参院選が終わった今だから言える屈辱を
今日は赤裸々にご紹介させて頂きます。
今でも思い出すと腹が立ってきます。
選挙中の土曜日の午後、埼玉県内の駅で、
行田邦子候補の応援演説をしていた時に、
その事件は起こりました。
私がマイクを握って声を張り上げていたら、
某テレビ局の若いスタッフがつかつかと、
まっすぐに私の方に向かってきました。
話しかけてきたので、演説を中断して、
耳を傾けると、次の趣旨の要求でした。
「いま街頭インタビューを収録中なので、
マイクの音を消してほしい」
インタビューというのは、おそらくは
よくニュース番組で使われるやつです。
通行中の人をつかまえて、選挙の争点や
関心を質問するインタビューです。
最初は何を言われているのか理解できず、
何か悪いことをしたのかと思いました。
しかし、言ってることの意味がわかると、
怒りがふつふつと湧いてきました。
例えば、住宅街で辻立ちをやっている時に
ご近所の方から「子どもが寝ているので、
マイクは使わないでほしい」と言われれば、
丁重に謝った上で、場所を変えます。
しかし、大きなターミナル駅の駅前広場で、
選挙中の正当な権利としての街頭演説中に
いきなり演説をさえぎられるのは異例です。
しかも、テレビ局よりも先に我々が現地にいて、
インタビュー収録よりも先に演説を始めており、
中断させられる筋合いはありません。
テレビ局のスタッフは当然の権利のように、
こちらの演説の中止を求めてきました。
こっちが迷惑をかけたかのような言い方です。
当然抗議しました。「そっちが後で来たから
どっか別の場所でインタビューすべきだ」
と当然の要求をしました。
しかし、あまりのことで脱力してしまい、
そのまま演説を再開する気力がなくなり、
演説をいったん止めてしまいました。
テレビ局スタッフの要求をのんだ形になり、
ちょっと悔しかったですが、気力がなえて、
もう続けられなくなってしまいました。
私も政治歴8年、当選3回、小党とは言え、
国会対策委員長を務める「党幹部」です。
新聞に出れば「野党幹部」と書かれます。
テレビ局の20代と思しき若いスタッフから
「収録中にうるさいからやめて下さい」的な
ことを言われるとは思いませんでした。
しばらくの間、屈辱感に打ちのめされました。
なめられる要因があったのかもしれません。
よほど小物で無害そうに見えたのでしょう。
立ち止まる人もいないような街頭演説だから、
中断してもいいと思われたのかもしれません。
重要な仕事だと見えなかったのかもしれません。
もうちょっと政治家としてのオーラとか、
人間としての重みとかを身に着けるべく、
努力した方がいいかなと反省しました。