前半のうちに3点をリードしたものの、後半に追い上げられて苦戦。それでも逃げ切りに成功して辛くも勝利した前節・福島戦。
その勝った意義を繋げるべく、連続ホーム戦にして夏ユニ着用最終戦として、テゲバジャーロ宮崎を迎え撃ちます。
前節の成果と課題を踏まえつつ、必ずや連勝を成し遂げねば。
もしも。今シーズンここまでの試合のうちで、1回だけ時をさかのぼってやり直すことが出来るとしたら?と問われたならば。
宮崎の選手たちは、「6月の第12節・富山戦に戻してくれ!」と言うのではないでしょうか。
その前の試合まで11戦で僅か1敗、5試合連続無失点中、そして前年より続くホーム戦12試合連続負けなしという状態にあった宮崎。
試合のほうも終始優勢に進め、首尾よく得点さえ挙げられたならば、勝ちは揺るがなかったであろう展開でした。
ただ誤算だったのが、シルバの出足鋭いボール奪取から安藤にボールが渡り、ペナルティーエリア外からのシュートが決まるかたちでカターレが先制したこと。そしてなにより、GKの山田が神セーブを連発、「当たっている日」だったこと。
内容的には勝ち試合であったにもかかわらず、富山に敗れ、各種記録がストップすることとなった宮崎でしたが。
その試合が、運命の分かれ目でした。
富山戦の敗戦をきっかけに7連敗、10戦連続勝ちなしというどん底を味わうことに。
昨シーズンはJ新参入ながらも最後まで優勝争いに加わる健闘を見せていた宮崎。そして2年目も、引き分けが多く勝ちきれない試合があったものの、それでも1敗にとどめていたからには、勝ち点1差での対戦となった富山に勝って順位を逆転してさらに上へ!という目論見もあったでしょうが。
そこで躓いてしまい。2年目のジンクスと言うには、どうにも厳しい洗礼を受けることになってしまったのでした。
時をさかのぼってやり直すことは、出来ないけれど。
ならば、せめてあのとき勝てなかった、勝たねばならなかった富山にリベンジして留飲を下げないことには収まらない!とばかりに、乗り込んでくるのではなかろうかと。
どん底を脱したか、連続勝ちなしをストップさせた前々節、そして前節と勝利し、2連勝中。
シーズン初の3連勝を富山撃破で成し遂げんと、気合も入っていることかと。
迎え撃つ、我らがカターレ。
0-3惨敗の前々節を引きずることなく勝利した前節ではあったものの・・・3-0であった前半は良しとしても、0-2負けにも等しかった後半は、やはり問題でした。
前節の福島同様、宮崎もまた、パスサッカーを標榜するチーム。相手のペースにのまれて自分たちのサッカーが出来ない、なんてことになった日には、勝利は危ういでしょう。
実際、前回対戦では大苦戦を強いられました。
それぞれ高い能力を有する3人のFWにガッツリと攻め込まれ、防戦を余儀なくされ。さらにセカンドボール奪取にも後れを取り、なかなか自分たちのペースに持ち込むことができませんでした。
繰り返すわけには、いきません。
そのためには・・・福島戦で、前線から果敢に打って出ていったことで相手のミスを誘い、それをゴールに繋げたように。
自分たちのサッカーを見失うことなく、しっかりと完遂すること。それに尽きるのではないでしょうか。
相手の手強さをみとめつつも、それでも妥協はしない。主導権を渡すことなく、自分たちのサッカーを貫くこと。それに尽きるかと。
前節の反省を踏まえたならば、やはりディフェンス陣の奮起は欠かせないでしょう。
大畑にとって、ホームで迎える昨シーズンまで所属していた宮崎との古巣対戦。他の試合にも増して気合が入ることでしょう。
そのまま宮崎に残る選択肢もあったであろうところ、J2復帰を狙う富山への移籍を決意したこと。そして、厳しいながらも、現状でもまだ狙える位置にいるということ。
その、カターレの主力を担うレギュラーとしての自分の立ち位置。それを意気に感じ、奮起せねば。
富山の背番号3・大畑 隆也として。
かつてのチームメイトたちに敢然と立ちはだかり、カターレを勝利に導く力を発揮せねばなりません。
そして、林堂。
ディフェンスリーダーとして、連続失点試合を止められない現状は、いかんともしがたい、まさに遺憾でありましょうが。
宮崎が手強い相手であることを認めたうえで、だからこそ。
再びの無失点勝利でもって、リベンジを返り討ちにせねばなりません。
そして、昨シーズンの同カードで決勝ゴールを挙げて勝利に貢献したように。守備はもちろんとして、攻撃面でもまた、チームを盛り立ててほしいところ。得意のFKが炸裂するところが見たいです。
前回対戦時とは逆に、今度はカターレにとって、ホーム連続負けなし記録を9から新記録・10に伸ばさねばならない試合となります。そして、ホーム全試合得点の継続も抜かりなく。
だからこそ、とばかりに宮崎もリベンジに燃えて、自分たちがやられたように富山の記録阻止を狙ってくることでしょうが。
それを跳ね返し、勝ちきる強さを見せねば。
「勝ちはしたけれど納得できない」なんてのは、繰り返すわけにはいかないのだから。
ならば、やるべきことはひとつ。
会心の勝利でもって、難敵・宮崎を返り討ち!それ以外にありますまいよ。
夏ユニフォーム着用3試合の、ラスト。もちろん、狙うは3戦全勝!
試合後には、スタジアム内で富山が誇る郷土芸能・おわらが披露されます。
勝利の余韻と共に堪能する、そのためにも。
もちろん、勝つ!
勝って、今シーズン最後のホームナイトゲームを、最高の思い出で彩れ!!!
勝たれ!!!富山!!!!!