教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

埼玉の狭山ケ丘高でも受験料負担 大学合格「水増し」

2007年08月04日 13時08分56秒 | 受験・学校

埼玉県入間市にある私立狭山ケ丘高校・小川義男校長でも今春の大学入試で、成績優秀な生徒の受験料を一部負担していたことが分かった。1人で13大学38学部・学科に合格した生徒や、10大学28学部・学科に合格した生徒もいたという。 山崎修教頭は「生徒が自分の実力を知ろうと自発的に受験したので、応援しただけだ。水増しとは違う」と話している。  同校によると、この2人は今春の卒業生で、特別進学コースに在籍。「MARCH(マーチ)」と呼ばれる明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学の5大学など、大学入試センター試験の成績だけで合否の決まる学部・学科に出願していた。 同校は今春の合格実績を、早稲田大学31人(2006年度11人)、MARCH187人(2006年度149人)などと高校の校門脇に合格者の名前を入れて掲示した。このうち、早稲田大学の11学部・学科、MARCHの41学部・学科を2人で占めていた。一方、ホームページでは過去3年間の学部・学科ごとの合格人数を公開し、延べ人数であることには触れずに、早稲田大学は「前年比280%増」、MARCHは「現役では140%と急増」などと宣伝している。 同校は2000年度から学力の高い生徒の受験料を負担する奨学金制度を始めた。両生徒の場合は、受験料の一部を学校側が負担したが、「報賞は支払っていない」という。成績優秀者への大学入試の受験料負担は、大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、静岡県の5府県の私立高十数校で発覚しているが、首都圏では初めてである。学校の入学案内の記載と実際の合格者数が違うと保護者は、怒るでしょう。実際に私立大阪学芸高校・大阪市住吉区には、保護者から「誇大広告に騙された」などと厳しい批判が寄せられています。高校教育において、目的の為に手段を選ばないのが教育としたら決してその高校からは将来良い人材は、産まれないと思います。今の時代人間性尊重の教育が一番大切です。高等学校の教育は、先生だけでは生徒と保護者の信頼関係が無ければ成り立ちません。18歳人口減少期入りましたりので、無理に合格実績を上げても長続きしなければ私立高校は存続出来ません。私立大学も少子化時代の影響を受け受験料収入も問題となっていますが、この水増し合格問題が、大学入試のセンター試験利用の盲点になっていますので何らかの改善策を考えて欲しいと思います。

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