行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第29節  福島ユナイテッドFC戦

2015-09-20 04:32:24 | カターレ富山
逆転勝利で首位山口を撃破してから1週間。魚津桃山2連戦となるその初戦、福島ユナイテッドFCを迎え撃ちます。
新体制初勝利となった前節に続き、今度はホーム初勝利を挙げるために。連勝を必須条件に、全力をもって戦わねばなりません。

今シーズン2度目となる桃山でのホーム戦。リーグ戦としては6月の第15節・YS横浜戦以来の13時開始の試合。夏も過ぎて暑さも和らいできましたが、それでもしっかりとコンディションを整えて臨まねば。
福島との対戦は1勝1敗。第1クールの対戦では、先制点を奪われながら前半のうちに追いついたものの、その後精彩を欠いて勝ち越し点を奪われて敗戦。第2クールでは当時加入したばかりだった萱沼が開始4分で幸先良く先制、後半開始まもなくの47分にタイジローが追加点、84分に日高のFKで駄目押し点と、効率よく得点を重ねて勝利しました。
どちらの対戦でも言えたのが、「得点のタイミングの重要性」。
せっかく前半アディショナルタイムに追いつくゴールを挙げたのに、そこから勢いに乗れずに敗れてしまった第1クール。試合の要所できっちりと得点したことが相手を零封することにもつながり、勝利した第2クール。
勝つために得点しなければならないのは言うまでもありませんが、首尾良く得点したならば、その得点をいかに勝利に結びつけていくかがポイントとなることでしょう。

福島は前節、長野と対戦して0-1で敗戦。前半6分という早い段階で失点したことが最後まで響くかたちで敗れました。
それでも、試合内容が悪かったから負けたというわけではなく。前の試合でカターレが勝てなかった長野を相手に、前半のうちに2人のDFが負傷交代というアクシデントにもめげずに奮戦。相手を上回るシュートを放ち、そのシュートもポストに嫌われたりなど、決して長野に劣る戦いぶりではありませんでした。
おなじみの「前節敗れてしまった悔しさを今節の富山戦で晴らす!」というパターンですが・・・前節の山口同様、返り討ちにしてやらねば。
注意しなければならないのはMF鴨志田 誉でしょう。栃木時代に続き、前回のホーム戦でも得点を決められています。今度もアウェイ富山戦で決めてやる!と意気込んでいるのではないでしょうか。澤入監督も福島のチーム評として「攻守の切り替えが素早く、前にボールを入れた後のサポートも早い」と警戒しているようですが、中盤の軸としてそれを体現する選手。一層警戒を厳としなければならないでしょう。
ここまでの総得点は、カターレの26に対して福島は25と、ほぼ同等。言い換えれば、どちらも得点力不足が課題ということ。一方で差がついているのが総失点数で、カターレの22に対して福島は37。実際、ここ最近の福島の得点力不足は深刻のようで。3-0でカターレが勝利した前回対戦以後も、5試合で2得点。その得点を挙げた試合では1勝1分けという反面、零封された試合は3敗。つまりは、安定した守備力を発揮して相手を封じ込めつつ、なんとかチャンスを作り出して得点につなげれば勝機が高まるということでしょう。

前節、福島同様に試合開始早々に失点してしまったものの、逆転勝利したカターレ。その差というものを、今節見せつけてやらねば。
前回7月の桃山での試合は、相模原を相手にスコアレスドロー。同会場での今季初勝利を望むファン・サポーターの期待に、応えねばなりません。
期待したいのは、飯田。
結果として勝利したから良いようなもので、やはり、前節の開始20秒での失点は悔しかったことではないかと。リーグ随一の攻撃力を誇る山口を相手に、しっかり守りきってやるぞ!と気合いを入れて試合に臨んだであろうにもかかわらず、あっけなくやられてしまったわけだから。油断していたわけではないでしょうが、それでも、隙を突かれての失点であったこともまた事実。その失敗を繰り返すことのないようしっかりと教訓としたならば、やらねばならないことは、ひとつ。きっちりと守りきり、零封すること。長野を上回る勢いをみせた福島は決して侮れませんが、だからこそ、守りきる。その気概を、勝利につなげなければ。
そして、攻撃陣では苔口に期待。
前節、少ないチャンスをしっかりとものにしてゴールを挙げることができたという成功体験。そこから得た自信を、今節にも継続していかねば。
当然、相手もエースとして警戒してくることでしょうが、だからこそ。警戒されてなお決める。そのことが相手の勢いをそぎ、自分たちの勢いにプラスとなっていくでしょうから。
福島もまた、決定力不足に課題を抱えるチーム。なかなか得点できないが故に勝ち点を落としてしまう、敗れてしまうといった経験は、他人事じゃない。それどころか、カターレにとっては自分たちのこととして骨身にしみて実感していることのはず。
ならばこそ。相手の気持ちがわかるからこそ、得点する。そして、勝利する。連勝への気概を、結果へとつなげなければ。そのためにも、エースたる苔口の2戦連続ゴールを期待したいです。

首位山口の撃破は、まぐれなんかじゃない―――それを、連勝で証明せねばなりません。
第1クールでは敗れている、油断ならないチームである福島。だからこそ、勝つ。勝って、力の証とする。
桃山決戦で、勝利せよ!!
油断なく戦え!!勝ち点3を、追い求めろ!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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逆転勝利で首位撃破!チャンスをものにして勝ちきる  レノファ山口戦

2015-09-14 20:43:35 | カターレ富山
2-1で勝利!
持ち越された新体制初勝利をかけて挑んだ今節。その覚悟を、見事に勝利に結実させました。
試合開始20秒で先制されるという想定外にも程がある展開、その後の追加点を狙う山口の攻勢もじっと耐え、チャンスをうかがい続けたカターレ。チャンスの数は少なかったものの、公式記録で2本のシュートを2本とも決めるというかたちでゴールを挙げ、逆転に成功。反撃を振り切って、ホームで全勝であった山口に土をつける勝利を成し遂げたのでした。

中西の離脱を受けて苔口が1トップ、トップ下に朝日、タイジローに代わって大西、日高に代わって進藤がリーグ戦初スタメンと、いろいろと変更を加えた布陣で臨んだ今節。
山口の攻撃力の高さは織り込み済みとして、いかに長く無失点でいられるか、そのなかで先制点を挙げられるかが課題でした。実際のところ、そのプランを遂行しながら耐えきれずに失点、反撃ならずに0-1で敗れたというのが、同会場で行われた第1クールの対戦であったわけで。
前節は長野を相手に、攻撃面では至らなかったながらも、守備では無失点に押さえ込むことができた。その流れの中、山口にもしっかりと対応・・・しなければならなかったのですが。
試合開始からわずか数十秒で、そのプランは破綻することに。
サイドをするすると攻め上がられ、ラインぎりぎりで折り返したマイナスのボールを頭であわせられ、失点。
あまりにもあっけない、拍子抜けするほどあっさりと“獲られてはならないはずの先制点”を奪われてしまったのでした。
しかし、勝負のあやというかなんというか。
北井が言うには、「あまりにも早い時間での失点だったので、かえってまだ0-0のような感覚でプレーできた」とのこと。このある意味開き直りが、過度のプレッシャーにならず自分たちのプランを遂行する妨げとならなかったようで。
山口の側からしてみれば、せっかく幸先良く挙げた先制ゴール、追加点を挙げて突き放すことで早々に試合を決定づけたかったことでしょう。攻勢を強めて2点目を狙いに来るも、カターレの側からすれば、守勢に回るのは想定内。とはいえ、監督が言うには「本来はもう少し高い位置から(守備をして)徐々に下げたかったが、下げるのが早すぎた」とのことで、もうすこし押し込まれないように守りたかったようですが。
それでも、そんな山口の攻撃をしっかりとしのぎ、追加点を許さないカターレ。焦り、とまではいかなかったかもしれませんが、山口もやりにくさはたまっていったことでしょう。そのうちに守備にも慣れてきて、だんだんとカターレのペースに。

1-0で折り返した後半が始まってまもなくの49分。この良い時間帯に苔口のゴールが決まって同点に。
今季ここまで多くの試合で左SBとして出場してきた國吉ですが、この試合は右のサイドハーフとして出場。その國吉が上げたクロスにどんぴしゃのタイミングでヘッド、苔口にしては珍しいヘディングシュートでの同点ゴールが生み出されました。1トップとしてしっかり結果を出そうとがんばっていた苔口。そして、ポジション変更にもきっちりと対応、得意の左足からのキックでアシストを決めてみせた國吉。それぞれの思いがしっかりと結果につながった、ナイスゴールでした。
いささか「攻め疲れ」の感があった山口にとってみれば、追加点を奪えないどころか同点に追いつかれてしまう展開。なかなか決められないままにいたところ、それでも決めないと勝てないという状況に。おもしろかろうはずがなく。かといって、そんな簡単に得点できないからこそのじれったい試合内容であって。
攻める山口、守るカターレという展開は変わらずとも、精神的優位性までは明け渡さず。集中力を途切れさせませんでした。
そして、79分。
カウンターから得意のドリブルをからませつつ左サイドを上がった北井が、あまり角度がないなかでも豪快に振り抜き、見事にゴール!値千金となる逆転弾をたたき込んだのでした。
彼の持ち味を遺憾なく発揮し、期待にしっかりと応えてみせたゴール。勝利を大きくたぐり寄せる自身今季3得点目となったのでした。

そして、なお攻め続けた山口の攻勢をしのぎ、タイムアップ。逆転勝利を挙げ、今季ホーム戦全勝であった山口に初めて黒星をつけたのでした。
前半の早い段階で2得点を挙げながら逆転負けを喫してしまった前回対戦。逆に、試合開始直後に失点しながら逆転勝利を挙げた今節。まったく、わからないものです。
アウェイ戦での逆転勝利は2011年10月1日の第30節・大分戦以来というから、まる4年ぶり。その間、いかに勝てなかったか、いかに「先制されてしまったらそれで終わり」であったかということ。
それでなくとも、今季リーグぶっちぎりの得点力を誇る山口が相手。先制点を奪われ、さらに追加点を許してしまっていたとしたら・・・まず、勝てなかったことでしょう。
後半開始早々に追いつけたというのも、タイミングとしてものすごく良かったのではないかと。
攻め続けていたのに追加点が奪えなかった、後半こそは!という山口の出端をくじく同点ゴール。なかなか得点できない展開のだったのに加え、勝つためには勝ち越し点が必要になってしまった、というところで、山口の側にも多少なりとも動揺もあったのではないかと。それがまた攻め疲れにもつながり、隙を見逃さずに逆転ゴールを決められた、と。
やはり、がんばりが報われるというのは気持ちの良いものです。これまで、同点の後半アディショナルタイムにPKで失点して敗れた町田戦など、報われない試合が少なくなかっただけに。

史上ワーストの大惨敗を喫した前回対戦。その相手に、一矢報いることができた、今節の勝利。
監督交代を含め、いろいろとつらいこと、苦しいこともあったこれまでだけど。
けれども、まだ終わりじゃない、まだやれる、まだやらなければならない。
そんな思いを、決意をあらたにした、そんな勝利でなかったかと思います。
澤入監督となってからの初勝利。ただ、それは単なる通過点。
やれることを、やる。やりきる。
難敵撃破は、偶然じゃない。やるべきことをやりきった成果。
ならばこそ。
次も、その次も、そのまた次も。
やるべきことをやりきるまでです。
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第28節  レノファ山口戦

2015-09-12 19:45:17 | カターレ富山
スコアレスドローで引き分け、新体制初勝利はお預けとなってしまった前節。その初勝利をかけて、アウェイで首位・山口に挑みます。
前回対戦は、忘れもしない史上ワーストと言っていい惨敗を喫した同カード。ここでもし、またしても無様な大敗を喫してしまったならば・・・もう、今シーズンは本格的に『終了』ということになってしまうことでしょう。監督解任という大なたを振るっても、なんの成果も上げられず、ただ近視眼的に目先の批判をかわすためだけのものに成り下がってしまうという。「監督を変えたところで、駄目なものは何をやっても駄目」という批判的評価をいたずらに煽ってしまうだけかと。
正直なところ、もうほとんど残されていない1年でのJ2復帰の可能性。しかし、そのなかでなにができるのか?そして、なにをすべきなのか?
その意味で、今節はそういった問いにひとつの答えを示す絶好の機会。
今季ここまで圧倒的に首位を独走している山口に、ホーム戦初黒星をつける勝利を奪い取ること。
ここまで結果が出ていないことも決して単なる力不足でないことを、首位撃破によって証明すること。
ここで山口に勝利できれば、それは通常の1勝以上の価値を持つはず。ならば、狙っていかない理由はありません。

山口県代表として臨んだ天皇杯1回戦では、同カテゴリ対決となった長野に敗れた山口。そして迎えたリーグ戦再開となった前節では、アウェイで秋田にまさかの3失点。1点を返したものの敗れ、公式戦2連敗となっています。
なんだか・・・ほんとに、「またこれか」と。
今シーズンだけで、何度あったでしょうか?この、「前節敗れてしまった悔しさを、今節の富山戦で晴らす!」というパターン。よもや、圧倒的な首位に立つ山口にまで適用されてしまうとは。そこで、まんまと相手に勝ち点をプレゼントしてしまってきただけに。
メンバー変更もあり、相手はリーグ戦でも敗れたことのある長野に対する敗戦は、「まぁそういうこともある」くらいの認識だったかもしれません。どこかのチームと違って、下位カテゴリに敗れてプロ失格扱いというわけでもなし。
秋田戦の敗戦はショックだったでしょうが、いささかの試合勘の鈍りに加えて移動距離の多い秋田アウェイということを鑑みれば、まだ弁明の余地はあるかもしれません。
そして迎える、今節。公式戦3連敗は是が非でも阻止しなければならないのはもとより、ここまで全勝のホーム戦で負けるわけにはいかない、と。
敗戦の影響を断ち切り、気合いを入れ直して迎え撃つ山口。そこに油断や慢心は無いことでしょう。
ある意味、いつも以上にやっかいな状況での対戦といえるかもしれません。
そして、なによりも。前回対戦時の経験がある。
前半の早い段階で2点のビハインドを背負うという、あるいは負け試合かという展開の中で。普段ではあり得ないようなGKのミスからの得点だったとはいえ、そこから勢いづいて前半のうちに逆転、調子を取り戻したあとは盤石の試合運びで5得点逆転勝利という。
自分たちが先制するぶんには問題ないとして、たとえ前回同様先取点を許したとして、粘り強く戦いさえすれば恐れることはない、という自信がそなわっていることではないでしょうか?
それでなくとも、富山の深刻な得点力不足はデータとして承知のはず。FW岸田がひとりで挙げた25点を下回る24点しか挙げられていないのだから。逆転勝ちがわずか1試合しかなく、ほとんど「先制されたら終わり」というデータも。
試合展開うんぬんではなく、「どんなかたちであれまずは得点」という大前提の元に攻勢を強めてくるのではないでしょうか。

一方の、カターレ。
前節は相手の攻撃をしのぎきって零封できたのは良いとして・・・それを勝ちに結びつける試合運びが、全くできませんでした。
リスクを背負ってでもどん欲にゴールを狙っていく、という姿勢が、まったくもって足りていなかった。
さらに悪いことに、チームの中心選手のひとりであるところの中西が途中で負傷退場。全治6週間と診断され、当然今節の出場は不可。ただでさえ低い得点力であるにもかかわらず、チーム最多得点を挙げている中西の離脱。カターレにとって、状況は芳しくないどころではありません。
そこへもって、前回惨敗を喫した山口との対戦。いつも以上に、先制点を奪われたら終わりではないかと。圧力に屈してゴールを許してしまったならば、あのときの悪夢がリフレイン、反撃の気力も失われてしまうやもしれません。
しかし。
だからといって、勝てなくても仕方ない、なんてことにはならないし、してはいけません。
もういちど、思い出さねばならない。
本来、カターレが今の山口のポジションで今季J3を席巻、1年での復帰に盤石の体制を築いていかねばならなかったはず。
それができていない、弱さ。
その弱さが故に、せっかく招聘した岸野監督を途中解任という不名誉きわまりないかたちで追いやってしまうことにつながった。
できなかったことを後から悔やんでも仕方ないのかもしれません。
けれども。
やれることは、まだあるはず。
その最たるものが、今節の首位撃破。それを成し遂げずして、なんのためのプロクラブか。
いくらプロ失格と名誉が泥にまみれようが。それでもやり遂げねばならない、期待に応えなければならない立場にあるということを、今一度、勝利という結果でもって示さねばならないのです。

期待したいのは、苔口。
今季ここまで納得のいく戦果を挙げられていませんが、それでも。それでもやはり、カターレ攻撃陣に苔口あり、という意地を、今こそ見せるとき。
これまでも、多くの試合で決定的な仕事を成し遂げてカターレの勝利に貢献してきたというその実績。
苦しい試合展開が予想される今節にこそ、真価を発揮しなければなりません。
ゴール数では及ばないかもしれない。けれど、「ここぞ!」という場面で試合を決めるゴールを挙げるという「凄み」でもって、相手に脅威を与えてほしい。そう願います。

善戦ではなく、勝利。無失点だったけれど勝てる気がしなかった、なんてのは前節でおしまいにしなければ。
求められるのは、勝利のみ。
前回対戦の悪夢を振り払う勝利をもって、反攻の狼煙を上げろ!!!
首位だから勝つのは難しい?馬鹿な。簡単に勝てる相手などひとつもない。
だからこそ、勝て!!
勝って、首位に連敗をくれてやれ!!!
勝つことの難しさを知るカターレだからこそ。その価値に見合う勝利を!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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決意を結果につなげられず。無失点も、勝機を見出せないまま分ける  AC長野パルセイロ戦

2015-09-08 07:02:34 | カターレ富山
0-0のドロー。
新体制となって初の公式戦。当然ながら、すんなりとこれまで通りとはいかなかったでしょう。
それでも、結果を出さねばならなかった試合。「新体制となって間もないから仕方ない」なんて言い訳が通用するわけもなく。
クラブがシーズン途中で採りうる最大クラスの変革―――“荒療治”を断行したカターレ。その意義というものについて疑問視する声も少なくないなか、結果で正当性を示すよりほかないというのに。
その肝心な結果が「負けはしなかったし上位クラブを相手に無失点に抑えたけれど、勝機を見出せませんでした」では・・・。
それでなくとも、ファン・サポーターの期待に応えねばならないホームゲーム。勝たなければならない理由しかありません。
にもかかわらず。日曜日の18時開始というビミョウな時間帯の試合、しかも雨の降る中、それでも駆けつけたファン・サポーターに対して、堂々としたプレーぶりを披露できたかと言えば・・・残念ながら「さにあらず」と言わざるを得ない内容でした。

勝又 慶典や佐藤 悠希といった力のある前線の選手を擁する長野を相手に、慎重な守備をしなければならなかったのはわかります。それでなくとも雨で滑りやすかったピッチコンディション。普段にも増して気を遣いながらのプレーになっていたことでしょう。
ただ。コンディションの条件で言えば相手も変わらないのであって。そこからいかに勝利につなげるか?という部分で・・・残念ながら、勢いを感じられませんでした。
後方でのパス回しから、勇気を持って前へと攻めていく姿勢を見せねばならなかったのに。基本横パス、忘れた頃に縦ポン。勢いも何もあったものじゃない。
押し込んで相手にプレッシャーをかけながらゴールを奪うチャンスを虎視眈々と狙う、という姿勢が・・・どうにもこうにも、欠けていたと言わざるを得ません。
雨というコンディションであるならば、それを意識した遠目からのシュートも狙っていくべきだったのに、それも無し。積極的なシュートが相手GKのキャッチミスを誘う、なんてことは、あり得る話。なのに、それらしき攻めは見受けられず。
むしろ、言いたくはないけれど「本当に点を獲って勝つ気があるのか?」といぶからねばならないレベル。
なにか、勘違いをしていないか?と。
もちろん、守備をがんばることは必要だし、失点をしない、零封を目指すことは当然でしょう。
しかし、それは果たして、何のためだ?という話。
ぶっちゃけ、何点獲られようが、それ以上に得点できれば勝てるのであって。
守備をがんばるのは、勝つ可能性を上げるため。
逆に言えば、勝つための努力、つまりは得点を挙げることに対して積極性が感じられないのに、守備だけ頑張っていたって勝てないのに。
確かに無失点で終えることができたのは成果ではありましょうが。
しかし、だからといって。勝ち点1を手に入れたからそれで良し、というゲームではなかったということは、試合を観ていた誰もがそう思えたことではないかと。
それでなくとも、アマチュアに敗れるという屈辱を味わったことの汚名返上を期さねばならなかった試合。
監督解任という荒療治をもってしてまで、現状打破というものにすがらねばならなかった状況そして臨んだこの試合。
にもかかわらず。
勝利への気概というものに欠けた試合をしてしまったという現実。
それを、ファン・サポーターはどう受け止めたらいいというのだろうか?と。

2位・町田との差がまた広がり、J2復帰のわずかな可能性がさらに少なくなってしまったという事実。
「新体制となって間もないから仕方ない」で勝てないのであれば、そもそも監督交代をしなければならない必要性はあったのか?という話にまでなります。
いろいろと一筋縄ではいかない状況にはありましょうが。
それでも。
それでも、なんとかしなければならない。
そのために、勝たねばならない。
負けなくて良かった、では評価されない。勝たねばどうしようもない。
理不尽に感じられる面もなきにしもあらずですが、それを招いたのも今のチームであることを鑑みれば。
やるしか、ありません。
勝つことでしか、失ったものを取り戻すことはできないのだから。
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第27節  AC長野パルセイロ戦

2015-09-05 21:44:09 | カターレ富山
3週ぶりのリーグ戦再開、第3クール初戦となる今節。ホームでAC長野パルセイロを迎え撃ちます。
残り1クール12試合をしっかり戦い抜くために、このリーグ戦インターバル開けの初戦をしっかり勝ちたい―――そう意気込んで試合に臨むのはどのクラブも同じでしょうが、そのなかにあって同じではないのが、カターレ。
天皇杯県代表決定戦で敗れ、本戦出場ならず。プロ失格の烙印を押されてしまうことに。
その引責とも言われる、岸野監督の解任。
澤入GMが監督兼務として臨むこととなる、その初戦。
残り12試合で2位・町田との勝ち点差が18。その町田は前日に試合があって勝利していて、勝たなければさらに差が広がってしまうという。
いろいろな意味で、とてつもなく厳しい状況で臨まねばならない今節。
言いたいことはいろいろあります。けれども、やらなければならないことは、たったのひとつ。
勝つこと。
勝って、結果を示すことで自分たちの有り様を示していくこと。それ以外にないのです。

3クール目にして初めてホームで迎え撃つ長野。奇しくも、澤入体制の初戦が今期途中で監督が変更となったクラブ同士の対戦となります。
天皇杯では順当に長野県代表となり、1回戦ではリーグ戦で首位に立つ山口と対戦。元カターレの松原が決めた決勝点で、1-0の勝利。メンバー編成その他諸々、単純な比較はできない部分はありますが、それでも。監督交代からイマイチ結果が出せていなかったチームにとって、やはり第3クールでの直接対決を見据えても、山口からの勝利はプラスに働くことはあっても、マイナスなど無いでしょう。
そんな勢いから、リーグ戦再開初戦となる富山戦もきちんと勝って昇格への望みをつないでいきたい長野。巻き返しに向けて、気合いを入れて乗り込んでくるはずです。
今シーズンは1勝1敗。いずれも1-0決着であった試合。この試合に勝ってはずみをつけたいという気持ちは大きいことでしょう。

対して、カターレ。
2戦連続で後半試合終了間際に決勝点を挙げる劇的勝利で2連勝し、「最後の最後まであきらめずに勝利を目指す」という思いが結果につながるようになった、と・・・そう思われていたのですが。
天皇杯代表決定戦では、相手の新庄クラブからまさにそれをやられてしまい、2度のリードを守れずにPK戦の末に敗退。アマチュアクラブに敗れて本戦出場を逃すという・・・可能性としては無くはなかったシチュエーションながら、それは可能性にとどめておかねばならなかったこともまた事実。しかも、相手の強さよりは自分たちの弱さに負けての敗戦という。
覆水盆に返らず。プロクラブとして最悪としかいえないような汚名を歴史に刻むこととなってしまったのでした。
そして、富山県代表となった新庄クラブは、J3の琉球に0-5の完敗。上位カテゴリクラブとの力の差を見せつけられての敗戦でした。
出場すべき試合に出ることができず、2週ぶりの公式戦として今節に臨むこととなるカターレ。
いつもどおり、は無理でしょう。いろいろな意味で。
だが、しかし。
ならばこそ。いつもどおりにいかないというのであれば・・・悪い意味でのいつもどおりというくびきからも逃れなければ、話にならないのであって。
いつもどおりに決定力に欠ける、いつもどおりに積極性が足りない、といったネガティブ要素だけをしっかり受け継ぐ、などということは、あってはなりません。

期待したいのは、中西。
天皇杯代表決定戦敗退はチーム全体の責であって、彼ひとりが背負い込まねばならないものではありません。
しかし、PKで自分が決められなかったことが敗戦につながってしまったという無念は、決して消えない傷でしょう。
けれども。
失ってしまった結果は取り返すことができないけれど。やるべきことは、やらなければならないことは残されているのであって。それは傷ついたプロの誇りを痛むことではなく。その痛みを乗り越え、歯を食いしばって勝利を追い求めること、結果を残すことにほかなりません。
第9節の対戦で決勝点を挙げた中西には、当然のように長野も警戒してきます。前回対戦で押さえられたから今回も大丈夫、とは思ってはいないでしょう。
だからこそ、やらねば。口先だけ、肩書きだけがプロじゃない。プレーを通じ、結果を出してこそのプロ。そのプライドを、見せてほしいです。
そして、もうひとり。同じくPKを決められなかった敬介。
カターレの歴史をすべて知るものとして、天皇杯本戦出場を逃すという歴史に泥を塗る結果がどれほどのものか、痛いほどわかっているはず。
それでなくとも、試合当日の8月23日は彼の31歳の誕生日でした。最悪と言うよりほかない、決して忘れ得ぬ日。
しかし、だからこそ。降格を含め、これまでもさんざん辛酸をなめてきた彼だからこそ、このままでいいはずが無いことは誰にも増してわかっているはず。
ならば、やらねばならないことは、ひとつ。勝利すること、ホームのファン・サポーターに歓喜を届けること。それ以外にないのだから。

ほかのクラブならまだマシなどと言うつもりもありませんが、やはり、新体制初戦が難敵長野というのは、厳しいと言わざるを得ません。
しかし、だからといって負けて良い理由になどなりはしません。
新体制初戦だから勝てなくても仕方ない、なんて言い訳が通用するわけがありません。
確かに、アマチュアクラブに負けることはプロとしてあってはならないし、監督解任の要因のひとつにはなり得るでしょう。
ですが、個人的には・・・それが、これまでの積み重ねを否定するほどのことかと言われたら、正直疑問です。
監督交代が正しい道であった、とは、現時点では正直言って思えません。同じ解任するなら、なぜもっと早くにやらなかったのか?とか、フロントの判断を信用できかねる部分もあって。
とはいえ。
こうなってしまったからには、ぐだぐだ言っていてもはじまらない。
後悔やなんやは、やるべきことをやるという大前提の妨げになってはならないのだから。
そのやるべきこととはつまり、勝つこと。
チームを変えたいと、停滞から脱したいと監督交代に踏み切ったならば。第3クール初戦の今節を勝利し、リーグ戦3連勝を成し遂げること。ただそれだけです。
今シーズン最後のナイトゲームとして、試合後には花火が上がるのだとか。
思えば、去年の今頃は全く勝てない、勝利から見放されていた時期のさなかにあって。花火の企画も、無様な敗戦の後に苦虫を噛み潰したような表情で見上げることとなってしまっていましたが。
今節は、勝利して歓喜とともに見上げる花火としなくては。その祝砲を、新体制下の第3クール反攻の狼煙としなければなりません。

いまはただ、黙って勝利をつかみ取れ!!!
なすべきことを、なしとげろ!!!

勝たれ!!!富山!!!!
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