行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第27節 ロアッソ熊本戦

2021-11-13 16:19:50 | カターレ富山
2021シーズンもいよいよクライマックス。J2復帰という悲願成就に向けて、アウェイで首位の熊本に挑む、まさに今シーズン最大の山場、天王山と言える戦いです。
・・・しかし。
目下3連敗中。しかもその間わずか1得点、2試合連続零封負けという、とても優勝を目指すチームにはあるまじき状況で迎えることとなります。
首位が相手などは関係なく、勝つしか道は無く。引き分けすらもダメ、なによりも負けてはシーズンが実質的に終了してしまいます。
まさに土俵際、ギリギリの背水の陣で臨むこととなる今節。
どうしてこうなったかの総括は、あとでいくらでも検証の時間はありますが。
今しなければならないことは、ただひとつ。
勝つこと。
それ以外にありません。

かねてより、この熊本戦はシーズンの山場として見据えられてきました。
ここに至るまでに、「上ばかり意識していてはならない、下位・中位との対戦でしっかりと連勝し、その勢いで首位の熊本を呑みこむくらいでなければ!」との意識であったはず。
なのに。
実際は、足元をすくわれるどころではない3連敗。そして、いよいよもって、もう後がない。チームとして結果が伴わないどころの話ではない、最悪のカタチで最大の山場に至ったと言えましょう。
しかし、それでも。
最悪であって、最悪ではない―――事実は小説よりも奇なり、とは言いますが。まさに、そんな状況。
もしも状況がカターレにとっての真の最悪であったならば。
連敗をづづけて勝ち点0が3試合。その間に勝ち点9ぶんを引き離され、山場と捉えていたこの熊本戦を迎えるまでもなく、既に復帰の可能性消滅、今季終了となっていたことでしょう。むしろ、そのほうが自然ですらあったかと。
なのに現実は、そうではない。
それまで、カターレとの6月の前回対戦で引き分けたのを皮切りに12戦にも渡って連続負けなしを続けてきた熊本が、その勢いを失速させ。
まるで連敗のカターレと示し合わせたかのように、3戦連続無得点で2分け1敗。特に前節などは、3位につける岩手とドロー。勝ち点1の上積みがあったとはいえ、1止まりであったこと、そしてカターレと直接対決を残す岩手をも1止まりにした、ということ。
もちろん、3連敗が最悪に近いものすごく悪しき状況であることは、間違いないのですが。
他方で、あり得ないほどのラッキー(?)で、ほぼ最悪の中における最良と言える状況であることもまた、事実です。でなければ、もうすでに詰みであったことは間違いないのだから。
最悪であって、最悪ではない。
これを活かすも殺すも、今節の結果次第。
言うまでもなく、勝利一択で。
あり得ない状況を享受しつつ、一方で覆していくには、それしか道は無いのだから。

お互いにとって、4試合ぶりの勝利をかけた戦いとなる今節。
その間、2試合連続無得点のカターレと、3試合連続無得点の熊本。得点に、なにより勝利に飢えたチーム同士の対戦でもあります。
宮崎と同勝ち点、3位岩手とは4差の熊本。宮崎は1試合消化が多いとは言うものの、それでも残り試合で勝ち点を積み重ねられなければ安泰でもなんでもなく。
そんななかで、今節負けて富山にまで迫られることになれば---それでなくともプレッシャーがかかるなかで迎える、ホーム戦。熊本にとってもまた、正念場と言えるでしょう。
いかに首位と言っても、それは守り続けられたらの話であって。
現状の勝ち切れない、得点できない3試合に、焦りが無いと言えばウソになるのではないかと。
首位であっても、絶対的な存在とまでは言えない。その隙を突き、勝利を搔っ攫わねばならないカターレ。
追うものと追われるもの。追うものの意地を、勝ち点3に結び付けねばならない対戦です。

過去の対戦成績で言えば、カターレにとってワーストクラスの相性の悪い相手である熊本。J2時代の2009年以来、勝っていません。
その熊本が、連続勝ちなし脱却、そして優勝に向けて、なりふり構わず待ち構えていることになります。
言うまでもなく、J3きっての実力チームであることは間違いなく。でなければ12戦も連続して負けなしを続けたりはできません。
たまたま怯んでいるかもしれないという状況にあるにせよ、それは相手の事情であって。
そこに3連敗のダメージを引きずったままに無策に飛び込んでしまっては、待ち受けるのはきっと、無残な4連敗でしかないことでしょう。
もしもこの試合がtotoの対象試合であったとするなら。
「いかに3戦連続勝ちなしで足踏みしている熊本でも、さすがに3連敗なんて富山には勝つだろう」という予想が圧倒、富山勝利の予想はごくごく少数になってしまうのではなかろうかと。
勝ちたい、けれど気持ちだけでどうにかできるような相手ではない。確かな力を、撃破に向けて実力を100%、いやそれ以上に発揮できねば、勝利はおぼつかないことかと。

しかし、それでも勝たねばならない。
相手の実力が高かろうが、こちらが連敗中だろうが、そんなものはうっちゃって。
「次」など無い。この試合に負けたら終わり。
「今」勝つ以外に、道は無いのだから。
勝つためにはどうしても必要なのが得点。2試合連続無得点という窮状を打破する、勝利に繋げる得点です。
期待したいのは、音泉。
この連敗はひとえに、アタッカー陣が結果を残せなかったが故。
3試合ともに前半終了時点では同点。どうあがいても勝てない試合ではなかったところ、勝利に結びつける得点が奪えないままに失点を喫し、敗れた。
得点に絡む決定的な仕事が出来なかった、ここ3戦。
それでも。今やらねば、次など無い。だから、やらねばならない。
前所属であったYS横浜に敗れた時、なにを思ったか?
過去の対戦成績で1度も勝てていない富山に、敢然と挑みかかってきたYS横浜。そして見事に勝利し、まるで優勝が決まったかのように歓喜していた選手たち。
その熱さというものを、どう見たか?
J2復帰、そしてチームを優勝させるべくカターレ富山に移籍してきたはず。
負けたら終わり、勝つしかない・・・ならば、今チームを勝たせずして、いつ力を発揮するというのか?
他のスポーツに比べても現役の期間、選手生命というものが短い傾向にあるプロサッカー選手人生にあって。
全身全霊をかけて、プロ選手としての自分のすべてをかけて臨み、勝たねばならない試合というものが、そのなかで何試合あるか?
今節は、間違いなく、それ。
前回対戦では、開始8分という早い段階で先制ゴールを挙げるも、ドローに終わってヒーローとなれなかった音泉。
だったら。リベンジの格好のチャンス。逃す手はあるまいよ。
YS横浜が、これまでを打ち破って富山戦初勝利を挙げたように。
その情熱に勝るとも劣らない、それ以上の気概でもって。対熊本17戦ぶりの勝利をもぎ取ってほしい。それに導くゴールを決めてほしい。切に願います。

コインの表と裏、とでも言いますか。
今節の結果は・・・勝利と敗北では、真逆、意味が180度違ったものとなります。
熊本も、ここで挫けるわけにはいかないと必死でしょう。勝利という結果のみが求められるカターレ。それでなくともアウェイ戦、プレッシャーもかかるなか、難しい試合となることも・・・いや、どう考えても楽な試合であるはずもない。
けれど。
とっくにチャンスが潰えていたはずであったところ、それがまだ残されているということ。希望は失われてなどいないということ。
それを思うとき。
「勝てなかったらどうしよう」などと気を揉むなどということは、無意味。
勝つしかないなら、勝つまでのこと。
それを、やりきること。
最悪であって、最悪ではない。
この状況に、むしろ感謝すべき。勝利を、楽しむべき。

4試合ぶりの勝利を得られるのは、どちらか1チームだけ。
もちろん、それを得て希望をつなぐのは、カターレだ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
コメント
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