教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

私立高の大学受験料負担、埼玉県内の2校も

2007年08月25日 12時51分59秒 | 受験・学校

新聞によりますと私立高校が大学合格実績を上げるため生徒の受験料を負担している問題で、埼玉県春日部市の春日部共栄と開智学園中高一貫部さいたま市の2校でも、受験料を負担していたことが分かった。 春日部共栄によると、「校内でどの程度の成績をとっていれば、どの大学・学科に合格できるかという進路指導上のデータ収集を目的」として1983年、生徒に大学受験を依頼して、高校側が大学受験料の負担を始めた。その後、数年間の中断を経て、1993年頃から再び負担してきた。 今春は4人に早稲田、慶応、上智、立教、明治、法政、中央、東京理科の計8大学の受験を依頼。センター試験のみで合否が決まる学科がほとんどだが、慶応と上智の全学科は実際に試験を受けてもらいのべ75学科を受験し、73学科に合格した。1人で20学科に合格した生徒もいた。 一方、開智学園では今春、6大学9学部に合格した生徒1人の、1大学2学部分の受験料を負担。「経済援助が目的」で、資金は同校の後援会が出したという。合格者実績の上乗せ、水増しとも新聞には書かれていますが。 私立の伝統ある有名進学校を除いて生徒確保の為に合格実績を上げようといる状況は、関西地方も関東地方も変わらないと思いました。優秀な生徒によるセンター試験による私立大学の合格実績数より一人一人の合格数を上げる底上げが必要です。受験料の無駄使いとしか思えません。私立高校が、合格実績数を上乗せしても予備校や進学塾では冷静に各私立高校の進学実績を分析しています。大学の合格者数の実績を上げる為に私立高校が、上乗せ発表をしても高校に入って来る新入生や保護者の期待や信頼を裏切ることになります。大学全入時代は、数値の上で今年では無くなり延びましたが。大学倒産時代の到来と相俟って、私立高校の合格者実績数上乗せ問題で私立高校の定員割れや経営破綻、私立高校倒産時代の到来の前兆を感じざるを得ません。教育の成果は、促成栽培で今日や明日には実がならず、日々の努力と積み重ねが大切だと言うことを教えられたように思います。立派な大木に育つには、長い年・月が必要です。教育に焦り過ぎは禁物です。

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