連続得点試合が19でストップ、首位奪還のチャンスをフイにしてしまう敗戦を喫してしまった前節。
その反省を胸に、転んでもただでは起きない奮闘ぶりでもって、勝利を目指さねばならない今節。
6月に3試合組まれているホーム戦の1戦目、カマタマーレ讃岐を迎え撃ちます。
J3に降格してからこのかた、J2復帰はおろか、昇格戦線にもなかなか顔を出せずに苦戦が続いている讃岐。今シーズンも、開幕当初は3勝1分け1敗と好スタートを切りながらも、ここ最近は5試合連続無得点など得点力不足に苛まれるかたちで、なかなか勝ち星を挙げられず。
それでも、2週前の天皇杯1回戦では佐賀県代表・Brew KASHIMAに逆転勝利してJクラブの意地を示すと。
前節は上位につける奈良を相手に6試合ぶりの得点で先制に成功。ただ、直後に追いつかれ、さらには試合終了間際にPK献上という絶体絶命の展開。
しかしそこでGK高橋 拓也がビッグセーブ。奈良の逆転勝利に待ったをかけることに。
勝つことこそ叶わなかったものの、敗戦必至であった展開から勝ち点1を奪い獲った意義は、決して小さくありません。
迎える今節。
上位が相手だから負けてやむなし、なんてことは無いんだ!という気概とともに、今度こそ勝利を、勝ち点3を奪い獲らんと乗り込んでくるはずです。
今節の後には中2日で天皇杯2回戦・ジュビロ磐田戦を控えている讃岐ではありますが、それを気にして今節がおろそかになることはないでしょう。
同じく開幕から状態が上がらなかった岐阜が、見事に富山を無失点で打倒してみせた。ならば、自分たちもそれに続いて勝ってやろうじゃないか!富山に連敗をくらわせてやろうじゃないか!と挑みかかってくることかと。
小田切監督の就任以来、リーグ戦でずっと続いてきた連続得点試合。それが、途切れてしまいました。無得点敗戦というかたちで。
先週の岐阜戦は、なにか、その“前回無得点試合”であった、昨年のアウェイ沼津戦と似たような雰囲気を感じました。
先の今治戦をはじめ、小田切監督体制下でも敗れた試合は他にもあります。
それでもなお、そう思えたのは。
自分たちの力が発揮できずにやきもきした展開、そして・・・相手の勝ちたいという気迫、それに屈してしまった・・・そんな、苦い記憶。それらが敗れた沼津戦を彷彿とさせたのでした。無得点で敗れ、石﨑前監督の解任につながった試合。
幸い、というかなんというか。敗戦を喫しながらも上位陣総崩れのおかげで致命傷には至らず。
単独首位のチャンスを逃す痛手も、ほかにいくらでも悪い展開も有り得たところ、ベターな状況におさまることになりました。
確かに、ここぞ!という試合を落とす勝負弱さは猛省せねばならないところですが。
覆水盆に返らず、起こってしまった事実は変えられないのならば。
今できることを、やるのみ。
連続得点試合が止まったというならば、リスタートをかけるだけの話。
そう、小田切監督が就任した初戦、沼津戦からの立ち直りを期して挑んだ試合で、讃岐を相手に大量4得点を挙げて勝利を飾ったように。
ここであえなく連敗を喫してしまうようなクラブであれば、「まだ先は長いんだから」などと言っても、虚しく響くだけです。
確かに、残り6ヵ月もある。シーズン最終戦は12月初旬、半年後です。
それでも。
ここで奮起できないチームに、半年後もなにもない。
目先の勝利にこそ、こだわるべきで。
必ず、勝つ。その強い気迫で相手を上回り、勝利をものにせねばなりません。
期待したいのは、末木。
先の岐阜戦の敗因には、裏への抜け出し狙いを徹底してくる岐阜の勢いを覆せなかったことが挙げられます。経験の少ない鍋田や神山にはきつかった部分もありました。
けれど、言いかえれば、岐阜の攻勢にさらされながらも1点で抑えた試合とも言えます。
他方、勝てなかった要因は別のところ。
まったくのノーチャンスで相手のワンサイドゲームだったかと言われたら、さにあらず。総数としては多くは無かったかもしれませんが、カターレのチャンスもなかったわけではありません。
それが奏功しなかったのは・・・中盤での舵取り役となる末木と坪川の両ボランチが、十全に機能しきれなかったからでは?と。
相手の気迫に押されて、反転攻勢にかけるだけの勢いを自分たち側から作り出すということが・・・やるべきことが、なかなか出来ていなかったからではないかと。
その反省を踏まえたならば。
得点を挙げて、勝つ。そのあたりまえのことを、あたりまえにやるために。
試合をコントロールするピッチ上の指揮官とも言われるポジションを任されているからには。
末木には、勝ちに徹する一途さをもって、チームを引っ張ってほしい。そう願います。
先日、法政大学サッカー部・髙橋 馨希選手の来シーズン加入内定および今シーズンの特別指定選手登録が発表されました。
元法政大サッカー部監督・現カターレトップチームコーチである長山コーチの存在が大きいことは確かでしょう。
一方で、法政大OBである末木、そして安光がプロとして頑張っているクラブである、ということもまた、カターレ加入を決断した一因ではなかろうかと。
だからこそ。
今やチームに欠かせない戦力となっていること。そして、地元のファン・サポーターに愛される選手となっていること。それらを、チームを勝利に導く活躍でもって、後輩に示さねば。
まずは、今節。ホームで勝利を掴むその姿を見せるためにも。必勝を期さねばなりません。
連続得点試合が止まった?だったら、今節からリスタートして、今シーズン残り全部得点、勝利して連続を27に伸ばせばよい。
そして。
ホーム戦では、昨シーズン全試合で得点。そして今シーズンもそれは途切れていません。
ならば。継続して得点するしかないでしょう。
ホーム連続負けなしを、勝利でもって更新するしかないでしょう。
今節の後、中2日で天皇杯2回戦・京都戦を控えていますが。それはそれ、これはこれ。
まずは、今節を全力をもって勝ちきること。
なんなら、昨年がそうであったようにーーー讃岐戦で4点獲って勝つことで連続得点の起点とする、そんな勝利にせねば。
今節は、Bリーグ・富山グラウジーズとのコラボ企画も。
B2降格という絶体絶命の窮地に晒されながらも、その苦境を跳ね返し、見事に残留を成し遂げたグラウジーズ。
単純にチームが強いか弱いかだけではない、勝負にかける執念というものがなくては、成し遂げられなかったこと。
勝負に賭ける執念が必要なのは、カターレもまた同じ。
だったら。
同じ富山県をホームとするプロスポーツクラブとして。肩を並べて恥ずかしくない、むしろ誇らしいと思われるだけのプレーでもって、応援に応えねば!
富山一丸、思いを胸に勝利を掴め!
J3優勝を目指し、喰らいつけ!!!
勝たれ!!!富山!!!!!