行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

3連敗。見えぬ執念、至らぬ覚悟 FC岐阜戦

2021-11-09 21:12:58 | カターレ富山
0-2で敗戦。
「このままでいいのか?」じゃない。
誰も言わないなら、不肖この私が断じましょう。
「このままでは、ダメだ」

優勝へ、昇格へ、確かに厳しい状況にはあるにせよ、可能性が絶たれたわけでもなんでもないのに。なぜ、勝利への熱量、ガムシャラさというものが足りないのか?
それこそが敗因であったのではないかと。
いっそ、不思議にさえ思えるくらいです。
最下位脱出に向けて、必死の頑張りを見せて勝利をもぎ取った今治に敗れた時、どう思った?
連続負けなしのクラブ新記録をかけて、未勝利が続いていた富山戦に決死の覚悟で挑んできたYS横浜。試合終了時に、まるで優勝したかのように感情を爆発させて歓喜していた相手に、どう思った?
今節も、カターレ以上に後がない岐阜。その奮起に、まんまとしてやられて。
やるせないです。
無念でなりません。

11月とは思えないほどに暖かな気候、青空の下、絶好のコンディションのなかで
おこなわれた今節。新型コロナの影響を残しつつも、それでも長良川競技場まで駆けつけたカターレファン・サポーターによって、アウェイ席の大部分が埋まったのでした。
11月ともなれば、選手入場時にベンチコートを着て整列、集合写真時に脱いで試合に臨む、という姿をよく見るものですが。
コートは必要ないくらいに暖かであったなか、いつもと違ういでたちで入場してきた選手たち。
それは、先日の大怪我によって戦線離脱を余儀なくされた柳下を激励するTシャツ。
「仕事早ぇーな、オイ」と思わずつぶやいてしまいましたが。そのTシャツ、そしてベンチに掲げた背番号19のユニフォームとで、一致団結、心はひとつ、と試合に臨むこととなったのでした。
メンバー固定傾向の強い今シーズンにあって、今節は変更を加えた布陣に。
吉平に代えて大野がスタメンというのは、まぁ想定内として。
椎名に代えて陽次が久々のスタメン起用。
そして、今節いちばんのトピックが、鹿山の移籍後初出場・初スタメンだったと言えましょう。
この夏のウィンドウで長崎から期限付き移籍で加入したものの、練習中に脳震盪、しばらく離脱ということがあったようで。
甘く見る、軽んじるというわけにはいかない脳震盪。サッカー生命どころか、最悪の場合は命にさえ係わる問題だとか。
慎重に復帰に向けての努力を重ね、ついにカターレデビューの日を迎え。本人にも期するところはあったものかと。
離脱した柳下に代わって、右SBを任され。その力を十全に発揮せねばならなかった・・・のですが。
忌憚のない意見・感想として。
「もっとしっかりやってくれよ!」と思わされるプレーぶりでした。
正直言って、「これでいいのかな?どうなのかな?」と、自信のないプレーに見えて仕方がありませんでした。
とはいえ、彼にとってカターレデビュー戦。練習と本番である公式戦では勝手が違うのはあたりまえのことで、ただでさえ慣れていないところを探り探りになっても、それは無理からぬことだろうがーーーもちろん、そのとおりなのでしょう。一般論としてもそうだろうし、理解もします。
けれども。
慣れていないから仕方ない、で済ませてはならないこともまた、確かであって。
スタメンとして、出場選手として抜擢されたからには、チームを勝たせなければならない責任を負います。
それも、ただの試合ではなく、優勝を目指してどうしても勝たねばならないという使命を帯びたチームのひとりとして。
そんななかで、個人の事情はひとまず置いておいて、勝利に向けて邁進せねばならなかったはずですが・・・それが出来ていたようには、どうにも見えませんでした。
不慣れさを責めるのは酷。しかし、それでも負わねばならないのが、必勝への責任です。

ただ・・・。
状況は、悪い意味でもっと深刻でした。
もし、不慣れで自身の足りないプレーをしていたのが鹿山ひとりなら、周りのメンバーがケツを叩いてフォローする、ということで盛り立てていくことも出来たでしょうが。
正直言って、チーム全体がまとまりに欠けてしまっていた印象です。
もちろん、練習で繰り返してきたパターンを試合で実践していく、自分たちの基礎に立ち返るということは、必要でしょう。
けれども。
そこに、熱が足りない。
自分たちのスタイルを貫くという姿勢そのものは結構。
けれど、それはそもそも、なんのためか?
言うまでもなく、得点を奪って勝つためにほかなりません。
なのに。
その、ゴール奪取にかける熱というものが、足りない。
ルーチンワークというか。「そうしなければならないことになっているからやっている」という感じにしか見えず、そのさきの得点というものに、結び付いて見えない。
チーム全体で一気呵成に攻め込む!という熱が、足りない。
足りないから、各々で考えつつ打開を図る、ということのなるのでしょうが・・・。
例えば、マテウス。
献身的なプレーぶりで守備にも貢献、というそれ自体はいいとしても。
本来はもっと前の位置で、それこそペナルティーエリアくらいでガシガシと仕掛けていってチャンスを作り出すのが仕事でしょうに。
そんなに下がってきていては、攻勢に転じるに影響してしまうでしょうが。
それだけ、連携を信じるプレーが出来ていないともいえたのではなかろうかと。
各々は、チームのためを思ってのプレーなのでしょう。
けれど、それがまとまりに欠ける。
まとまって、熱をもって挑むことが出来れば、1足す1が3にも4にもなるはずなのに。そんな相乗効果が、どうにも見て取れず。

0-0で試合を折り返し、後半。
思えば、連敗した過去2戦も、ハーフタイム時点では同点でした。
だからこそ、これまでとの違いを見せ、連敗阻止に繋げるゴールを挙げて勝たねばならなかったのですが。
結論から言えば・・・また、繰り返し。
攻撃は奏功せず、逆に一瞬の隙を突かれて失点し。
勝たねばならない試合で先制を許し、最悪でも追いつかねばならなかったところ、アディショナルタイムにダメ押し追加点を決められ万事休す。
必勝を期して臨んだはずの試合に、どうしても勝たねばならなかったはずの試合に敗れ、3連敗という、受け入れがたい重い敗戦を喫したのでした。

2014年、後の降格につながる惨敗を喫したアウェイ岐阜戦。
そのときのリベンジマッチともいえる試合で、敵将・安間監督を打ち破ることで当時の意趣返しを果たしてやる!―――個人的に、そんな思いで臨んだ試合だったのでしたが。
あの時と同じく無得点であえなく敗れ。
元カターレ監督たる安間監督率いる岐阜に。そして・・・元カターレの舩津に決められて、というおまけつき。当時すでにカターレからいなくなっていたろうが!というツッコミも、虚しく響きます。悪辣なシナリオライターたるカミサマがゲラゲラ嗤っているかのようです。
岐阜からの帰り道、およそ2時間40分くらい。東海北陸自動車道のおかげでスムーズな道のりでしたが、心に重く沈む澱みのようなものを引きずりながらの帰途は、さすがに堪えました。

なんで、こうなのか?
消化試合ではないどころか、優勝・J2復帰を目指す当事者だろうが!
なのに、なんで熱が足りないとか言っているんだ!!
もう、後がない。
もちろん、あきらめたりはしませんし、優勝はできる、しなければならないと信じています。
けれど。
1度ならず2度ならず3度負け続けて、変わらない、変われないとすれば。
それでなくとも、絶対に勝たねばならない上位直接対決6ポイントマッチ連戦を控えているなかで。
このままでいいのか?
よくない。
このままではダメだ!

ここで奮起できないようなら、チャレンジの資格を自ら放棄するに等しい。
もちろん、そんなことは断じてあってはなりません。
見たいのは、熱のこもった、優勝を信じて疑わないプレー。そこからの勝利。

戦いは、続きます。
コメント
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