行く末遠ければ

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地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第23節 カマタマーレ讃岐戦

2021-10-16 20:06:03 | カターレ富山
奇数の参加クラブ数により、各節ごとに休みのクラブがある今季J3にあって。
前節・第22節でシーズン後半ぶんの休みを消化、残り試合をノンストップで駆け抜けていくこととなるカターレ。
直近試合で2連勝中、さらなる連勝継続、ホーム戦勝利を目指し、13位・カマタマーレ讃岐を迎え撃ちます。

今節、16日土曜日に他の試合よりも1試合だけ先んじて行われた沼津-熊本戦は、首位の熊本が勝利。11戦連続負けなしにして7連勝を達成と、万全の首位固めとしました。
残り7試合で直接対決を残しつつも、そこで勝ったとしてもそれだけでは足りない。なによりも、今節の讃岐戦で不覚を取るようなことがあれば、その差が7に広がり、いよいよ優勝への望みは薄らいでしまいます。
もちろんそんなことはあってはならず、できることをやるきるかたちで、勝って熊本にプレッシャーを与え続けねばならないわけですが。
かといって、そう上ばかりを見ていては、足元をすくわれることにもなりかねません。
実際、リーグ前半戦終了時点で首位であったカターレが追う立場になってしまっているのも、ひとえに下位チームに足元をすくわれてしまったからにほかならないのであって。
リーグ戦最少得点であった沼津、リーグ最下位であった鳥取と、負けてはならない試合で自分たちのサッカーを体現出来ず、敗れてしまったことが今現在にまで影響している、と。
今節の讃岐も、現在13位と下位に沈むチームではあるものの。
負けは論外として、引き分けすらも許されない、取りこぼすわけにはいかないプレッシャーに、打ち克たねばならない試合。
これ以上不覚を取るわけには、断じていきません。

時を同じくしてJ3降格の憂き目にあった熊本が過去最高の勢いで首位に君臨している状況とは対照的に。昨シーズンに続き、今シーズンもまた調子が上がらず、苦戦を余儀なくされている讃岐。
7試合を残す現時点で既に優勝の可能性は完全消滅、2位以内も数字の上だけでの話に留まることに。
そんな讃岐が、現在3位で昇格、さらには優勝の可能性も残す富山に一矢報いてやろうと乗り込んでくることとなります。
第5節で戦った前回対戦では、開幕から無得点が続いていた讃岐にシーズン初ゴールを挙げられて先制されてしまうことに。
それでも椎名の2ゴールで逆転に成功、そのまま終えるかと思いきや、試合終盤に同点ゴールを決められ。
万事休すか?という試合終了間際、林堂の値千金ゴールが決まり、辛くも勝利を挙げたのでした。
今回もまた、直近3試合連続無得点という苦しい状況にあるようですが、それでも。
半面、直近5試合で2失点しかしておらず、今節も守りを固めつつチャンスをうかがう、ということになれば、いかにリーグ屈指の得点力というカターレにあっても、苦戦は免れないことかと。
それに・・・えてして、そういった試合には不測の事態というものも起きやすく。
讃岐戦と言えば、2019年の対戦ではホームとアウェイで両方ともPKを与えてしまうことになりました。ホームではそれが元で敗れ、アウェイではそれでも勝ちきったのですが。
そして、そのアウェイ戦、翌2020年のアウェイ戦でも、退場者を出して1人少ない状況に追い込まれるピンチに。それを跳ねのけて勝ったのですが。
前述のように、今季の前半戦での対戦は、あわや!というピンチを乗り越えての辛勝。
同カード4連勝中とはいえ、決して楽な試合ではなかったと言えます。
今節も・・・後半戦で敗れた2試合のように、また試合の入りでもたついてしまうようなことがあれば・・・最悪の事態を招くことにもなりかねません。
もちろん、そんなことはあってはならず。問答無用に勝たねばならない強さを見せねばならない試合です。

毎年シーズンも佳境に入っていく10月というこの時期。個人的に、忘れられない試合があります。
J3降格初年度であった2015年の第33節・アウェイでの町田戦。
前の試合の敗戦で1年でのJ2復帰の可能性が完全消滅。それでも、まだ優勝も狙える2位にいた町田に対し、勝って一矢報いてやろうと乗り込んでいった試合でした。
しかし・・・結果は、0-2で敗戦。波乱は無く、順当負け。
実際のところ、シュート数だけ見ても町田25本に対し、脅かすだけのものが無かった6本止まり。スコア以上の惨敗でした。
「君たちにも意地はあるだろう。けれど、我々としては粛々と勝利を積み上げていくだけなので、悪しからず」
まるで、そんな声が聞こえてきそうな試合でした。
当時は、町田・鳥取・富山の3クラブだけであった元J2クラブ。そんななかで、昇格に値するだけの力を持ったクラブから、じゃないほうのクラブがたしなめられたーーーそんな試合。
その、なんともいえない屈辱感、そしてやるせなさ。
あれから6年経ちましたが、翌年以降も失敗を繰り返しているなかにあっては・・・その悔しさというものは、決して晴れることはありませんでした。

時は流れ、今シーズン、今節。
過去最高のチャンスを得た状況で迎える試合。シチュエーション的に、あの時の試合とは真逆です。
あのときの町田が今のカターレ。あの時のカターレが今の讃岐。
だったら。
やるべきことは、自明です。
J2復帰に、そして優勝を目指すに値するクラブとして、じゃないほうのクラブを蹴散らすこと。それだけ。
波乱もなにもなく、ただ、粛々と勝利し、勝ち点3を積み上げるのことのみです。
そう、あの時町田にされたことを、今、カターレがする番なのであって。

今節、期待したいのは椎名。
前回対戦で2ゴールを挙げた再現への期待もさることながら。
あの頃、2015年の夏からカターレに在籍し、チーム最長在籍となっている椎名ですが。当時は大怪我で離脱中であったものの、それでも、あの町田戦の敗戦の無念にかかる当事者のひとりであったことに間違いはなく。
あの頃とは違うんだと。今こそ、カターレが栄光を掴む番であると。
実力を以て、強引にでも運命を引き寄せてほしい。そう願わずにはいられません。
そして・・・たとえカターレ在籍期間は短くとも、優勝を目指しておなじ夢を追う仲間であることには、なんら変わりはないマテウス。彼の活躍にも期待したいです。
先の福島戦でゴールを挙げて勝利に貢献したように。今度はホーム初ゴールでもって、優勝を引き寄せるための欠かせない戦力であるというその実力を、遺憾なく見せつけてほしい。そう願います。

先の鳥取戦の敗戦で、今シーズンのホーム無敗記録は途切れてしまいましたが。
そんなことは気にする必要などない、なぜならばまた当然のように勝つからだーーーそして、勝ったあかつきにはファン・サポーターが笑顔で帰途につけるような、そんんな試合を!
確かに痛い敗戦ではあった。けれど、後に振り返ったときに、それが連勝フィニッシュからの優勝への先触れであったーーーそう言える試合を!!

優勝に値するクラブである、その気概を、闘志を胸に勝ち進め!!!

勝たれ!!!富山!!!!!