教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

私立短大の6割が定員割れ、過去最悪 4年制私大も4割

2007年08月01日 20時13分55秒 | 受験・学校

日本私立学校振興・共済事業団の調査で、私立の短期大学で今年度に定員割れとなった学校の割合が6割を超え、2006年度から1割近く急上昇して過去最悪となったことがわかった。4年制私立大学の定員割れ率も2006年度から横ばいの約4割に高どまりしている。「大学全入時代」を迎え、好調な大都市の有力大学と、不振が続く短大や地方大学との二極化が進んでいる。 私立短大については、396校のうち365校のデータを集計。今年度の定員割れは全体の61.6%に達し、1年前と比べて9.6ポイントも上がった。定員総数は昨年から約3800人減ったが、志願者が約2万2000人減の約13万人に落ち込んだことが響いた。景気回復などを受け4年制志向がさらに強まったことなどが理由と見られる。  短大の定員割れ率は、これまで2000年度の58.0%が最高だった。その後、4年制への移行で定員が減ったこともあって改善していたが、2005年度以降再び悪化している。4年制私立大学では、567校のうち559校のデータを集めた。定員割れ率は昨年度より0.7ポイント改善したものの39.5%で、本格的な改善の兆しは見られない。志願者は、2006年度より2.9%で、約8万7000人増えたが、首都圏や関西の有力大学が地方で受験会場を設けるなど入試改革を進めたことが押し上げており、地方の小規模大では志願者減が目立った。  地域別の定員に対する入学者の割合は、東京地区が118%、京都・大阪地区も112%だったのに対し、四国は84%、中国も89%。大学の規模別では、学生数800人未満で定員割れが目立つ一方、3000人以上では118%。地方の短期大学や地方の私立大学の定員割れ状態は、大学全入時代に入る前からの予想通りではないでしょうか。 今後地方の私立短期大学や四年制女子大学、四年制大学の統廃合や学部の募集停止問題が起こって来ると思われます。今後東京の有名私立大学も受験生確保の為地方試験を増やしていくでしょうし、関西の有力大学とも競争になると思います。大学経営の危機を踏まえ、定員を維持し、学生確保の為各私立大学の付属高校を作ったり、系列高校を増やしていくでしょう。大学倒産時代到来で、地方の私立大学は、東京の有名私大と関西の有力私大との熾烈な競争を余儀なくされると思われます。大学の伝統と地域と密着した特色を生かし、小人数教育の利点を生かして頑張って下さい。

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