0-1で敗戦。
また、繰り返してしまいました。
ホーム戦で、苦戦しながらも2連勝。その勢いを2連敗中のアウェイ戦にも還元・・・いや、より良い状況へと昇華して、3連勝へと繋げねばならなかったはずなのに。
結果は、敗戦。
確かに、連続勝ちなし脱却を目指す沼津にも期するところがあり、奮戦していたこともあったけれども。
しかし・・・負け惜しみを承知で言えば、その沼津だって、圧倒的な力を発揮して一方的に勝利したというわけでなく。むしろ、そのレベルよりも手強い相手は他チームにももっとあったくらいで、それを踏まえたならば、勝てない相手では決してなく。
言ってしまえば、上位追撃のために絶対に勝たねばならない相手で、カターレにもそれだけの力量そのものは、あったはずなのです。
なのに。
結果は、敗戦。
相手の強さではなく、自分たちの不甲斐なさで敗れた試合と言えましょう。
取りこぼしと言われて仕方のない敗戦で、これでシーズン8敗目。いくらなんでも負けすぎです。
変な話、相手の圧倒的な実力に太刀打ちできずに負けるなら、まだ諦めもつくところもありましょうが。自分たちで試合を難しくして、結果として自滅。リカバーも成し遂げられずに、また無得点で敗れるとか。
ただの1敗以上のダメージを被った、苦い敗戦となってしまったと言えるかと。
台風接近に伴って、試合時間帯の静岡県には雨の予報があったものの。なんとか天気は持ちこたえ、曇り空のなかで久しぶりの15時キックオフとなりました。
ホーム2連勝の殊勲者・大山がメンバー外であったところが気掛かりではあったものの。それでも、やるべきことは変わらない。
3連勝への期待を込めて、応援。
大型ビジョンの新設に伴い、これまでとは逆となった愛鷹競技場のアウェイ側芝生席。声出しはNGであるなかにあっても、手拍子・拍手で選手たちを鼓舞しました。
・・・しかし。
カターレ選手たちに向けられた期待の目は、時間経過とともに、訝しむ目へと。
確かに、7戦連続勝ちなしという不名誉記録からの脱却を目指していた沼津も、一筋縄ではいかない頑張りを見せていました。
けれど、相手としてどうにもならないほどの力量差があったわけでなく。ドローとなった首位・いわきをはじめ、これまで対戦してきたなかで手強かったチームは、他にもあります。それと比したとき、言ってはなんですが、地力そのものではカターレのほうが上だろう、という手応えのように見えました。
が。
あまりに、自分たちから仕掛けない。言ってしまえば、攻撃への意識が希薄にさえ感じられました。
ボールを保持するも、横パスからなかなか推進力をもって攻勢に出られない。そのうち相手ボールとなって、守勢に追われ。
ボールポゼッション率では上回っていたようですが、それは持たされていたにほかならず。
それならそれで有効な手を打って攻撃への糸口をつかんでいかねばならなかったはずなのに・・・なにか、消極的にさえ見えるプレーぶりで。
というか。
なんで、そんなにまごまごしているんだ?と。
前回対戦で終了間際まで手こずらされた相手をリスペクトしつつも、それでも下位を相手に取りこぼしをするわけにはいかない試合であったはす。
勝つのはもちろんとして。複数得点を挙げて、上位陣では最も低い得失点差の数字を上げる努力が必要であったはず。
にもかかわらず。まるで、得点への意識が伝わってこない。
思ったのが、「プロレスをやってるんじゃねーんだぞ!」ということ。
受けの美学、などと評されることもあるプロレスにおいては・・・技の応酬のなかで相手の実力を引き出し、それを受け止める。受け止めつつも決して怯むことなく応戦し続け、最後には自分の実力を振り絞って勝ちにいくという、ドラマ。
台本ありきだの言われますが、それを成すに値するだけの実力の裏打ちがなければ成立しないエンターテイメント。
では、サッカーではどうか?
そりゃ、相手の良いところを引き出しつつ、最後は圧倒してやっつけることができたならば、痛快ではありましょうが。
そんなものは、求められていません。
プロレスであれば、実力の高い側が低い側を一方的にボコるのは興ざめでしょうけれど・・・サッカーであれば、話は別。そんな展開は珍しくはありません。
上位追撃に向けたカターレには、勝たねばならない理由しかありません。そんなチームが、ガムシャラに点を獲りに行く姿勢を見せずして、なんとするのか?
いや、相手の攻勢に受けに回っている場合じゃないだろうがよ。
そりゃ、相手の沼津も、ホームでの勝利に向けて必死。けれど、それがどうした!と言い放てよ。そんなもん知らん、と突き放せよ。
なんで、相手に付き合っているんだよ。
得点への意識が、希薄に感じられて仕方ない。
そんなもん知らん、というメンタルの強靭さ、頑強さをもって、ボコらねばならない試合だろうがよ?と。
それなのに、なんでシュートにさえろくに持っていけないような有様なんだよ、と。
0-0で折り返し、勝負の後半であったはずだったのですが・・・。
フォーメーションの調整、メンバー変更もあいまって、前半のそれよりはいくぶんの改善は見られたものの・・・それでも、いわゆる得点のにおいというものには、どうにも至らず。
そんななかで、74分。
ディフェンス連携の距離感がくずれた一瞬の隙を突かれるかたちで失点してしまい、先制をゆるしてしまうことに。
また、失点を止められなかったという落胆。改善せねばならない課題を、またも克服できず。
同点、逆転を目指して最低でも2得点が必要となった状況でしたが・・・有効な手は打てずじまい。
声出し応援が出来なかったことでフィールド上の選手の声も聞こえたわけですが、そのなかでより大きかったのは沼津の選手たちのほう。
逆転勝利を目指して死にものぐるいで挑まねばならなかったはずのカターレよりも、大きな声を出して連携していました。
なんで、そうなるんだよ、と。
勝ちたくないのか?
相手の勢いに屈して無得点で敗れた、松本戦、長野戦、そして3失点を喫した鳥取戦。
そんな悔しさを繰り返すわけにはいかなかったのに。
どうしても、勝たねばならない・・・そんな意志をプレーで体現せねばならなかったのに。
結局、スコアは動かず。0-1で終了。
個人的に、応援に参戦したアウェイ戦で4連敗。しかも、その全てで無得点という、やりきれないにもほどがある落胆を強いられることとなってしまったのでした。
「勝つ試合もあれば負ける試合もある」などと、なぁなぁに考えることなど出来はしません。
どうしても勝たねばならない試合ではったはずなのに、ろくに攻撃の圧力をかけることすらままならず、自滅に近いかたちで相手に勝利を献上してしまったーーー遺憾極まりないですが、そんなふうにしか評せません。
他会場では、首位のいわきに黒星がつき、2位以下との差が縮まることとなりました。いかに圧倒的な強さを見せるチームとて、すべての試合で盤石というわけではない。だからこそ、あきらめてはいけない。
・・・しかし。当然ながら、敗れたカターレとの差は縮まりませんでした。勝たねばならない試合を落とし、取りこぼしたツケというものの痛さというものを感じずにはいられません。
諦めてしまえば、投げ出してしまえば楽になる、という人もいるかもしれませんが。
そう簡単に割り切れるほど、カターレへの思いが浅いわけがないだろう?
悔しさを笑ってごまかせるほど、聞きわけが良いはずがないだろう?
それはもちろん、カターレを愛するプライドがあるから。
だったら・・・その思いを、失望に変えてくれるなよ、と。
ライバルクラブの負けを祈るような恥知らずな真似を、させてくれるなよ、と。
応援するに足る、心の底から声援を送りたくなるような、そんなカターレでいてくれよ、と。
足踏みしていては、進みません。
今は、やるべきことをやり遂げるとき。
次も、続けてアウェイ戦となりますが。もう、無様を晒すことは御免です。
時は、待たない。
やり遂げるため、全身全霊で取り組む以外、ないのです。