行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

課題を引きずり逆転負け。ホームの期待に応えられず FC岐阜戦

2022-04-12 23:39:11 | カターレ富山
1-3で敗戦。
有名選手が多く在籍する岐阜が相手、NHKで生放送の試合、前節アウェイいわき戦でもぎ獲った勝ち点1を意味あるものにせねばならないーーーいろいろと勝たねばならない理由はありましたが。
なによりも・・・開幕ダッシュに失敗したけれど、連続勝ちなしが続いているけれど、まだこれからだ!と、勝ってホームファン・サポーターの期待に応えねばならなかったはず。
なのに。
せっかく先制して勝利の道筋をつけたというのに。追いつかれ、勝ち越され、突き放されてどうにも出来ず、逆転負け。
最高の結果を求められたなかで、最悪の結果がもたらされることとなってしまったのでした。

気温27.1℃と、この時期らしからぬ初夏を思わせるなかでの試合となった今節。岐阜からも多くのサポーターが駆け付け、3775名の動員を数えることに。
コロナの影響で前節の鳥取戦が延期、そして今節もンドカ・チャールスや田中 順也といった選手を欠くなど、想定通りとはいかなかったのでは?という感のあった岐阜。
一方、これまでとほぼ変わらず固定メンバーと言えるようなスタメンで臨むこととなったカターレ。そのなかでまたもGKが代わり、西部が今季2度目の起用となりました。
どうにもこうにも結果が出せていないなかにあって、それでも敢えて固定メンバーで臨むという選択。
それはややもすれば、片意地を張った思考停止なのでは?だとか、なぜベストを尽くすべく変化をつけない?とか、変化をつけられないほどにメンバー外選手が使い物にならないのか?とか・・・あらぬ憶測も生んでしまうところですが。
そんな懸念を勝利でもって払拭せねばならないことは、明らかであったところ。

前述のように、ネガティブな要素がいろいろと見受けられた岐阜。それもあってか、実際に相対して見ると、想像よりも脅威というものは感じませんでした。
前節に対戦したいわきにガッツリと主導権を握られてしまっていたことが思い出された、ということもありますが・・・やはり、それに比べても、やりにくさは感じない。
カターレが本領発揮したならば、勝てない相手では決してない。そういった印象でした。
そんななかで、試合が動いたのが34分。
流れのなかからマテウス、姫野と繋がり、中央からその姫野が冷静に蹴り込むと。
見事に決まり、今季初ゴール。今節もまた得点したことで、開幕からの連続試合得点の記録を更新したのでした。
先の北九州とのホーム開幕戦以来の先制点。そして、開幕から5試合目にして初めて前半にゴールを決めることに成功。
いける!という手応え。これまで無かった前半からの先制点だっただけに、ここまでの連続勝ちなしの流れを変えるためにも、それをしっかり勝利に結びつけねば!

しかし。

前半終了間際のアディショナルタイムに、同点ゴールを決められてしまうことに。
しかも、決めた相手を褒めるしかないゴラッソとかではなく、自分たちがしっかりと防いでさえいれば決められていなかったのでは?というかたちで。
早い段階で追いつきたかったなかで、前半のうちに同点にできたことは岐阜にとっては理想的なかたちだったことでしょう。それでも、見方を変えたならば、追いつかれたとはいえハーフタイムで切り替えるチャンスがあったということ。
これまで後半にしか得点できなかったというならば、そこから突き放す勝ち越しゴールを挙げるだけのこと・・・だったのですが。

後半開始からそう間もない52分という段階で、逆転ゴールを決められてしまうことに。
しかも、課題であったはずのセットプレーで・・・CKから決められるかたちで。前回ホームゲームで2失点をいずれもCKから奪われて敗れたという苦い経験があっただけに、なんとしても阻止しなければならなかったにも関わらず。
同じ失敗を、また繰り返すことに。
まずい時間帯に失点を繰り返し、気落ちしたところに、さらに追い打ち。
60分に3失点目を喫し、今シーズン1試合あたり最多失点。シーズン初めて2点のビハインドを背負うことに。
敗色が濃厚になったことは確かであったけれど、それでもあきらめるなどという選択肢は無く。
ただ・・・そういった思いをプレーで体現することが、出来ていませんでした。
例によって後半途中から大野を投入し、反撃を試みましたが・・・。
チャンスをまったく作れなかった、というわけでこそなかったものの、それでも。
言ってしまえば、雑。
相手に「一瞬でも気を抜いたらやられてしまう!」という緊張感を強いるような、そういった攻めが出来ていたかと言えば、さにあらず。
いわゆる、「ボールを持たされた」という状態で。
ハッキリ言えば、舐められていた感すらあります。
「相手云々ではなく、きちんと守ってさえいればやられることはないだろう」と。
それを覆すだけの厳しい攻撃で、無理やりにでも相手守備を崩してゴールに迫らねばならなかったのに。
そうしなければ、同点、逆転などおぼつかなかったのに。
結局、なす術なく時間だけが過ぎ。
スコアが動くことは無く、そのままタイムアップ。
ホーム2試合連続逆転負けという最悪の結果。
どうしても止めねばならなかった連続勝ちなしが、3敗目となって、さらに重くのしかかる結果となってしまったのでした。

状況打破ができないどころか、同じ失敗をいつまでも繰り返し、なにも積み上げられない。
憤り、失望感、虚しさ。
いっそ、悪い部分が明らかであったなら。得点が獲れないなら攻撃陣を、失点でままならないのであれば守備陣を、それぞれ総とっかえするくらいの荒療治をして打開を図ることもできたでしょうが。
変わらないメンバー編成での継続路線で・・・全試合得点という成果を誇ろうとするには、全試合失点、しかもここまでリーグワーストタイというダメージのほうが大きすぎます。
良い部分はすぐに途切れてしまう代わりに、悪い部分はしっかりと継続するーーー今に始まったことではない、カターレの悪しき伝統とでもいうべきところですが。
それを、具体的に突きつけられ・・・結果、優勝戦線どころか、15位に沈む、と。

他会場では、いわきが長野に4-0と圧勝、連続負けなしを継続しました。
前節、連勝を目指した富山戦で、先制したにも関わらず追いつかれてドロー。連敗中の相手に不覚を取って勝ち点2を失う結果となっていたところ。
そのくやしさ、反省をバネにして、次の試合の勝利に繋げてみせたのでした。
・・・カターレが見せねばならなかったのは、そういった試合ではなかったのか。
それを、先制活かせず敗れ、ホームの期待を2戦連続逆転負けという最悪のかたちとしてしまい。

やりきれない。ほんとうに、惨めな思いでいっぱいです。
翌日、社長が「お気持ち表明」
大きな期待を背負ったシーズンでありながら、それを裏切ってしまっている現状についての見解を著しました。
言いたいこと、言えないこともあるでしょう。
けれども。
まだ5戦、しかし、もう5戦。
連続勝ちなしで獲れなかった勝ち点を、挽回する方法はありません。
今必要なのは、なにか?
言い訳ではないはず。
勝利という結果だけのはず。
言うは易く行うは難し、それはそうですが・・・それでも。

あきらめたくなど、ないんだよ。
優勝したいんだよ。

だからこそ。
同じ失敗の繰り返し、もうやめてくれと。
勝ってくれ、と。

心にくすぶる、暗く澱んだネガティブ感情。
それを消し去るには、現状を振り切る限界突破で勝ってみせること、それ以外にありません。

チームが低迷していようが、シーズンは待ってくれません。
1日でも、1分1秒でも早く。
現状打破を成し遂げないことには、未来はありません。
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