◆日本人は、「水戸黄門」と「忠臣蔵」が好きだ。「水戸黄門」の方は、2011年暮れにテレビ放映が終わった。視聴率が低迷していたからだという。勧善懲悪の典型として、国民の道徳倫理を高めるのに役立った面があるが、高齢者以外に視聴者が減ったのでは、存続は難しい。
「忠臣蔵」は、筋がわかっているのに、何度見ても飽きられない。そのせいか、テレビ東京が1月2日午後4時~10時54分まで、新春ワイド時代劇「忠臣蔵~その義その愛」を放映した。「涙の吉良邸討入り!赤穂四十七士最強の男堀部安兵衛が奔る!!主君の仇を晴らすためさらば友よ、妻よ・・・!いのち燃ゆる感動大作一挙七時間放送」(金子成人脚本、堀部安兵衛・・・内野聖陽ほか)という説明書きである。
見るのは止めようかと思ったが、やっぱり見てしまった。「昼行灯」と言われた大石内蔵助を館ひろしが演じるというので、「ちょっと違う、ミスキャストでは」と感じながら見た。
しかし、さすがに名優である。「館ひろし」=「大石内蔵助」が出来上がっていた。◆もう1つ、戦後「忠臣蔵」と重ね合わせて議論されてきたのが、「真珠湾攻撃」である。1941年12月8日の出来事であった。今年で大東亜戦争開戦から70年になる2011年12月23日から、映画「聯合艦隊司令長官山本五十六」が公開中だ。「最後まで米英との開戦に反対した海軍軍人」として描かれている。真珠湾攻撃は、山本五十六が策按した奇襲攻撃作戦であった。
「憎っくき鬼畜米英」=「吉良上野介」と考えて、「真珠湾」=「吉良邸」に討入るという構図だ。「帝国主義国・米英」と「帝国主義国・大日本帝国」の対決である。米国ハル国務長官は、「日本軍の中国からの撤兵」などの理不尽な条件を突きつけた。「ハルノート」が最後通牒となり、開戦となったと言われている。
◆さらにもう1つ、2011年暮れには、NHKの長編大河ドラマ「坂の上の雲」(原作・司馬遼太郎)の完結編が放映された。東郷平八郎司令長官率いる聯合艦隊が、ロシア帝国の最強「バルチック艦隊」を「日本海会戦」において撃滅させたのがクライマックスだった。白人優位の世界史を塗り変えた瞬間となった。
近年の小中高校の歴史教科書は、「日露戦争」の乃木希典将軍、児玉源太郎将軍、秋山好古陸軍大将、「日本海会戦」の東郷平八郎提督、世界戦史に残る「T字戦法」の発案者である秋山真之海軍中将の大業績を記述もせず、教えてもこなかった。これは、実に日本民族の恥辱と言うべきである。
北欧では、東郷平八郎提督の銅像を建て、「東郷ビール」まで製造している国もある。トルコでは、東郷平八郎提督はもとより乃木希典将軍の事績はよく知られているという。ところが、日本では、学校ですら教えていない。誠に情けない民族である。
◆しかも、もっと変なのは、連合国軍最高司令部(GHQ)は、「戦争の永久放棄」と「戦力不保持」を明記した日本国憲法を押し付けておきながら、いまになって「PKO」などという奇妙な部隊を編成させて、南スーダンなどの戦地に送り込もうとしてきたばかりか、今後は、重武装した「PKF」まで編成させて、激戦地に投入させようとしている。これほど理不尽な話はない。日独伊、このなかで日独は、経済大国、つまり経済的な戦勝国。然るにこれに反して、線諸国の米国、英国、フランスなどは、経済破綻に苦しんでいる。とくに「悪の戦争経済」でしか生きていけない米国は、これから「イランへの核攻撃」という恐るべき戦争を引金にして「第3次世界大戦」を策動していることを見逃してはならない。日本民族は、極力関与しない、かかわらないようにすべきである。日本の若者たちを米国のための戦争に駆り立てて、犠牲にしてはならないのである。たとえ、国連からの要請があろうとも。
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
民主党の政策、国民への公約は、しっちゃかめっちゃか、もう政党の体をなしておらず、解党への道をころがり落ちている ◆〔特別情報①〕
「衆院解散・総選挙近し」と読んで、新聞各社が立候補予定者の名前を報道している。総選挙のたびに、半数は落選して、新人が這い上がってくる。次期総選挙では、民主党の現職の3分の2が落選するとも予測されている。日本で初めてマニフェスト(政権公約)を掲げて政権交代したのに、次々にマニフェスト破りを続けてきたため、国民からすっかり信用を失墜してしまっているからだ。文字通り「信なくば立たず」である。
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