連続負けなしを継続しつつも、熊本、群馬といった上位クラブとの直接対決で勝利できなかったカターレ。残り試合数も少なくなり、J2への道も、いよいよ厳しくなってきた感はありますが。
それでも。
やり遂げる意思を絶やすことなく、全力でもって勝ちにいかねばならない姿勢に、ブレなどあってはなりません。
伝統的に東北勢との対戦では相性が悪く、それがアウェイ戦ではなおのこと。
しかし、そんなことを言っていられる状況ではなく。そんな暇があれば、勝つことだけを考えろ、と。
とうほう・みんなのスタジアムに乗り込み、福島ユナイテッドFCと対戦します。
今季残り6試合は、現在5位のカターレにとって、すべて下位チームとの対戦。
熊本戦、群馬戦と、直接対決で勝利して相手を引きずり下ろすチャンスを活かせなかったーーーそうやってネガティブに考えたところで、得られなかった勝ち点を取り返せるわけでなく。
今やらねばならないのは、どの相手であれ、勝ち続けること以外にないのであって。
もちろん、自分たちより順位が下だから勝ってあたりまえ、などということはなく。
前回対戦の結果から見れば、残りの対戦相手との戦績は2勝2分け2敗。油断できないどころか、相当に気を張って望まねば、目指すべき6連勝など到底おぼつかないことでしょう。
その意味で、今節の相手の福島は。
今シーズンのホーム開幕戦で対戦し、1-3で敗れた相手です。その敗戦以降、1試合で3失点を喫したことがないカターレ。
油断していいわけがないどころの話ではなく、全力でもってリベンジを果たさねばならない相手に他ならないのであって。
シーズン開幕直後で、まだいろいろとチームが整っていない状態での敗戦ではあったものの・・・そんなことを言い訳にしても仕方ない。時期的なものはお互い様であったのならば。
それよりもショックだったのは、内容的には3-1で勝たねばならない試合であったにもかかわらず敗れたということ。
決めるべき場面で決められず、決められてはならないカウンターをくらってまんまと3失点。
内容では勝っていたのに結果がついてこないーーーそんな、今シーズンのカターレが序盤から中盤にかけて苦しめられた状況というものの、先駆けと言える試合であったことが思い出されます。
もしも。あのときしっかりと内容を結果に結びつけて勝利していたならば、そのまま上位を快走、今頃優勝を決めていたのではないのか?
・・・いや、そんなIFは無意味。直視せねばならない現実は、いかに現在のカターレの力でもって、前回敗れた福島を打ち倒すか?それのみです。
今シーズンここまで、実に13ゴールを挙げている福島のエース・武 颯には、前回対戦でも勝ち越しゴールを喫してしまっています。
前回対戦で先制ゴールを決められてしまった田村 亮介がそれに次ぐ6得点。
そして、これまで所属したチームそれぞれでカターレの前に立ちはだかりつづけてきた樋口 寛規。ここ数年は福島の中心選手として活躍していますが、厄介な選手であることに変わりはありません。
ここ最近で随分と守備が安定してきて、滅多なことで失点することのなくなったカターレではありますが。
いや、だからこそ。
そういった、個の力で打開できる能力を備えた選手がいる相手こそ、今のカターレが最も警戒せねばならない相手である、と言えるかと。
いかに試合のペースを握ったとしても。そこからカウンターをくらって失点、ということを前回対戦で実際にやられてしまっている以上、最大限に警戒せねばならないことは言うまでもありません。
ここ3試合連続で勝利のない福島。
前節もFC東京U23を相手に逆転負け。試合のペースは握れても、詰めの甘さから失点、それが敗戦につながってしまう、という・・・まるで、一時期のカターレのようなことが起こっているようで。
だったら。
その隙を突くかたちで、カターレのほうが成熟度の高いチームだ!という力を見せつける展開に持ち込めれば。
実際に、勝ち切れなかったとはいえ、熊本や群馬といった上位チームにも引けはとらなかった。むしろ、上回ってさえいました。
それどころか、今シーズンここまで、福島との前回対戦を含め6敗していますが、そのいずれも、手も足も出ずに完敗、なんて試合は無かったのであって。
だからこそ。
詰めの甘さによって敗れた、福島にリベンジを果たすべく臨む今節。
あの頃のままでは決してないんだぜ!という意思を、勝利でもって見せつけねばなりません。
期待したいのは、やはり大谷でしょう。
ここ最近のカターレの好調を象徴する選手として。その力をもって、チームを勝利に導くはたらきをみせてほしい。そう願います。
前回対戦時、81分に途中交代で今季初出場。3失点目を喫した直後、同点・逆転の願いを込められた起用でしたが、それに応えられず。
とはいえ。
そのときとは違うのだと。経験を積み、実績を残している今、あの時と同じではないのだと。
今や、チームを引っ張る存在に。
その力を余すところなく発揮し、相手の脅威となる選手として躍動してほしいです。
そして、守備においては柳下の奮起に期待。
前回対戦時の3失点の悔しさを晴らすべく、相手攻撃陣をシャットアウトする堅い守備を!
隙なく、集中を切らさず、3試合連続無失点を成し遂げてほしいです。
そして、攻撃面での活躍も期待したいところ。昨シーズンのホーム福島戦において2ゴールを挙げる活躍で勝利の立役者となった柳下。それを思い起こさせるゴールでもって、福島に再び脅威を与えてくれたら、と。
前回対戦では、福島の8本に対して20本ものシュートを放ちながら敗れたカターレ。決定力のなさというものに、その後もさいなまれ続けることに。
それでも。
苦しい時期を乗り越えて、今がある。
前節、無得点に終わってしまった?
それがどうした。
やるべきことがはっきりしている今、ホーム開幕戦で敗れたあの頃とは、明らかに違う。
勝つためになにをすべきか?
それが明らかな以上、ここで勝つ以外の結果など考えられないのであって。
だからこそ、勝つ。
もちろん、簡単な試合にはならないでしょうが、それがどうした。
勝利への意思の前には、決定力云々は些末な問題。
結果を、勝ち点3を積み上げることの重要性を知るならば。
ただひたすらに、それを追い求めるのみ!!
できることを、やり遂げろ!!
リベンジを果たし、残り全勝を具体的な必達目標へ!!!
勝たれ!!!富山!!!!!