今季ホーム初敗戦、しかも無得点負け。順位も4位に落とすという失意に見舞われた前節。
それでも!と立ち上がる強さを見せねばならない、東北アウェイ2連戦となるその初戦。とうほう・みんなのスタジアムへと乗り込み、福島ユナイテッドFCと対戦します。
残り試合数も減少していくなかで、首位に返り咲いた熊本とは勝ち点差4。同試合数であるからには、その差がそのまま優勝への差、首位奪還への障壁となっています。すなわち、1試合ぶんの勝ち点では取り返せないだけの差ということ。残り試合数も減少していく中で。
とは言うものの。
まだ、致命的な差にまでは至っていません。熊本とも直接対決を残しているし、相手のあることであっても、あきらめてしまうだけの差などでは決してありません。
もちろん、簡単に詰められるほど甘い差でもないこともまた、事実ですが。
その意味で、今節の福島はカターレと同勝ち点で5位の相手。言うまでもなく、必勝を期して待ち構えているはずです。
6ポイントマッチという言いまわしもありますが、この対決が、まさにそう。
勝つか負けるかで実質6ポイントぶんの差がつく、まさに天国と地獄の結果がもたらされることになります。
普段であれば、アウェイで勝ち点1でも持ち帰れたならば上等、という考え方もあるでしょうが。逆転優勝へとつなげるためには、それでは絶対的に不足。熊本、岩手、宮崎らの上位陣を喜ばせるだけです。
つまりは、勝つしかない戦い。
前節は、たしかに痛い敗戦となってしまいましたが。それでも、優勝への道が閉ざされたわけでもなんでもない。
むしろ、今節以降の勝利こそが、その道を繋いでいく必須条件であって。
必ずや、勝ち点3を得ねばならない戦いです。
先のJリーグの理事会で、同じく申請していた八戸やYS横浜がJ2ライセンスを認められたなか、却下されてしまった福島。それによって、たとえ要件を満たしたとしても、今シーズンの結果をもってのJ2昇格は実現できないことに。
U18チームの整備不備など、「さすがにそれでは・・・」という内容ではあったかもしれません。そんななかにあっても、一縷の望みも絶たれたとなれば、落胆は小さくないことかと。
それでなくとも先の出場登録不正問題からの勝ち点剥奪の件もあり、再びチームに影を落とすことなってしまったようで。
しかし、それでも。
今シーズンここまで積み上げてきた実績そのものは、疑われるものでもなんでもなく。特に、エースであったイスマイラの移籍で停滞してしまうのでは?という懸念を払しょくする頑張りで上位キープしているだけに。
2017年に優勝を果たしながらも昇格ならず、3年越しに再び優勝して現在はJ2という秋田の例もあります。
「たとえ昇格できずともJ3優勝を成し遂げる!」と、気持ちを引き締めて今節に臨むことでしょう。
カターレにとってそうであるように、福島にとってもまた、6ポイントマッチ。
そして、連敗回避に向けて最善を尽くさねばならない試合であることもまた、カターレ同様。
そんな難敵に、いかに立ち向かっていくか。いつにも増して、勝ちに行く気概が求められる戦いとなることは、まず間違いないところです。
水曜日の八戸戦も見据えつつ、ホームに戻ることなく連戦に臨まねばならないなかでの試合となりますが。
部分的な変更がありはしたものの、それでもほとんど固定メンバーと言えるような今シーズンここまでのカターレにあって。今節は、柳下が累積警告により出場停止。あるいは望まぬかたちではあるかもしれませんが、変更が必須という状況で挑むこととなります。
それこそ右サイドバックとして固定されていた柳下の代わりとなると・・・なかなか予想は難しいところではありますが。
昨年の経験を継続するかたちでユウスケが入るかもしれませんし、あるいは鈴木あたりが起用されるか・・・正直言って、誰がどう起用されるか、よくわかりませんが。
そんななかでも。
逆に言えば、チャンスでもあるということ。
シーズン後半戦に向けて、スタメン以外のメンバーも含めて、まさにチーム総力戦として臨まねばならないなかにあって。
怪我によって不慮の戦線離脱ということも有り得ないわけではないなかで、前節以降、準備をして臨むことが出来たからには。
出場メンバーには、是非とも奮起してほしいです。なかなか出場が叶わないなかにあってもしっかりやって来た、そのプライドを是非とも勝利に繋げる活躍でもって知らしめてほしい。そう願うところです。
期待したいのは、西部。
チーム最年長として、そしてキャプテンとして。前節の敗戦・・・気をつけねばならないとわかり切っていたはずの試合序盤に、自らのミスによって失点、それが敗戦へと繋がってしまったという事実---彼にとって、無念どころではない、忸怩たる思いというものもあったかと。
しかし、だからこそ。
伊達にベテランと呼ばれる年齢まで現役を続けてきたわけではない、ということを。
清水で長年のファン・サポーターに惜しまれつつ引退するという道もあったなかで、完全燃焼を期してカターレ富山に移籍してきたのは、なんのためか?もちろん、チームを優勝させてJ2復帰を成し遂げるため。
敗れてしまった試合のあとであるからこそ。
完全燃焼というならば、力を示すべきは、今をおいて他にないでしょう。
この正念場を、勝って切り抜けていくために。
今こそ、これまで培ってきたすべての力にかけて、勝利へと邁進すべきときです。
そしてもうひとり、マテウスにも期待。
シーズン後半戦からの出場ながらも、いまやまぎれもないカターレの主力である彼の活躍が、やはりこの絶対勝たねばならない戦いには、どうしても必要でしょう。
今夏、J3レベルを超えた逸材・イスマイラが京都へと移籍、その後さっそく活躍を見せてJ1復帰への力となっていますが。
福島よ、知るがいい。
J3レベルを超えた反則級外国籍選手なら、カターレにだっているんだぞ!と。
前回対戦では終了間際に追いつかれてドローという不覚を取ったけれど。前回居なかったマテウスの活躍でもって、今度こそカターレに勝ち点3がもたらされるーーーそう、信じます。
得点にしろアシストにしろ、可能性を感じるプレーを随所に見せている彼が、勝利の立役者になることを、勝たねばならない戦いを制するヒーローとなってくれることを、願ってやみません。
「富山は試合の入りが弱点であることは明らか、そこに集中して得点できたなら活路は開ける!」
今後の対戦クラブには、そんなふうに捉えられているかもしれません。業腹ながら。
そう思われても仕方ない不本意な試合をした末に敗れてしまったのが前節。
それをなかったことにすることは、出来ません。
だからこそ。
ここであえなく敗れて連敗を喫し、優勝への期待がしぼんでしまうようなことがあっては・・・それは、今季これまでの自分たちを否定するにほかなりません。
そんなことは、断じてあってはならない。
優勝を目指すクラブであること、それに一切のブレ無し。
その事実を、勝って証明しなければならない戦い。
勝つしかありません。
弱みなんぞ見せている暇があるか!そんな暇があったら、勝つことだけを考えろ!
むしろ、今後対戦することになる上位陣に、「やはり、富山侮り難し」と戦慄させるくらいの勝利が欲しいところ。
いや、そうせねばならないでしょう!
勝つために、全力!
東北アウェイ2連戦、勝ち点6を必須とせよ!!!
勝たれ!!!富山!!!!!