行く末遠ければ

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地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第26節 カマタマーレ讃岐戦

2022-09-25 06:17:13 | カターレ富山
今節のプレビューに入る前に、まず触れなければならないのは。
前節の沼津戦の敗戦より程なくして、石﨑監督の退任が発表され。後任として、元カターレ選手でもある小田切 道治ヘッドコーチが新監督に昇格することになりました。
確かに、痛すぎるシーズン8敗目。必達目標であるはずのJ2復帰に向けては、2位以内までの勝ち点差が8。成就に関して、黄信号が赤信号に変わろうか、という状況ではあります。けれど、クラブ新記録の6連勝やホーム10試合連続負けなしの記録を更新中など、これまでやれなかったことをやってきたシーズン。非常に苦しいけれど、苦しいからこそ乗り越えていかねばならないだろうが!という思いでいたところ。
しかし、決断に至った。
社長もそのあたりは認めています。普通に考えたならば、それら実績も踏まえたならば、現状5位も、十分やってくれていたと。
けれども。
それで良しとしなかった。なぜなら、必達目標のJ2復帰を必ず実現するには、昨シーズンからの改善が追いついていないから、と。それを重く見ての判断。
もちろん、この時期の交代が吉と出るか凶と出るか・・・目論見通り、いわゆる解任ブーストから停滞感が一変して勝ちにつながる可能性もある一方で。決して小さくはないであろう精神的動揺からチームがバラバラになってしまうリスクも否めない。
それでも、決めた。それは、覚悟の証。
それほどまでに、J2復帰に賭けているのだと。
託された、小田切新監督。
火中の栗を拾う覚悟で引き受けた、とのことですが。引き受けたからには、Jリーグクラブを監督として率いるのは初めての初心者だから、などという言い訳は通用しません。結果あるのみ。必勝と共にチームを昇格させるというミッションをコンプリートせねばならない。
無念の途中交代となってしまったイシさんの思いも背負いつつ。
最初からクライマックスの難局を、それでも乗り越えてほしいです。

そんな監督交代劇がありながらも、残り9試合で9連勝を目指さねばならないというチームの置かれた状況は、待ってはくれません。
アウェイで17位・カマタマーレ讃岐と対戦する今節。
監督交代があったとはいえ、これまでの全部をリセットするわけではなく。ヘッドコーチであった小田切新監督のもと、これまで積み重ねてきたことをぶつけて勝利を目指さねばならない一戦。
プロの世界にあっては監督の途中交代は珍しくもないこと、と頭ではわかっていても、それでもまったく気にしないで切り替えることのほうが無理であろうもの。
けれど、それをやらねば・・・切り替えねば、わざわざ現状打破の最後の手段をとった意味がない。
まずは、新体制初戦。やるべきことが明白である以上、やるしか・・・勝つしかありません。

カターレと同じく、元J2クラブとして復帰を目指しJ3リーグを戦う讃岐ではあるものの。降格以降苦戦が続き、昇格争いに絡めず。今シーズンもまた不振にあえぎ、ここまで5勝5分け15敗と苦しんでいます。
現状もまた、3分け7敗で10戦連続勝ちなしの只中。なかなか頑張りが結果につながっていません。
前節も、逆天王山となった最下位・YS横浜との試合でスコアレスドロー。勝ち点1こそ積み上げたものの、連続勝ちなし脱却に繋げることができませんでした。
順位だけ見れば、これまでの戦績から判断すれば・・・いかに監督交代という大きな転換があったとはいえ、下位を相手に取りこぼすことなど許されない、勝利あるのみという戦いです。
けれども。
それを言うなら、前節の沼津戦だってそうであったわけで。
7戦連続勝ちなしと苦しんでいた相手に無得点で敗れ、ホームの声援に応える勝利をプレゼントしてしまった。
不振にあえぐ下位チームであっても、勝利に賭ける情熱というものまでもが枯渇してしまっているわけではない。それを示されたのが、先の沼津戦であったわけで。
これが、やはり10戦連続勝ちなしの讃岐で同様のことを繰り返し、11戦ぶりの勝利をホームで分かち合う結果を見せつけられることに・・・そうならないと、どうして言えようかと。
逆に言えば。
監督交代という、“劇薬”をもってブーストをかける決断をしたカターレ。
それが毒にしかならなくて、あえなく連敗とでもなろうものならば・・・監督・フロントともども、袋叩きの憂き目を見ることとなってしまうことでしょう。
良薬は口に苦し、と言うように。
苦い薬を、効かせるには。勝利あるのみ。それ以外ありません。

監督交代に至った以上、これまでのチームをベースとしながらも、まったく同じにやることはないでしょう。むしろ、まったく同じことしかできないのであれば、交代させる意味など無いのであって。
とは言いつつも、180度違うまったく別チームに、とはならないであろうなかで。
期待したいのは、安藤。
前所属クラブであった藤枝から、姫野、吉平とともにイシさんを慕って移籍してきた元藤枝3人衆がひとり。信頼の厚さ、活躍ぶりからしても、その筆頭格と言える選手。
それだけに・・・やはり、退任には他の選手にも増して大きなショックを受けたのではないかと。
イシさんの下でJ2復帰を成し遂げて、そのあかつきには胴上げで讃えるーーーそんな夢は、もう叶わない。
なにより・・・その原因を作ってしまったのは、思うように勝てなかった、結果に繋げてこられなかった自分たちの責任。わけても、レギュラーとして試合に出続けている主力である彼の悔恨は、いかばかりか。
けれども。
ここで挫けてしまって、監督交代に意味を持たせられないようなことになってしまったとしたならば。
それこそ、無念の退任となってしまったイシさんの顔に、追い打ちのように泥を塗ることになってしまう。
覆水盆に返らず。なかったことにはできないけれども。
やらねばならないことは、シンプル。
ただ、勝つこと。
落ち込むことなどではない。たとえ可能性が減ってしまっていてもゼロではないなら、9連勝を信じて貫くまでのこと。
それこそが、報いのためにやらねばならないこと。それを、今節の勝利にぶつけてほしいです。

必達目標の成就に向けて、やるべきことは全てやる。そんなクラブの覚悟を示すかたちとなった、監督交代劇。
今年がダメでも来年頑張ればいいじゃないか、というヌルい思いでいては成し遂げられないとの判断があったからこその、交代。
ならば。
痛みを伴う改革を、決して無駄にしてはならない。
必ず、勝利に繋げねばならない。
小田切新監督の初陣。けれど、初陣にして総力戦。
まずは、その初戦を制すること。J初勝利を挙げ、そのまま勝率100%で今シーズンを戦い抜くために。

不退転の覚悟を、勝利のチカラに!
後には退けないなら、勝ち続けるのみ!!
必ずや、勝て!!!!

勝たれ!!!!富山!!!!!
コメント
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