行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

【J特】信じて貫くプレーが実を結ぶ!11試合ぶりの勝利!  サガン鳥栖戦

2011-07-11 23:40:28 | カターレ富山
1-0で勝利!!!
長かった。本当に長かった。
勝てなければクラブワースト記録となっていたところを、連続勝ち無しを10試合で止める勝利を、ついに、ついに挙げました。
守っては、J初出場となった飯田の活躍をはじめとして、全員が最後まで集中を切らさずに無失点。
攻めては、終盤の切り札として投入された黒部が敵陣深くでためを作り、そこから出されたボールを同時投入されたヨンドクが蹴り込んで値千金のゴール。
あるいは、鳥栖のほうも万全ではなかったかもしれません。しかし、それを差し引いたとして、カターレの勝ちにかける熱意が上回りました。
これまでの悪い流れの中であったならば、良くてスコアレスドロー、悪ければ敗れていたかもしれません。
しかし、そうはならなかった。欲しくてたまらなかった、勝利を手にした。
このチームに圧倒的に足りない要素であり、不足しているどころではなかったところの「勝つことによって得られる自信」というものを、この勝利で得られたのではないでしょうか。
11試合ぶりの勝利となりましたが・・・連続勝ち無しの終わりですが、それだけにとどめてはいけません。
むしろ、これから。
この勝利をチカラに、巻き返しのスタートとせねばなりません。
前節のスタメンからの変更として、1トップに苔口が復帰、敬介が2列目に起用、7試合ぶり復帰の足助という要素もありましたが、最大の変更点は、やはり飯田の起用でしょう。
栃木、横浜FC、再び栃木に在籍した過去3年で、出場経験無し。新天地・富山での活躍を期しながらも、怪我で離脱し、大きく出遅れる―――そんないきさつがあっただけに、J初出場には、思いもひとしおだったのではないでしょうか。開幕直前の岐阜とのTMに出場した際に見たときには、「プレーが丁寧で、フィードが正確」という、個人的には好印象をいだきました。内藤にしても「不動の守護神」というにはまだまだ、ならば切磋琢磨して出場を勝ち取って欲しい・・・そう思っていた矢先の離脱だっただけに、いかんともしがたい気分になったものでした。
そんな飯田のJ初出場。
やはり、圧巻だったのは後半21分。ペナルティエリア付近、3バックの間を通されてフリーの選手に渡ってしまうという、決定的なピンチ。そこで果敢に飛び出して阻止、さらにこぼれ球を詰めてきた選手に蹴り込まれるも、弾き出して阻止というスーパーセーブを見せました。あれを決められてしまっていたなら、勝ちはなかったやもしれません。
それ以外の場面でも、課題であったセットプレーの際にも声を出してチームを鼓舞、保持したボールの蹴り出しもきちんと時間を使ってタイミングを見計らうなど、落ち着いた対応が出来ている姿が頼もしかったです。

「無失点でしのぎ、残り15分で黒部を投入して勝負をかける」という試合前の監督のプラン通りの展開で、70分、苔口に代わって黒部、西野に代わってヨンドクを同時投入。その狙いが奏功しました。
試合も大詰めの85分。朝日からのパスで切り込んでいった黒部がゴールライン付近で競り、戻したボールに反応したヨンドクがペナルティエリア外から思い切って蹴り込み、待望の先制点。これまでの試合でも積極的にミドルからも狙っていたヨンドクですが、J初ゴールを大事な場面で見事に決めてくれました。
あるいはそのままスコアレスドローだったかもしれないなかでの、最終盤でのゴール。これまで、相手に決められてしまうことは多々あったものの、こちらが決めたことはほとんどありませんでした。
それが決まった要因のひとつに、前節の黒部のゴールがあったようにも思います。2点リードされ、敗戦も時間の問題というなかでのロスタイム得点。遅きに失したという意見も、その通りだと思います。しかし、それでも。苦しい中にあっても最後まで意地を貫き通す、ゴールを目指す姿勢というものが表れたゴールだったかと。それは、敗れたとて、無駄なものではありませんでした。
前節に見せたその姿勢があったからこそ、厳しい時間帯にあっても勝利への意欲を絶やさず、得点に結びつけられたのではないかと思います。

「勝つことでしか自信は身につかない」
何度もくりかえしてきたことです。もちろん敗戦から学ぶことも多いでしょうが、勝つことから学ぶこともまた多いはず。
ホッとした気持ちはあるでしょう。しかし、そこで安心するのではなく、区切りのひとつとして、次なる勝利へ向け、貪欲に精進を重ねてほしいと願うばかりです。
勝利、おめでとう。
次も頼むぞ!!!