1-0で勝利!
休みの節を挟んで試合間隔が空いたなか、さらに冷たい雨の降り続くなかという難しい条件下での試合となりました。それでも、前半にセットプレーから挙げた得点を守り切るかたちで、見事に勝利!今季初の3連勝を達成しました。
2試合連続無失点は喜ばしい半面、追加点を奪えずに2試合連続で1点止まりであったことは、反省材料かもしれませんが。
それでも。なにが大事であったかといえば、やはり勝つこと。
自分たちのサッカーが出来ずに苦い敗戦を喫してしまった前回ホームゲーム・鳥取戦。その失敗を繰り返すことなく、雨にも負けずに詰めかけた2000人余りのファン・サポーターに、期待に応える勝ち点3をもたらしてみせたのでした。
前日からの気温差が10度くらいあり、さらに雨に降られて非常に肌寒いなかでの試合となりました。10月らしからぬ暑さが続いていただけで、本来なら秋のこの時期ならば珍しくもない気象条件だったのでしょうが・・・それでもやはり、極端な寒暖差から試合のパフォーマンスに影響しないか?との懸念もありましたが。
東北アウェイ2連戦で2連勝を達成し、シーズン初の3連勝をかけて、満を持して臨むホーム戦。スタメンに変更はなく、継続性を勝利に繋げねばと臨みました。
連勝した福島戦、八戸戦に続き、今節もまた試合の入りをしっかり集中していた様子がうかがえました。そう、自分たちのサッカーを貫き、自ら難しくしてしまうようなことさえなければ、力を出し切れる、と。
雨の降り続く中、晴れているときとは違うボールの挙動を考慮しつつ、しっかりと対応していた選手たち。出足の鋭さ、寄せなど、相手の讃岐を上回っている様が見て取れました。
そんななか、14分。
CKのチャンスで、キッカーの椎名は直接中央へと放り込まず、一旦末木に預けて角度を変えて蹴り込むことを選択。
それに合わせた林堂のヘディングシュートはGKに阻まれたものの、こぼれ球を戸根が押し込み、ゴール!良い時間帯に先制点を挙げることに成功したのでした。
昨年9月のホーム熊本戦でのプロ初ゴール以来となる、戸根の得点。
自分は押し込んだだけで特別なことをしたわけではない、と謙遜しつつも。セットプレーはカターレの強みであり、時間をかけて練習していることが練習通りに出来たとのこと。
今季ここまで全試合フル出場している、今や不動のレギュラーとして信頼を得ている彼ですが。
だからこそ。練習の積み重ねを試合で活かさねばならない重要性を知るからこそ。
その意識がしっかりと結果につながったかたちの、価値あるゴールであったかと。
ただ・・・欲を言えば、一気呵成に攻め込んでゴールラッシュといきたかったところ。しかし、追加点には至らず。
前半を相手のシュート0に抑えたように、難しいピッチコンディションにあってもしっかりと集中してプレーし続けられたことは、大いに評価されるべき。
それでもやはり、突き放すゴールでもって、さらに試合を優位に進めたかったところでしたが。
言ってはなんですが、正直言って、讃岐のクオリティはあまり高くありませんでした。このところ3試合連続で無得点が続いているとのことでしたが、今節においても、なかなか有効な攻め手を出し切れず。
「これ、相手が上位の強いチームだったら反撃をくらったりとかで、同じにはならなかったろうな」というようなシチュエーションも、何度もありました。
優勝を目指すために、万難を排して臨まねばならないカターレ。
先制点を挙げて勝利への要件を満たしたはいいけれど・・・やはり、1点では物足りない。万が一の事態、それこそPKなんかをとられてしまったら、とか。
勝たねばならない、落とすわけにはいかない試合で、先制しながらドロー決着では、負けも同然。その懸念を払しょくし、勝利に繋げねば。
やはり、いかに優勢であったとはいえ、90分を通してすべて自分たちのペースというわけにもいかず。
後半、途中出場のFW重松 健太郎が起点となるなどして、徐々に讃岐のやりたいかたちが見え始めることに。
とはいうものの。やはり、このところ勝てていないが故、ということか。
いかんせん、同点・逆転に向けた圧というものが足りなかった印象。カターレが集中を切らさないことで、それを突き崩すまでには至らない展開が続きました。
もちろん、やらせなかったカターレもよかったとはいうものの。それでもやはり、讃岐の側の拙攻もあったから、と言えるかと。
突き放す追加点を奪えなかった一方で、相手に得点を許さなかったカターレ。
持ち前のハードワークは雨の中にあっても揺るがず。試合終盤になっても、きちんときびきびとしたプレーでもって、相手を封じていました。
そして、タイムアップ。
突き放すことは出来なかったけれど、それでも。
八戸戦に続き、2試合連続のクリーンシート。粘り強く守り切ることで、しっかりと勝利に繋げたのでした。
首位の熊本、2位の宮崎がそれぞれ勝利したことで、差を縮めることはかなわず。
それでも。
勝ちきる意志をしっかりと結果に繋げて勝利。だからこそ、引き離されずに済んだとも言えます。
前節、無失点ながらも決め手を欠くかたちで、讃岐を相手にスコアレスドローとなった岐阜。今節も、ややもするとそうなりかねませんでしたが。
必勝の気概を勝利に繋げることが出来たこと。もちろん追加点を奪えなかったことなど、課題もありますが。けれどそれも、勝ったから言えることでもあり。
優勝のためには、勝ち続けねばならないカターレ。
自分たちを律し、相手にも、雨の降るピッチコンディションにも負けなかったこと。
そして、勝てねば上位に引き離されてしまうというプレッシャーにも屈しなかったこと。
まだ、なにも成し遂げたわけではありませんが、それでも。
やるべきことをやった。その結果としての3連勝。
まだ道半ばですが、それでも。
雨中の試合を制し、ホームのファン・サポーターの期待に応えてみせたこと。
その手応え、自信を力に変え、高みを目指して邁進していかねばなりません。
残り7試合。シーズンも佳境に入っていきますが。
やるべきことは、変わりません。
最上の結果を、すなわち勝利を続けること。
戦いは、続きます。