行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第24節 FC今治戦

2021-10-23 22:09:03 | カターレ富山
前節、休み明けの試合を見事に勝ちきり、連勝を今季最多の3に伸ばしたカターレ。
順位で上回る熊本、宮崎もそれぞれ勝利し連勝を伸ばしたことで、差を詰めることは叶わなかったわけですが。
それでも。ともすれば、勝ちきれずに差を広げられてしまう事態も有り得たことを思えば。
しっかりと勝つべき試合を勝ちきったことの意義というものは、やはり大きいです。
そして迎える、今節のアウェイ今治戦。
上位2クラブの動向も気になることは確かではあるものの。
やるべきことは、ひとつです。
すなわち、勝って連勝を継続すること。
相手が最下位だからといって楽勝などではないことは、今シーズンここまでの取りこぼしで手痛い教訓として学んできたところ。
なればこそ。
勝って、カターレが昇格に、優勝にふさわしいクラブであることの証を打ち立てねば。

成績不振のクラブが監督交代を経て巻き返しを図る、ということは、古今東西どのサッカークラブにも起こり得ることですが。今シーズンここまでのJリーグ全体を見ても、J1は全20クラブ中6クラブ、J2は全22クラブ中10クラブ、そしてJ3は全15クラブ中5クラブが、シーズン途中で監督交代を敢行しています。
そのなかにあって、唯一の例外が今治。
同一シーズンで2度の監督交代となっているのは、今シーズンここまで今治だけです。
橋川 和晃監督となって2試合、岐阜戦と宮崎戦、いずれも試合内容に良化はみられながらも敗戦を喫し、不調からの脱却には至っていないようで。
これも、ある意味2年目のジンクスということか。健闘を見せた昨シーズンJ参入初年度から一転、ここまで3勝7分け11敗の最下位に沈んでいます。
ただし。
だからと言って楽に勝てる相手、軽んじていい相手なわけでは、決してないのであって。
先の鳥取戦の敗戦も、当時最下位であった鳥取に屈するかたちで喫したもの。
その前の沼津戦の敗戦も、当時リーグワースト得点数であった沼津に先制パンチをくらうかたちで喫したもの。
そもそもの話。勝ち点16で最下位の今治ながら、そのうちの1を供給してしまったのは、他ならぬカターレではないかと。
前回対戦は6月の第13節に行われたホーム戦でした。
前の試合で長野に0-4負け、シーズン初の無得点試合にして惨敗を喫した流れのなかで。
前半のうちに失点を喫し、あわや2連敗か?というところをなんとかユウスケのゴールで追いつき、ドロー決着とした試合でした。
昨シーズンからの通算対戦成績は1勝1分け1敗。いかに上位争いを繰り広げる富山とて、今治にとっては苦手意識というものは無いはず。
さらに言えば。
連敗中とはいうものの、今治にとって前節は試合のなしの節。そこから迎える、今節のホーム戦。いつも以上に、今節の対戦相手・富山への対策を考える時間もあったことでしょう。
その前節の休みにはJ1・広島との練習試合で勝利した、との話も。もちろん公式戦と同じに考えるべきところではないにせよ、それでも。自信を深めつつ今節を迎える体制は整っているとみてもよいのではないかと。
つまりは、ゆめゆめ油断などしてはならない相手。
それでなくとも逆転優勝を果たさねばならないカターレにあっては。
たとえ簡単な相手でなかろうが、それがどうしたと。
勝てるかどうかじゃない。どう勝つか。何点獲って勝つかであって。
その自覚なくして悲願成就なし。
むしろ、相手の今治に「やはり優勝争いをするチームはモノが違った」と、そんなチームに負けたのならしょうがないと思わせるくらいでなければ。

シーズン初の3連勝を達成し、当然のごとく4連勝を目指すこととなる今節のカターレ。
とはいえ。
2試合連続無失点は評価すべきところではあるにせよ。だからといってまったくピンチもなく封じ込めたかと言えばそうでもなく。相手の甘さに救われた部分も、なきにしもあらずでした。
そして、連勝したとはいえ2試合連続で1点止まり。もっと出来たはず、やらねばならなかったはずなのにやりきれなかった、というところもあります。
圧倒的なパワーを見せつけて相手を粉砕しての連勝!というわけではないのです。
しかし、それでも。
なによりも勝利が求められる中で、勝ってみせたこと。
苦手の東北アウェイ2連戦を2連勝して、無得点で敗れた鳥取戦の悪印象を払拭しました。
そしてまた、シーズン前半の休みの節明けは熊本戦、長野戦、今治戦と3戦連続勝ちなしに見舞われて足踏みを余儀なくされたものの。後半の休み明けであった前節の讃岐戦ではしっかりと勝利。改善を見せました。
迎える、今節。
逆転優勝のためには、やるべきことをやりきるしかない。
そのために、今やるべきは―――言うまでもなく、前回勝てなかった今治を撃破しての4連勝達成。それをおいて他にありません。

期待したいのは、林堂。
今シーズンのDF陣のリーダー格としての奮闘も、もちろんですが。今治との前回対戦の結果3戦連続未勝利となってしまった流れを、次の岩手戦でミラクルなFKを決めて断ち切ってみせたのが彼でした。
今節の今治戦でも、あるいは守備を固める相手に攻めあぐねるという場面もあるかもしれません。けれども、攻撃陣だけではなくDFである林堂だってしっかりと得点を狙っていけるんだ!と。そういった脅威を与えられる活躍を、また見せてほしいです。
そして、今節は愛媛県今治市での試合。
長く愛媛FCでプレーしていた彼の活躍を一目見んと、駆け付ける愛媛サポーターもいるかもしれません。そんな人たちに、今は富山の中心選手としてしっかり活躍している姿を、存分に見せてほしいところです。

これまで、しばしば下位チームに足元をすくわれて勝ち点を逃すことがあったカターレ。上位直接対決を残しているなかで、取りこぼすわけにはいかない。
上ばかり見て下がおろそかになることなど、断じてあってはならず。
なによりも、勝つこと。
前節もそうであったように。結果としては差を詰められなかったものの、それは勝ったからこそ。下手をこいていては引き離されてしまっていたところ、そうはならなかった。
今節も、あるいは差を詰められぬままに残り試合を減らす結果になってしまうやもしれません。
けれども、それは勝ってから考えることで。
まずは、勝つこと。
最下位だから楽に勝てるなんて、あるわけないのだから。たとえ本当に実力が足りない相手だったとしても、それを打ち破る力をカターレの側がしっかりと発揮できないことには、勝利につながらないのだから。
もちろん、勝つ!
勝った後で、「まぁ順当な結果だったね」と評される・・・いや、むしろ「最下位をボコり過ぎだろ」と引かれるくらいの勝利を!!

カターレにとって、2019年に突破するまで実に10シーズンも跳ね返され続けてきた4連勝の壁。
しかし。
そんなことを言っている場合ではありません。優勝するためには。
ならば、勝て!!!
勝って、あらためてみせつけろ!カターレが優勝にふさわしいクラブであるという実力を!!

勝たれ!!!富山!!!!!