行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

集中を切らさず無失点勝利。連敗を止める Y.S.C.C.横浜戦

2019-11-25 06:45:00 | 日記
2-0で勝利。
11月23日ーーー11年前、2008年のこの日、アウェイMIOびわこ草津戦で勝利。J2昇格が決まった歴史的な日となりました。
同じ日付であった今節。対戦相手であったYS横浜に勝利することは出来たものの、同時刻に他会場で行われた試合で2位・藤枝が勝利。それによって今季の昇格の可能性が無くなったのでした。
続投が発表された安達監督のもと、来季もJ3で戦うことが確定。
そんななかでも。
連敗阻止に向け、一致団結して臨まなければならなかった今節。それを、勝ち切ってYS横浜戦不敗記録を継続してみせました。
あるいは連敗継続もあり得たなかで、しっかりとやるべきことをやりとげた試合であったかと。

このところ、アウェイ戦ごとに強風に見舞われてきたカターレ。群馬戦、福島戦、八戸戦と、それぞれ相手選手だけでなくピッチコンディションとの闘いでもありました。
そんななか、迎えた今節。
これまでの強風ぶりから考えたなら、「まぁ、吹いているね」という、弱くはないながらもそれなりか、という風でしたが。
それよりも影響があったのが、細かい雨がずっと降り続いていたこと。
群馬戦などは、強風アリ大雨アリ、そのうち風も雨もやむ、という目まぐるしい変化でしたが。
霧雨状態ながらも、ずっと“雨”として続くなかでの試合は、あるいは久々だったやもしれません。
合羽を着用しながらもじっとり湿っぽく、雨が靴にしみてグズグズ。スタンドに屋根もないので仕方ないよ、という状況でしたが、それでも勝利を信じて声援を送ることに。

当然と言えば当然かもしれませんが。試合を重ねてきたリーグ戦終盤ともなれば、各クラブそれぞれにデータも蓄積されます。
YS横浜のシュタルフ悠紀リヒャルト監督、カターレを研究し、策を講じてくることに。
普段は[4-4-2]のトップ下に入る攻撃のキーマンである奥田を[3-4-1-2]の右ウイングバックで起用。富山は左サイドからの失点が多い、という実績を踏まえてのことであったとか。
試合開始直後から、攻勢をかけてきたYS横浜。
順位はふるわずとも、得点力は上位クラブと比べても見劣りするものではないだけに。
序盤からふわっと、なんとなく試合に入ってしまったりしたならば、あえなく失点してしまいかねない・・・そんな危惧を抱かせるほど、勢いを感じました。
そんなキックオフからの攻勢が続いていたなか、5分のこと。
カターレがカウンター一閃。
大谷がその持ち味であるスピードで一気に駆け上がると、「中央へのクロスを狙っていた」とのことながら、その蹴りだしたボールが相手に当たってゴール!
まさに、電光石火。あっけにとられるほどにサクッと先制ゴールを奪ったのでした。
しかし。
本当にあっけにとられたのは、それからしばらくした10分のこと。
それまでも、気迫のこもったプレーぶりを見せていたYS横浜のGK趙 天賜。あるいは、攻撃的な守備、とでも言うべきか、という。
そんななかで。ペナルティーエリアギリギリにふわりとこぼれたボール、当然ながらエリア外では手を使えないのでヘッドでクリアした趙。
その状況、つまりGKがペナルティーエリア外まで出てきているところを、見逃さなかった花井。
狙いすましたループシュートが、防ぐ選手のいない無人のゴールに吸い込まれ。
貴重な追加点に沸くよりも、「なんだそりゃ!?」と、あっけにとられてしまったのでした。

前半も早い段階で、俄然優位に立ったカターレ。
それでも。
油断するわけにはいきませんでした。
よく言われるところの、「2-0は危険なスコア」というジンクスのこともありますが。
やはり、思い出されたのが3年前の、同じニッパツ三ツ沢での同カード。
あのときは0-2どころか、3失点までしたにもかかわらず、そこから怒涛の4得点という逆転勝ちだったのだから。
同じことが起こるとは、さすがに思えないにしても。
1点を返して2-1となったなら、YS横浜にも活気が生まれることは想像に難くなく。
そこから2-2とでもされようものなら。
それでなくとも、2連敗中のカターレ。勝利以外の結果は、ドローであろうが敗戦と同義。
ゆめゆめ気を抜くわけにはいかない、と。

YS横浜の攻撃を抑え込みつつ、積極的な守備でもって相手にゴールを許さず。
自分たちのミスから失点、というパターンにハマってしまい、それが敗戦につながってしまった前2試合のことを思えば。集中力を切らすわけにはいきませんでした。
ただ、一方で。
次の1点もまた、決めることができない。
相手の守備というよりかは、自分たちの攻撃がいまひとつ、というところで。
これまでにもあったような、「そこは強引にでも自らシュートだろ!」というところでパスを選択してしまったりだとか。
そういった部分の、詰めの甘さ。
それが故に得点できずに敗れた、勝てなかった試合も少なくなかったことを思えば。
どうにも、いかんともしがたい気分に。
もっとやれるはずだし、もっとやらねばならなかったのに・・・。

それでも。
最後の最後まで、集中力を切らさず無失点。前半早々の2点を守りきり、見事勝利。
ホーム戦に続き、今季YS横浜戦の2連勝を達成。同時に、同カードの負けなしをまたも更新したのでした。
追加点を奪えなかったという課題の一方で、ミスからの失点で敗れた反省を活かす形で守りきり、無失点。しっかりと結果を残すことに成功したのでした。
100点満点の試合ではなかった。けれでも、それでも勝つことの大切さ。
あらためて、勝ち点3の重みというものを感じた試合であったかと。

今節の結果でもって、昇格の可能性が無くなったカターレですが。
それでも。
榎本が、試合後のコメントで語りました。
「来年につなげるために、悔しさを次の試合にぶつけないと。公式戦に無駄にしてよい試合なんてない。」
まさに、言う通り。
残り2戦となりましたが、消化試合でどうでもいい、などということは、あるはずがなく。
それでなくとも、FC東京U23も沼津も、前回対戦で勝てなかった相手。
勝たねばならない試合が、無駄であるはずがないのであって。
連敗をストップさせ、あらためて勝利の味をかみしめたからこそ。
残り2試合も、必ずや勝つ。
次節に向けて、精進を続けていかなくてはなりません。