行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第13節 ガイナーレ鳥取戦

2023-06-10 14:31:42 | カターレ富山
3ー0の快勝で讃岐に勝利し、首位奪還を果たした前節。
さらに、メンバーをほぼ総入れ替えで臨んだ水曜日の天皇杯2回戦・京都戦でも、PK戦にまでもつれる激闘を制してカターレ史上初のJ1撃破を成し遂げました。
充実したチーム状態で臨むこととなる、今シーズン未だ無敗のホーム戦。連勝で首位固めを成し遂げるべく、ガイナーレ鳥取を迎え撃ちます。

金 鍾成監督体制3シーズン目となる鳥取。今シーズンのメンバー編成を知ったとき、思わず乾いた笑いめいたものが起きました。「これじゃまるで、J3オールスターじゃないか」と。
琉球時代に金監督のもとでリーグ優勝を成し遂げたときの主力・田中 恵太。
同じく元琉球で、昨シーズンは岐阜でプレーしていた富樫 佑太。
岩手、栃木などを経て、鹿児島でエースストライカーだった牛之濱 拓。
讃岐で長らく中心選手として活躍した重松 健太郎。
相模原、沼津を経て秋田でステップアップを果たした普光院 誠。
秋田でリーグ優勝を経験した遊馬 将也。
ざっと挙げただけでも、感心するやらあきれるやら。よくぞまぁ、ここまでメンバーを揃えたものだと。
実際、今シーズンにかける期待値というものは、相当なものがあったのではなかろうかと。
そんななかで、シーズン開幕戦と第2節でそれぞれ3得点で勝利、開幕連勝で絶好のスタートをきった・・・までは良かったのですが。
得点力は、ここまで12試合で19(カターレは22)と、上位争いを繰り広げるクラブと遜色のないレベルですが。
いかんせん、得点できる試合と出来ないとのバラつきがあり、さらに失点数がリーグワーストの22と、そのあたりが足を引っ張っているかたち。ここまで3勝5分け4敗の16位と、不本意な戦績に甘んじてしまっています。
それでも。
ハマったときの得点力は、やはり脅威であり。なにもかもがダメで低迷しているわけではなく。きっかけさえあれば、まだまだ充分に浮上のチャンスがあるチームであろうと。
前節は、カターレを撃破し勢いに乗る岐阜に屈し、1-2で敗戦。天皇杯のほうは、1回戦でJFLのヴィアティン三重に下剋上を許してしまい、既に敗退しています。
中2日、中3日の連戦となるカターレとは違い、アウェイ戦ながらも1週間を富山対策に費やせた、と見るならば。
それでなくとも、現状を打破して浮上に向けて喰らいついていかねばならない鳥取。
首位の富山を撃破し、勝ち点3以上の成果を持ち帰るべく、心して挑みかかってくるはずです。

昨シーズンの8月にアウェイで対戦して以来の鳥取戦。
過去最多となった平均勝ち点など、昇格こそ果たせなかったものの、及第点以上の結果を残した昨季カターレでしたが・・・そのなかにあって、ワーストゲームと言えたのが、その鳥取戦でした。
ホーム・アウェイともに4失点を喫して連敗した鹿児島戦など、悔しい敗戦を喫した試合は他にもあります。
けれど、それでもなおワーストと言えたのが、鳥取戦。
自分たちのスタイルを体現出来ず、後手後手にまわって勢いを出せない状態が続き。
さらには、相手に気持ちよく得点を許してしまい、3失点。それでも一矢報いる得点を挙げたらまた違ったのでしょうが、それも出来ずに無得点に終わり。
0-3で惨敗。あきらめることなく応援するという意思とは別のところで、「こりゃアカンわ」と思い知らされたような、無念の敗戦でした。
今シーズン、ここまで思うように勝てず不振にあえぐ鳥取。対して、首位に立っただけでなくJ1撃破すら成し遂げたカターレ。現時点で、状況的にどちらが優位かはあきらかです。
それでも。
だからと言って、油断するわけには断じていきません。
失点の多さはともかくとして。得点力不足にあえぐクラブも少なくないなかで、鳥取は、それにあてはまらない。
どんなかたちにしろ得点を挙げて勝利への道筋をつけたならば。
いかにカターレとて、そうやすやすと逆転勝ち出来るものでもなかろうと。
決して、慢心、油断はあってはならない。
けれど、慎重になり過ぎて得点できない、勝てないのでは、本末転倒というもの。
攻勢に出られたとしても、アグレッシブさを失わず、いかに勝ちきるか。
なんなら、昨シーズンの0-3負けの借りを返し、讃岐戦から2試合連続の3-0で勝つくらいの気構えでいなければ。

GKの田川を除き、10人が入れ替わった天皇杯2回戦。それを受けて、今節は前節・讃岐戦のメンバーに戻して挑むこととなりましょう。
1週間を対富山戦に集中してきている鳥取に対して。いかにリーグ戦用メンバーとして割り切って準備していたとして、それでも水曜日の試合を挟んでいるぶん、全集中での準備とはならなかったでしょうけれど。
とはいえ。
試合に対する意気込み、気迫については、あるいは最大限に高まっていると見てとれるのではなかろうかと。
延長、PKにまでもつれる激戦。けれど、勝利の喜びが疲労も吹っ飛ばしたのでは?
もちろん疲労までもが無くなるわけではないでしょうが、メンタルの充実度がそれを補って余りあることかと。
讃岐戦で今季初スタメンンながらも2ゴール1アシストと大活躍、ヒーローとなった陽次。引き続き今節もまた活躍してほしいと願うことは当然として。
個人的には、今瀬の活躍に期待したいところです。
なかなか結果にまで結びついていないとはいえ、1試合あたり3得点もザラにある鳥取の攻撃力。J3オールスターという各選手が本領を発揮したならば、苦戦は必至でしょう。
そこを、しっかりと抑え込んでほしい。ディフェンスラインをしっかりと統率し、鳥取攻撃陣に仕事をさせないこと。
さらには、持ち味である前線への鋭いパス供給、セットプレーでの得点力など、持てる力を存分に発揮して、勝利を掴み取ってほしいです。
讃岐戦を制して勝利のバトンを渡し、京都戦の勝利からそのバトンを再び受け取る今節メンバー。
その勝利の連鎖を、さらに紡いでいかねば。

第5節以降、その節ごとに首位が入れ替わるくらいの混戦ぶりを見せている今季J3。実際、カターレもここまで2度もその座を明け渡してきましたが。
それはつまり、カターレが陥落しなければ、入れ替わりもなかったということでもあって。
単独首位として臨む、今節。
勝てば、首位キープーーーそのあたりまえのことを、あたりまえにやらねばなりません。
たとえ1-0の辛勝であっても。たとえ2位以下が4点、5点を挙げる大勝をおさめても。
勝っている限りにおいて、追い越されることはありません。
ならば、勝つしかないでしょうよ。
勝って首位を堅持。そのうち2位以下との差を広げたならば。他のチームが「首位の富山はおいといて」と、2位奪取にシフトするーーーそんな展開にもっていくために。
そのためにも、勝たねばならない、首位固めをせねばならない今節。
J1京都に勝利したのは、マグレなんかじゃない。
J3最強チームであることの表れだーーー勝って、それを事実として示せ!!!

リーグ戦でも、もちろん勝つ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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限界突破の大金星!史上初のJ1クラブ撃破 京都サンガF.C.戦

2023-06-09 04:33:49 | カターレ富山
2-2(PK10-9)で勝利!
これまで実に8度にわたって跳ね返され続けてきた、天皇杯におけるカターレのJ1クラブへの挑戦。
ついに、やってくれました。
「惜しいところまではいったけれど」という限界を超えて、クラブ史上初のJ1撃破。
PK戦にまでもつれた激戦を制し、3回戦進出を決めたのでした。

リーグ戦から中2日、メンバーを入れ替え、ほぼ別チームとして臨むこととなったカターレ。GKの田川が唯一の連続出場となったものの。他の10人は総入れ替えとなりました。
デイフェンス陣は、林堂、脇本、大森、柳下の4人。碓井と柴田のボランチに、サイドは安藤と伊藤、トップ下にシルバ、そして最前線に大野といった面々。
いわゆるターンオーバー編成にあっては、リーグ戦でまったく出番がなかったところをリーグ戦にスポット参戦、といったケースもままあるところですが。
サブメンバーに入った怪我明けのガブを唯一の例外として、それ以外のメンバーは全員、今シーズンここまでリーグ戦に出場経験がありました。
もちろん、出場時間に多いか少ないかの差はありますが、それでも。メンバー総入れ替えともなれば、格落ち感が出てもおかしくないのですが。
正直よくここまでまとめられたな、という編成。
これなら、今シーズンのカターレらしさというものがこのチームでも発揮できるだろう、と。

試合は開始早々にいきなり動くことに。
6分、大野がPKを決めて先制に成功。早くもリードを奪う展開となりました。
ここ最近は、PKと言えば吉平というイメージがありましたが、この日はメンバー外。同様のシチュエーションではこれまで機会のなかった大野ですが、しっかりと決めてみせました。
それでなくとも気合の入る、かつて所属していた古巣との対戦。期するものもあったであろうところ、最高の試合の入りとなったのではなかろうかと。
ただ、もちろん京都の側も黙ってはおらず。
32分、イヨハ 理 ヘンリーのゴールで追いつかれ、前半を1-1で折り返すことに。
迎えた後半、勝ち越しゴールを挙げたのはカターレでした。
この日2本めのPKの場面で外してしまい、大チャンスを逃してしまった大野でしたが。
即座に汚名返上。57分、ループシュートを決めて、この日2点目。再びリードを奪うことに。
62分には京都のGKが負傷交代、急遽、元カターレの太田 岳志が出場することとなりました。
ここ最近はリーグ戦に出場しており、この試合では出場を譲ることも納得、控えに入ったのは富山サポーターへの挨拶のため?なんて思っていたところ。意外なかたちで元チームメイトとの対決となったのでした。
カターレリードのまま、刻々と進む試合時間。
カターレの史上初のJ1クラブ撃破、それが目前となった試合最終盤・・・だったのですが。
京都のほうもなりふり構わず、控えに回っていたレギュラーメンバーを投入して状況打破を図ると。
アディショナルタイムに入った90+1分、京都のFWパトリックに起死回生の同点ゴールを決められてしまうことに。
やはり頭をよぎったのが、昨年の神戸戦。
リードを奪って勝利も見えていた試合最終盤、大迫のハンパない決定力をみせつけられ、連続ゴールでまさかの逆転負けを喫し敗退となった記憶。
どうしても、あの悪夢が思い出され。
京都に退場者が出て数的優位となった延長戦でしたが、だからといって、それが即座に勝利に結びつく圧倒的優位性というわけでなく。
昨年の大迫、一昨年の浦和戦でのユンカーなど、一流選手にかかれば、それまでの状況とかは全く関係なく試合を決定づける仕事をされてしまう。それを、これまでも経験しているだけに。一瞬たりとも気を抜くことが許されませんでした。

J1・J2勢が登場する2回戦のうち、この日のほぼ同時間帯に29試合が行われたなかで。
順当に力の差を見せつけ、7得点を挙げた柏や6得点を挙げた湘南など、大差をつけた試合があった一方で。
ガンバ大阪がJFLの高知ユナイテッドに敗れるというジャイアントキリングが。同じくJFLのヴェルスパ大分が大分トリニータを下し、下剋上。
次々に勝敗が決していくなかで、延長に入ったのは京都‐富山戦を含め、4試合。
徳島といわきはJ2同士の対戦で、さもありなんというところもあったでしょうが。
ACLを制してアジア王者となった浦和が、関西大学を相手に大苦戦。スコアレスのままに延長に突入し、延長前半のゴールでなんとか勝ちきる辛勝でした。
そして、J2・清水と対戦した岐阜が、延長戦で決勝ゴールを挙げ、アップセットを達成しました。
先日の対戦で敗れてしまった悔しさの記憶も新しいなかで。リーグ戦3連勝と天皇杯3回戦進出を決めた岐阜。
遅れをとってはならないだろうと。どこが勝ち進めずとも、現在J3首位のカターレが勝ち残るチャンスがあるというなら、それを成し遂げないわけにはいかないだろう!と。

結局、カターレにも京都にも決勝点が生まれないままに、延長を含めて120分の戦いを経てもなお、決着がつきませんでした。
この日開催された2回戦29試合で、たった1試合、このカードだけがPK戦に突入することに。
ここまで来たら、運の要素も多分にある状況。
それでも、勝利を信じるのみ。
ひとつ、カターレが京都に対してアドバンテージがあるとするならば。
カターレは先月の県選手権決勝で、PK戦を経験しています。
あの時のGKは平尾で、田川ではありませんでしたが、それでも。
負けたら終わりという苦境に屈せず、勝ち残ったということ。その達成を、チームとして共有したということ。
ここまで来たら、勝つしかないーーーチーム全員、腹は決まっていたことでしょう。

ただ・・・なかなか、決まらない。
先の県選手権決勝のPKがそうであったように、大抵は5人か6人くらい、多くても7人か8人くらいで決するものなのですが。
GKまでもがキッカーとなってさえ決まらず、2巡目までまわることになったのでした。
過去にも、同じようなことがありました。
10年前、2013年の天皇杯。アウェイで山形と対戦したときのこと。
夏の期限付き移籍で加入していた白崎のカターレ初ゴールで先制しながら、追いつかれ。延長戦で白崎が2ゴール目となる得点で勝ち越すも、追いつかれ。
PK戦に突入、これを決めれば勝利というところで決められず、GKがキッカーとなっても決まらずにいたところ、最後は力尽き、PK8-9で敗れたのでした。
都合3度のリードを奪ったにもかかわらず、勝ちきれず敗れた苦い記憶。
10年の時を経て、再び同じようなシチュエーション。
また、繰り返してしまうのか?
また、J1撃破は成し遂げられないのか?

しかし。
勝ったのは、カターレでした。

2巡目となった京都のパトリックが外し、勝負あり。土壇場での同点ゴールを挙げてヒーローとなるはずが、結果的に敗因にもなってしまったのは、いささか皮肉です。
19時開始の試合が、1試合だけ居残りめいたPK戦、気が付けば22時にもなろうかという時間でした。

ついに、やった。やってのけた。
クラブ設立15周年のカターレにあって、初のJ1クラブ撃破。
これまで8回にわたる挑戦がことごとく跳ね返されてきたところ、9回目の挑戦で、初めて金星を挙げたのでした。
不可能を、可能にしてみせたということ。
ならばこそ。
8年連続で失敗しているところの、J2復帰。
「9度目の正直」ということならば。
今シーズン、やってやるしかないでしょうよ。
不可能なんか、無いんだぜ。
だったら、やりぬくのみ!

3回戦進出を果たしたカターレ。次戦は、7月12日にホーム・県総にて、アルビレックス新潟と対戦することとなりました。
もちろん、J3優勝のほうが優先されることは確かですが。
この京都戦の極限状況から死闘を制して勝ちきった経験というものは、必ずやリーグ戦にも活きていくはず。
だったら。新潟戦にも、心して臨むよりほかないでしょうよ。
カターレの歴史に残る1勝、その先を目指して。
戦いは続きます。
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天皇杯2回戦 京都サンガF.C.戦

2023-06-07 04:23:17 | カターレ富山
リーグ戦で首位奪還を果たした勢いをそのままに、J1・京都に挑むこととなる天皇杯2回戦。
前の試合から中2日。もちろんそれを見越したプランを練って対策していることでしょうが、準備期間としては短いことも事実ではありますが。
それでも。
チャレンジャーの立場で、果敢に挑みかかっていくのみ。
これまで実現していない格上・J1クラブを打ち倒すアップセットを成し遂げるべく。
カターレ富山の力を、示さねばなりません。

前回大会・第102回天皇杯は、J2の甲府がPK戦の末に優勝を成し遂げるという、史上稀に見る番狂わせとなりました。
そんな同大会ですが、J1・J2勢が登場した2回戦の段階では、カテゴリが下のクラブの挑戦が軒並み跳ね返され、ジャイアントキリングが1試合も起きませんでした。その時点では無風状態とまで言われていたものでしたが。
その無風状態2回戦で、いちばん格上クラブを慌てさせたのが富山県代表・J3のカターレ富山でした。
J1でも有数のビッグクラブ・神戸を相手に2点を先行、勝利まであと一歩まで追い詰めたものの・・・「大迫ハンパないって」とばかりに、最終盤に底力をみせつけられ、悔しい逆転負けを喫したのでした。
あれから1年。再び巡ってきた、カテゴリを超えたJ1クラブへの挑戦の機会。
クラブ設立15周年を迎えたカターレですが、過去7度の天皇杯でのJ1クラブ戦は、いずれも敗戦。ただの1度もジャイアントキリングを起こせていません。
8度目の挑戦となる、この京都戦。
いつかではなく、今、勝てと。

その京都ですが、現在、リーグ戦では6連敗中と苦境に陥っているようで。
直近の広島戦でも、先制されながらも一旦は追いついたものの。そこから引き離され1-3で敗れています。
今シーズンはJ2への降格は1クラブだけというレギュレーションながら、現時点で下位5クラブが勝ち点差1の間にひしめく大混戦。そこに京都も巻き込まれています。
「天皇杯にかまっている余裕はない」というのが本音という部分も、あるいはあるかもしれません。
次節・新潟戦は中3日ですぐにやってきます。リーグ戦の連敗阻止のほうが優先順位が高い以上、選手起用もそれに準拠せねばならないことは自明。
ただ、「まさか」が有り得るのが天皇杯の一発勝負。
ガチのベストメンバーではなかった、ということがあったとしても。敗れることになれば、「連敗中の京都がJ3にまで負けた」と、さんざんこき下ろされてモチベーションがズタボロ、ということも。
挑戦を受ける側のやりにくさというものは、PK戦にまでもつれた富山県選手権での富山新庄クラブ戦を例に挙げるまでもなく、カターレとしても推して知るところではありますが。
そんな「まさか」を阻止すべく。万が一にも負けてはならないと。むしろ、格下であろうがきちんと勝つことで、勝利への意識づけをするチャンスと捉え、本気で勝ちにくることかと。
その意味では、順位的にも余裕のあるクラブのほうが、かえってJ3が相手だから、と油断する向きもあるかもしれないところ。
ベストメンバーではないかもしれないけれど、手心無しの本気の相手。
けれどそれは、挑戦者側からすれば望むところというもの。
敢然と挑みかかり、ベストを尽くしたならば。
勝つに越したことはないけれど、たとえ負けたとしても、自分たちの課題に向き合う契機にもなります。
ならば。せっかくのこの機会、存分に活かさねばなりますまいよ。

京都との対戦は、互いがJ2に所属していた2014年以来。11月9日の第40節以来というから、実に9年ぶりとなります。
その前回対戦は、前週に降格が確定した直後の試合。メンタル的にはどん底だったでしょうが、意地で1-1のドローとした試合でした。
その当時を知る現役選手は、カターレには残っていませんが。
・・・いや、1人いた。
現在、京都に所属している宮吉 拓実。当時、期限付き移籍でカターレのいちばん苦しい時期に力を貸してくれていたのでした。
その宮吉と対戦する可能性もあるかもしれません。
同じく元カターレで言えば、カターレに2シーズン在籍していたGK太田 岳志も。ただ、ここ最近はリーグ戦に出場しており、天皇杯での出場は無いかもしれませんが。それでも、ステップアップしていった先で活躍していることは喜ばしいことです。

カターレ側としても、京都の縁者が。
まず、小田切監督からして、富山第一高校を経てのプロとしてのスタートが、当時の京都パープルサンガ。
平井 直人GKコーチは、京都のアカデミー1期生として初のトップ昇格し、活躍。
古邊 考功コーチも現役時代は京都でプレー。
選手のほうでも、京都共栄学園高校出身のガブことガブリエル エンリケ。怪我で長らく離脱していましたが、最近は全体練習にも復帰しているとのことなので、この京都戦での実戦復帰もあるかもしれません。
安藤も、京都産業大学出身で京都に縁があります。昨年の神戸戦では、出身地である兵庫県での試合で見事にゴールを決めてみせました。今年も活躍を期待したいところ。
そして、現在の京都サンガにいちばん近いのが、前所属クラブにしてプロキャリアのスタートクラブであった大野でしょう。
期限付き移籍を経てカターレに完全移籍となった彼ですが、やはり、思い入れは大きいかと。京都側にしても、所属時の大野を知る選手も少なくないことかと。
そんな京都に、所属クラブは違えど頑張っている姿を、ぜひとも見せてほしいです。
もちろん、恩返しゴールにも期待したいところ。リーグ戦ではここまで出場機会が限られていますが、この古巣戦をきっかけに、手応えと自信を深めてほしいと願います。

まだシーズン3分の1程度でおこがましい、とか言われそうですが、それでも。
目下、カターレはJ3最強クラブです。12試合で7勝を挙げているクラブは、他にありません。
J3クラブの意地を、格上・J1クラブの京都にぶつけてほしい。
これまで成し遂げられていない、ジャイアントキリング。
チャンスは、得た。ならば、それをモノにするのみ!
勝って、「伊達にJ3首位のクラブじゃないな」と唸らせるような、そんな試合を!
どこにでも転がっているわけではない、チャンス。
活かすも殺すも、自分たちの頑張り次第。
だったら、勝つしかないだろ!

必勝を期し、挑め!そして、2回戦突破を!

勝たれ!!!富山!!!!!
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起用がズバリ!期待に応える活躍で快勝、首位に返り咲く カマタマーレ讃岐戦

2023-06-05 22:06:38 | カターレ富山
3-0で勝利!
連続得点試合が止まり、4試合ぶりの敗戦を喫した前節。それを引きずって連敗をしようものならば、数字以上のダメージを被る可能性もあったところでしたが。
スタメンを大幅に変更、前節から6人も入れ替えて臨むこととなりましたが。それが単にやみくもな変更ではなく、これまで目指してきたところの“誰が出場しても遜色のないチーム作り”の一環であることは、明らかでした。
その期待に応えてみせた選手たち。
なかでも出色の出来であったのが、陽次でした。
今季初スタメンでしたが、2ゴール1アシストですべての得点に絡む大活躍。勝利の立役者となったのでした。
引き分けた鹿児島を追い越すかたちで、単独首位に返り咲いたカターレ。混戦が続くなかではありますが、それでも。
前節の敗戦は、取り返しがつかない。けれど、勝利を目指す意思がブレることなはない。
それを完勝というかたちで示した、価値ある勝利であったかと。

週末にかけて災害級の大雨に見舞われた地域があり、J1では開催中止となった試合もあったくらいだったのですが。
それが一転、というべきか。
3週ぶりのホーム・県総は、雨の心配がまったくない快晴。むしろ気温上昇による暑さの影響を心配しなければならない試合となりました。
敗戦を喫した前節・岐阜戦の反省をもとに、いかに立て直すかが問われた今節。
前節のスタメンからほぼ半数、6人を入れ替えるという大幅変更で臨むこととなりました。
GKには、ちょうど1か月前の相模原戦から離脱していた田川が帰ってきました。
CBの今瀬と大畑はそのままとして、両サイドには安光と大山を起用。
末木と坪川のボランチコンビは変わらず、松岡、マテウスがスタメン復帰。
そしてトップ下の位置には、陽次が今シーズン初スタメンとして出場することとなったのでした。

先の高岡スポーツコアでの天皇杯1回戦ほどではないけれど、風の影響を考慮しつつ臨まねばならない試合となったようで。
コイントスで陣地を選択した讃岐により、試合前に陣地を入れ替えてキックオフを迎えることになりました。
開始からしばらくは、慎重な立ち上がり。
やはり、前半12分という早い段階で先制されてしまい、その1点が重くのしかかった前節・岐阜戦の敗戦が頭をよぎりました。その繰り返しになってはならないと。
そんななかで、気を吐いていたのがGKの田川。
必要と認めたならば、ペナルティーエリアを飛び出してでもボールクリア。果敢なプレーぶりが目を惹きました。
もちろん、対処を誤ってしまったら失点に直結しかねないというリスクはあります。「他の3人だったら、ここまでやらないのでは?」との印象も。
けれど、そんなリスクを負ってでも。消極的なプレーでやられてしまったのでは、後悔してもしきれない、ということもあるのでしょう。
田川にとって1ヵ月ぶりのリーグ戦。起用に応えてゴールを守り切るという気迫が伝わってきました。
田川だけでなく、スタメン復帰となった松岡、マテウスらも、それぞれに持ち味を発揮。自分のやるべきことをやり切る、そんなプレーぶりが見てとれました。

そんななかで。
スタメン発表を見て、「そうきたか!」と唸らされたのが、陽次の起用であったかと。
プレビューでも書きましたが。相手の勢いに押され、なかなか反転攻勢に出られないままに敗れた岐阜戦の反省を活かさねばならない。そのときに、中盤を引き締める末木の活躍は欠かせないと。
それはその通りとして、もう一手、上積みされたかと。
自分たちにとって望ましい、相手からしたら嫌な位置を見つけだすポジショニングの能力が高い陽次。そのストロングポイントに期待をかけたかと。
31分、その陽次でした。
田川の奮闘ぶりに触発されたか、微妙な位置に蹴り出されたボールに対し、讃岐のGK高橋 拓也がペナルティーエリアを飛び出してヘッドでクリア。
ただ、その先に待ち構えていたのが陽次。
落ち着いて蹴り出したループシュートがキレイな弧を描き、ゴールに吸い込まれ。
待望の先制点。今季初スタメンで、見事に期待に応えてみせたのでした。
さらに、それだけにとどまらず。
36分、松岡からのクロスを受け、再び陽次。ゴール前の混戦を縫うような低いシュートがネットを揺らし、追加点!俄然優位に立つことに。
前節の岐阜戦での無得点敗戦で、連続得点試合がストップしてしまったけれど。
ホームでは、その限りではない。全試合で得点した昨シーズンに続き、今季ここまでも全試合得点。
ここまでホーム戦負けなしの流れを今節も!その可能性を、ぐっと引き上げたのでした。

今シーズンここまで、なかなか結果を残せていない讃岐。
前節は、上位につける奈良から敗戦を免れ勝ち点1をもぎ取るドローを掴み取ったものの。それでもやはり、勝利にまさる特効薬は無い、ということでしょうか。
今シーズンここまでアウェイで1勝も挙げられていないなかで、2点のビハインド。
なかなか反撃の勢いが出せないままに。
カターレも同じような経験をしたことがあるだけに、心中はお察しします、というところですが。
それでも。いや、だからこそ。
察するからこそ、容赦なく勝たねばならないだろうと。
集中力をキープしつつ、反転攻勢を許さないカターレ。
そんななかで、試合も終盤の84分。
途中出場の髙橋 駿太が、陽次のアシストから一気に抜け出し、シーズン7点目となるゴール!試合を決定づけるダメ押し点を挙げたのでした。
5分あったアディショナルタイムも、集中して守りきり。そして、試合終了。
前節の敗戦を引きずることなくしっかりと勝利し、勝ち点3を積み上げたカターレ。
ドローで勝ち点1止まりであった鹿児島を抜き去り、単独首位を奪還したのでした。

この試合のマンオブザマッチは、間違いなく陽次。今季初スタメンながら2ゴール1アシストと、まさに大車輪の活躍でした。
ここまで調子の上がらない下位の讃岐が相手であったという部分も、ないことはないでしょうが。だからといって、「連敗したらどうしよう」というプレッシャーもあったであろうなかで、自分たちの力が発揮できない可能性もあったはず。それを跳ねのけて、勝ちきったということ。
チーム全員が、やらねばならないことを共有できていたことが勝利につながったともいえるのではなかろうかと。そう、ここまでは控えであったけれども、それでも真摯に取り組んできたからこそ大仕事をやってのけた陽次のように。

次戦は、中2日で天皇杯2回戦・京都戦。
さすがに今節とまったく同じメンバーで連戦とはならないでしょう。そのあと、中3日で次節・鳥取戦が控えていることを鑑みても。
それでも。
チーム一丸となって勝負に挑み、勝ちきって首位に立ったという自信。それを繋げねばならない京都戦であるならば。
臆することなく、挑むのみです。
勝利に向けて、心してかからねば。
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第12節 カマタマーレ讃岐戦

2023-06-03 20:43:04 | カターレ富山
連続得点試合が19でストップ、首位奪還のチャンスをフイにしてしまう敗戦を喫してしまった前節。
その反省を胸に、転んでもただでは起きない奮闘ぶりでもって、勝利を目指さねばならない今節。
6月に3試合組まれているホーム戦の1戦目、カマタマーレ讃岐を迎え撃ちます。

J3に降格してからこのかた、J2復帰はおろか、昇格戦線にもなかなか顔を出せずに苦戦が続いている讃岐。今シーズンも、開幕当初は3勝1分け1敗と好スタートを切りながらも、ここ最近は5試合連続無得点など得点力不足に苛まれるかたちで、なかなか勝ち星を挙げられず。
それでも、2週前の天皇杯1回戦では佐賀県代表・Brew KASHIMAに逆転勝利してJクラブの意地を示すと。
前節は上位につける奈良を相手に6試合ぶりの得点で先制に成功。ただ、直後に追いつかれ、さらには試合終了間際にPK献上という絶体絶命の展開。
しかしそこでGK高橋 拓也がビッグセーブ。奈良の逆転勝利に待ったをかけることに。
勝つことこそ叶わなかったものの、敗戦必至であった展開から勝ち点1を奪い獲った意義は、決して小さくありません。
迎える今節。
上位が相手だから負けてやむなし、なんてことは無いんだ!という気概とともに、今度こそ勝利を、勝ち点3を奪い獲らんと乗り込んでくるはずです。
今節の後には中2日で天皇杯2回戦・ジュビロ磐田戦を控えている讃岐ではありますが、それを気にして今節がおろそかになることはないでしょう。
同じく開幕から状態が上がらなかった岐阜が、見事に富山を無失点で打倒してみせた。ならば、自分たちもそれに続いて勝ってやろうじゃないか!富山に連敗をくらわせてやろうじゃないか!と挑みかかってくることかと。

小田切監督の就任以来、リーグ戦でずっと続いてきた連続得点試合。それが、途切れてしまいました。無得点敗戦というかたちで。
先週の岐阜戦は、なにか、その“前回無得点試合”であった、昨年のアウェイ沼津戦と似たような雰囲気を感じました。
先の今治戦をはじめ、小田切監督体制下でも敗れた試合は他にもあります。
それでもなお、そう思えたのは。
自分たちの力が発揮できずにやきもきした展開、そして・・・相手の勝ちたいという気迫、それに屈してしまった・・・そんな、苦い記憶。それらが敗れた沼津戦を彷彿とさせたのでした。無得点で敗れ、石﨑前監督の解任につながった試合。
幸い、というかなんというか。敗戦を喫しながらも上位陣総崩れのおかげで致命傷には至らず。
単独首位のチャンスを逃す痛手も、ほかにいくらでも悪い展開も有り得たところ、ベターな状況におさまることになりました。
確かに、ここぞ!という試合を落とす勝負弱さは猛省せねばならないところですが。
覆水盆に返らず、起こってしまった事実は変えられないのならば。
今できることを、やるのみ。
連続得点試合が止まったというならば、リスタートをかけるだけの話。
そう、小田切監督が就任した初戦、沼津戦からの立ち直りを期して挑んだ試合で、讃岐を相手に大量4得点を挙げて勝利を飾ったように。
ここであえなく連敗を喫してしまうようなクラブであれば、「まだ先は長いんだから」などと言っても、虚しく響くだけです。
確かに、残り6ヵ月もある。シーズン最終戦は12月初旬、半年後です。
それでも。
ここで奮起できないチームに、半年後もなにもない。
目先の勝利にこそ、こだわるべきで。
必ず、勝つ。その強い気迫で相手を上回り、勝利をものにせねばなりません。

期待したいのは、末木。
先の岐阜戦の敗因には、裏への抜け出し狙いを徹底してくる岐阜の勢いを覆せなかったことが挙げられます。経験の少ない鍋田や神山にはきつかった部分もありました。
けれど、言いかえれば、岐阜の攻勢にさらされながらも1点で抑えた試合とも言えます。
他方、勝てなかった要因は別のところ。
まったくのノーチャンスで相手のワンサイドゲームだったかと言われたら、さにあらず。総数としては多くは無かったかもしれませんが、カターレのチャンスもなかったわけではありません。
それが奏功しなかったのは・・・中盤での舵取り役となる末木と坪川の両ボランチが、十全に機能しきれなかったからでは?と。
相手の気迫に押されて、反転攻勢にかけるだけの勢いを自分たち側から作り出すということが・・・やるべきことが、なかなか出来ていなかったからではないかと。
その反省を踏まえたならば。
得点を挙げて、勝つ。そのあたりまえのことを、あたりまえにやるために。
試合をコントロールするピッチ上の指揮官とも言われるポジションを任されているからには。
末木には、勝ちに徹する一途さをもって、チームを引っ張ってほしい。そう願います。
先日、法政大学サッカー部・髙橋 馨希選手の来シーズン加入内定および今シーズンの特別指定選手登録が発表されました。
元法政大サッカー部監督・現カターレトップチームコーチである長山コーチの存在が大きいことは確かでしょう。
一方で、法政大OBである末木、そして安光がプロとして頑張っているクラブである、ということもまた、カターレ加入を決断した一因ではなかろうかと。
だからこそ。
今やチームに欠かせない戦力となっていること。そして、地元のファン・サポーターに愛される選手となっていること。それらを、チームを勝利に導く活躍でもって、後輩に示さねば。
まずは、今節。ホームで勝利を掴むその姿を見せるためにも。必勝を期さねばなりません。

連続得点試合が止まった?だったら、今節からリスタートして、今シーズン残り全部得点、勝利して連続を27に伸ばせばよい。
そして。
ホーム戦では、昨シーズン全試合で得点。そして今シーズンもそれは途切れていません。
ならば。継続して得点するしかないでしょう。
ホーム連続負けなしを、勝利でもって更新するしかないでしょう。
今節の後、中2日で天皇杯2回戦・京都戦を控えていますが。それはそれ、これはこれ。
まずは、今節を全力をもって勝ちきること。
なんなら、昨年がそうであったようにーーー讃岐戦で4点獲って勝つことで連続得点の起点とする、そんな勝利にせねば。

今節は、Bリーグ・富山グラウジーズとのコラボ企画も。
B2降格という絶体絶命の窮地に晒されながらも、その苦境を跳ね返し、見事に残留を成し遂げたグラウジーズ。
単純にチームが強いか弱いかだけではない、勝負にかける執念というものがなくては、成し遂げられなかったこと。
勝負に賭ける執念が必要なのは、カターレもまた同じ。
だったら。
同じ富山県をホームとするプロスポーツクラブとして。肩を並べて恥ずかしくない、むしろ誇らしいと思われるだけのプレーでもって、応援に応えねば!

富山一丸、思いを胸に勝利を掴め!
J3優勝を目指し、喰らいつけ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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