行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

懸念が現実に。相手の勢いに屈する連敗 Y.S.C.C.横浜戦

2021-11-01 03:52:08 | カターレ富山
0-1で敗戦。
それこそ、口を酸っぱくするくらいに繰り返し確認していたはずです。
前節の手痛い敗戦を引きずるようなことがあってはならないと。
これまでは無敗ながらも、7戦負けなしと勢いに乗る相手。ゆめゆめ油断することがあってはならないと。
勝利を逃して優勝戦線から後退することがあってはならないと。
そして・・・ホームのファン・サポーターの期待を裏切ることがあってはならないと。
・・・なのに。
富山戦初勝利に向けて奮戦するYS横浜。その勢いに屈するかたちでの零封負け。
これまで築き上げてきたはずの実績が揺るぎかねない・・・いや、揺らいでしまったが故とでも言うのか。
痛すぎる、苦すぎる敗戦を喫し、連敗となってしまったのでした。

前回ホーム戦では冷たい雨の降る中で震えながらの応援となったことを思えば、今節はまさに真逆。良く晴れた穏やかな日差しのもと、10月も終わりとは思えないほどの暖かさのなかで、風もほとんどない絶好のコンディションでの試合となりました。
ほぼ固定メンバーの編成を続けてきたなかにあって、今節は柳下がスタメン復帰し、今瀬が控えに回ることとなりました。
それはつまり、柳下と音泉の右サイドからの攻め、その推進力というものに期待した起用であったということなのでしょう。
しかし。
その目論見は、前半早々に崩れてしまうことに。
14分という控え選手がウオーミングアップを行うよりも早い段階で、柳下が負傷退場を余儀なくされ。急遽、代わって今瀬が入ることに。
用意していたプランは崩れたとしても、それでもなんとかする対応力が求められたところでしたが。
正直、あまりうまくいきませんでした。
前から前からガシガシと当たってくるYS横浜の選手たち。その圧力に対して、どうにもこうにも後手に回ってしまい。
なんというか、足癖が悪いというか。
勢いを出せないだけでなく、「なんでそれがファウル?」とか、逆に「なんでファウルをとらないんだ!」ということとか。ストレスのたまる展開が続き。
チャンスらしいチャンスをつくれないままに時間が経過し、0-0で折り返すことに。

アクシデントはありながらも、それでも右サイドからの攻めを攻撃の起点としていたカターレ。
ただ・・・カターレの左サイド、YS横浜にとっての右サイドで、要警戒選手であるFW船橋 勇真が、少ない攻撃機会にもキレのある動きを見せていて。
なにか、じっと牙を研いでいるような不気味さがあったのが印象的でした。
そして、その懸念が的中してしまうことに。
61分、その船橋に決められてしまい、均衡を破られてしまったのでした。
ピッチ中央での競り合いからボールを奪われ、カウンターからの一気で。
競り合いでメンタル的にも消耗していたところ、ファウルか?という場面でセルフジャッジをしてしまったということなのかもしれません。一瞬の隙を突かれるかたちでの、痛い失点の仕方。
その一瞬のチャンスにかけて機をうかがい続けて、見事に結果に繋げた船橋を褒めるべきなのかもしれませんが・・・それでも。
隙を見せてはならない、そのあたりまえのことが出来ずにやられた、悔しい失点でした。

見ていて思ったのが、中盤の末木がほとんど機能できなかったこと。
そりゃ、相手としても攻撃の起点となる選手を警戒するのは当たり前のことで、しっかりとマークを徹底していたから、ということなのでしょうが。
それでも!という気概を、見せねばならなかったのでは?と。
警戒されては機能しないということでは・・・そこをもう1段階上げて状況を打破できるようにならねば、選手としてのレベルを上げることは叶わないぞ!と言いたいところです。
そして、攻撃陣についても、どうにも散発的な攻撃に終始し。
先の今治戦での4失点目ではないですが、遠目からでも思い切ってシュートを放てば、相手に当たってコースが変わって決まる、ということもあるかもしれない。
けれど、慎重を期して結果みすみすチャンスを逃す、ということでは・・・。
何度でも言いますが、ゴールのかたちに芸術点などありません。
採点競技のように、予め申請していたスタイルで決めねば減点、ということもありません。
ガムシャラに狙っていくことが求められる場面での躊躇、そこからの機会逸失・・・それで負けてしまっては元も子もないだろうに、と。
4分あったアディショナルタイムにもゴールは生まれず。試合終了。
痛い、痛すぎる敗戦を喫し、3205人を集めたホームのファン・サポーターの期待を裏切る連敗となってしまったのでした。

「今日は勝たなくてはいけなかったが、相手のペースに合わせてしまい、チームとして「ふわふわ」した空気があった。
自分としてはなぜこのような空気になってしまったのか分からない。今日は決勝戦と思って戦わなければいけない試合だった。 」
試合後のコメントとしてキャプテンの西部が語った通り。
ハッキリ言って、試合に気持ちが入っていなかったとしか言えない内容でした。
一方で。
試合終了のホイッスルが鳴ると、まるで負けたら終わりのトーナメント戦で勝ったかのような、もっと言えば優勝を決めたかのような勢いで、歓喜したYS横浜の選手たち。
それを見て、なんともやるせない気分になりました。
本来、必勝の覚悟をもって挑まねばならなかったのは、昇格戦線真っ只中であるカターレであったはずなのに。
優勝を決めたかのような勢いで喜べるほどに気合を入れて臨まねばならなかったのは、カターレであったはずなのに。
先の今治戦、さらには鳥取戦、沼津戦でもそうでしたが。
チーム順位に関わらず、必勝を期して上位に挑みかかる相手に対し、その勢いに屈する敗戦。
なんで・・・なんで、そうなってしまうのかと。
昇格、J2復帰とは、口だけの建前だけの目標か?
それぞれのチームに、それぞれの思いがある。それに簡単に屈してしまうくらいに薄っぺらい思い入れだというのか?
・・・そうではないでしょう。
だったら。
やれることは、ひとつ。
必ず勝つ、その思いを結果に、勝利に繋げること。そのなすべきことを、なしとげること。

残り5試合。
厳しい戦いであることは、わかりきったこと。
もう、これっきりにしてほしいです。相手に気持ちで負けて結果でも負けるなんてことは。
戦いは、続きます。
コメント
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