行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第14節 いわてグルージャ盛岡戦

2023-06-16 22:40:04 | カターレ富山
ホームの連続得点試合が止まるスコアレスドローで、勝ち点1を得るにとどまってしまった前節。それでも、他会場の結果によって単独首位をキープ、2位との勝ち点差をひとつ広げて2としました。
今度こそ、勝った上で首位を堅持するために。
昨年はJ2であった岩手との2シーズン越しの対戦。岩手の本拠地・いわぎんスタジアムへと乗り込みます。

2021シーズンを2位でフィニッシュ、クラブ初のJ2昇格を果たした岩手。
ただ、J2の洗礼と言うにはいささか以上に厳しい現実を突きつけられ、最下位に。わずか1年でJ3に舞い戻ることとなってしまったのでした。
クラブの抜本的な見直しを図るなかで、監督であった秋田 豊氏が社長兼オーナーに転身。身銭を切って財務を支えるなど、まさに身を切る改革でチームを立て直そうと奮闘しているようで。
松原 良香監督の下でJ2復帰を目指す今シーズンですが、なかなか一筋縄ではいかない様子。ここまで5勝2分け6敗の12位と、苦戦中。
勝ったり負けたりがあったなかで、なかなかホーム戦での勝利が遠く。
そんななか前々節、難敵・今治に勝利し、待望の今シーズンホーム初勝利を挙げることに。
その勢いをかって連勝したかった前節のアウェイ讃岐戦だったものの。
前の試合で富山に3失点で完敗、そこから立ち直るべくホームで気合を入れなおした讃岐に返り討ちに遭ってしまい、0-1で敗戦。連勝はなりませんでした。
それでも、“ホーム戦連勝”を狙って待ち構えている岩手。
首位の富山とは勝ち点差7、まだまだあきらめる段階ではないと。
前節、勝てなかったまでも富山を無得点に抑え込んだ鳥取の奮起もあった。ならば、自分たちだってやってやれないことはない!というところでしょうか。
天皇杯では1回戦を突破した岩手ですが、多くの試合が集中開催された今月7日には試合がなく、21日に天皇杯2回戦に臨むことになります。
今節より中3日で挑むこととなるJ1・横浜FC戦。もちろん、首位富山をを迎え撃つ今節のリーグ戦は集中して臨まねばならない。一方で、天皇杯のほうもおろそかにするわけにもいかない。メンバー起用のバランスなど、難しい選択を迫られることとなりましょうが。
とはいえ。
日時こそ違え、カターレだって難しい連戦をこなしてきました。讃岐を破って首位に立ち、J1・京都をPK戦の末に撃破し、鳥取に勝てなかったまでも引き分け、勝ち点1を積み上げた。
ならば。たとえ岩手が100%のメンバー編成とならないことがあったとしても、それはそれ。カターレとしては、遠慮呵責なしに撃破するまでのことです。

一昨年の11月28日にいわぎんスタジアムで対戦し、0-1で敗れて以来の岩手戦。
個人的に、初めて盛岡にまで赴いて応援したアウェイ戦だけあって、よく覚えています。
北陸新幹線から大宮で東北新幹線に乗り継いで盛岡まで。シーズン最終盤、多くのカターレファン・サポーターが現地へと赴きました。
シーズンの趨勢はほぼ決していたなかではありましたが。それでも!と意地を見せ、昇格目前であった岩手に一矢報いる勝利を挙げねばならなかった試合。その意義を皆が知っていたからこそ、多くの人々が現地に赴いたのであって。
ですが・・・。
昇格を成し遂げるクラブが、それを阻もうとする相手をきちんと返り討ちとし、粛々と歩みを進めたーーーそんな試合にしかなりませんでした。
挑みかかる側であったカターレのほうに、末木のイエロー2枚退場という数的不利が。ハンデと言うには重い、けれど、それでも!ーーーそんな意思も、昇格に手を掛けようとする相手には、及びませんでした。
同じ目標未達にしても、勝って意地を見せられないままに、敗れて終戦。
「今年もまたダメだった」という現実と、昇格に値するクラブと比較して足りない部分があるということを見せつけられた、苦い思い出です。
あれから月日は流れ、巡ってきた再戦。
あのときの状況と同じではないならば。あのときと同じ結果ではなく、カターレの勝利とせねばならないことは言うまでもなく。
今度はカターレの側が、昇格を成し遂げるクラブとしての矜持を示し、それを阻もうとする相手を粛々と撃破する、そんな試合にせねばなりません。

今節、他の誰にも増して特別な思いで試合に臨むことになるのが、キャプテン・脇本でしょう。
前回対戦では、昇格を成し遂げるクラブ側・岩手の一員として、古巣の富山を迎え撃つ立場であった彼ですが。
カターレへの復帰を果たし、今度は挑む側として、いわぎんスタジアムへと乗り込む立場に。
両方を知るからこそ、負けられない。勝たねばならない。
目指すは、“同カード個人連勝”。是非にも、成し遂げてほしいです。

そして、末木。
前回対戦での無念の退場、そこからの敗戦。リベンジマッチとなる今節。この機を逃す手はないでしょう。
前節・鳥取戦はメンバー外となりましたが、代わって出場していた碓井が試合中に負傷、全治4週間という診断を受けることとなってしまいました。
先月第2子が生まれ、公私ともに更なる飛躍を!という矢先でのアクシデント発生となってしまった碓井。チームメイトとして、その無念を晴らさねばならないでしょう。
無念の離脱と言えば、さらに深刻なのがーーー。
昨年、シーズン終盤に出場の機会を得て、さぁこれからだ!というタイミングで大怪我、長期離脱となってしまったガブ。
その彼が、ようやく実戦復帰。それも高校時代を過ごした京都の地で!という、これ以上ない復帰戦であったのですが・・・。
交代出場から数分で、まさかの負傷退場。しかも、今季絶望の大怪我だという・・・。
察するに余りあるレベルでの無念でしょうけれども。
負傷を代わることは出来ない。けれども、彼のためにやれることは、ある。
つまりは、チームの悲願・J3優勝を成し遂げること。
来シーズン、戻ってきたガブをJ2クラブ所属選手にすること。
まずは、この岩手戦の勝利から、勝って首位固め。やるべきことは決まっています。

前節・鳥取戦での無得点を踏まえて。攻撃陣の奮起も欠かせません。
個人的に期待したいのは、マテウス。彼もまた、前回対戦で敗れたときの当事者でした。
一昨年のシーズン途中からカターレの一員となったマテウス。クラブの昇格に向けて尽力していたなかで、名実ともに昇格失敗確定をつきつけられた、岩手戦。
あれから月日は流れ、カターレに欠かせない選手となった今。やるべきことは、明らか。リベンジマッチでの勝利にほかなりません。
そして、讃岐戦での勝利の立役者・陽次。
かつて、岩手戦で4試合連続ゴールなど、「岩手キラー」っぷりを発揮していた彼ですが。
その脅威が、衰えてなどいない、今もまだ健在であると示してほしいです。

今年でクラブ設立15周年を迎えるカターレですが。
クラブの歴史上、どうにも東北でのアウェイ戦が苦手、というありがたくないジンクスがあったりします。
けれども。
今、やらねばならないことは何か?
首位にふさわしい力を見せつけて、その地位を盤石のものにする。それ以外にありません。
ありがたくないジンクスなど、大事の前の小事どころではない、どうでもいいこと。
やるべきことの前には、些事でしかありません。
今度は、カターレが昇格を、優勝を成し遂げるクラブとしての格を見せつける番。
あの時とは逆に、粛々と勝つ側に。
他クラブの結果がどうあれ、勝てば関係ない。それが単独首位。
勝って、首位固め。それ以上でもそれ以下でもない。
ならば、勝つのみ!!

東北アウェイを制し、さらなる飛躍を!
揺るがぬ強靭さで、首位堅持!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
コメント
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