行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第27節 ロアッソ熊本戦

2021-11-13 16:19:50 | カターレ富山
2021シーズンもいよいよクライマックス。J2復帰という悲願成就に向けて、アウェイで首位の熊本に挑む、まさに今シーズン最大の山場、天王山と言える戦いです。
・・・しかし。
目下3連敗中。しかもその間わずか1得点、2試合連続零封負けという、とても優勝を目指すチームにはあるまじき状況で迎えることとなります。
首位が相手などは関係なく、勝つしか道は無く。引き分けすらもダメ、なによりも負けてはシーズンが実質的に終了してしまいます。
まさに土俵際、ギリギリの背水の陣で臨むこととなる今節。
どうしてこうなったかの総括は、あとでいくらでも検証の時間はありますが。
今しなければならないことは、ただひとつ。
勝つこと。
それ以外にありません。

かねてより、この熊本戦はシーズンの山場として見据えられてきました。
ここに至るまでに、「上ばかり意識していてはならない、下位・中位との対戦でしっかりと連勝し、その勢いで首位の熊本を呑みこむくらいでなければ!」との意識であったはず。
なのに。
実際は、足元をすくわれるどころではない3連敗。そして、いよいよもって、もう後がない。チームとして結果が伴わないどころの話ではない、最悪のカタチで最大の山場に至ったと言えましょう。
しかし、それでも。
最悪であって、最悪ではない―――事実は小説よりも奇なり、とは言いますが。まさに、そんな状況。
もしも状況がカターレにとっての真の最悪であったならば。
連敗をづづけて勝ち点0が3試合。その間に勝ち点9ぶんを引き離され、山場と捉えていたこの熊本戦を迎えるまでもなく、既に復帰の可能性消滅、今季終了となっていたことでしょう。むしろ、そのほうが自然ですらあったかと。
なのに現実は、そうではない。
それまで、カターレとの6月の前回対戦で引き分けたのを皮切りに12戦にも渡って連続負けなしを続けてきた熊本が、その勢いを失速させ。
まるで連敗のカターレと示し合わせたかのように、3戦連続無得点で2分け1敗。特に前節などは、3位につける岩手とドロー。勝ち点1の上積みがあったとはいえ、1止まりであったこと、そしてカターレと直接対決を残す岩手をも1止まりにした、ということ。
もちろん、3連敗が最悪に近いものすごく悪しき状況であることは、間違いないのですが。
他方で、あり得ないほどのラッキー(?)で、ほぼ最悪の中における最良と言える状況であることもまた、事実です。でなければ、もうすでに詰みであったことは間違いないのだから。
最悪であって、最悪ではない。
これを活かすも殺すも、今節の結果次第。
言うまでもなく、勝利一択で。
あり得ない状況を享受しつつ、一方で覆していくには、それしか道は無いのだから。

お互いにとって、4試合ぶりの勝利をかけた戦いとなる今節。
その間、2試合連続無得点のカターレと、3試合連続無得点の熊本。得点に、なにより勝利に飢えたチーム同士の対戦でもあります。
宮崎と同勝ち点、3位岩手とは4差の熊本。宮崎は1試合消化が多いとは言うものの、それでも残り試合で勝ち点を積み重ねられなければ安泰でもなんでもなく。
そんななかで、今節負けて富山にまで迫られることになれば---それでなくともプレッシャーがかかるなかで迎える、ホーム戦。熊本にとってもまた、正念場と言えるでしょう。
いかに首位と言っても、それは守り続けられたらの話であって。
現状の勝ち切れない、得点できない3試合に、焦りが無いと言えばウソになるのではないかと。
首位であっても、絶対的な存在とまでは言えない。その隙を突き、勝利を搔っ攫わねばならないカターレ。
追うものと追われるもの。追うものの意地を、勝ち点3に結び付けねばならない対戦です。

過去の対戦成績で言えば、カターレにとってワーストクラスの相性の悪い相手である熊本。J2時代の2009年以来、勝っていません。
その熊本が、連続勝ちなし脱却、そして優勝に向けて、なりふり構わず待ち構えていることになります。
言うまでもなく、J3きっての実力チームであることは間違いなく。でなければ12戦も連続して負けなしを続けたりはできません。
たまたま怯んでいるかもしれないという状況にあるにせよ、それは相手の事情であって。
そこに3連敗のダメージを引きずったままに無策に飛び込んでしまっては、待ち受けるのはきっと、無残な4連敗でしかないことでしょう。
もしもこの試合がtotoの対象試合であったとするなら。
「いかに3戦連続勝ちなしで足踏みしている熊本でも、さすがに3連敗なんて富山には勝つだろう」という予想が圧倒、富山勝利の予想はごくごく少数になってしまうのではなかろうかと。
勝ちたい、けれど気持ちだけでどうにかできるような相手ではない。確かな力を、撃破に向けて実力を100%、いやそれ以上に発揮できねば、勝利はおぼつかないことかと。

しかし、それでも勝たねばならない。
相手の実力が高かろうが、こちらが連敗中だろうが、そんなものはうっちゃって。
「次」など無い。この試合に負けたら終わり。
「今」勝つ以外に、道は無いのだから。
勝つためにはどうしても必要なのが得点。2試合連続無得点という窮状を打破する、勝利に繋げる得点です。
期待したいのは、音泉。
この連敗はひとえに、アタッカー陣が結果を残せなかったが故。
3試合ともに前半終了時点では同点。どうあがいても勝てない試合ではなかったところ、勝利に結びつける得点が奪えないままに失点を喫し、敗れた。
得点に絡む決定的な仕事が出来なかった、ここ3戦。
それでも。今やらねば、次など無い。だから、やらねばならない。
前所属であったYS横浜に敗れた時、なにを思ったか?
過去の対戦成績で1度も勝てていない富山に、敢然と挑みかかってきたYS横浜。そして見事に勝利し、まるで優勝が決まったかのように歓喜していた選手たち。
その熱さというものを、どう見たか?
J2復帰、そしてチームを優勝させるべくカターレ富山に移籍してきたはず。
負けたら終わり、勝つしかない・・・ならば、今チームを勝たせずして、いつ力を発揮するというのか?
他のスポーツに比べても現役の期間、選手生命というものが短い傾向にあるプロサッカー選手人生にあって。
全身全霊をかけて、プロ選手としての自分のすべてをかけて臨み、勝たねばならない試合というものが、そのなかで何試合あるか?
今節は、間違いなく、それ。
前回対戦では、開始8分という早い段階で先制ゴールを挙げるも、ドローに終わってヒーローとなれなかった音泉。
だったら。リベンジの格好のチャンス。逃す手はあるまいよ。
YS横浜が、これまでを打ち破って富山戦初勝利を挙げたように。
その情熱に勝るとも劣らない、それ以上の気概でもって。対熊本17戦ぶりの勝利をもぎ取ってほしい。それに導くゴールを決めてほしい。切に願います。

コインの表と裏、とでも言いますか。
今節の結果は・・・勝利と敗北では、真逆、意味が180度違ったものとなります。
熊本も、ここで挫けるわけにはいかないと必死でしょう。勝利という結果のみが求められるカターレ。それでなくともアウェイ戦、プレッシャーもかかるなか、難しい試合となることも・・・いや、どう考えても楽な試合であるはずもない。
けれど。
とっくにチャンスが潰えていたはずであったところ、それがまだ残されているということ。希望は失われてなどいないということ。
それを思うとき。
「勝てなかったらどうしよう」などと気を揉むなどということは、無意味。
勝つしかないなら、勝つまでのこと。
それを、やりきること。
最悪であって、最悪ではない。
この状況に、むしろ感謝すべき。勝利を、楽しむべき。

4試合ぶりの勝利を得られるのは、どちらか1チームだけ。
もちろん、それを得て希望をつなぐのは、カターレだ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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3連敗。見えぬ執念、至らぬ覚悟 FC岐阜戦

2021-11-09 21:12:58 | カターレ富山
0-2で敗戦。
「このままでいいのか?」じゃない。
誰も言わないなら、不肖この私が断じましょう。
「このままでは、ダメだ」

優勝へ、昇格へ、確かに厳しい状況にはあるにせよ、可能性が絶たれたわけでもなんでもないのに。なぜ、勝利への熱量、ガムシャラさというものが足りないのか?
それこそが敗因であったのではないかと。
いっそ、不思議にさえ思えるくらいです。
最下位脱出に向けて、必死の頑張りを見せて勝利をもぎ取った今治に敗れた時、どう思った?
連続負けなしのクラブ新記録をかけて、未勝利が続いていた富山戦に決死の覚悟で挑んできたYS横浜。試合終了時に、まるで優勝したかのように感情を爆発させて歓喜していた相手に、どう思った?
今節も、カターレ以上に後がない岐阜。その奮起に、まんまとしてやられて。
やるせないです。
無念でなりません。

11月とは思えないほどに暖かな気候、青空の下、絶好のコンディションのなかで
おこなわれた今節。新型コロナの影響を残しつつも、それでも長良川競技場まで駆けつけたカターレファン・サポーターによって、アウェイ席の大部分が埋まったのでした。
11月ともなれば、選手入場時にベンチコートを着て整列、集合写真時に脱いで試合に臨む、という姿をよく見るものですが。
コートは必要ないくらいに暖かであったなか、いつもと違ういでたちで入場してきた選手たち。
それは、先日の大怪我によって戦線離脱を余儀なくされた柳下を激励するTシャツ。
「仕事早ぇーな、オイ」と思わずつぶやいてしまいましたが。そのTシャツ、そしてベンチに掲げた背番号19のユニフォームとで、一致団結、心はひとつ、と試合に臨むこととなったのでした。
メンバー固定傾向の強い今シーズンにあって、今節は変更を加えた布陣に。
吉平に代えて大野がスタメンというのは、まぁ想定内として。
椎名に代えて陽次が久々のスタメン起用。
そして、今節いちばんのトピックが、鹿山の移籍後初出場・初スタメンだったと言えましょう。
この夏のウィンドウで長崎から期限付き移籍で加入したものの、練習中に脳震盪、しばらく離脱ということがあったようで。
甘く見る、軽んじるというわけにはいかない脳震盪。サッカー生命どころか、最悪の場合は命にさえ係わる問題だとか。
慎重に復帰に向けての努力を重ね、ついにカターレデビューの日を迎え。本人にも期するところはあったものかと。
離脱した柳下に代わって、右SBを任され。その力を十全に発揮せねばならなかった・・・のですが。
忌憚のない意見・感想として。
「もっとしっかりやってくれよ!」と思わされるプレーぶりでした。
正直言って、「これでいいのかな?どうなのかな?」と、自信のないプレーに見えて仕方がありませんでした。
とはいえ、彼にとってカターレデビュー戦。練習と本番である公式戦では勝手が違うのはあたりまえのことで、ただでさえ慣れていないところを探り探りになっても、それは無理からぬことだろうがーーーもちろん、そのとおりなのでしょう。一般論としてもそうだろうし、理解もします。
けれども。
慣れていないから仕方ない、で済ませてはならないこともまた、確かであって。
スタメンとして、出場選手として抜擢されたからには、チームを勝たせなければならない責任を負います。
それも、ただの試合ではなく、優勝を目指してどうしても勝たねばならないという使命を帯びたチームのひとりとして。
そんななかで、個人の事情はひとまず置いておいて、勝利に向けて邁進せねばならなかったはずですが・・・それが出来ていたようには、どうにも見えませんでした。
不慣れさを責めるのは酷。しかし、それでも負わねばならないのが、必勝への責任です。

ただ・・・。
状況は、悪い意味でもっと深刻でした。
もし、不慣れで自身の足りないプレーをしていたのが鹿山ひとりなら、周りのメンバーがケツを叩いてフォローする、ということで盛り立てていくことも出来たでしょうが。
正直言って、チーム全体がまとまりに欠けてしまっていた印象です。
もちろん、練習で繰り返してきたパターンを試合で実践していく、自分たちの基礎に立ち返るということは、必要でしょう。
けれども。
そこに、熱が足りない。
自分たちのスタイルを貫くという姿勢そのものは結構。
けれど、それはそもそも、なんのためか?
言うまでもなく、得点を奪って勝つためにほかなりません。
なのに。
その、ゴール奪取にかける熱というものが、足りない。
ルーチンワークというか。「そうしなければならないことになっているからやっている」という感じにしか見えず、そのさきの得点というものに、結び付いて見えない。
チーム全体で一気呵成に攻め込む!という熱が、足りない。
足りないから、各々で考えつつ打開を図る、ということのなるのでしょうが・・・。
例えば、マテウス。
献身的なプレーぶりで守備にも貢献、というそれ自体はいいとしても。
本来はもっと前の位置で、それこそペナルティーエリアくらいでガシガシと仕掛けていってチャンスを作り出すのが仕事でしょうに。
そんなに下がってきていては、攻勢に転じるに影響してしまうでしょうが。
それだけ、連携を信じるプレーが出来ていないともいえたのではなかろうかと。
各々は、チームのためを思ってのプレーなのでしょう。
けれど、それがまとまりに欠ける。
まとまって、熱をもって挑むことが出来れば、1足す1が3にも4にもなるはずなのに。そんな相乗効果が、どうにも見て取れず。

0-0で試合を折り返し、後半。
思えば、連敗した過去2戦も、ハーフタイム時点では同点でした。
だからこそ、これまでとの違いを見せ、連敗阻止に繋げるゴールを挙げて勝たねばならなかったのですが。
結論から言えば・・・また、繰り返し。
攻撃は奏功せず、逆に一瞬の隙を突かれて失点し。
勝たねばならない試合で先制を許し、最悪でも追いつかねばならなかったところ、アディショナルタイムにダメ押し追加点を決められ万事休す。
必勝を期して臨んだはずの試合に、どうしても勝たねばならなかったはずの試合に敗れ、3連敗という、受け入れがたい重い敗戦を喫したのでした。

2014年、後の降格につながる惨敗を喫したアウェイ岐阜戦。
そのときのリベンジマッチともいえる試合で、敵将・安間監督を打ち破ることで当時の意趣返しを果たしてやる!―――個人的に、そんな思いで臨んだ試合だったのでしたが。
あの時と同じく無得点であえなく敗れ。
元カターレ監督たる安間監督率いる岐阜に。そして・・・元カターレの舩津に決められて、というおまけつき。当時すでにカターレからいなくなっていたろうが!というツッコミも、虚しく響きます。悪辣なシナリオライターたるカミサマがゲラゲラ嗤っているかのようです。
岐阜からの帰り道、およそ2時間40分くらい。東海北陸自動車道のおかげでスムーズな道のりでしたが、心に重く沈む澱みのようなものを引きずりながらの帰途は、さすがに堪えました。

なんで、こうなのか?
消化試合ではないどころか、優勝・J2復帰を目指す当事者だろうが!
なのに、なんで熱が足りないとか言っているんだ!!
もう、後がない。
もちろん、あきらめたりはしませんし、優勝はできる、しなければならないと信じています。
けれど。
1度ならず2度ならず3度負け続けて、変わらない、変われないとすれば。
それでなくとも、絶対に勝たねばならない上位直接対決6ポイントマッチ連戦を控えているなかで。
このままでいいのか?
よくない。
このままではダメだ!

ここで奮起できないようなら、チャレンジの資格を自ら放棄するに等しい。
もちろん、そんなことは断じてあってはなりません。
見たいのは、熱のこもった、優勝を信じて疑わないプレー。そこからの勝利。

戦いは、続きます。
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第26節 FC岐阜戦

2021-11-06 22:02:57 | カターレ富山
12月5日のシーズン最終戦まで1ヵ月を切り、残り5試合。どのような結果が待ち受けるにせよ、そのときはだんだんと近づいています。
ラストスパートに向けてギアを上げねばならない段階にもかかわらず、よもやの2連敗。上位直接対決連戦を残すとは言うものの、厳しさというものを意識せざるを得ません。
今シーズン終盤にやって来た、最大のピンチ。
今節の結果が向こう1か月の、シーズン最終結果の行方に大きく関与することは確実。
そんな中で迎えるアウェイ2連戦の初戦。岐阜メモリアルセンター長良川競技場にて、FC岐阜と対戦します。

昇格圏の2位・宮崎との差が3の4位・カターレですら、この先は落とすことが許されない、必勝を期す戦いとなっていくなかで。
そのカターレからさらに4離れている6位・岐阜にとってみれば、それは重いものとなっており。実質的に、今節敗れてしまえば終戦と言えるポジションであろうかと。
シーズン開幕当初は、開幕戦こそ引き分けたものの、そこから4連勝を決めて開幕ダッシュに成功。「今シーズンの昇格枠のひとつは岐阜で決まりか?」ともてはやされたものでした。
それに待ったをかけたのが、第6節で対戦したカターレ。
PKの1点による辛勝ながらも連続負けなしをストップさせる勝利を挙げ、ホームの期待に応えてみせたのでした。
その後、勝ち負けを繰り返す不安定な戦いが続き、ここまで11勝4分け8敗。
正直言って、現状のカターレの6敗ですら、優勝を目指すチームにおいては負けすぎだと思っていますが。
岐阜にとっては、今節の結果9敗目を喫することがあれば・・・逆転昇格の可能性が風前の灯火となってしまうことになろうかと。
もちろん、相手の状況をあれこれと気にかけている場合などではありません。
それでなくとも連敗中のカターレが、もし3連敗など喫しようものならば。それによって被るダメージがいかほどのものになるか・・・想像すらしたくありません。

前節、連続負けなしが12でストップするかたちで首位の熊本が敗戦。そして2位の宮崎も勝ちきれずドロー。
直近2連敗で勝ち点6差をつけられて上位争いから一気に脱落ーーー少なからず、いや、大いにその可能性があったことを思えば。
連敗という結果は取り返しがつかないことではありますが、それでも。
不幸中の幸いという言葉では済まないほどに、ダメージとしては最小限にとどまった、と見ることが出来ようかとおもわれます。
もちろん、詰めるべき差を詰められず、2試合ぶんも消化してしまったことは痛手でしかないにせよ。
最悪という事態に対しては、マシどころではない僥倖であった、と言えるでしょう。
しかし、それでも。
状況が好転したわけではなく。
今節あえなく敗れて3連敗を喫しようものならば、その得難いチャンスを得たこともすべて水泡に帰してしまうことになります。
もちろん、そうあってはならない。
勝つことでしか希望を繋ぐことはできない。
その一念をもって、問答無用に勝利する気概が、なによりも必要です。
勝てるかどうか、じゃない。勝つことを前提に戦うしかないのだから。

これまでの経験に沿うならば、おそらくは途中出場となるでしょうが。絶対に勝たねばならない今節、期待したいのは高橋の活躍です。
前節、前半途中に負傷退場となった柳下が、全治8か月という大怪我であったことが明らかとなりました。
今シーズンのなかでも最も大事な時期である今、戦線離脱を余儀なくされてしまった彼の悔しさ、無念さというものは、察するに余りあります。
だからこそ。
その無念を無念のままに終わらせるわけにはいかない。出場する選手たちがみんなで死力を尽くして戦い抜き、悲願を成就すること。それをもってしか、慰めにはならないでしょう。
そこで、高橋。
昨シーズン、開幕前のキャンプ中に大怪我を負い、出場ゼロに終わってしまったことがあっただけに。
大事な時期にチームの力になれない歯がゆさというものを、わからないはずがありません。
であるからこそ。
離脱した仲間がなにを思うか、出場する仲間がなにをしなければならないか。
それがわかるからこそ、奮起せねばならないところでしょう。
練習したかたちにこだわるあまりに得点が決められない、なんてのは無しで。
不格好でも良い、泥臭くとも良い。
どんなかたちであれゴールを決めて、チームに勝利をもたらすこと。
これまで見てきた中で、高橋はそれが出来る選手だと確信しています。
勝たねばならない大一番、その力を遺憾なく発揮し、勝利に導いてほしい。そう強く願います。

2014年以来のJ2復帰をかけて、どうしても勝たねばならない、今節のアウェイ岐阜戦。
思えば・・・あのとき。
2014年の第2節のことでした。
岡山と対戦したシーズン開幕戦はスコアレスドローではあったものの、それでも可能性を感じる内容で、期待をいだかせる結果でした。
連続アウェイ戦として迎えた第2節・岐阜戦。
しかし。
「あれ・・・?」
結果は0-3と、よもやの惨敗。相性だとか調子がどうこうではなく、完全な力負けを喫してしまい、敗れ去ったのでした。
思えば、あのときが運命の分岐点であったのかもしれません。
もしも・・・もしも、あのとき開幕戦の勢いを継続するかたちで首尾良くシーズン初勝利を挙げることが出来ていたならば。
その後の低迷からの降格、そして今に至るまで復帰できずにいる現在には、つながらなかったのではないか、と・・・。
IFの話をしても詮無いことではありますが。
あれから月日は流れ、当時を知るカターレ選手は誰もいなくなったのだから。
・・・いや待て、ひとりだけ居た。当時を知るカターレ関係者が、今節のメモリアルセンター長良川競技場に。
すなわち、岐阜を率いる敵将・安間監督。
岐阜にとっても生き残りをかけたサバイバルマッチであることは確かでしょうが。
今のカターレは、わざわざ確認するまでもなく勝たねばならない重要な試合。それこそ、今後の運命を分岐させてしまうような。
あのとき、負けて変わってしまった運命。
その落とし前をつけさせていただきましょうか。ほかならぬ安間監督率いる岐阜を撃破することによって。
運命は、変わる。変えてみせる!カターレの勝利によって!!!

生き残るのはカターレである、それを証明する戦い。
勝つことは最低限。けれど、必ず成し遂げろ!!
もちろん文句のつけようのない圧勝劇でもって勝ちたいのはやまやまだけれども。
PK勝ちであった前回対戦ではないけれど、かたちは二の次。
勝たねば希望が繋げない以上、やるしかない。どうあっても。
望むのは、勝利のみ!!
全身全霊でもって、勝ち点3の上積みを!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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懸念が現実に。相手の勢いに屈する連敗 Y.S.C.C.横浜戦

2021-11-01 03:52:08 | カターレ富山
0-1で敗戦。
それこそ、口を酸っぱくするくらいに繰り返し確認していたはずです。
前節の手痛い敗戦を引きずるようなことがあってはならないと。
これまでは無敗ながらも、7戦負けなしと勢いに乗る相手。ゆめゆめ油断することがあってはならないと。
勝利を逃して優勝戦線から後退することがあってはならないと。
そして・・・ホームのファン・サポーターの期待を裏切ることがあってはならないと。
・・・なのに。
富山戦初勝利に向けて奮戦するYS横浜。その勢いに屈するかたちでの零封負け。
これまで築き上げてきたはずの実績が揺るぎかねない・・・いや、揺らいでしまったが故とでも言うのか。
痛すぎる、苦すぎる敗戦を喫し、連敗となってしまったのでした。

前回ホーム戦では冷たい雨の降る中で震えながらの応援となったことを思えば、今節はまさに真逆。良く晴れた穏やかな日差しのもと、10月も終わりとは思えないほどの暖かさのなかで、風もほとんどない絶好のコンディションでの試合となりました。
ほぼ固定メンバーの編成を続けてきたなかにあって、今節は柳下がスタメン復帰し、今瀬が控えに回ることとなりました。
それはつまり、柳下と音泉の右サイドからの攻め、その推進力というものに期待した起用であったということなのでしょう。
しかし。
その目論見は、前半早々に崩れてしまうことに。
14分という控え選手がウオーミングアップを行うよりも早い段階で、柳下が負傷退場を余儀なくされ。急遽、代わって今瀬が入ることに。
用意していたプランは崩れたとしても、それでもなんとかする対応力が求められたところでしたが。
正直、あまりうまくいきませんでした。
前から前からガシガシと当たってくるYS横浜の選手たち。その圧力に対して、どうにもこうにも後手に回ってしまい。
なんというか、足癖が悪いというか。
勢いを出せないだけでなく、「なんでそれがファウル?」とか、逆に「なんでファウルをとらないんだ!」ということとか。ストレスのたまる展開が続き。
チャンスらしいチャンスをつくれないままに時間が経過し、0-0で折り返すことに。

アクシデントはありながらも、それでも右サイドからの攻めを攻撃の起点としていたカターレ。
ただ・・・カターレの左サイド、YS横浜にとっての右サイドで、要警戒選手であるFW船橋 勇真が、少ない攻撃機会にもキレのある動きを見せていて。
なにか、じっと牙を研いでいるような不気味さがあったのが印象的でした。
そして、その懸念が的中してしまうことに。
61分、その船橋に決められてしまい、均衡を破られてしまったのでした。
ピッチ中央での競り合いからボールを奪われ、カウンターからの一気で。
競り合いでメンタル的にも消耗していたところ、ファウルか?という場面でセルフジャッジをしてしまったということなのかもしれません。一瞬の隙を突かれるかたちでの、痛い失点の仕方。
その一瞬のチャンスにかけて機をうかがい続けて、見事に結果に繋げた船橋を褒めるべきなのかもしれませんが・・・それでも。
隙を見せてはならない、そのあたりまえのことが出来ずにやられた、悔しい失点でした。

見ていて思ったのが、中盤の末木がほとんど機能できなかったこと。
そりゃ、相手としても攻撃の起点となる選手を警戒するのは当たり前のことで、しっかりとマークを徹底していたから、ということなのでしょうが。
それでも!という気概を、見せねばならなかったのでは?と。
警戒されては機能しないということでは・・・そこをもう1段階上げて状況を打破できるようにならねば、選手としてのレベルを上げることは叶わないぞ!と言いたいところです。
そして、攻撃陣についても、どうにも散発的な攻撃に終始し。
先の今治戦での4失点目ではないですが、遠目からでも思い切ってシュートを放てば、相手に当たってコースが変わって決まる、ということもあるかもしれない。
けれど、慎重を期して結果みすみすチャンスを逃す、ということでは・・・。
何度でも言いますが、ゴールのかたちに芸術点などありません。
採点競技のように、予め申請していたスタイルで決めねば減点、ということもありません。
ガムシャラに狙っていくことが求められる場面での躊躇、そこからの機会逸失・・・それで負けてしまっては元も子もないだろうに、と。
4分あったアディショナルタイムにもゴールは生まれず。試合終了。
痛い、痛すぎる敗戦を喫し、3205人を集めたホームのファン・サポーターの期待を裏切る連敗となってしまったのでした。

「今日は勝たなくてはいけなかったが、相手のペースに合わせてしまい、チームとして「ふわふわ」した空気があった。
自分としてはなぜこのような空気になってしまったのか分からない。今日は決勝戦と思って戦わなければいけない試合だった。 」
試合後のコメントとしてキャプテンの西部が語った通り。
ハッキリ言って、試合に気持ちが入っていなかったとしか言えない内容でした。
一方で。
試合終了のホイッスルが鳴ると、まるで負けたら終わりのトーナメント戦で勝ったかのような、もっと言えば優勝を決めたかのような勢いで、歓喜したYS横浜の選手たち。
それを見て、なんともやるせない気分になりました。
本来、必勝の覚悟をもって挑まねばならなかったのは、昇格戦線真っ只中であるカターレであったはずなのに。
優勝を決めたかのような勢いで喜べるほどに気合を入れて臨まねばならなかったのは、カターレであったはずなのに。
先の今治戦、さらには鳥取戦、沼津戦でもそうでしたが。
チーム順位に関わらず、必勝を期して上位に挑みかかる相手に対し、その勢いに屈する敗戦。
なんで・・・なんで、そうなってしまうのかと。
昇格、J2復帰とは、口だけの建前だけの目標か?
それぞれのチームに、それぞれの思いがある。それに簡単に屈してしまうくらいに薄っぺらい思い入れだというのか?
・・・そうではないでしょう。
だったら。
やれることは、ひとつ。
必ず勝つ、その思いを結果に、勝利に繋げること。そのなすべきことを、なしとげること。

残り5試合。
厳しい戦いであることは、わかりきったこと。
もう、これっきりにしてほしいです。相手に気持ちで負けて結果でも負けるなんてことは。
戦いは、続きます。
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