場。今季ここまでベンチ入りもなかったものの、この試合でスタメンに抜擢。プロデビューを果たしました。
今年入団した大卒ルーキー。第3GKというポジションでしたが、この3週の休みに組まれていた練習試合でも重用されていたようだったし、個人的にはそれほど意外な抜擢でもなかったのですが。
当然ながら、経験の浅さは否めない。けれど、出場するからには、他ならぬ正GK。任されたからには、雄二や橋田のように・・・あるいはそれ以上にしっかりとカターレのゴールを守ってくれ---そう、思っていたのですが・・・。
試合の立ち上がりは、カターレが押し気味に展開しました。あるいは、札幌のほうがこちらのフォーメーションにとまどっていたからだったのかもしれませんが。
サイドを駆け上がってから黒部に預けるという攻撃の中、リョーガが放ったシュートは、惜しくも正面。
そうだ、相手が対応できていないというなら、その間に決めてやれ!
・・・そう、思っていたのですが。
一瞬の、隙でした。
前半18分。内藤が戻されたボールを蹴り出そうとしてコースを探したそのタイミングで、相手FW内村圭宏が詰め寄り・・・ブロックしたボールが、カターレゴールへ。
何が起こったのかわからないほどの、予想外の出来事。
ミスと言うには、あまりにもあっけないかたちで失点を喫してしまったのでした。
その1点で気持ちが楽になったということでしょうか、札幌の動きが目に見えて良くなっていきました。
ボールを持つ選手に果敢にプレスをかけてくるその圧力というものに対して、後手後手に回ってしまうカターレ。パスミス、苦し紛れのクリアが何度となく繰り返されました。
こうなることは分かっていたのではないのか?前回対戦時にも同じようにやられていたというのに。
しかし、有効な手を打てないまま、前半をリードされて終了。
そして、後半。
早い段階で同点に追いついたならば、あるいは---そう、思っていたのですが。
後半8分、砂川がコーナー付近からDFを抜いてセンタリングし、ボランチの上里一将が左足かかとで流し込み、追加点を許してしまいました。こちらが獲らなければならない時間帯に逆に失点してしまい、俄然不利な状況に。
それでもなんとかしなければということで、後半10分にはリョーガに代えてヒョンス、29分には平野とトミーを同時投入するなどして攻撃のバリエーションを増やし、反撃を試みましたが・・・。
結局は、得点には至りませんでした。
多くはなかったとはいえ、チャンスもありました。しかし、「なぜそこでパスするんだ!撃てよ!」という状況をはじめ・・・どうにもこうにも、得点のにおいというものが、少なすぎました。
その後も札幌の守備に阻まれ、そのまま試合終了。
連敗が継続してしまっただけでなく、またしても零封負け。何よりも求められるはずの結果というものが、全く出せない敗戦でした。
内藤にとって、苦すぎるデビューとなってしまったこの試合。彼のミスが原因で失点してしまったことは事実。しかし、それだけが敗因ではないわけで。
失点してから、挽回するだけの時間は、十分にあった。にもかかわらず無得点に終わったのだから、攻撃陣にも責任はある。特定の誰かのせいとかではなく、チーム全員の責任。この3週間、なにしていたんだ?という話になってしまいます。3週間空いて、しかもホームゲーム。なのに相手に走り負けて、前回対戦と同じようにやられてしまった。やはり、チーム全員の責任でしょう。
内藤には、今回のことをしっかり受け止めてほしいと思います。
気にするな、といっても無理でしょう。ならば、逆に「得難い体験をした」くらいに、心に留め続けるくらいで。別に、今回のミスがあったからといって、「もう努力したとしても二度と挽回のチャンスがない」というわけではないのだから。もちろん反省は必要でしょうが、プロ選手である以上、プレーで、結果で示さない限り、乗り越えることはできないのでしょうから。
今回のことは、もう取り返しがつかない。けれど、それとこれから先の頑張りとは、また別の話。取り返しがつかないということならば、逆に、それをネタにしてやればいい。
かのミスタープロ野球・長嶋茂雄さんも、デビュー戦は4打席連続三振だったとか。
ならば。
いつの日か内藤がビッグな選手となったとき・・・後進の選手がデビューする際、「“あの”内藤選手だって、デビュー戦ではやらかしちまったもんさ、だから気負いなく行け」というハッパがかけられるような、そんなふうに考えるくらいでいいのかもしれません。
前回に引き続き、今回もまた、休み期間を活かせなかったカターレ。
チーム状態がどうであろうと、次の試合はやってきます。
ならば、どうするか?
決まっています。勝つための努力を積み重ねる。それだけです。
今回もまた、試合後、挨拶に来た選手に拍手を送ることができませんでした。
それでも。
待ち続けます。勝利の歓喜に包まれる、その時を。あきらめたりは、しませんとも。