連続失点を止められない、得点力不足で最少点差にしかできないという課題は改善に至らぬままではありつつも、それでも。
ホーム2連戦を2連勝とし、上位戦線に食い下がっているカターレ。
その勢いをとめることなく、さらに課題克服ととともに昇華していかねばならないなかで迎える、アウェイ2連戦の初戦。愛鷹広域公園多目的競技場にて、アスルクラロ沼津と対戦します。
ここまで7勝3分け13敗、監督交代の劇薬も効果が表れていないかたちで、現在7戦連続勝ちなしの沼津。
シーズン序盤から中盤までは、「アウェイはともかくホームでは負けない」という戦績を収めていたものの。ここ最近ではそれも薄れ、いよいよ苦境に立たされている、といった塩梅で。
前々節は沼津市民無料招待、ご当地ゆかりのラブライブ!サンシャイン!!声優の来場もあって、4066人の動員となったものの、鹿児島に0-1で敗戦。前節も鳥取にアウェイで0-3負け。望月 一仁暫定監督に交代後も3試合連続勝ちなし、それ以前から続く勝ちなしが7にまで伸びています。
前節カターレが対戦した宮崎にしても、7連敗を含む10戦連続勝ちなしの期間があったりと、苦しいシーズンを送ってきました。それでも、富山戦の前は2連勝中であったりと。
下位に位置するチームだからといって、それだけで勝てるわけではないーーー先の鳥取戦の惨敗を例に挙げるまでもなく、それは明らか。もうちょっと前に対戦したYS横浜や八戸などにも、先制点を許してなんとか逆転勝ち、などという試合があったことからも、油断していい理由がありません。
今節の沼津は、まさに不振の真っ只中。ある意味「下位らしい下位」という状況のようにも見えますが。
窮鼠猫を噛む、ではありませんが・・・現状打破の試合が、奮起が勝利につながる試合が、今節ではないという保証など有りはしません。
それでなくとも、これまでの対戦からも相性の良くない沼津戦。
前回対戦にしても、ドロー決着が極めて濃厚であったなか、試合終了直前に値千金の決勝ゴールで勝利、という紙一重のものでした。
そのリベンジを期す沼津。それでなくとも不振脱却を果たさねばならないなかで、他の上位陣と比べても苦手意識の低い富山を相手に「やってやるぜ!」と発奮していたとして、それも当然と言えるかと。
それでも。
「そんなもん知らん」とばかりに勝利し、勝ち点3を持ち帰らねばならないカターレ。
不振の相手?ならば得失点差プラスのためにイケニエになってもらおうじゃないか、くらいの非情さでもってボコらねば。
残り10試合、勝ち続けねばならないカターレにあっては。首位のいわきが突然の急ブレーキで3敗くらいしたとして、それでも追い越せないのが現状。だったら、負けている、引き分けている暇などありはしません。勝利あるのみ。
繰り返しになりますが、たとえ下位相手でも、だからといって必ず勝てるわけではない。
けれど、それを「必ず」とせねばならないのが、今のカターレであるわけで。
沼津の不振脱却は別の試合でやってもらうとして。
ナイトゲームの期間が終わり、15時開始となる今節。「順位相応の、妥当な試合結果だったね」と言われるくらいの完勝でもって、連勝を継続せねばなりません。
期待したいのは、前回対戦で決勝ゴールを挙げた勝利の立役者・大野。
途中出場がもっぱらであったなか、ここ最近はスタメン起用となっているかれですが。
前線で起点となり、チャンスを生み出す力になっている活躍ぶりは見てとれるものの、なかなかゴールにまでは結びついておらず。
それでも。昨シーズンまでに比べても、明らかにレベルアップしているのが見てとれます。シュートをねらっていく姿勢というものにも、これまでよりもずっと鋭さが。
川西に教えを乞うかたちで普段の練習から実戦を想定したトレーニングを積んでいるとのことですが、それが身についているのだと。
先の福島戦では“師匠”たる川西が2ゴール、それも「うまい!」と唸らされるような見事なゴールでした。それを見て、感じるところもあったのではないかと。
沼津にとっては、前回対戦でしてやられてしまった失点の張本人。当然のように警戒を厳としてくることでしょうが。
しかし、だからこそ決めてほしいです。今回もまたやられた、と心を折るようなゴールでもって、沼津戦連勝を成し遂げてほしい。そうねがいます。
そしてもうひとり、マテウス。
このところ、なかなか出場機会が無かった彼ではありましたが。前節宮崎戦では、持ち味のドリブルと足元のテクニックを披露。出場していない間にも精進を続け、くさることなく牙を研ぎ澄ませていたことの現れ。それが、なによりも頼もしくありました。
昨シーズンの途中でカターレに加入したマテウスにとって、昨季の同カード・アウェイ沼津戦は、加入後初ゴールを決めた試合でしたが・・・それを勝利に結び付けられず、敗れてしまいました。
彼にとってもまた、リベンジマッチ。今度こそ活躍を勝利に繋げ、ヒーローになってほしい。そう願います。
7戦連続勝ちなしという不振の只中にある沼津ですが、苦境にさらに追い打ちをかける要素が、もうひとつ。
先月開催予定であった静岡ダービー・第20節の藤枝戦が、台風の影響で開催延期となり、今節より中3日の21日に改めて開催されます。
沼津のエース格であった渡邊 りょうが、藤枝に禁断の(?)移籍。先日の岐阜戦ではさっそくゴールを挙げる活躍をみせているとか。そんな因縁もありつつ。
もちろん目先の試合である今節に集中するべきではあるものの、さりとて連戦となる藤枝戦のことも考慮に入れねばならず。ホーム連戦とはいえ、難しいかじ取りを強いられることとなっているようで。
とはいえ。
いささか酷な言い方かもしれませんが、カターレにとっては関係のないことであり。
相手の事情がどうあれ、情け容赦なく、粛々と勝ちにいくまでのこと。
それに、逆境に追い込まれているからこそ・・・火事場のバカ力的な爆発力でもって、普段以上の力を発揮することになるーーーそんな可能性も、ないわけではないのであって。
そうであったとして、それにみすみすやられてしまうわけには、断じていきません。
ときには非情さをもって、弱っている相手だからこそ容赦しない。そんな強い意志でもって挑まねばなりません。
なぜなら、カターレにはJ2復帰という必達目標があるのだから。
その成就に向けて、あらゆる困難は打ち払わねばならないのであって。
そこに、緩みなどあってはならず。
狙うは、勝利のみ。3連勝待ったなしです。
ホームでは連続試合得点を全試合で継続しているものの、このところ、松本戦・長野戦・そして鳥取戦と、無得点で敗れてしまうアウェイ戦が続いていますが。
もちろん、そんな流れは今すぐ断ち切らねばならず。
得点なくして勝利なし。勝つためのゴールに、殊更こだわっていかねばならないところ。
そしてまた、7月よりずっと続いてしまっている連続試合失点も、いい加減断ち切らねばなりません。
そのためには、不振の相手であろうが・・・いや、そんな相手だからこそ。
一切の妥協も手抜かりもなく、完膚なきまでの圧倒的な勝利をもって、今後につながる勝ちとせねば。
驕ることなく、侮ることなく。
ただ勝利のために、邁進せよ!!!
容赦なく、勝つ!!!
勝たれ!!!富山!!!!!