行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

ブレずにミッションコンプリート。2年ぶりの優勝で天皇杯進出 富山新庄クラブ戦

2021-05-11 06:12:26 | カターレ富山
5-0で勝利!
これまでのリーグ戦の流れそのままに挑み、しっかりと勝利に結びつけることに成功。
勝たねばならない試合をしっかりと制した手応えを、リーグ戦の次なる試合、そして2年ぶりとなる天皇杯で、しっかりとフィードバックせねば。

朝方は雨が降っていたものの、試合開始時ごろには晴れ間も。風の強いところはあったようですが、なにしろ前の試合で雷の影響から試合中断なんて事態を経験していることを思えば、良コンディションのなかでのゲームと言えました。
それでも。
本来であれば、リーグ戦と同等とはいかずともスタンドには観客が入っての試合であったであろうところ、コロナ禍の影響で無観客試合。
ファン・サポーター向けには動画配信というフォローもあったものの、やはり、現地ではやりにくさというものもあったことでしょう。

6月末にやっとシーズン開幕、そこから詰めに詰めた過密スケジュールであった昨シーズンに対し、ただでさえ参加チーム数が減っているということもあって、日程的に余裕がある今シーズン。
むしろ、なまじ余裕があるだけにコンディション維持に気を遣わねばならないくらい。
その意味で、この県選手権決勝をリーグ戦からほぼそのままのメンバーで挑んだことは、充分に有り得る話ではあったのですが。
11人中10人が藤枝戦と同じスタメン、唯一GKだけが負傷から復帰の西部に変更されました。
それでいて、サブメンバーにこれまで入っていなかった鈴木が入っていたり。そして、後半途中にはルーキーの松岡がカターレの一員として初の公式戦デビュー。
あくまで継続性をベースとしつつも、戦力底上げにも目を向けている姿勢。
石﨑監督のチームに対するスタンスにブレはなく、リーグ戦とは違う試合ながらも、同じ意志の下で勝ちに行く姿勢が見て取れました。

対する富山新庄クラブは、カターレのアカデミーで長く力を尽くしていただいた高橋 勇菊氏が監督として指揮を執り。
平野 甲斐、森 泰次郎、中田 大貴、西 晃佑といった元カターレの選手たちがスタメン出場。彼らの在籍時を知るファン・サポーターにとっては、やはり現地で健在ぶり、息災な姿を観たかった、というのが本音でしょう。返す返すも、無観客試合となったのが無念です。

試合は序盤からカターレのペースで進むも、前半はなかなか思い通りとはいかない展開に。
データに乏しい相手との試合がきっちりとスカウティングをして臨むいつものリーグ戦と違う、ということは確かでしょうが。
それでも、なんとかせねばならない。
臨機応変な判断、対応力というものを、どう活かすか。それは、相手云々ではなく自分たちの問題で。その意味で、格下だからなんとかなるだろう、などという考えでいてはならないことは明らか。もちろんそんな安易な気持ちで臨んではいなかったでしょうが、その上で、自分たちでどうせねばならないか。
実力差というものはあったかもしれません。けれど、真剣に向き合わねばならない課題に全力で取り組まねばならないという意味で、普段の試合となんら変わるところはなかったかと。

12分、ペナルティーエリア内でファウルを受け、PK獲得。なんと、公式戦3試合連続という・・・。
藤枝戦に続き吉平がキッカーを務め、見事に成功。先制点を挙げることができました。
ただ、そのあと一気呵成にとは、なかなかいかず。前半はそのままスコアは動かず、1-0で折り返すことに。
やはり、一筋縄ではいかない。
カテゴリが下の相手だからとかは関係なく。いかに、自分たちのサッカーをやりきるか。
まだまだチームは発展途上ということで、しっかりと経験を積ませることを意図してリーグ戦からメンバーを変えずに臨んだ石﨑監督。
気を引き締めて挑まねば勝てない。相手よりもまず、自分たち自身との戦い。
リーグ戦とは別物、ではなく。むしろ、別物であるからこそブレずにやり切らねばならない。そんなしあいであったかと。

すると、後半は一転してゴールラッシュの展開に。
57分の吉平のこの日2得点目を皮切りに、68分に椎名、77分に途中出場の戸高、88分に戸根が決めて、後半4得点。
後半は輪をかけて一方的な展開となったものの、最後まで集中力をきらさず。
そして、タイムアップ。
勝たねばならない試合を制し、2年ぶりに富山県代表の座を得ることに。

引いて守る相手に対し、いかに自分たちのペースで崩して得点にまでつなげていくか。
こういったシチュエーションは、リーグ戦においても起こること。クリアしていくべき課題です。
格下相手でレベルが違うから参考にならない試合?そんなことはないでしょう。
自分たちが、ブレずにやりきることができるかどうか。
それを、しっかりやりきったからこその5-0快勝。
ここ2試合、なかなか攻撃のかたちが結果に結びつかずにPK得点のみという試合が続きましたが。
勝たねばならない試合というプレッシャーもかかるなかで、公式戦の場で、しっかりと経験を積むことができた。練習試合では、同じようにいかないでしょう。
メンバーをそのままに挑んだからこそ、後につながる試合が出来たように思います。

かくして、23日に高岡で行われる天皇杯1回戦へと駒を進め、石川県代表のFC北陸と対戦することとなったカターレ。
ただ、昨今のコロナ禍にかかる緊急事態宣言の影響などで、あるいはまたしても無観客試合となってしまう可能性もあるという微妙な状況ではありますが。
それでも。
やるべきことは、変わらない。
そして、その先を見据えて。
悲願であるところのJ2昇格・・・いや、復帰を成し遂げることで、来年以降は無条件での天皇杯出場を果たすために。
富山県代表としての出場を、今年で終わらせるべく。
精進を重ねていかねばなりません。


コメント
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