行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

【J特】第21節  ロアッソ熊本戦

2011-07-17 11:58:04 | カターレ富山
11試合ぶりの勝利を挙げた鳥栖戦から1週間。先週に続いて今節も九州へと乗り込み、熊本と対戦します。
7月の残り3試合、熊本戦・水戸戦・徳島戦は、「先月の対戦で勝てなかったチームへのお礼参り」となる3連戦。その初戦となる今節、相手は5試合負けなしと手強いですが、それでも勝ちにいかねばなりません。
10試合連続勝ち無しの内訳は、●△●●△●●△●●。7連敗があった去年のそれよりは連敗が続かなかった。けれど、逆に言えば、せっかく負けを止めてもその後につなげなかったということでもあります。
今節、重要なのは前節の勝利を継続すること。そして、もう1年以上もご無沙汰となってしまっている、連勝を成し遂げることにつきるでしょう。
もちろん、簡単なことではありません。熊本は、リーグ最少タイ失点のチーム。一方のカターレは、リーグ最少タイ得点のチーム。データ的にも苦戦は必至。
しかし、それでも。
その熊本の失点のうち、1点はカターレが挙げたもの。勝利にこそ結びつかなかったものの、果敢に狙っていくことの重要性が結果に結びついたゴールでもありました。ここ2試合、苦しい試合にあっても最後まで諦めない姿勢がゴールに結びついています。その流れを継続し、熊本の堅い守りをこじ開け、今度こそ勝利に結びつくゴールを願ってやみません。
現在5位につける熊本にとっては、前々節、前節と2試合連続で引き分けという状況を打破するため、下位の富山を確実に叩いて上位戦線に踏みとどまっていきたいところでしょう。2試合連続引き分けと言えば、熊本からすれば対富山戦は2試合連続で先制を許し、追いつきながらも逆転できずに引き分け。この流れを断ち切る勝利が欲しいと思っていることでしょう。
ですが、流れを断ち切りたいのは、むしろカターレのほう。2試合連続で先制しながら勝ちきれないという流れを断ち切り、こんどこそ勝利を手にせねば。
選手層の厚さというか、実力の差というものは確かにあり、熊本のほうが明らかに上でしょう。だからこその5位というべきか。しかし、格上が相手だから勝てないという理屈は要りません。それを言うならほとんどのチームに勝てなくても仕方ないことになってしまうから。前節だって、格上の鳥栖に勝利しました。実力的には明らかに鳥栖のほうが上であったにもかかわらず。それを、しっかりとしたチームプレー、そして勝つんだという意志でカバーし、ついには勝利を挙げたのでした。
自信と慢心は違います。ですが、勝利によって得られるものはあるはず・・・というか、あったはず。初出場だった飯田をはじめ、集中力を切らさなかった守備で無失点に抑えた。諦めない気持ちが決勝ゴールを生んだ。それらを生かすも殺すも、今節の出来次第かと。

今節、熊本は「熊本県民サンクスマッチ」と銘打って、大規模な動員をかけるとのこと。そんな観衆の前で無様な試合は出来ないと、選手たちも気合いを入れて臨んでくることでしょう。そこへ乗り込むのだから、カターレ選手にとって完全アウェイ。やりにくさを感じてもおかしくありません。
しかし。
そこで、引き立て役に甘んじてあっさり負けるわけにはいきません。むしろ、空気を読まずに大観衆を黙らすくらいでないと。
女子W杯で、前回覇者にして開催国であるドイツを破ったなでしこジャパンのことがあります。完全アウェイのなかでの対戦でしたが、それをネガティブにばかり捉えなかったからこその勝利。つまり、ドイツにとっては大観衆の前で必ず勝たねばならないというプレッシャーに晒されながらの試合となったわけで、開催国であることが必ずしもプラスにばかりは働かなかった、とも言えます。
翻って、今節。熊本にとっては、勝たねばならない試合。動員に関してはもちろん、19位に低迷するようなチームに勝てずしてなんとする、というところかと。
それを、逆手にとってほしいです。前節鳥栖戦、前々節千葉戦も、試合の入りかたは悪くなかった。力の差を見せつけられて手玉にとられた徳島戦のようなことにならなければ、序盤から良い感じに持ち味を出すことができれば、ぐっと勝機も高まることでしょう。
そして、重要なのは先制点。どんなかたちでもいい、とにもかくにも先制点を挙げ、あいてに「ああ、またか」と思わせてプレッシャーを与える展開に持ち込めれば。そうなれば、あとはいかに自分たちのサッカーができるかということだけ。前節、ヨンドクが思い切ってミドルから狙っていったことがゴールにつながった姿勢を、今節も見せなければなりません。いかに堅守の熊本といえど、得点することが100%無理なわけでもなんでもないことは、前回対戦時に証明済み。ならば、今節も果敢に狙って、得点をもぎ取らなければ。
守備面においてセットプレーが弱点といわれていますが、それでも前節はピンチもしのぎきり、無失点で勝利した。ならば、その成功体験を踏まえ、今節を勝ちきるチカラに変えねばなりません。前節の選手インタビューにおいて敬介が、「横浜FCと戦ったときのVTRを見て、やろうとしたことができていたのを思い出しました」と語りましたが、実際、試合においてもチームの持ち味である素早い寄せ、攻守の切り替えが、良くできていたように思います。これが、負けが込んでいた悪いときには全然出来ていなかった。今節もその持ち味を十分に発揮できたなら、前節の成功があるだけに、大きな自信とすることができるでしょう。願わくば、その自信が勝利へのチカラとならんことを。

シーズン後半の巻き返しへ向け、前節、勝利を挙げてそののろしを上げたカターレ。
10戦連続勝ち無しの流れから脱却し、むしろ10戦連続負けなし、あるいはそれ以上を目指す気概を持って臨まねばならない一戦です。
まずは、勝利で2連勝!お礼参り3連戦の初戦で、先月勝てなかったリベンジを成し遂げろ!
勝たれ!!!富山!!!!!

【J特】信じて貫くプレーが実を結ぶ!11試合ぶりの勝利!  サガン鳥栖戦

2011-07-11 23:40:28 | カターレ富山
1-0で勝利!!!
長かった。本当に長かった。
勝てなければクラブワースト記録となっていたところを、連続勝ち無しを10試合で止める勝利を、ついに、ついに挙げました。
守っては、J初出場となった飯田の活躍をはじめとして、全員が最後まで集中を切らさずに無失点。
攻めては、終盤の切り札として投入された黒部が敵陣深くでためを作り、そこから出されたボールを同時投入されたヨンドクが蹴り込んで値千金のゴール。
あるいは、鳥栖のほうも万全ではなかったかもしれません。しかし、それを差し引いたとして、カターレの勝ちにかける熱意が上回りました。
これまでの悪い流れの中であったならば、良くてスコアレスドロー、悪ければ敗れていたかもしれません。
しかし、そうはならなかった。欲しくてたまらなかった、勝利を手にした。
このチームに圧倒的に足りない要素であり、不足しているどころではなかったところの「勝つことによって得られる自信」というものを、この勝利で得られたのではないでしょうか。
11試合ぶりの勝利となりましたが・・・連続勝ち無しの終わりですが、それだけにとどめてはいけません。
むしろ、これから。
この勝利をチカラに、巻き返しのスタートとせねばなりません。
前節のスタメンからの変更として、1トップに苔口が復帰、敬介が2列目に起用、7試合ぶり復帰の足助という要素もありましたが、最大の変更点は、やはり飯田の起用でしょう。
栃木、横浜FC、再び栃木に在籍した過去3年で、出場経験無し。新天地・富山での活躍を期しながらも、怪我で離脱し、大きく出遅れる―――そんないきさつがあっただけに、J初出場には、思いもひとしおだったのではないでしょうか。開幕直前の岐阜とのTMに出場した際に見たときには、「プレーが丁寧で、フィードが正確」という、個人的には好印象をいだきました。内藤にしても「不動の守護神」というにはまだまだ、ならば切磋琢磨して出場を勝ち取って欲しい・・・そう思っていた矢先の離脱だっただけに、いかんともしがたい気分になったものでした。
そんな飯田のJ初出場。
やはり、圧巻だったのは後半21分。ペナルティエリア付近、3バックの間を通されてフリーの選手に渡ってしまうという、決定的なピンチ。そこで果敢に飛び出して阻止、さらにこぼれ球を詰めてきた選手に蹴り込まれるも、弾き出して阻止というスーパーセーブを見せました。あれを決められてしまっていたなら、勝ちはなかったやもしれません。
それ以外の場面でも、課題であったセットプレーの際にも声を出してチームを鼓舞、保持したボールの蹴り出しもきちんと時間を使ってタイミングを見計らうなど、落ち着いた対応が出来ている姿が頼もしかったです。

「無失点でしのぎ、残り15分で黒部を投入して勝負をかける」という試合前の監督のプラン通りの展開で、70分、苔口に代わって黒部、西野に代わってヨンドクを同時投入。その狙いが奏功しました。
試合も大詰めの85分。朝日からのパスで切り込んでいった黒部がゴールライン付近で競り、戻したボールに反応したヨンドクがペナルティエリア外から思い切って蹴り込み、待望の先制点。これまでの試合でも積極的にミドルからも狙っていたヨンドクですが、J初ゴールを大事な場面で見事に決めてくれました。
あるいはそのままスコアレスドローだったかもしれないなかでの、最終盤でのゴール。これまで、相手に決められてしまうことは多々あったものの、こちらが決めたことはほとんどありませんでした。
それが決まった要因のひとつに、前節の黒部のゴールがあったようにも思います。2点リードされ、敗戦も時間の問題というなかでのロスタイム得点。遅きに失したという意見も、その通りだと思います。しかし、それでも。苦しい中にあっても最後まで意地を貫き通す、ゴールを目指す姿勢というものが表れたゴールだったかと。それは、敗れたとて、無駄なものではありませんでした。
前節に見せたその姿勢があったからこそ、厳しい時間帯にあっても勝利への意欲を絶やさず、得点に結びつけられたのではないかと思います。

「勝つことでしか自信は身につかない」
何度もくりかえしてきたことです。もちろん敗戦から学ぶことも多いでしょうが、勝つことから学ぶこともまた多いはず。
ホッとした気持ちはあるでしょう。しかし、そこで安心するのではなく、区切りのひとつとして、次なる勝利へ向け、貪欲に精進を重ねてほしいと願うばかりです。
勝利、おめでとう。
次も頼むぞ!!!

【J特】第20節  サガン鳥栖戦

2011-07-09 23:55:23 | カターレ富山
震災の影響で未消化の試合があるものの、当初の日程的には今節から2クール目に入る今季のJ2。目下10戦連続勝ち無しが継続中という、不本意どころではないカターレ。だからこそ、2クール目に逆襲をかけねばなりません。
今節はベアスタに乗り込んでの鳥栖戦。鳥栖もまた、最近6試合で1勝3分2敗となかなか調子が上がらないなかにあります。それだけに19位の富山を確実に叩くことで巻き返したいという思いは強いはず。
それでなくとも、鳥栖にとって富山は、昨シーズンは1分1敗と勝てなかった相手。リベンジの気持ち、ホームで負けられないという気持ちは強いことでしょう。
ですが。
10戦勝ち無しだろうと、この一戦には直接関係ありません。関係あるとするなら、勝ち無しが11戦に伸びるかも、3連敗してしまうかもというようなネガティブな要素などではなく。これまでの勝てなかった試合が無駄でなかったというだけの成果を、勝利、勝ち点3を得るという結果を示す場としなければなりません。

何度でも書きます。
「勝つことでしか自信は身につかない」
勝って、(暫定)2クール目初戦を白星で飾れ!

去年のアウェイ鳥栖戦も連敗の中で迎えたものの、0-2という劣勢から追いついて引き分けという意地を見せて勝ち点1を得ました。
しかし。その試合で勢いのままに勝ち越せなかったツケというものは大きく、その後7連敗、監督更迭という最悪のシナリオをたどることとなってしまったのでした。
そして、今節。
10戦連続勝ち無しは、その時と並ぶクラブワーストタイ記録。断じて、記録更新をするわけにはいきません。去年1にとどまった勝ち点を、3にして持ち帰らねば。

鳥栖で警戒しなければならないのはやはり、エースの豊田 陽平をはじめ、前回対戦でもゴールを許してしまった早坂 良太、山瀬 幸広といった攻撃陣のチカラでしょうか。前節、千葉の2枚看板である深井、オーロイのコンビに「警戒しなければならないのがわかっていたのに、やられてしまった」ということがあったばかり。今節、そんな相手に勇気を与えてしまうような得点を許すわけにはいきません。
前半はほぼ狙い通りに相手を封じ込めながら、後半にやられてしまった前節の反省をふまえ、今節こそは相手攻撃陣に仕事をさせずに押さえ込まねば。
同時に、求められるのは攻撃陣の奮起。千葉戦でも、苦戦を強いられながらも全くチャンスが無かったわけではありませんでした。決めるべき時に決めることが出来ていたなら、同じ結果にはならなかったはず。今節こそは、攻撃陣には勇気を持って果敢にゴールを狙ってほしいです。前節の終了間際に決めた平野のアシストからの黒部のゴール。あの、最後まで諦めない姿勢が生んだゴールを、今節にも活かしてほしいです。

先日、高岡第一高校とTMをおこない、45分3本で20-0だったとか。
プロと高校生との実力差などはさておくとして。肝心なのは、得点感覚を取り戻せたかということ。当然のことながら、相手より多く得点しないことには勝てません。このところ公式戦で発揮できなかった得点感覚を、今節こそは遺憾なく発揮し、勝利につなげてほしいです。

鳥栖と言えば、昨年までカターレの一員であったミョンヒの移籍先。昨年からのメンバーにとっても、再会に思うところがあるのではないでしょうか。元気で頑張ってほしいと思う反面、対戦相手としては容赦しませんよ、と。その意味で言えば、谷田にとっては鳥栖が2年間在籍した古巣。出場したならば、ぜひとも健在ぶりをアピールするとともに、強力な対戦相手として立ちはだかってほしいところです。

鳥栖とは、10月に天皇杯の緒戦ならびにリーグ戦において、中8日という短期間にホームで2度対戦します。そこでの2連勝を目指すにあたり、今節は、いわば前哨戦。この戦いを制し、鳥栖戦3連勝へとつなげなければ。その意味でも、勝たねばなりません。

勝ち無しのクラブワースト記録に終止符を打て!!2クール目の初戦を勝利で飾れ!!勝利の味を、思い出せ!!!
勝たれ!!!富山!!!!!


【J特】力負けで10戦連続勝ち無し。意地を見せるも、実力差に屈す  ジェフユナイテッド千葉戦

2011-07-04 23:33:53 | カターレ富山
1-2で敗戦。
前節から中3日、悔しさを胸に必勝を期して首位・千葉に挑みましたが、力及ばず敗れました。

前半を0-0で折り返したハーフタイム、雷雨によって約30分の中断がありました。これまで、豪雨の中、強風の中といったシチュエーションはあったものの、ホーム戦で中断は過去例のないことでした。
もし、という話をしても見苦しくはありますが・・・もし、相手を封じ込めた前半の流れのままに後半を戦えたなら、あるいは焦り、疲れを誘発出来た可能性もあったかと考えると、いかんともしがたい気分になってみたりもします。勝負事のアヤとでもいうところではありますが・・・。
とはいうものの、負けたのは不運ではなく、実力差でした。深井、オーロイという千葉にとっては決めるべき選手が決めるべきタイミングで得点し、勝利をかっさらっていった、という試合。
手も足も出ないほどの力の差があったとは思いません。これまでの悪かった試合のように、自滅から無様に負けた、というわけでもありませんでした。気持ちでは負けていなかったように思います。
それでも、勝てませんでした。
いまだ、未勝利の長いトンネルの最中。勝利へは、まだ力が足りないようです。

もちろん、ジャイアントキリングという言葉はリーグ戦ではなくカップ戦のような一発勝負で使う、ということは知っています。それでも、19位のチームが首位のチームを打ち負かすためにはそれくらいの気概を持ってほしいという願いからのメッセージです。
あとは・・・なんですな。千葉の大巨人、オーロイを封じ込めてくれ!という願いを込めてのことだったわけですが。

いつものスタメンから苔口と黒部が抜け、1トップに敬介、トップ下にタイジローが入るという今季初の布陣で挑んだ今節。予想外の展開にとまどいもありましたが、答えは試合で見せてくれ、と。
前半、良い入り方をしていたと思います。
前節はボールを持ってからの出しどころが雑になってしまった部分が多々あり、相手にチャンスを与えてしまっていたケースが散見されました。しかし今節はそのあたりが丁寧になっていたように見えました。
セットプレーからの失点が多い、それでなくても相手にはオーロイ。簡単にFKやCKを与えてしまっていたなら、早々と失点していたかもしれません。しかし、そうはさせませんでした。
ボールを安易にクリアするのではなく、きちんと考えて出すことを徹底していた印象。それが証拠に、2本しかCKを与えなかったのだから。
そして、肝心のオーロイ対策にしても、江添や舩津が敢然と立ち向かっていきました。やはり向こうの戦略としてオーロイにボールが集まるものの、そう簡単には良い形で預けさせないぞ、という気迫が見て取れ、頼もしさを感じたのでした。
そしてそのまま前半終了。無失点で乗り切りました。
蒸し暑く湿度の高いコンディション、なかなか良い形が作れなかったストレスを考慮に入れれば、けっして千葉とて万全ではない。そのまま後半も、と思っていたのですが・・・。

前述のように、雷雨で中断して約30分のインターバルがありました。さすがに気持ちが切れる心配こそしなかったものの、相手にも回復の猶予を与えてしまったのはいかんともしがたいところでしたが・・・。
悪い予感というモノは当たるもので、後半開始からわずか7分、一瞬の隙を突かれて失点。「後半5分くらいで先制点を挙げれば」と期待していたのに、逆に奪われてしまいました。
その得点によって、千葉の選手の気持ちに余裕が出たような印象でした。なかなか攻めの形を作れないカターレに対し、着実にその芽をつぶしていったのでした。
そして、69分。注意していたけれど、それでもオーロイに決められてしまい、追加点を許してしまいました。
相手にとっては、「もうそろそろ追加点を挙げて突き放したい」という、絶好のタイミングだったことでしょう。そんな状況で、確実に決める・・・首位チームの一線級FWの力を見せつけられてしまいました。
カターレにとっては、66分に黒部と平野の同時投入によって、「さぁ、ここから!」という場面だっただけに・・・その出端を完全にくじかれたかたちでの、痛すぎる追加点でした。

このところの試合ずっとそうなのですが、なぜ勝てないかといえば、当然ながら、点を獲れないから。
なぜ点を獲れないかといえば、シュートまでの流れを作り出せないから。さらに、チャンスでも撃てないから。
あとは、攻撃がワンパターンというか、単調なことが挙げられると思います。最終ラインから横に回してサイドを変えつつ、ライン際を上がる、というパターンばかり。それも、手数が多く、スピード感が無い。
たいがいは相手陣内のパス回しで攻撃が途切れて終了、というパターンで、首尾良く切り込んで行けても、中の人数が足りない、もしくはポジション取りがイマイチで合わないなどなど。
ハッキリ言って、シロウト目で見ても、ワンパターンです。相手にしてみれば、「あ、、またこのパターンか。しっかり対応さえすれば脅威じゃないな」という安心感さえ与えてしまうかもしれません。
今節など特に、雨に濡れたピッチだったのだから、遠目からでも、多少無理しても撃ってしまえば良かったのではないかと。勇気を持って、中央を切り込んでいけばよかったのではないかと。そうすれば、あるいは相手は足を取られてミスをする、GKはキャッチできないなどということもあったかもしれないのに。
相手が嫌がる攻撃を執拗に繰り返す、というのも有効な戦術でしょうが、それはあくまで相手に脅威を与えていた場合の話。そうでなければワンパターンとして相手に余裕を与えてしまう・・・そのあたり、改善が見込まれない限り、なかなか点は獲れない。点が獲れないということは、勝てないということ。
どうにか、改善しなければならないのではないかと。

それでも、試合終了間際のロスタイム。
平野の上げたボールに詰めていた黒部が合わせて蹴り込み、1点を返しました。この時間帯の失点は数多かれど、得点は今季初、ロスタイム得点は約2年ぶりとか。
最後まで、諦めない気持ちでもぎ取ったゴールでした。
とはいえ、反撃及ばず、試合終了。また、勝てませんでした。

敗れはしたものの、気迫は伝わりました。結果としては同じ敗戦でも、それは無様なものではありませんでした。
ほんの4日前、試合後の挨拶を拍手もなく迎えたゴール裏。しかし、今節は、拍手とともに迎え入れたのでした。

あとは、この敗戦を次節以降に活かしていかねば。これでまた無様な敗戦に逆戻りしていては、なんの意味もありません。前の試合をうけて、しっかりと気持ちを入れて臨んだ今節。結果こそついてきませんでしたが、その思いというものは、残さねばなりません。活かさねばなりません。

今節、出来たところと出来なかったところを、よくよく検証してほしい。
そして、とくに攻撃陣には奮起を求めます。相手の脅威となる攻めを、構築してほしい。そして、勝利をもたらしてほしい。

10試合連続勝ち無しは、昨年秋に並ぶクラブワースト記録。
結果が出ないなかにあっても、闘志が失われていないというのなら。
この敗戦をバネに、一刻も早く、不名誉な記録とはおさらばせねばなりません。

【J特】第19節  ジェフユナイテッド千葉戦

2011-07-02 23:58:12 | カターレ富山
前の試合から中3日、同じホーム・県総にて、首位・ジェフユナイテッド千葉を迎え撃ちます。
実に9試合勝ち無しのなかで、混戦の上位戦線を勝ち残るために負けられないと息巻く千葉が相手。totoの投票も、富山勝利が5.97%と、いかに期待されていないかという話。負けて当然とすら思われているでしょう。それに加えて、ホーム連戦とはいえ中3日というコンディション。キツイ戦いになることは想像に難くありません。

徳島に完敗した試合後、監督が語りました。「選手たちは精一杯やっている」と。
ただ、「精一杯やっている」ということが、「負けても仕方ない」ということと同義になることだけは、断じてあってはなりません。
我々とて、選手たちの努力までも否定したいわけではありません。本当に愛想を尽かしたなら、応援するのをやめるという選択肢だってあるのですから。

それでも、と言い続けろ。

それでも、我々は応援し続けます。なぜか?カターレの勝利が見たいからに決まっています。
理屈や建前はいい。だから、勝利という結果をみせてほしい。それが、たとえ首位のチームが相手であっても。
むしろ、大金星でこれまでの不調がなかったことになるくらいの勝利を挙げてほしい。そう、切に願います。
得点力でリーグトップの千葉に対し、ワースト2位のカターレ。2メートル4センチのオーロイをはじめ、強力な攻撃陣を防がないことには勝利はありません。
相手も、富山の弱点はセットプレーということは熟知して臨んでくるはず。「わかっていても止められない」とされるオーロイはもちろんとして、得点チャンスとして積極的に狙ってくることは間違いないでしょう。
あるいは、そう簡単に課題が克服できるくらいなら、こんな状況にはなっていないかもしれません。
それでも。
必要なのは、絶対に失点しないという気概。そこで弱気にならないだけでも、相当違ってくるかと。予期せぬ攻め込まれ方で崩されて失点するよりかは、むしろ、止まったところからのプレーで練習の成果を出せるチャンスと思うくらいに。

そして、得点しないことには勝つことは出来ません。期待したいのは、苔口と黒部。2人とも、かつて千葉に在籍した経験のある選手。その恩返しを決めてもらわねば。
Jリーグオリジナル10のひとつとして、脈々と受け継がれる歴史を持つ伝統あるチームの千葉。それに比べてわずかに発足4年という、Jでいちばん歴史の浅いカターレ。あらゆる面において、未熟です。様々な場面において、千葉との差というものを、2人も感じたかと。
それでも。
2人とも、カターレ富山の主力。替えの効かない、チームを引っ張らなければならない存在です。今節、その存在感を古巣に発揮してほしいです。カターレ富山に苔口、黒部ありということを、ゴールというかたちで、勝利という結果で知らしめてほしいです。

先の徳島戦、言いたくないですが・・・途中から、まるで練習試合化のようでした。相手のパスは、つながる。こちらのパスは、つながらない。約1ヶ月後に再戦しますが、そのときに「まぁ、たぶん大丈夫だろう」くらいの影響しか与えられていないのでは?敗れるにしても、脅威を与えたものにしなければならなかったはずですが・・・。
逆説的に言います。
敗れても脅威を与えるには?→相手を脅かすような締まった試合をしなければならない→たとえ技術で及ばずとも、気迫で負けてはならない→相手が怯むほどの試合運びが出来れば→勝利とて、決して不可能ではない。
周りの評価で、「たぶん駄目だろ」とかは、どうでもいいです。むしろ、勝って大金星を挙げるイメージをすべき。10試合ぶりの勝利を、首位相手にもぎ取るという快挙を想定すべきです。

監督が言ったところの「選手たちは精一杯やっている」という言葉ですが・・・それを示すのは、試合で結果を残すことにほかなりません。
信じたい、選手の力を。
信じたい、選手の意地を。
信じたい、カターレ富山の勝利を。

相手にとって、不足無し!逆境は、乗り越えるためにある!!
強豪を撃破し、その力を示せ!!
勝たれ!!!!富山!!!!!!