行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第29節 いわてグルージャ盛岡戦

2021-11-27 14:17:50 | カターレ富山
2021シーズンも残すところあと2試合。今シーズン最後のアウェイ戦として、昇格を争う直近のライバルとの直接対決、3位・いわてグルージャ盛岡と対戦します。
現在4位、残り2連勝が必須条件でありながら、のみならず今節最終戦を昇格確定をかけて戦う宮崎が勝利を逃すこと、そして次節、岩手もまた勝利を逃すこともまた必須条件となるという・・・他力本願の部分が多分にある中にしか、カターレの昇格の道はありません。
けれども。
たとえ厳しい条件であろうと、現時点で5位以下がその可能性が断たれてしまっていることを思えば。
可能性が残っているならば、それに賭けて、信じて勝ちきるだけのこと。やるべきことをやり遂げる、それだけのことです。
たとえか細くとも、道は続いている。ならば、突き進むまで。

この終盤戦の混戦の要因のひとつとして、カターレの、そして熊本の失速があったことが挙げられるかと。
カターレはよもやの3連敗からの4戦勝ちなし、熊本もまた3分けを含む4戦勝ちなし。お互いになかなか勝ち点3を積み上げられないもどかしい状況が続いたなかで、前節、ようやく5試合ぶりの勝利を挙げたのでした。
そんななか、ここ8試合連続負けなし、5勝3分けと順調に勝ち点を伸ばしていたのが岩手。
前節も讃岐を相手に前半で3得点を挙げて早々と試合の行方を決すると、反撃を1点に抑えての完勝。今節のホーム最終戦に向けて順調ぶりをみせつけました。
就任2年目の秋田監督の攻撃サッカーが成熟するかたちで冴えを見せ、自信を結果に繋げているなかで。
今節の直接対決で富山の息の根を止めつつ、宮崎の結果次第で昇格確定、その歓喜をホームで分かち合うべく、手ぐすね引いて待ち構えていることでしょう。

ただでさえ勝利以外は即終了というなかで。その上、あるいは2試合連続首位対決となった熊本戦、宮崎戦よりも、さらに厄介な相手となろうかという岩手。
プレッシャーがかかってあたりまえ。それでなくともアウェイ戦、いつも通りとはいかなくても仕方ない、という面もあるでしょう。
けれど、それでも。
いかに相手が難敵であろうが、いかにプレッシャーがかかるシチュエーションであろうが。
それを気にして実力を発揮できずじまいになっている余裕など、ありはしません。
心にもしそんな弱気が入り込むような隙間があるとしたら、そんなものは即、必勝の気概で埋めてしまえ!
むしろ、やるべきことが明確であるぶん、余計なことを考えなくて良い、それをデメリットではなくメリットと捉えるべき。
ここで、なまじ「勝利だけでなく引き分けでも可」とかいう状況であれば、あるいはそれが隙となって負けてはいならないのに敗れてしまう、ということにもなりかねないかと。
そうではなく、勝つしかないなら。
前節がそうであったように、たとえ先制されても追いつき、逆転だけを信じてプレーした結果が、勝利へとつながった。
そこに甘えがあったなら、先制された時点で意気消沈、そのまま敗れていたかも。
必勝を期す、今節。
もちろん、狙うは勝利のみ。
全身全霊をかけ、必ずや勝ち点3を奪い獲らねばなりません。

期待したいのは、末木。
前節の同点ゴールに続き、今節でもまたフル稼働でもって、勝利につながる活躍をしてほしいです。
末木にとって、熊本戦で決められなかったシュートを宮崎戦で決めてみせた、というように、因果というか因縁というかがつながったようなここ2試合でしたが。
そういう見方をするならば・・・今節もまた、あるいはそんなつながりがあることもあり得るかもしれません。
元同僚対決となったなか、キャプテンとして富山に凱旋してきた代を迎え撃ち、決勝ゴールを挙げた林堂のように。
今節の因縁といえば、かつて富山でプレーした岩手のMF脇本 晃成と末木との対決というところかと。
脇本の移籍と入れ替わりで末木が加入というかたちではありますが、それでも。
2016年、大卒ルーキーでありながら開幕スタメンの座を勝ち取り、富山生え抜き選手として活躍を続けていた脇本。そのサッカーIQの高いクレバーなプレーぶり、そして「そこで脇本!?」という意外性のあるゴールなど、カターレ在籍時には印象的なプレーを見せていました。
そんな姿に、現在の末木がかぶって見えるというか。
やはり大卒1年目から活躍し、2年目の今シーズン、今ではチームの主力として期待を集める選手になっています。
あるいは、あと数年もすると、脇本がそうであったように、末木もまたカターレを離れて自分の道をみつけようとするのかもしれません。
けれども。
今現在、カターレの選手とライバルチームの選手として。
同じではない。何故ならば、脇本が在籍時には成し遂げられなかったところのJ2昇格を、今シーズン、末木が成し遂げるからだ!
逆など無い、それを確定させるべく挑む、今節の直接対決。
2試合連続ゴールでも、アシストでも。
末木の躍動でもってカターレを活性化させ、勝利に繋げてほしい。そう願います。

“5点獲って勝て!!!”
そう激を飛ばしたならば・・・あるいは、同じく勝利を願うカターレサポーターにすら、「なに言ってんだ?」と言われるかもしれません。
あるいは熊本、宮崎以上に勢いのあるチームを相手に、無謀が過ぎるだろう?と。
けれど、前言撤回するつもりはありません。
なぜなら、本気でそう願うから。
可能性の残っている上位4クラブ中、得失点差+7に過ぎないカターレと上位3クラブとでは、現時点で大きく開きがあります。たとえ同勝ち点となったとしてもその差で下回ってしまうのでは?というような。
けれども。
冷静に考えたならば。
もともと、勝利された時点でカターレの結果を問わず終了とる宮崎ですが。
それが引き分けで終わったならば、勝ち点51止まり。カターレの最大勝ち点と同じ。
現在+12である宮崎が引き分けで変わらなかったとしても、7から5をプラスした12とすれば追いつく。
同勝ち点、同得失点差としても、総得点数で1だけ上回ることとなり、カターレが上回ります。
そして、岩手に対しても。
現時点で岩手の+14に対してカターレの+7。その差は絶望的なようにも見えますが、そうではありません。
それは、直接対決であるということ。
もしも5-0で勝利したならば、岩手+9に対し、カターレ+12と一気に逆転。
それでも最終節、カターレが勝たねばならない状況には変わりは無いものの。
「負けはしたけれど僅差、最終戦は引き分けでもいい」と、「引き分けでもいいはずだけど、もし連敗してしまっては・・・」と、どちらの心理状態にすることができるか。カターレにとって後者であることは言うまでもなく。
それによって、僅かな可能性も変動することでしょう。
・・・もちろん、捕らぬ狸の皮算用。妄想も大概にしておけ、と窘められるかもしれません。
しかし、これだけは言えます。
たとえ可能性が低くとも、無茶な要求でも。
その可能性は、決してゼロではありません。
これまでの勝敗を、勝ち点を覆すことは、不可能。可能性ゼロです。それについては、なにひとつとして出来ることはありません。
それと、他試合の結果を都合よく作り変えるなんてことも、不可能。
けれども。
5-0での勝利、たとえ無茶と言われても、可能性そのものはあります。決してゼロではありません。
ならば、やるしかないでしょう。
1-1後半を迎えながらも立て続けに3点を加えられて完敗を喫した今治戦の逆をやってやる、その覚悟で。そう思えば、決してあり得ないことなどではないはずです。
2年前の岩手戦では、今とはチームが異なるとはいえ、それでも5-0で勝利しています。
出来ないと決めつけてかかるなんてことは、する必要などありません。
もし、そうして5-0で勝つことができたあかつきには。
次節、ショックを引きずるかたちで岩手が勝利を逃すこともあり得るとするならば。
そうして、1%でも昇格の可能性を上げることが出来るならば。
やるしかないでしょう。
可能性があることは、すべてやる。
たとえ1%でも可能性を上げるなら、なんだってやりきる。
強い信念を持ち、必ずや勝たねば。

クラブ初のJ2昇格に向け、その機運の高まっている岩手。
最終戦のチケットは完売状態、岩手ファン・サポーターの熱が高まるなかで、完全アウェイ状態で臨むこととなるでしょう。
けれども。
あるいは今節で昇格が決まるかもしれない岩手ですが、その咬ませ犬となる気など、毛頭ありません。
むしろ完勝でもって、カターレの昇格に、J2復帰に賭ける気概を見せつけ、「自分たちにはまだ早かったのか?」と意気消沈させるくらいでなければ。
後に振り返った時に、カターレの昇格は奇跡などではなく必然であったーーーそう言われるためにも。

必ず、勝つ!!!
昇格に、J2復帰にふさわしいチームはカターレであると、直接対決の文句なしの結果でもって、知らしめろ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!