行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

殊勲のゴールが勝利を呼び込む!ホーム10戦連続負けなしの新記録達成 テゲバジャーロ宮崎戦

2022-09-11 16:06:37 | カターレ富山
2-1で勝利!
前節の反省を踏まえ、連続ホーム戦にしてシーズン最後のナイトゲームを勝利で飾らねばならなかった今節。
首尾よく先制に成功し、その後もカターレのペース。ただ、チャンスを活かしきれず追加点で突き放すまでには至らず。そのうちに同点に追いつかれてしまうことに。
それでも。
上手くいくばかりでない展開にあっても、選手たちが落ち込んで消極的になってしまうことは、ありませんでした。
勝利を信じてプレーし続けたなかで、遂に執念が実って勝ち越しゴールが!前節J初ゴールを挙げた「持っている男」大山が、またもやってくれました。
ホーム戦連続負けなし記録を10に伸ばし、内訳を9勝1分けとする価値ある勝利を手にしたのでした。

夏ユニフォーム着用試合3試合目にしてラストとなった今節。
前2戦が試合開始前の雨の影響で客足が落ち込んでしまったことを思えば。雨こそ降らなかったものの、どんよりとした曇り空さえなければ、もう少し動員数アップにもつながったのでは?と思えば、無念さはあります。
それでも。やらねばならないことに変わりはなく。
ホーム連続負けなしの継続、そしてホーム全試合得点も、もちろんのこと。
前節・福島戦の試合中の負傷で、碓井に全治4週間という診断。戦線離脱を余儀なくされるというアクシデントが。
けれども、それを勝てなくても仕方ないなどという言い訳になど、してはならない。誰よりも、無念の碓井がそれを望まないでしょう。
言い方は悪いかもしれないけれど、これまで出場機会の少なかった選手にとっては、チャンスでもあります。
前節と変わらないスタメン編成でありつつ、サブメンバーとして若手の柴田、そしてこのところメンバー外が続いていたマテウスが名を連ねることとなりました。

今シーズン最後のナイトゲームが、18時にキックオフ。
試合は序盤から、カターレのペースで進むことに。
いわゆる「ボールを持たせている」という状態で、相手に思うような攻勢を許さない。機を見て果敢にプレッシャーをかけていく、という、カターレのやりたいスタイルで試合が進行していたかと。
それにしても。
正直言って、宮崎の側に物足りなさめいたものを感じていたのも事実です。
過去3度対戦していますが、いずれももっと攻撃に迫力があり、球際でもガシガシやりあって勢いがあったように記憶していましたが。
今節、どうもそのあたりの迫力が、いまひとつ。
過去3度が白を基調としたユニフォームであった宮崎。それに対し、今節はオレンジの2ndユニフォーム。そのあたりでも印象は違っていましたが、なにか、別のチームか?というくらいで。
前回対戦から、3か月。その間に、いろいろとあったということなのかもしれません。
贔屓チーム以外までをまんべんなくチェックするほど入れ込んではいないので、あくまで主観ではありますが。
ホーム連続負けなしを継続する一方で、松本やら長野やら鳥取やらに敗れ、どうにもキツい感じがしているここ最近だな、と思ってカターレを見てきているわけですが。
同じ期間のうちで、7連敗を含む10戦連続勝ちなしなど、散々な目に遭ってきた宮崎。
そのあたりで、思っていた以上にリーグ戦に臨むプレーぶりに差が出来ていたのか?というところでしょうか。それこそ、ほとんど応援するクラブだけを贔屓目で見ていては気づきづらいところ、といったものなのかもしれませんが。

さておき。
相手にの勢いに押されて防戦一方とかでない、自分たちのペースというなら、むしろ好都合。ならば、前半早々に先制して勝利に繋げた前節に続き、今節もまた早い段階での得点が求められました。
すると、前半17分というタイミングで。
CKからの流れのなかで、大山が遠目から果敢にシュート。バーに弾かれたものの、それを抜かりなく林堂が蹴り込み、ゴール!先制に成功し、ホーム全試合得点を更新したのでした。
キャプテンマークを巻いて臨んだ林堂が、昨シーズンの同カードでも挙げた得点を、今節も。連勝に向けて、またとないかたちでリードを奪うこととなったのでした。
もちろん、勝利の要件を整えただけで、勝ちが確定したわけではなく。3点のリードを奪いながら、追い詰められつつの辛勝であった前節のこともあります。一層の奮起が求められました。

その後も、試合の流れは大きくかわることはなく。
しっかりと前からプレッシャーをかけ、相手のパスコースと推進力を限定するプレーを続けるカターレ。粘り強い守備に、明らかに宮崎側はやりにくそうな雰囲気が見てとれました。
何度かチャンスをつくるものの、なかなか追加点には至らず。それでも、相手にも決定的なチャンスの場面は作らせず。総じて見ても、やはりカターレの側に分がある試合と見て良かったかと。
ただ・・・。
そんななか、ハーフタイムを挟んで迎えた後半7分というタイミングで。
MF岡田 優希に決められてしまい、同点に。試合を振り出しに戻されてしまうことに。
この岡田、前回対戦に当たる富山戦で負傷してしまい、戦線離脱。そのあいだにチームは連敗を重ねて不振を極めてしまうという、どうにもこうにももどかしい、悔しい思いをしていたようで。今節のリベンジマッチにかける思いも、人一倍であったとのこと。
当然と言えば当然のことながら、カターレ側だけでなく、相手側にもそれぞれの思いがあり、それを背負ってプレーしています。J2復帰という大目標を掲げるカターレは言うに及ばずとして。たとえなかなか成績が振るわずとも、宮崎にも意地があるわけで。
そんななかで、1-1というスコア。
カターレにとってみれば、また失点をしてしまい、連続失点を今節もまた止められず。万が一、勝つべき試合として先制したにも関わらずそれを逃してしまうことになっては、そのダメージたるや、いかばかりかと。
前節のこうはんのような、実質0-2負けのような試合をしてしまっていては・・・弱気を、隙を見せてしまったならば、そうなってしまう可能性も決して低くはなかったことでしょう。
逆転負けは論外、このままドローすらも、ありえない。
勝つしかないなかで、いかに勝ちきるか。

それでも。
失点しても、気落ちしてしまってプレーの質が落ちてしまうようなことは、ありませんでした。
59分という比較的早めのタイミングで、高橋とマテウスを同時投入し、勝ち越しに向けての一手を打った石﨑監督。
このところ出場のなかったマテウスでしたが、それを感じさせないプレーぶりでした。
機を見たドリブル突破、そして競り合いにもテクニックを駆使しし、簡単にはやられない。そんな彼らしいプレーが随所に見られたのが印象的であったかと。
90分をベンチ入りを含めて18人が戦い抜くーーー確かに、出場メンバー固定の傾向がある石﨑監督の方針ではありますが。
さらに言えば、ベンチ外の選手も含めてのことでしょう。たとえ出場が限られていようが、チームの目標に向けてプレーする姿勢そのものにブレはない。
そんなことを再確認させる、マテウスの姿でした。

声出し解禁から3試合目、スタンドからの応援にも力が入るなかで。
同点とされてからも相手に主導権を譲ることなくプレーを続けていたカターレにあっては。あとは、いかに勝ちきるか。
そんななかで、大仕事をやってのけたのが・・・前節に続き、大山でした。
82分、中央から安藤が鋭いスルーパスを前線へと蹴り出すと、そこに飛び出していった川西のマイナスの折り返しを高橋がシュート、GKに防がれたものの、それを大山が押し込み、値千金の勝ち越しゴール!
「前節のホーム福島戦でゴールを決めた事で、気持ちが吹っ切れた。試合中から何となく得点できる予感めいたものがあり、心に余裕が生まれたのが良かったと思った。 」とのこと。
この大山にしても、怪我でなかなか試合に絡めない日々がつづいていた選手。それでも腐ることなく精進を続け、信頼を勝ち取りスタメン出場を果たすようになったところ、こうして結果にもつなげてみせた、と。
思いが、ホーム勝利への意気込みが、かたちとなった勝ち越し点。
勝利に向けたボルテージが最高潮に達するなかでも、決して気を抜くことはなく。
最後まで集中してプレーを続け、そしてタイムアップ。
見事に勝利を挙げて、ホームのファン・サポーターの期待に応えたのでした。
失点が止められなかったとか、得失点差で1しかプラスにならなかったとか、言いたいことが無いわけではないけれど、それでも。
見事に、勝ちきったということ。勝たねばならない試合を、制したこと。それがなによりです。反省点はあるにせよ、それでも成すべきことを成し遂げた。それが肝要。

今シーズン、ホーム開幕戦とその次で、2試合連続で先制しながら逆転負けをくらってファン・サポーターの期待を裏切ってしまった、ということがありましたが。
それ以後、9勝1分けという驚異的と言っていい戦績で、ホーム戦連続負けなしを継続。連続の新記録樹立となりました。
かつては・・・それこそ降格した年などは、「勝てなかったり負けたりの繰り返し」というのがホーム戦、という時期もありました。それを思えば、クラブ新記録には、隔世の感があります。
それでも。
勝って兜の緒を締めよ。
勝ちに慢心することで、それが油断につながり、その後の凋落につながってしまっては元も子もないですが・・・今のカターレにあっては、杞憂かと。
反省の必要はあるにせよ、驕りとは無縁。だからこそ。
勝ち続けるしかない、という共通認識。
それがしっかりと継続しているぶんには、たとえ厳しい状況にあろうが、あきらめることは有り得ません。
夏ユニフォーム着用3試合を、3連勝で飾ったカターレ。
次節からは昼間の試合となり、シーズン終盤戦を戦っていくこととなりますが。
やるべきことは、ひとつ。
勝つこと。
まずは、次のアウェイ沼津戦の必勝を誓い、精進していかねばなりません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする