行く末遠ければ

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地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第28節  レノファ山口戦

2015-09-12 19:45:17 | カターレ富山
スコアレスドローで引き分け、新体制初勝利はお預けとなってしまった前節。その初勝利をかけて、アウェイで首位・山口に挑みます。
前回対戦は、忘れもしない史上ワーストと言っていい惨敗を喫した同カード。ここでもし、またしても無様な大敗を喫してしまったならば・・・もう、今シーズンは本格的に『終了』ということになってしまうことでしょう。監督解任という大なたを振るっても、なんの成果も上げられず、ただ近視眼的に目先の批判をかわすためだけのものに成り下がってしまうという。「監督を変えたところで、駄目なものは何をやっても駄目」という批判的評価をいたずらに煽ってしまうだけかと。
正直なところ、もうほとんど残されていない1年でのJ2復帰の可能性。しかし、そのなかでなにができるのか?そして、なにをすべきなのか?
その意味で、今節はそういった問いにひとつの答えを示す絶好の機会。
今季ここまで圧倒的に首位を独走している山口に、ホーム戦初黒星をつける勝利を奪い取ること。
ここまで結果が出ていないことも決して単なる力不足でないことを、首位撃破によって証明すること。
ここで山口に勝利できれば、それは通常の1勝以上の価値を持つはず。ならば、狙っていかない理由はありません。

山口県代表として臨んだ天皇杯1回戦では、同カテゴリ対決となった長野に敗れた山口。そして迎えたリーグ戦再開となった前節では、アウェイで秋田にまさかの3失点。1点を返したものの敗れ、公式戦2連敗となっています。
なんだか・・・ほんとに、「またこれか」と。
今シーズンだけで、何度あったでしょうか?この、「前節敗れてしまった悔しさを、今節の富山戦で晴らす!」というパターン。よもや、圧倒的な首位に立つ山口にまで適用されてしまうとは。そこで、まんまと相手に勝ち点をプレゼントしてしまってきただけに。
メンバー変更もあり、相手はリーグ戦でも敗れたことのある長野に対する敗戦は、「まぁそういうこともある」くらいの認識だったかもしれません。どこかのチームと違って、下位カテゴリに敗れてプロ失格扱いというわけでもなし。
秋田戦の敗戦はショックだったでしょうが、いささかの試合勘の鈍りに加えて移動距離の多い秋田アウェイということを鑑みれば、まだ弁明の余地はあるかもしれません。
そして迎える、今節。公式戦3連敗は是が非でも阻止しなければならないのはもとより、ここまで全勝のホーム戦で負けるわけにはいかない、と。
敗戦の影響を断ち切り、気合いを入れ直して迎え撃つ山口。そこに油断や慢心は無いことでしょう。
ある意味、いつも以上にやっかいな状況での対戦といえるかもしれません。
そして、なによりも。前回対戦時の経験がある。
前半の早い段階で2点のビハインドを背負うという、あるいは負け試合かという展開の中で。普段ではあり得ないようなGKのミスからの得点だったとはいえ、そこから勢いづいて前半のうちに逆転、調子を取り戻したあとは盤石の試合運びで5得点逆転勝利という。
自分たちが先制するぶんには問題ないとして、たとえ前回同様先取点を許したとして、粘り強く戦いさえすれば恐れることはない、という自信がそなわっていることではないでしょうか?
それでなくとも、富山の深刻な得点力不足はデータとして承知のはず。FW岸田がひとりで挙げた25点を下回る24点しか挙げられていないのだから。逆転勝ちがわずか1試合しかなく、ほとんど「先制されたら終わり」というデータも。
試合展開うんぬんではなく、「どんなかたちであれまずは得点」という大前提の元に攻勢を強めてくるのではないでしょうか。

一方の、カターレ。
前節は相手の攻撃をしのぎきって零封できたのは良いとして・・・それを勝ちに結びつける試合運びが、全くできませんでした。
リスクを背負ってでもどん欲にゴールを狙っていく、という姿勢が、まったくもって足りていなかった。
さらに悪いことに、チームの中心選手のひとりであるところの中西が途中で負傷退場。全治6週間と診断され、当然今節の出場は不可。ただでさえ低い得点力であるにもかかわらず、チーム最多得点を挙げている中西の離脱。カターレにとって、状況は芳しくないどころではありません。
そこへもって、前回惨敗を喫した山口との対戦。いつも以上に、先制点を奪われたら終わりではないかと。圧力に屈してゴールを許してしまったならば、あのときの悪夢がリフレイン、反撃の気力も失われてしまうやもしれません。
しかし。
だからといって、勝てなくても仕方ない、なんてことにはならないし、してはいけません。
もういちど、思い出さねばならない。
本来、カターレが今の山口のポジションで今季J3を席巻、1年での復帰に盤石の体制を築いていかねばならなかったはず。
それができていない、弱さ。
その弱さが故に、せっかく招聘した岸野監督を途中解任という不名誉きわまりないかたちで追いやってしまうことにつながった。
できなかったことを後から悔やんでも仕方ないのかもしれません。
けれども。
やれることは、まだあるはず。
その最たるものが、今節の首位撃破。それを成し遂げずして、なんのためのプロクラブか。
いくらプロ失格と名誉が泥にまみれようが。それでもやり遂げねばならない、期待に応えなければならない立場にあるということを、今一度、勝利という結果でもって示さねばならないのです。

期待したいのは、苔口。
今季ここまで納得のいく戦果を挙げられていませんが、それでも。それでもやはり、カターレ攻撃陣に苔口あり、という意地を、今こそ見せるとき。
これまでも、多くの試合で決定的な仕事を成し遂げてカターレの勝利に貢献してきたというその実績。
苦しい試合展開が予想される今節にこそ、真価を発揮しなければなりません。
ゴール数では及ばないかもしれない。けれど、「ここぞ!」という場面で試合を決めるゴールを挙げるという「凄み」でもって、相手に脅威を与えてほしい。そう願います。

善戦ではなく、勝利。無失点だったけれど勝てる気がしなかった、なんてのは前節でおしまいにしなければ。
求められるのは、勝利のみ。
前回対戦の悪夢を振り払う勝利をもって、反攻の狼煙を上げろ!!!
首位だから勝つのは難しい?馬鹿な。簡単に勝てる相手などひとつもない。
だからこそ、勝て!!
勝って、首位に連敗をくれてやれ!!!
勝つことの難しさを知るカターレだからこそ。その価値に見合う勝利を!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
コメント
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