行く末遠ければ

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不屈の闘志で生き残る!逆転勝利で望みをつなぐ テゲバジャーロ宮崎戦

2021-11-22 20:55:46 | カターレ富山
2-1で勝利!
どうしても勝たねばならない、まさに背水の陣で臨むこととなった3試合ぶりのホーム戦。
首位・宮崎を相手に敢然と戦うも、先制点を奪われてしまう苦しい展開。
しかし、あきらめなかった。
後半の2ゴールで逆転、リードを守り切り5試合ぶりの勝利。
依然として厳しい状況にあるにせよ。不屈の闘志で生き残り、昇格の可能性を残したのでした。

今季最多4131人が詰めかけ、大一番を見守ることとなった今節。
前節スタメンとは前線を変更し、マテウスがスタメン復帰、高橋とのFWコンビを組むことに。
姫野が末木との2ボランチを組むかたちとなり、中盤でのボール回しを強化。
それも的確にパスを繋ぎながら自分たちのかたちを作り出す宮崎への対策と言えました。
その策が功を奏してということでしょう。
前半は一進一退、ややカターレ側が優勢か?というなかで進行。
熊本戦のように一方的に押し込まれるかたちではなく、危ないシーンをつくらせないうちにしっかりと対処。そのなかでチャンスをうかがう、と。
ただ・・・先制したのは、宮崎のほうでした。
前節・熊本戦では開始早々、そして前半終了間際という嫌な時間帯に失点して窮地に追い込まれましたが。
今節もまた、その嫌な時間帯。前半終了間際に低めのゴールキックをハーフラインあたりでカットされると、一気に攻め込まれ。
その流れのなかから、ペナルティーアークのさらに外、かなり距離がありながらもMF前田 椋介が思い切りよくシュート。それがゴールに突き刺さるかたちで、先制点を奪われてしまったのでした。
これで、なんと5試合連続で先制点を奪われてしまうということに。
そのなかでも、なにか、前節を彷彿とさせる展開。
前半終了間際というタイミング、そしてエアポケット的失点というか、「そこからシュートするのか!?」という想定外、相手にとってのファインゴールに屈しての失点。ある意味、前節の失点のニコイチとでも言いましょうか。
相手は違うながらも前節との共通項は、首位との負けられない対戦ということ。
負けは論外というなかで失点し、相手に勝利の要件を満たされてしまうという・・・。
前節と同じく苦しい状況に追い込まれ、前節と違って今度こそ勝てねば即終了。
厳しい状況で試合を折り返すことに。

前節と似通った、対首位チーム決戦。ならばこそ、後半に逆襲に転じた展開も同じとせねばなりませんでした。
途中交代で、前節熊本戦を敗戦の危機から救った大野を投入。
すると後半開始から早々、6分という時点で。大野の放ったシュートがポスト直撃でゴールならず、という惜しいシーンが。
前節はバーに弾かれたのがゴールインしてしまって失点したっていうのに、今回は入らないんかい!とツッコんだりもしたものの、それでも。
反撃の狼煙としては、上々。後半逆襲への機運を高めるプレーでした。
ゴール正面で直接FKのチャンスを得てキッカーは林堂、という場面も。そう、岩手戦で決勝ゴールとなった素晴らしいFKを彷彿とさせ。
決まりはしなかったものの、カターレ側に勢いがあることは、明らかでした。

そんななか、迎えた66分。
まるで、フィールド上の位置としては前半の失点シーンの再現かとでも言うかのように。
陣地が変わった後半、今度はカターレ側、末木が同じような位置から左足を一閃!
見事に強烈なシュートを決め、同点に追いついたのでした。
前節、前半唯一のチャンスであった場面でやはり末木が果敢に狙っていったものの、GK正面で阻まれてしまいましたが。
その再現とはならなかった。今回は決めてみせました。
今シーズン初ゴールがやはり宮崎戦であった彼が、今節でも決めて、試合を振り出しに戻すことに成功したのでした。
前節との共通項が見られる展開にあっても、それでも。
失点しながらも後半逆襲で追いつく、というとこまでは同じでも、同じで終わってはならない。勝たねばならないのだから。

すると、試合も終盤の87分でした。
押せ押せムードのなかで、CKのチャンス。その流れのなかから途中出場の碓井が中央の混戦へとボールを出すと。
それに反応したのは、林堂!
力むことなくあくまで冷静にボールにちょんと触れると、それが針の穴を通すかのようにゴールへと吸い込まれ。
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これもまた、前節との比較でカウンターに当たる部分であったかと。
前節の先制点を奪われてしまった場面。何度見返しても、林堂が転ばされたファウルをとらねばならない場面であったと思います。
それが見逃され、転ばされなければ林堂も対応してシュートも撃たれなかったところ。
もし、と言い出しても仕方ありませんが、それでもやはり、無念でした。
そして、泣きっ面に蜂とでも言うか。
別の場面で、今シーズン通算3枚目、累積警告による出場停止までリーチとなるイエローカードをくらってしまい。
当然、この大事な時期に出場停止となるわけにはいかない。さりとて、それを意識しすぎてプレーが委縮してしまっては、消極的ともとれるような姿勢で勝てるほど甘い相手との対戦であるはずもなく。
集中せねばならない一方で、意識外に割り切ることも出来ないというなかで。
前節のやるせなさを跳ね返すかのような、値千金逆転ゴール。痺れました。

アディショナルタイムが7分と、そんなところまで前節の再現かよ!というツッコミもあったなかで。
前節と同じではなかったのは、ドロー決着とならなかったこと。
最後まで集中力を切らすことなく全員がしっかりとプレーを続け。
そして、タイムアップ。
実に5試合ぶりとなる勝利。生き残りをかけて必ず勝たねばならないというプレッシャーを跳ねのけ、見事に首位を撃破してみせたのでした。

試合後、移籍以来初の富山凱旋となった宮崎のキャプテン・代がゴール裏まで挨拶に来てくれました。
4年にわたって在籍した富山でのプレーに、やはり感慨もひとしおであったのではなかろうかと。
それは、ファン・サポーターにとっても同様。チームを離れたのち、今回は最強のライバルとしての凱旋。フクザツな気持ちもありつつも、それでも元気に、息災にプレーを続けてくれているそのことに、嬉しさの気持ちのほうが大きかったです。
代がその挨拶を終えると、入れ替わりにヒーローインタビューを終えた林堂がゴール裏に。その際、ふたりがしっかと抱擁するシーンが。
愛媛時代のチームメイトであるというだけでなく、同じDFの選手として切磋琢磨した間柄。その後、代が富山へと移籍し、入れ替わりとなるかたちで林堂もまた富山へ。
そして、富山の地での直接対決。万感の思いがあったことかと。なんとも美しいシーンでした。

首の皮一枚程度のか細い昇格可能性の糸ですが、熊本もまた5試合ぶりの勝利を挙げたことにより、さらにプチプチと何本か繊維が切れることに。
残り全勝が最低条件となることは変わらない一方で、目標としてきた優勝の可能性が完全に絶たれることとなり。
残り全勝を成し遂げたとしてもなお、宮崎、岩手の両チームが取りこぼさねば可能性が消えるという、完全に他力本願な状況に。
それでも。
どれだけ厳しい条件であったとして、可能性そのものが消えたわけではないのであれば。
今節とて、勝たねば終わりだった。実際、前半終了時点では負け試合であったところ。
けれども、屈しなかった。勝利への不屈の闘志でもって、逆境を跳ね返してみせた。
ならば。
やるべきことは、明らかなのだから。
残り2試合、必ず勝つ。
信じて、貫くのみです。
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