残り2試合となった今季J3リーグ。3連勝フィニッシュを期すべく臨む、シーズン最後の『ホーム戦』。長野県はUスタジアムにて、FC東京U23を迎え撃ちます。
目標としていたJ2昇格の可能性が潰えてしまったとしても。
上は3位から下は8位まで、結果が出るまで分からないのであれば、より上位を目指さねばならないことは必定。
それでなくとも、FC東京U23は前回対戦で引き分け、都合4戦連続で勝てていない相手。きっちりと勝って借りを返さねばならないのだから。
2008年にクラブ発足して以降、富山県総合運動公園陸上競技場をホームスタジアムとして使用し続けているカターレ富山。
富山県サッカー選手権や天皇杯といった公式戦で県内の他会場を使用したことはあっても、リーグ戦においては、ごくわずかな例外---JFL時代の2008年に五福2試合、桃山1試合で3試合。J3初年度であった2015年に桃山で3試合。その計6試合を除けば、それ以外全てのリーグ戦を県総にておこなっています。
県総以外の会場でホーム戦を開催すること自体が極めてレアなことであるのに、それが県外開催というのだから、レアどころの話ではありません。この先も続くカターレの歴史にあって、同じことが次はいつ?判断がつかないというレベル。
2015年のJ3初年度以降、今シーズンを含めて6度のアウェイ長野戦。その全てで決戦の場となったUスタジアム。
いつもであれば、緑に塗られたアウェイ側に陣取って対峙するところ・・・今回は、ホームクラブとしてオレンジ色のスタンドに陣取り、対戦相手・FC東京U23を迎え撃つという・・・。
なんとも・・・想像してみても、なかなかピンと来ないというか。
実際に行って、試合に臨むまでは、どんな感じかよくわからないです。
とはいえ。
実質アウェイ戦であろうが、勝たねばならないことになんら変わりはなく。カターレを応援する気持ちに、会場そのものは問題とならないということを、勝って証明せねば。
FC東京U23との前回対戦は、7月6日の第15節。
せっかく先制ゴールを挙げながら追いつかれてしまい、ドロー。相手を圧倒的に上回る22本のシュートを放ちながら決定力に欠き、結果として勝てた試合を落としてしまった、という・・・悪い意味での、今季のカターレを象徴するような試合でした。
八戸、讃岐にホームで2連敗し、当時最下位であったFC東京U23に勝って巻き返したかったところ、それも叶わず。次の熊本戦にも敗れてしまうという、今季のどん底状態の時期でもありました。
その後、中断明け以降に復調、5連勝を含めて上昇気流に乗ったカターレ。
あの頃とは違うんだーーーその強い意識でもって、今度こそ勝利をおさめねばなりません。
一方、その頃は最下位であったFC東京U23ですが、10月以降は4勝2分け2敗と、こちらも調子を上げているようで。
第25節、ラグビーワールドカップの影響で遠く宮崎県でのホーム開催となった熊本戦がきっかけとなったらしく。
当時、7連勝と絶好調であった熊本を撃破したことで自信がついた、ということもあったのかもしれません。
ひるがえって、今節。
今節もまた、ある意味変則的な開催。FC東京U23にとっても、今季2度目のUスタでの試合となりますが。
今回も、変則会場で勝つのはホームクラブのほう、と・・・つまりは、勝つのはカターレと。そういった試合とせねば。
ガンバ大阪、セレッソ大阪、そしてFC東京と、今シーズンはU23チームを相手には不敗のカターレではありますが。
それでも、楽な試合などありませんでした。むしろ、個々の能力の高さに手を焼き、苦戦させられた印象が非常に強いくらいで。
それでも、負けなかった。
今節も、当然勝ちにいく。
たとえ個の力で後れを取ることがあったとしても、チームとしての力はカターレのほうが上なんだ、と。それを、勝利でもって見せつけねばならないのです。
期待したいのは、平松。
8月のシーズン途中加入で、前回対戦時にはいなかった彼ではありますが。
ガンバ大阪U23、セレッソ大阪U23の試合ではいずれもゴールを決めて勝利に貢献。ならば、今節もまたFC東京U23を相手にゴールを決めて、U23クラブコンプリートを成し遂げてもらおうじゃないかと。
前回対戦で同点ゴールを決められてしまったFC東京U23のエース・FW原 大智。現在17ゴールでリーグトップスコアラーでもあります。今節の対戦でも、要注意選手であることは
間違いないところ。
長身を活かしてターゲットとなれる、攻撃の軸ーーーそう、平松と似通ったタイプの選手と言えるだけに。
それだけに、負けてほしくない。対抗意識を力に変え、ゴールに繋げてほしいです。
三度、U23チームを打倒する力を、みせつけてほしい。そう願います。
今季ホーム最終戦ーーーそのこと自体は変わらないものの、やはり、県外ということで動員的には厳しいものとなってしまうことは避けられないかと。
それでも。
やるべきことは、なんら変わりなし。
駆け付けるファン・サポーターに勝利を届ける使命は、どこであろうと変わりなく。
声援に応え、勝つ。それを成し遂げる場が、ホーム。
もちろん、勝つ!
「ホーム戦勝利」を、「ホーム」に持ち帰れ!!!
勝たれ!!!富山!!!!!