行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第15節 ヴァンラーレ八戸戦

2023-06-23 20:32:34 | カターレ富山
首位に立ったクラブは勝てないというジンクスに屈することなく、見事にアウェイで勝利を飾った前節。
首位を堅持する連勝を目指して臨む、ホームでは今シーズン初となるナイトゲーム。
昨季途中まで富山を指揮していた石﨑監督が率いる、ヴァンラーレ八戸を迎え撃ちます。

昨シーズンの対戦では1勝1敗だった八戸戦。
ホームでは先制点を許してしまったものの、大野の2ゴールの活躍で逆転勝利。
アウェイでは先制点を挙げたものの、試合終了間際に元カターレの萱沼 優聖に逆転ゴールを喫し、敗れています。
双方のチームにとって、ホームで勝利しアウェイで敗れる結果となりました。
カターレにとっては、それぞれがただの1試合以上の意味合いがあった試合でした。
クラブ新記録を樹立したものの、その後のアウェイ2連戦で1分け1敗と停滞。巻き返しを図りホームで迎えた八戸戦であったものの、先制されてしまい。
けれど、そこからの逆転劇。チームの底力を示した勝利でした。
アウェイでの再戦は、シーズン終盤の第30節でした。
小田切監督就任から3連勝したものの、藤枝に4失点の大敗。そこから立ち直るべく挑んだアウェイ八戸戦、そこで幸先良く先制するも。
攻勢に晒され、劣勢を強いられるなかでも耐えていたものの、最後の最後で勝ち越しゴールを許してしまい、手痛い敗戦。
さらには次節の今治にも敗れて3連敗、事実上、昇格の目がほぼ無くなってしまったのでした。
そして迎える、今節。
今節もまた、ただの1試合以上の意味を持つ試合となることでしょう。
単独首位とはいえ、2位・鹿児島との差は2。負けでもすれば、たちまち追い抜かれてしまう差でしかありません。
連勝すべきシチュエーションで、しっかりと勝ちきるーーー言うは易く行うは難し、というところではありますが、それでも。やりきるよりほかありません。
そのことが、まだ半分にも満たない状況である今シーズンを戦っていくにあたり、重要となっていくことは明らかでしょう。

八戸は前節、ホームで福島に0-3で敗戦。
先制されて追う展開となったなかで、チャンスを作り出すも決めきれず。試合終盤、突き放される2点目、さらに終了間際にダメ押しの3点目を決められ、万事休す。
決めるべきところで決めきれない勝負弱さを露呈してしまい、第4節のホーム開幕戦以来となるホーム戦勝利が、またも達成されないままということになりました。
指揮を執っているのがカターレの前監督であった石﨑監督だから、というのもなんですが。
決めるべきところで決めきれず勝てない、というシチュエーションは・・・正直言って、石﨑監督時代に何度もあっただけに。どうにも他人事のような気がしません。
そして、今節は石﨑監督を敵将として迎え撃つ立場。
昨季途中に監督交代がありながら、ベースとなるメンバー、戦術に大きな変更がないカターレ。それはすなわち、今季J3の対戦クラブのなかで、他のどの監督よりもカターレを知る石﨑監督が相手、ということでもあります。
各選手の長所・短所を知り尽くす石﨑監督。そして、ピッチレベルにおいても、元チームメイトであるところの姫野 宥弥の存在もあり。
姫野に関しては、カターレ所属時に前所属であった藤枝戦に躍動、勝利に貢献する活躍を見てきているだけに。同じことを、今度は受ける側になるかと思うと複雑です。
昨年の交代から引き継いで以降、小田切監督のサッカーのベースとなる部分は、石﨑サッカーを継承してのもの。とは言うものの、まったくのコピーであるわけでもなく。小田切監督自身のポリシー、そして右腕たる長山コーチの影響も受けつつ、磨いてきたもの。それを、“師匠”たる石﨑監督に、いかにぶつけるか。恩返しを果たすか。
奇しくも、ここまで14試合でカターレも八戸も総失点14で同じ。それでも首位のカターレと9位の八戸とを分けている要因は、得点力。カターレの24に対して八戸の15と、相性だなんだと無視できないレベルでの差があります。
すなわち、“小田切色”とでも言うべき要素が出ている部分。そこを十二分に出し切ることが、勝利への道なのでしょう。

期待したいのは、吉平。
かつて、石﨑監督の就任に合わせてカターレに移籍加入し、姫野、安藤とともに藤枝三人衆として石﨑サッカーの体現者となっていた吉平。
吉平と安藤はカターレ、石﨑監督と姫野は八戸と、道は分かれることとなった今シーズンではありますが。
姫野と同様に、藤枝・富山・八戸で三度石﨑監督の下でプレーするという選択肢も、あったかと思います。けれど、そうしなかった。富山に残る道を選んだ。
それはすなわち、カターレでJ3優勝、J2復帰を成し遂げるという覚悟を決めたということに他ならず。
その決意を、プロサッカー選手としてのプレーで示すこと。それこそが、薫陶を受けた石﨑監督への恩返しというものでしょう。
また、八戸戦と言えば、前回対戦でせっかく先制ゴールを挙げたのに逆転負けをくらってフイになってしまったこともあります。
岩手戦に続いての2試合連続ゴールが、今度こそ八戸を下してカターレに勝利を呼び込む得点となるように。
たゆまぬ進化を続け、その先に優勝を見据えている姿を、恩師に見せるためにも。
そしてなにより、ホームで応援するファン・サポーターの期待に応えて勝利するためにも。
カターレ富山に吉平 翼あり!と、見る者を魅了する活躍ぶりを示してほしい。そう願います。

今節の試合前には、カターレ富山15周年記念事業の一環として、クラブOBによるレジェンドマッチも開催されます。
クラブの積み上げてきた歴史に思いをはせる、特別な日となりましょう。
その歴史の中に含まれる、石﨑前監督、そして元カターレ・姫野。彼らをリスペクトしつつも、超えてみせねばならない今節。立ちはだかるならば、押し通るのみ!ならばこそ、勝つしかないでしょうよ!

師匠越えを果たし、進化を成し遂げ真価を示せ!

勝たれ!!!富山!!!!!
コメント
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